私の王様

ポルテクト

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今日で終わり1

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「痛っ」
上履きの中の画鋲が刺さり痛がってると、
後ろからぶつかってくる。
「ジャマなんだけど」
「本当になんでまだ来てるのよ。」
「あーあ、朝から変なもの見た。」
3人は悪口をいい、謝らずに通り過ぎる

'私の机はいつも花瓶と花が置いてある
机には罵詈雑言がびっしりと書いてある
消そうにも油性で消せない。
先生に相談しても対応すらしてくれない
親だって私に関心がなかった。'


学校に行く理由は家にも居場所なんてない
家にいても学校にいても
殴られたりされる。
学校にいけば授業中は殴られない

「今日はさ、あれしないか。」
「はは、そうだね。
昼休みにやろうぜ。」
「楽しみだな。」
'私の方を見ながら笑う。
怖い。
助けはこない。
授業が終わらなければ、
終わらないで終わらないで'
キンコーンカンコーンと昼休みを、
告げるチャイムが鳴り響く。
「お待たせしましたー」
私のメロンパンを奪われて踏まれる
何度も何度も原型がなくなるまで
それを取ろうとする私の手を踏んでくる。
「お願い、もうやめてほしい。」
小さな震える声で言うが
「やめないよ。だって楽しいから
そうだよね。みんな」
周りを見ても誰も助けようとしない。
'誰でもいいから、
美香ちゃん、皐月ちゃん
そうだよね、私とはもう友達じゃ
なくなったんだよね。'
「食べるものならあげるよ。」
埃や教室のゴミを私の口の中に無理やり
食べさせようとする。
「嫌だ、お願いします。」

「だめだよ。食べないと終わらないよ」
「食べなさいよ。せっかく食べさせてるの
ねえ、慶次くん。」
「美香ちゃんも言ってるんだよ。
早く食べてよ。
僕達が、食べる時間がなくなるよ。」
'これを食べれば、食べたくない食べたくない
嫌だ嫌だ嫌だ。
誰でもいいから助けて、
何でみんな無視するの
みんな助けないんじゃない、
みんな楽しんでいる。'
「飲み込め飲み込め」
「はは。マジで食べたよ。
ゴミ食べ女。」
「うわ、汚ねえ、食べるとかありえねえ」
「吐いたらまじで許さないからね」
「吐いたら吐いたやつ食えよ。」
'私は震えながら吐き気に耐え飲み込む。
気持ち悪い'

「やっと弁当食えるわ、
さっさと食えよ。バカが」
唾をかけられる。
それを制服で吹き、椅子に座る
教室を出ないのは出てもいじめられる。
どこにも逃げ場はない、
先生は助けない、だって先生は
いじめに加担をしているから

 
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