魔王にレイプされてゴミのように棄てられた女戦士は、悪役令嬢に生まれ変わって復讐します

戸影絵麻

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第2章 跪いて足をお舐め

#90 皇子男娼化計画⑱

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 絡みを解くと、ベッドから降り、ルビイとサトはマリウスを取り囲んだ。

 萎びかかったペニスの先から乳白色の液体を滴らせ、マリウスはがっくりとうなだれている。

 時折顔をゆがめるのは、もちろん、まだアナルの奥でバイブが振動しているからだ。

「恥ずかしいわね、皇子さま」

 蔑むように、ルビイは言った。

「何もしてないのに、ひとりで果てちゃうなんて。そんなことで、一人前の男と言える?」

「『あんあん』って、女の子みたいな声、出してましたよね?」
 
 サトがくすくす笑った。

「皇子さまったら、かわいい」

「どうする? サト?」

 ルビイはマリウス両頬を指と指ではさみ、強引に顔を上げさせた。

「このだらしないおぼっちゃまを、このまま帰していいと思う?」

「まだ足りないんだと思います」

 真顔に戻って、サトが言う。

「その証拠に、お股のアレが」

 裸の腕を伸ばして、マリウスの股間でゆっくりと持ち上がり始めた、赤黒いペニスを指さした。

「そうみたいね」

 ルビイはその亀頭に付着した精液を指ですくい取ると、マリウスの頬に塗りつけた。

「ねえ、マリウス、そんなふうに立たせちゃって、あなた、私たちに何をしてほしいの?」

「そんなこと…」

 マリウスが、傷ついた小動物のような眼で、ルビイを見た。

「そんなこと、言えるものか…」

「言えないなら、やめていい? あなたが強情を張るなら、私は心ゆくまでサトと楽しむだけのこと」

 マリウスの顔が、葛藤に歪むのがわかった。

「それは…だめだ」

「どうして?」

「僕をこんなふうにして、ただで済むと思ってるのか?」

「ここではあなたは皇子でもなんでもない。ただの情けない童貞よ。何を偉そうに」

「マリウスさま、もっと正直になってくださいな」

 サトが斜めに立ち上がったペニスに、ふうっと息を吹きかける。

「もっと気持ちよくしてほしいなら、素直にそうおっしゃればよろしいのに」

「触って…くれ」

 マリウスのかさかさに乾いた唇が、かすかに動いて言葉を紡ぎ出す。

「聞こえないわ。もっと大きな声で言わないと」

 ルビイはサトの豊満な乳房を戯れに揉む。
 
 もちろん、マリウスに見せつけるためだ。

「触って…僕を」

 マリウスが、苦渋に満ちた声で言う。

「どこを? どこを触ってほしいの? はっきり言わなきゃ、わからないでしょう?」

「ち、乳首と…下も」

「下って、なあに?」

「ぺ、ペニス…」

「声が小さいわね。もっとはっきり言ってごらん。『僕のいやらしい勃起ペニスを、その指とお口で滅茶苦茶にしてください』って」

 ルビイの叱咤に、マリウスが喘いだ。

 淫語が新たな官能を惹起したのだろう。

「僕の、いやらしい勃起ペニスを…」

 ルビイはサトと目を見合わせた。

「いじめちゃいましょうか」

 悪戯っぽい口調で、サトが言った。

「ええ。私たちの性奴隷になるまでね」

 薄く微笑んで、ルビイは答えた。



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