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10.愛が芽吹く夜*

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家についた二人はまた少し気まずそうにして、どちらかが話すのを待っていた。
先に口を開いたのはハオルドだ。

「てっきりあのルークって男と村へ帰ったのかと…」

いつもと違って歯切れが悪い。

「なんだ、それであんなに走って村に来たのか?薬草はまだなんだ。中途半端で帰れないだろう」

「……。あの男はなんなんだ?」

「…………村を襲った時、一緒にいた仲間だ」

後ろめたさから口ごもるリリーナ。

「それだけか?」

「他に何があるんだ?」

「いや……」

やはり歯切れが悪い。
リリーナはそんなハオルドが可愛く見えた。

「ハオルドは80年以上生きてきて、何人の女を抱いたんだ?」

突拍子もない質問にハオルドがあからさまに動揺している。

「もしかして、前に言ってた奥さんだけなのか?」

「……俺はそういうことに興味はない。リリーナ、少し飲みすぎたんじゃないか?」

「男なら興味ないわけないだろう?身体は20歳そこらなんだ。奥さんだけって…一途なんだなぁ、ハオルドは」

リリーナは意地悪を言ったあと、自分が少し嫉妬していることに気付いた。
ハオルドは後ろを向いて黙っている。
大切な人を亡くしたハオルドの傷を掘り返してしまったのかもしれない。
なんと配慮に欠けた女なのだろうと自分に嫌気が差した。
謝ろうと思ったその時、ハオルドがリリーナに歩み寄り腰に手を回しぐっと引き寄せた。

「……リリーナ。俺の目は青くないが、俺もお前と同じだ」

そう言ってハオルドは少し震えた唇で、リリーナにキスをした。

「さっき、こういう事には興味がないって…」

驚いたリリーナの酔いが一気に醒める。

「迷惑か?」

今日は見たことのないハオルドの表情をいくつ見ただろう。
リリーナはそんな事を考えながら、ハオルドの目を見て首を振った。

お互いの舌をしばらく絡めあっていると、リリーナは自分の下腹部あたりに何か硬いものが当たっていることに気付く。
息遣いが荒くなってきたハオルドの舌で耳を舐められる。
思わず小さく声が漏れた。
壊れるものでも触るかのようにハオルドは優しく、リリーナの身体に触れていく。
キスをし、また舌を絡め合う。
たったこれだけの行為でなんて気持ちがいいものなのかとハオルドは興奮していた。
お互いの想いを言葉では交わしていないが、同じように荒い息遣いで一生懸命に舌を絡ませてくるリリーナが愛おしくて仕方なかった。
遠慮がちに胸に手をやり、徐々に揉みしだくようにしてその先端に触れるたび、リリーナの口から声が漏れる。

服を捲りあげ直接その先端に吸い付き、舌先で転がすように舐めるとさっきよりもはっきりしたリリーナの声が耳に届き、ハオルドの興奮は増していく。
リリーナのお尻を撫で上げて、内ももから秘部に指を添える。
服の上からでもリリーナのそこが熱くなっているのが分かる。
ハオルドは何度も擦るように指を往復させた。
リリーナのズボンを下げ、下着の上から同じことを繰り返すと、じんわりと布が湿り始め突起物に当たる度リリーナの身体がびくんと跳ねる。
リリーナは、ハオルドが自分を求めていることを嬉しく思い、それと同時に快感に目覚めていった。

ハオルドはリリーナの反応をよく見ながら、一番声を上げる突起物を集中的に攻め始めた。
下着越しに触られる感覚は、もどかしくもあり、リリーナは自分がどれほど濡れているのかを再確認させられる。
ハオルドは気持ちよさそうな声を上げるリリーナに時々キスをしながら、弄ぶように突起物を擦り、自らも無意識のうちにリリーナに腰を押し付け動いていた。
しばらくするとリリーナの声が先程よりも大きく、息遣いも不規則になっていき、ハオルドにしがみつくようにしてガクガクと身体を震わせた。

膝から崩れ落ちそうになるリリーナを支えようとしたが、タイミングがずれ、ちょうどハオルドのモノの目の前にすとんと膝立ちする形になった。
ハオルドはリリーナの頭を撫で、声をかけた。

「大丈夫か?痛かったか?」

リリーナが果てたことに気付いていないのか、とても心配そうに見つめているが、下半身はそれどころではなさそうなほど膨らんでいる。
リリーナはハオルドの問いかけを無視して、ハオルドの下着ごとずり下げた。
ハオルドは驚いた顔でリリーナを制止する。

「リリーナ、なにをして…っ」

最後まで言い切れぬうちに、ハオルドのモノはリリーナの口に咥えられた。
今まで我慢していたほとばしった自らの汁と、リリーナの唾液が混ざり合い淫らな音が部屋中に響く。
ハオルドは初めての強い快感に、頭に雷が落ちたかのような衝撃を受けた。

『あのリリーナが、俺のモノをこんなにいやらしくしゃぶっている…』

その光景がより一層ハオルドの興奮度を増し、今にも暴発してしまいそうになるのを必死に我慢しながら、愛おしげにリリーナの頭を撫でる。
だんだんと荒くなっていく息遣いに混じるハオルドの喘ぎ声にリリーナも興奮し、気付けば自らズボンを脱ぎ、下半身が露わになっていた。
益々大きくなるハオルドのモノを丁寧に下から舐め上げ、先端近くの少し出っ張った所を口に含み舌で転がす。
ハオルドの声が漏れるたび、リリーナの下半身はどんどんと愛液が溢れていき太ももをつたっているのが分かる。
そういったことを続けているといよいよ我慢ならなくなったのか、ハオルドは力強くリリーナを自らのモノから引き離した。

青い目をとろんさせ、だらしなく開いた口でハオルドを不思議そうに見つめるリリーナ。
するとハオルドは軽々とリリーナを持ち上げ、ベッドへと寝かせた。
ハオルドはリリーナの濡れた太ももを指で拭って、そのままゆっくりと中へ入れた。
十分に濡れていることを確認すると、リリーナにわざと卑猥な音を聞かせるかのように出し入れする指のスピードを早めた。
リリーナは艶っぽい喘ぎ声をあげながら、自らの秘部に手をやり、先程ハオルドに散々擦られた突起物を触り始めた。
その光景を見て、ハオルドは現在触れられてもいないモノが爆発しそうになった。
リリーナの中に指をもう一本入れると、中で次から次へと溢れ出てくる愛液の感触と、上の方にザラザラとした場所があるのに気付いた。
試しにそこを擦るように触ってみると、リリーナの突起物をこねくり回す指が激しくなり、喘ぐ声も大きくなった。
ハオルドは辛抱堪らなくなりリリーナの中から指を引き抜き、声をかけた。

「挿れても…いいか?」

リリーナは突起物から手を離し、頷いた。
優しく挿入していき、ゆっくりと腰を動かした。
ハオルドが動くたび、太ももまで溢れたリリーナの愛液と、極限まで我慢したハオルドの迸った汁が混ざり合い、官能的かつ生々しい音が響く。
ハオルドは何度もリリーナにキスをしながら、あくまでもゆっくりと腰を振る。
痛くないようにと気遣いでもあるが、ハオルド自身あまり余裕がないようだった。
舌を絡ませ合いながら、胸を優しく揉み、腰を振る。
気付くと、リリーナも悶えるように腰を艶めかしく動かしていた。
ハオルドはリリーナの手を秘部にやり、耳元で囁いた。

「さっきみたいに自分で触っていいぞ。そこが好きなんだろう?」

リリーナは恥ずかしさよりも肉欲が勝り、言われた通りに再び突起物をこねくり回し始めた。
なんともいやらしい音を立て、モノを出し入れされながら気持ちのいい所を自らの指で責める。
先程の強い快感がまた押し寄せてくるのが分かり、指の動きが早くなる。

「ハオルド…気持ちいい…っ!あぁ!だめ…っ」

ハオルドはリリーナの中がキツく締まったりうごめいたりを繰り返しているのを直に感じ、肉壁の摩擦で強い快感に襲われた。

「あぁ…!リリーナ…出る……!…っ!!」

天にも昇るような感覚で、ハオルドは大きく背をけ反らせた。
ハオルドはリリーナの中で果てた後、キスをしお互いに肩で息をしながら舌を絡ませ合った。
しばらくして、ハオルドは部屋に脱ぎ捨ててあったリリーナの服を拾い集め着させようとした。

「…このままでいい。ハオルド、そばにきてくれ…」

そう言った後リリーナは急に顔を背け、頬を赤らめた。
無防備なハオルドのモノがまだ強くそそり立っていたからだ。
ハオルドはハッと気付き一瞬誤魔化そうとしたが、すぐに諦めリリーナの元へ戻り抱き締めた。
二人は舌を絡ませ始め、リリーナの潤んだ淫穴は再びハオルドの熱く硬いモノを飲み込んでいった。
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