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第2章 跪いて足をお舐め

#87 皇子男娼化計画⑮

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 安楽椅子の背もたれの後ろには、サトが身を潜めている。

 が、部屋の中が薄暗いので、マリウスの眼からはその姿は見えないはずだ。

 ルビイは勃起したペニスに前腕部の内側を添えたまま、マリウスをその椅子に導いた。

 空いたほうの手でマリウスを抱きしめ、キスをすると見せかけて相手の身体をゆっくり椅子の上に沈めていく。
 
 椅子の上ではサトがバイブを両手で支え、ちょうどマリウスの尻の真下になるように位置を調節する。

 ルビイの身体の重みでマリウスが椅子の上に座り込み、

「うっ!」

 くぐもった声を上げて、身を震わせた。

「どう? 気持ちいい?」

 その両肩に手をかけ、ルビイはマリウスの身体をぐいと押し込んだ。

「あうつ!」

 中腰の姿勢のまま、マリウスが凍りつく。

 見ると、尻の間に半ばほどまで太いバイブが突き刺さっている。

 サトの指が動き、バイブのスイッチをオンにした。

 鈍い振動音を立てて、マリウスの直腸内で人工の男根が蠢き始めるのがわかった。

「あとはこうして」

 ルビイはマリウスの乳首を転がすように弄ると、洗濯ばさみを取り出し、勃起し始めた乳頭に取りつけた。

「ここに座って私たちを見てて」

 椅子の後ろから、影のようにサトが立ち上がる。

 ルビイに寄り添うと、ふたり並んでベッドの前で服を脱ぐ。

 お互い全裸になったところで、乳房同士を押しつけ合い、これ見よがしに熱いキスを交わした。

「そ、その娘は…?」

 快感にかすれた声で、マリウスが訊く。

「この子はサト。私の下僕であり、大切なセフレ」

 サトの豊かな乳房を揉みながら、ルビイは答えた。

 サトはルビイに足を絡め、太腿に濡れた陰部をこすりつけている。

「なぜ、そんなことを…? 僕は、どうして…」

「これは罰」

 横目でマリウスを睨み、ルビイは言った。

「あなたはまだ私の願いをきいていないわ。王はきょうもお元気だった。そうでしょう?」

「そ、それは…」

 マリウスの頬がかすかに引きつった。

「あなたが言うことを聞いてくれるまで、私はあなたとセックスしない。そこで反省しながら、よおく鑑賞することね。私とサトのセックスがどんなに素晴らしいかということを」

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