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第70話 説明書は読まない派
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「富倉さんごめんなさい。今更何なんですが、僕たちのダンジョン探索って、貴女に負担を掛けてしまっていますか?」
「あっ、いえ、負担……ではないんですが、普通と違っていることが多くて、その……」
なんだか、ダンジョンの探索を始めてからというもの、富倉さんの顔色が優れない。
大学内を案内してくれた時には、あれほど溌剌としていたにも拘らず、今ではずっと表情を曇らせている。
「……少し大胆な行動が目立つので、探索行程表から外れてしまっているのでは? と、心配でして」
「探索行程表……」
「もしかして、かなり緩く作ってあったりします?」
「あ、いや、そんな事はなくて……」
これは困った……。
『探索行程表』って何だ?
その言葉の響きから察するに、ここではダンジョン探索のスケジュール的なものを用意し、それに従って行動するのが当たり前なのだろう。
しかし、自分たちの探索ではそれらしいものを用意したことはない。
大体の行き先、大体の目的を定めた後は、ネットでサラッと調べて、あとは実際に現場を見ながら行動するのが常だ。
このまま知ったかぶりをして、話を合わせることも出来そうだが、そうしてしまうと、今後、修復不能な溝が生じる可能性もある。
ここは正直に話しておいた方が得策だろう。
……ただ、今すぐ引き返すよう、言われてしまうかもしれないが。
「す、すいません。恥を承知でお尋ねしたいんですが、『探索行程表』って何のことですか?」
「もしかして、皆さんの地元では別の名前で呼ばれていたりしますかね?」
「あーいや、そうではなく、その『行程表に値するもの』は一度も作ったことがなくて……」
「え……うそ……だったら、先ほどの戦闘は全てアドリブ……?」
富倉さんは口元に手を当て、大きく目を見開いた。
「そう……そうですね……。どの階層にどんな魔物が出るかは大体調べてあって、後は適当に進んでいます。……あっ、適当と言っても、柏原さんがいるので、道順自体は正しいんですが」
「ターンアラウンド基準……TAPの設定などもされていないんですか?」
「ターンアラウンド基準?」
「予定とどれほど乖離したら、探索をやめて引き返すかのルールです」
「お昼ご飯の時間になったら帰ろうか……程度でしか、引き返すタイミングは決めてありません……」
「俺はさっきナッツとコボルドを食べたから、みんなよりは長持ちするぜ? バフ効果は分かんなかったけどな」
待て浅井。今はいけない。
「………………」
ついに、富倉さんは何も言わなくなってしまった。
「……ごめんなさい。どうも僕らの冒険スタイルは一般的ではないようなので、一度ここの冒険者がどう活動しているのかを、初めから教えてもらえませんか?」
「分かりました……。でしたら少し水面から離れておきましょうか」
「了解です」
これから大恥をかくかもしれないが、富倉さんにこれ以上の心労は掛けたくはない。
まずは、静岡での常識をしっかりと勉強させてもらおう。
◻︎◻︎◻︎
地底湖から少しだけ距離を取り、適当な岩場に腰掛けると、富倉さんはこのダンジョンでの一般的な冒険者について説明を始めた。
まず──静岡ダンジョンで冒険者登録をすると、簡単な講習を受けることになるそうだ。
形式上は任意参加だが、受けない者はほとんどいないらしく、時間は3時間ほど。
講習では『探索行程表』の書き方を学ぶ。
雛形はダンジョン周辺の店で簡単に手に入り、値段は100円程度。それに加えて、初心者がやりがちな失敗や、実際に起こった死亡事故の例を叩き込まれるらしい。
この時点で『自分には無理だ』と判断して、冒険者を諦める者も少なくない。無理に進ませて事故に遭わせるより、最初の段階で見切りをつけられた方が、むしろ親切だろう。
その後は、レンタル装備を借りてダンジョン内へ入り、『判断石』で自分のスキルを確認。
続いて冒険者ギルドの斡旋サービスへ登録し、パーティを組む流れになる。
冒険者ギルドを通せば、身元がある程度保証された冒険者を斡旋されるので、悪質な冒険者に騙される心配も少ない。だから、ほとんどの人はこのサービスを利用するとのこと。
ただし、戦闘向きでないスキルだった場合、マッチング自体が難しくなるので、そのまま冒険者になるのを諦める人も多いようだ。
「パーティを諦めて、ソロで潜る人って居ないんですか?」
「その場合、最初に出会うコボルドに怪我を負わされるか、二度と帰って来れなくなりますね。……未だにそういう人は一定数いるみたいです」
「うっ……」
パーティを組んだら、貸会議室で話し合いを行い、その場で探索行程表を作成する。
用意する行程表は、人数分とさらにもう1枚。その余分な1枚は『保険屋』と呼ばれる場所に提出するのが一般的らしい。
保険屋は、規定の時間までに帰還がなければ、預かった行程表を基に救出パーティを派遣してくれるサービスだ。
偶然通りがかった冒険者に助けを期待するなど論外で、ほとんどの冒険者が保険サービスを利用しているという。
「論外……」
珍しく長良さんが顔を顰めた。
料金は、何事もなく戻れば5000円。実際に救出が発生すれば追加料金がかかるが、大抵は5000円の範囲で収まるらしい。
「……ねぇ、八宮には講習なんて無かったよね?」
隣にいた長良さんへ尋ねた。
「最初に手渡された冊子が講習の代わりでしょう。一応Webページでも同じ内容のものが見れましたよ?」
「うっそ、全く見てなかったよ……。……でも、それを読んだ上でソロ突撃した長良さんは、俺よりも無謀じゃない?」
「スキルの具合を確かめる程度なら、さほど危険はないと高を括っておりました。…………その節は命を救っていただき、本当にありがとうございました」
「あ、いや、うん……」
初めて長良さんと出会ったときのことを改めて言われると、どうにも照れくさい。
「……馴れ初めね」
「これ、式でも同じ話を聞かされるんだろ?」
「スライドショーと一緒にね」
「えー、ロマンチックですよー?」
……おいやめろ。
実のところ、ダンジョンの入り口や階層境界に置かれている『虹石』なるモノも、富倉さんに聞かされるまで、その存在すら知らなかった。
虹石は時間によって7つの色に染まる石らしく、赤色ならば正午前後、青色ならそれよりも後の時間といった具合に、その色を見れば、ダンジョン内でも大凡の時間がわかるそうだ。
これまで、空の明るさと体内時計を用いれば事足りたので、こうした便利な石が置かれているとは思いもよらなかった。
「俺なら初日でリタイアだな」
「私はスキルを見て諦めたかな」
「空き巣を名乗って斡旋…………無理」
うちのメンバー達が静岡でスタートしていたら、今のような集まりにはなっていなかっただろうな……。
「一度入り口まで戻って、その講習を受けた方がいいです?」
そう富倉さんに提案してみた。
「それなんですが、皆さんは今のスタイルでダンジョンを探索できているんですよね? でしたら私のことは気に留めず、いつも通りに探索してください」
「大丈夫です? 怖かったりしませんか?」
「多少不安はありますが、あのコボルドの頭を爆破する魔法で倒せない魔物が出てきたら、救出パーティが来たところで返り討ちに遭うでしょうし、最悪の場合、私は隠密スキルで隠れられるので大丈夫です!」
「ちょっ! それズルない?」
そのあんまりな理由に、浅井が思わずツッコミを入れた。
「冒険者は生還第一ですからね。皆さんも無謀はしないんですよね?」
「ま、まぁ、これまでの経験と照らし合わせて、倒せる魔物は倒し、そうでない魔物は──」
「未だに出会っておりませんね。これまで私たちの視界に入った魔物は、全て倒しています」
長良さんはそう言って、右の拳を握り締めた。
「な、なんとも頼もしいですね……。ちなみに今までに倒したことのある、最大の魔物は?」
「4、5メートルある巨大ゴブリンを何匹か」
「えっ!? な、なんですかそれ!」
「えーっと、その話は追々しますよ。まぁ、そのくらいなら問題なく倒せるので安心してください。……例えばこのダンジョンには5メートルクラスの──」
「いませんよ! いたとしても、それを見た冒険者は戻って来れてないと思います」
あいつ、槍が刺さらなかったし、普通の武器だとどう倒せばいいんだろうな。
ともあれ、富倉さんの顔から悲壮な雰囲気は消え去った。
静岡の冒険者からすると多少粗雑に見えるかもしれないが、攻撃力と殲滅力だけは折り紙つきなので、どうか安心してほしい。
もしそれでも目に余る行動があれば、すぐに声をかけてもらうよう伝えておいたので、一人考えを巡らせて気を病むこともないだろう。
さて、目下の問題は一先ず解決した。ここからは全力で静岡ダンジョンを楽しむとしよう。
◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
「あっ、いえ、負担……ではないんですが、普通と違っていることが多くて、その……」
なんだか、ダンジョンの探索を始めてからというもの、富倉さんの顔色が優れない。
大学内を案内してくれた時には、あれほど溌剌としていたにも拘らず、今ではずっと表情を曇らせている。
「……少し大胆な行動が目立つので、探索行程表から外れてしまっているのでは? と、心配でして」
「探索行程表……」
「もしかして、かなり緩く作ってあったりします?」
「あ、いや、そんな事はなくて……」
これは困った……。
『探索行程表』って何だ?
その言葉の響きから察するに、ここではダンジョン探索のスケジュール的なものを用意し、それに従って行動するのが当たり前なのだろう。
しかし、自分たちの探索ではそれらしいものを用意したことはない。
大体の行き先、大体の目的を定めた後は、ネットでサラッと調べて、あとは実際に現場を見ながら行動するのが常だ。
このまま知ったかぶりをして、話を合わせることも出来そうだが、そうしてしまうと、今後、修復不能な溝が生じる可能性もある。
ここは正直に話しておいた方が得策だろう。
……ただ、今すぐ引き返すよう、言われてしまうかもしれないが。
「す、すいません。恥を承知でお尋ねしたいんですが、『探索行程表』って何のことですか?」
「もしかして、皆さんの地元では別の名前で呼ばれていたりしますかね?」
「あーいや、そうではなく、その『行程表に値するもの』は一度も作ったことがなくて……」
「え……うそ……だったら、先ほどの戦闘は全てアドリブ……?」
富倉さんは口元に手を当て、大きく目を見開いた。
「そう……そうですね……。どの階層にどんな魔物が出るかは大体調べてあって、後は適当に進んでいます。……あっ、適当と言っても、柏原さんがいるので、道順自体は正しいんですが」
「ターンアラウンド基準……TAPの設定などもされていないんですか?」
「ターンアラウンド基準?」
「予定とどれほど乖離したら、探索をやめて引き返すかのルールです」
「お昼ご飯の時間になったら帰ろうか……程度でしか、引き返すタイミングは決めてありません……」
「俺はさっきナッツとコボルドを食べたから、みんなよりは長持ちするぜ? バフ効果は分かんなかったけどな」
待て浅井。今はいけない。
「………………」
ついに、富倉さんは何も言わなくなってしまった。
「……ごめんなさい。どうも僕らの冒険スタイルは一般的ではないようなので、一度ここの冒険者がどう活動しているのかを、初めから教えてもらえませんか?」
「分かりました……。でしたら少し水面から離れておきましょうか」
「了解です」
これから大恥をかくかもしれないが、富倉さんにこれ以上の心労は掛けたくはない。
まずは、静岡での常識をしっかりと勉強させてもらおう。
◻︎◻︎◻︎
地底湖から少しだけ距離を取り、適当な岩場に腰掛けると、富倉さんはこのダンジョンでの一般的な冒険者について説明を始めた。
まず──静岡ダンジョンで冒険者登録をすると、簡単な講習を受けることになるそうだ。
形式上は任意参加だが、受けない者はほとんどいないらしく、時間は3時間ほど。
講習では『探索行程表』の書き方を学ぶ。
雛形はダンジョン周辺の店で簡単に手に入り、値段は100円程度。それに加えて、初心者がやりがちな失敗や、実際に起こった死亡事故の例を叩き込まれるらしい。
この時点で『自分には無理だ』と判断して、冒険者を諦める者も少なくない。無理に進ませて事故に遭わせるより、最初の段階で見切りをつけられた方が、むしろ親切だろう。
その後は、レンタル装備を借りてダンジョン内へ入り、『判断石』で自分のスキルを確認。
続いて冒険者ギルドの斡旋サービスへ登録し、パーティを組む流れになる。
冒険者ギルドを通せば、身元がある程度保証された冒険者を斡旋されるので、悪質な冒険者に騙される心配も少ない。だから、ほとんどの人はこのサービスを利用するとのこと。
ただし、戦闘向きでないスキルだった場合、マッチング自体が難しくなるので、そのまま冒険者になるのを諦める人も多いようだ。
「パーティを諦めて、ソロで潜る人って居ないんですか?」
「その場合、最初に出会うコボルドに怪我を負わされるか、二度と帰って来れなくなりますね。……未だにそういう人は一定数いるみたいです」
「うっ……」
パーティを組んだら、貸会議室で話し合いを行い、その場で探索行程表を作成する。
用意する行程表は、人数分とさらにもう1枚。その余分な1枚は『保険屋』と呼ばれる場所に提出するのが一般的らしい。
保険屋は、規定の時間までに帰還がなければ、預かった行程表を基に救出パーティを派遣してくれるサービスだ。
偶然通りがかった冒険者に助けを期待するなど論外で、ほとんどの冒険者が保険サービスを利用しているという。
「論外……」
珍しく長良さんが顔を顰めた。
料金は、何事もなく戻れば5000円。実際に救出が発生すれば追加料金がかかるが、大抵は5000円の範囲で収まるらしい。
「……ねぇ、八宮には講習なんて無かったよね?」
隣にいた長良さんへ尋ねた。
「最初に手渡された冊子が講習の代わりでしょう。一応Webページでも同じ内容のものが見れましたよ?」
「うっそ、全く見てなかったよ……。……でも、それを読んだ上でソロ突撃した長良さんは、俺よりも無謀じゃない?」
「スキルの具合を確かめる程度なら、さほど危険はないと高を括っておりました。…………その節は命を救っていただき、本当にありがとうございました」
「あ、いや、うん……」
初めて長良さんと出会ったときのことを改めて言われると、どうにも照れくさい。
「……馴れ初めね」
「これ、式でも同じ話を聞かされるんだろ?」
「スライドショーと一緒にね」
「えー、ロマンチックですよー?」
……おいやめろ。
実のところ、ダンジョンの入り口や階層境界に置かれている『虹石』なるモノも、富倉さんに聞かされるまで、その存在すら知らなかった。
虹石は時間によって7つの色に染まる石らしく、赤色ならば正午前後、青色ならそれよりも後の時間といった具合に、その色を見れば、ダンジョン内でも大凡の時間がわかるそうだ。
これまで、空の明るさと体内時計を用いれば事足りたので、こうした便利な石が置かれているとは思いもよらなかった。
「俺なら初日でリタイアだな」
「私はスキルを見て諦めたかな」
「空き巣を名乗って斡旋…………無理」
うちのメンバー達が静岡でスタートしていたら、今のような集まりにはなっていなかっただろうな……。
「一度入り口まで戻って、その講習を受けた方がいいです?」
そう富倉さんに提案してみた。
「それなんですが、皆さんは今のスタイルでダンジョンを探索できているんですよね? でしたら私のことは気に留めず、いつも通りに探索してください」
「大丈夫です? 怖かったりしませんか?」
「多少不安はありますが、あのコボルドの頭を爆破する魔法で倒せない魔物が出てきたら、救出パーティが来たところで返り討ちに遭うでしょうし、最悪の場合、私は隠密スキルで隠れられるので大丈夫です!」
「ちょっ! それズルない?」
そのあんまりな理由に、浅井が思わずツッコミを入れた。
「冒険者は生還第一ですからね。皆さんも無謀はしないんですよね?」
「ま、まぁ、これまでの経験と照らし合わせて、倒せる魔物は倒し、そうでない魔物は──」
「未だに出会っておりませんね。これまで私たちの視界に入った魔物は、全て倒しています」
長良さんはそう言って、右の拳を握り締めた。
「な、なんとも頼もしいですね……。ちなみに今までに倒したことのある、最大の魔物は?」
「4、5メートルある巨大ゴブリンを何匹か」
「えっ!? な、なんですかそれ!」
「えーっと、その話は追々しますよ。まぁ、そのくらいなら問題なく倒せるので安心してください。……例えばこのダンジョンには5メートルクラスの──」
「いませんよ! いたとしても、それを見た冒険者は戻って来れてないと思います」
あいつ、槍が刺さらなかったし、普通の武器だとどう倒せばいいんだろうな。
ともあれ、富倉さんの顔から悲壮な雰囲気は消え去った。
静岡の冒険者からすると多少粗雑に見えるかもしれないが、攻撃力と殲滅力だけは折り紙つきなので、どうか安心してほしい。
もしそれでも目に余る行動があれば、すぐに声をかけてもらうよう伝えておいたので、一人考えを巡らせて気を病むこともないだろう。
さて、目下の問題は一先ず解決した。ここからは全力で静岡ダンジョンを楽しむとしよう。
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