異邦の13人ーThe 13 of Etranzeー

ロン・インディー

文字の大きさ
8 / 45
1章1部 プロローグ編

第八話 偽りを語る者

しおりを挟む
「あのモルジアナさんに少し聞きたいことが…。」
 語りにくそうな語部優を見てモルジアナは「どうしましたか?」と心配気に聞いてきた。
 語部優はもう勢い任せでカシムの話していた過去話をモルジアナに話した。
「モルジアナさんの過去は奴隷として扱われていて暴力とか受けていたのですか?」
 するとモルジアナが口を開いた。
「誰から聞いたの?」
「カシムさんからです。」
「……。」
 モルジアナは少し沈黙を挟んだ後再びこう口を開いた。
「私は奴隷として扱われていたけど、暴力は受けては無かったですよ。」
「え?」
 語部優は驚きに声が漏れる。
「カシムさんから買われた以降、外からは出たことはないという話は…」
「なんですか?そのデタラメな話は、私は今外でも靴磨きの仕事をしています。もしその話をカシムさまがしていただとしていたらおかしなお話です。カシムさまは私が靴磨きの仕事をしている事や外へ買い出ししている事も知っていますし、そんな嘘をつく方ではありませんよ。」
 モルジアナは全てを話した。するとアウロラは「やっぱり」と納得した口調で反応したあと語部優にこう話す。
「カシムはあの時忘れ物してきたと言って洞窟への戻って、そこで何かあったんだろ。」
「何があって…もしかして。」
 語部優は嫌な予感的中電撃のように駆けた。そしてアウロラの言葉で一気に血の気が引いた。
「カシムはすでに死んでいる」
「……」
 すると語部優の顔を見て気にかけたアリババが言った。
「大丈夫?顔が真っ青だよ。」
「どこか調子が悪いのですか?」
 心配してくれるアリババとモルジアナの二人に素直にカシムについて話した。
「カシムさんはすでに死んでいる…」
 二人は微妙な反応をし「そんなはずはないでしょ。兄さんはさっきまで一緒にいたんですよ。到底信じられないよ。」とアリババはそう話す。しかし亡くなっているのは真実。
 真実を受けてもらなくてはこれ以上物語には進めない…。語部優は涙を流し「カシムさんは亡くなっている!」と強い言葉て言った。
「じゃ亡くなってると言う証拠を見せてもらえますか?」
 アリババはさらに語部優に証拠出すよう要求してきた。するとアウロラが語部優にある提案する。
「なんて話のわからぬ人間よ。少年、朕の言葉をよく聞き行動しなさい。アリババとモルジアナを先程居た洞窟へ足を運ばせよ。そこで物語が進展するかもしれぬ。」
 語部優はその提案に直ぐに乗りアリババとモルジアナの二人を洞窟へ連れてくと説得した。
「アリババさん証拠ならカシムさんの二人しか知らない洞窟近くに行けばあります。」
 語部優は断定的発言にアリババとモルジアナはあんまり信用してないようだったが、「わかりました。そうハッキリ言うなら洞窟付近へ足を運びましょう。」とアリババはアウロラの提案に乗り語部優はアリババとモルジアナを連れて語部優とアリババの出会った財宝のある洞窟の方へ足を進めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

スライム退治専門のさえないおっさんの冒険

守 秀斗
ファンタジー
俺と相棒二人だけの冴えない冒険者パーティー。普段はスライム退治が専門だ。その冴えない日常を語る。

チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
――自由を手に入れるために、なにがあっても金は稼ぎます―― 金さえあれば人生はどうにでもなる―― そう信じている守銭奴、鏡谷知里(28)。 交通事故で死んだはずの彼が目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界。 しかもなぜか、規格外のチート魔力を手に入れていた。 だがその力は、本来存在してはいけないものだった。 知里の魔力は、封印されていた伝説の冒険者の魔力と重なったことで生まれた世界のバランスを崩す力。 その異常な魔力に目を付けたのは、この世界を裏から支配する存在―― 「世界を束ねる管理者」 神にも等しい力を持つ彼らは、知里を危険視し始める。 巻き込まれたくない。 戦いたくもない。 知里が望むのはただ一つ。 金を稼いで楽して生きること。 しかし純粋すぎる仲間に振り回され、事件に巻き込まれ、気付けば世界の管理者と敵対する羽目に――。 守銭奴のチート魔力持ち冒険者 VS 世界を支配する管理者。 金のために生きる男が、望まぬまま世界の頂点と戦うことになる 巻き込まれ系異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』

まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。 朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。 「ご主人様の笑顔が見たいんです」 その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。 全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!? 甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。 ​「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」 ​「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」 ​「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」

処理中です...