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3章 3つ巴ベース編
39話 vs 5人
しおりを挟む俺の言葉が開戦の合図となった。
フォーメーションを見るにおそらく2人の剣使いと斧使いの少年が前衛、そして、弓と杖を持った2人の少女が後衛、そして石を投げてきた金髪が中衛、指示役と言う所だろうか
5体1ではあるが
「パール、一人でさせてくれ」
俺はパールに一人やりたい意思を伝える。
「プゥ~」
パールはいいよーとばかりに後ろにトコトコと歩いて行った。
だが少年らに違うように映ったらしい。
「おい、あいつ豚を逃す気か!速攻で倒すぞ!前衛責めたてろ!」
金髪が命令を下した
「「おー!」」
前衛2人が左右からほぼ同時のタイミングで斬りかかってくる。
なかなかの連携だ。
そして個人もおそらく武器スキル持ちだろう
だが、対多数との戦いは賊で学んだ。
冷静に剣をナイフでいなし、斧を身体を捻らせ避ける。
生まれた隙に蹴りを入ようとするが、弓が飛んできて妨害された。
中々のタイミングだ。
「避けられたぁ~」
残念そうに嘆く少女
中々いい腕だ。
「何やってんだ!もっと攻めろ!」
少年2人の攻撃に加え、少女の弓、金髪の投げる鉄球が飛んでくる。
剣、斧、弓、鉄球と攻撃が途絶える事なく襲いかかってくる。
しかも互いの攻撃がかち合わない絶妙なタイミング。
だが俺は避け続ける。
「くそっ!逃げ腰野郎め!バフを頼む」
「はぁーい」
金髪が杖を持った少女に命令を出す。
確か"バフ"とはゲームでいう味方を強化する魔法だった気がする。
まさか
「いくよー!」
少女が杖を振るう。
すると少年ら4人の身体がほんのり赤い光を纏い出した。
その効果はすぐさま現れた。
剣と斧持ちの攻撃速度が上がった。弓矢も鉄球もだ。
それも少しという次元ではない。実際は違うかもしれないが感覚的には2倍くらいに感じる。
徐々に攻撃がかすってくる。
「いけるぞ!ぶっ倒すぞ」
金髪が叫ぶと、少年の攻撃速度が更に上がる。
トドメを刺してに来ているのだろう
まさにラッシュって奴だ。
避けるのがかなり厳しくなってきた。
だが
「……甘いな」
少しは本気を出すとしよう
【集中】【全力】【隠密】
【集中】により五感が研ぎ澄まされ、
【全力】により身体能力が向上
【隠密】により気配を消していく
そして、全力で地を蹴り
「なっ!消えた」
「どこ!」
少年らが俺の姿を見失ったらしい。
おそらくダンジョン内の薄暗さも比例して【隠密】状態の俺の位置を把握することはできないだろう。
【集中】により強化された五感で少年らの死角から死角へと移動する。
これがこの数ヶ月で導いた"奇襲戦法"
敵のスキルが強力であれば使わせなければいいじゃないか?と単純な思考で考えた戦法
そのためにゴブリンの巣に武器も持たずバレないように潜入などを何度も何度も繰り返した。見つかって大量のゴブリンに囲まれた時は流石に死にかけたが…
まずは、少し厄介なバフスキル持ちからだ。
正直このパーティーの要はこのバフスキル持ちの少女だ。
俺はすっと近づき顎先に軽く掌底を入れ、脳震盪を起こさせる。
「ひゃッ……」
崩れ落ちるバフスキル持ちの少女
1人完了だ。
「どうした!!」
「大丈っ……」
次は斧使いも同様に一撃を入れる。
「なっ……」
「キャ……」
続けて剣使い、弓使いも同様にノックダウンさせる。
4人完了
後は
「出てこい!出てこい!出てこい!」
闇雲に鉄球を投げ、球切れになったのか下に落ちている石を投げる金髪
俺は全スキルを解除して、姿を現わす。
「そこかっ!」
金髪が石を投げてくるが、スキルを使わなくとも当たるはずがない。投擲精度が高くとも読みが甘いため避けるのは容易い
俺は最小限の動きで避けながらゆっくり距離を詰めていく。
金髪の顔が徐々に歪んでいき、若干発狂気味で石を投げてくる。
さっきまでの威勢はどうしたんだ金髪少年
「はぁ……弱すぎるな」
終わらそう。俺は金髪の餓鬼の隙だらけの腹に回し蹴りを入れる。
「うぐっっ!!」
金髪が腹を抑えて唸りながら地面にうずくまっている。
あ、少し強めに蹴りすぎたか!?
だが仕方ない。これくらいは罰だと思ってもらおう
人のものを奪おうとするのは最低な行為だからな。
よし、しつけはこの程度にして、そろそろ続きの探索に戻るか
ちなみに現在の俺のステータスは
*****
名前:宮川 秋
【固有スキル 】
回復強化Ⅳ
修羅
【スキル】
全力Ⅲ
直感Ⅱ
集中
隠密
*****
こんな感じでスキルもかなり増えた。
今回はかなり訓練で自分を追い込んだからな。
ちなみにスキルの効果はこんな感じだ。
【修羅】
訓練による成長率を向上。
効果は眷属にも適応される。
【集中】
集中力を高める。
五感、反射速度強化
【隠密】
気配を希薄化する。
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