魔王にレイプされてゴミのように棄てられた女戦士は、悪役令嬢に生まれ変わって復讐します

戸影絵麻

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第3章 逃避行

#41 終焉の時⑬

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 消失しかけたルビイの脳裏に、ふいに魔王の”記憶”が流れ込んできた。

 犯される母。

 それを目の当たりにしながら、虫けらのように惨殺される父。

 頭からばりばりと貪り食われる幼い妹…。

 どす黒い絶望が、ルビイの胸を詰まらせた。

 が、それさえも、愉悦にわななく肉体を抑えることはできなかった。

「あああ…」

 いつしかルビイは甘い声でせがんでいた。

「そんなにいいか」

 魔王が淫靡に嗤った。

「私の”これ”が忘れられないのか」

 ルビイの膣の直径とほぼ同じ太さにまで膨張した魔王の肉棒が、真下からルビイの体腔を突き上げる。

 何度目かの激烈な上下運動の末、その硬化した亀頭がついに子宮壁を突き破った。

 破裂した子宮から羊水が奔流のごとく迸り、肉棒の直撃を頭部に受けて胎児が激しく痙攣する。

「やめて! 赤ちゃんが! 私の赤ちゃんが!」

 血の涙を流し、ルビイは喉も嗄れよとばかりに絶叫する。

「ふふ、そんなできそこない、どうでもよいわ。魔族と人間の合いの子など、生まれてきても不幸になるだけよ」

 魔王が哄笑し、更に奥深くまで肉棒を突き立ててきた。

 それは子宮をぶち抜き、腹腔内にせり出すと、腸を引きちぎり、胃を貫き、ついには喉にまで到達した。

「おお、いいぞ。これぞ最高の快楽だ」

 耳まで裂けた魔王の口から、淫蕩なよだれが飛び散った。

 ルビイを乗せて、その腰がとどめを刺そうとするかのように、激しく跳ね上がる。

 げほっ。

 ルビイが血反吐を吐き、大きくのけぞった。

 眼窩の中で眼球がゆっくり裏返るのと同時に、半ば開いた口から赤紫色の亀頭が飛び出した。
 
「ぐおおおおおおっ!」

 魔王の咆哮に合わせて噴き出した大量の精液で、血まみれのルビイの身体が乳白色に汚されていく。

「終わったな」

 ずるりと魔王がペニスを抜いた。

 どさりとルビイの死体が床に転げ落ちた。
 
 口と股間からだらだらと血があふれ出している。

「死んだか」

 魔王がつぶやき、蹴爪の生えた足でルビイの頭部を踏み潰す。

 頭蓋が割れ、眼球が飛び出し、灰色の脳漿と鮮血が壁に飛び散った。

 こうしてルビイは死んだ。

 これが、不運ないくさ乙女の最期だった。


               -第1部 完ー

 

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