魔王にレイプされてゴミのように棄てられた女戦士は、悪役令嬢に生まれ変わって復讐します

第2章 跪いて足をお舐め

#83 皇子男娼化計画⑪

　肉を引き裂くようにして、信じられぬほど太い棒状の物体が身体の中に分け入ってくる。

　しかもそれは、機械の動きで、身悶えするように首を振り立てる。

　な、なに、これ？

　異様な感触に、ルビイは全身の筋肉を強張らせた。

　サトが円を描くように腰をグラインドさせるたび、膣に埋まった亀頭が肉壁を激しく摩擦し、痺れるような快感を生み出した。

「ルビイさま、殿方とのセックスのご経験は？」

　ルビイを押し倒し、その股の上に馬乗りになってサトが訊く。

　頬を赤らめ、ルビイは首を横に振る。

　正確に言えば、ルビイは処女ではない。

　20年前のあの時、魔王に力づくで処女を奪われてしまったのだ。

　だが、それはもちろん、自ら望んでの行為ではなかった。

　その後の、ネオ・ホンコンの娼館での体験にしても、そうだった。

　手足を切断され、達磨女にされたルビイは、フリークス趣味の変態たちにかわるがわる犯された。

　それも、とてもセックスといえるようなものではなく、非道な虐待でしかなかった。

　つまりルビイは悲しいことに、これまで己の望む相手と対等のセックスをしたことがないのである。

「ならばサトが、今だけルビイさまの殿方になってさしあげます。もう少し我慢すれば、皇子さまが手に入ることでしょう。それまでの間、こうして…」

　ルビイの両足を限界まで押し開き、サトが入ってきた。

「ああ、サト…」

　ルビイはめくるめく愉悦の波に我を忘れ、目の前で揺れるサトの熟れた果実のような乳房にむしゃぶりついた。

　そうしてどれほどの時間、喘ぎ、悶え狂いながら、互いの柔らかな肉を貪り合ったのか…。

　ふと、ノックの音がして、下女の娘の控えめな声が聞こえてきた。

「あの、ルリさま、マリウス皇子さまがお見えです」