義妹に奪われ、婚約破棄されたので、自殺したら異世界転生して黒髪美女になりチート使い放題

第２章 王子との出会い

3

なぜか結婚を急に迫られたローラ。

「そ、そんないきなり！？よいでしょうか？わたくしなんかが…」

「良いもなにも僕は探していたのさ！伝説の自然魔法を使える君を！！」

「自然魔法…？ですか？それは一体なんでございましょう？」

「いまローラがやったのがそれさ。いまはまだ制御できていないけれど、ものにすれば必ずすごいものになるよ！！これはとってもスペシャルなことさ！！」

「そ、そうなのでございますね。とにかくすごいというのは伝わりました。あ、あの、先ほどの返事、わたくし、とても嬉しゅうございます。ぽっ」

「と、ということは！？僕と結婚してくれるのかい！？」

「は、はい、こんなわたくしで良ければ…」

「やったぁ！！ありがとうローラ！では早くお城へ戻ってお祝いの準備をしなければな！だが、残念なことにお城はまだまだ遠いんだ。一緒に歩いて帰ろう！」

そして道中、魔法について話しながらローラとカナンは歩いていた。そしてそこに二人の怪しい影が現れる。

「おい、みたかあれ、もしかしてさっきの地震はあの女の子からきたんじゃないか？この辺じゃ見かけないほどの美少女だし。」

「かもな。どうする？さらっちまうか？だが、隣に男がいるぜ。あいつ、さきにやっちまうか。」

「おう。」

さっさっさっ
「マラトワマラトワ」
二人組の手にはナイフがあった。
そして流れるようにローラとカナンの後ろに突然襲いかかってきた二人組はカナンを刺してしまった。

「ぐあっ、なん、だと？」

「きゃー！！！カナン様！？」

コンマ１秒、ローラはすでに二人組に運ばれ姿は見えなくなりかけていた。

「ローラ！！ローラ！！！！ぐふっ」

カナンは大量に出血していた。明らかに流れ出てはいけないほどの。しかし！

「この僕をなめるんじゃないよ。弓矢では天下一とうたわれたんだ。マラトワマラトワ！」

次の瞬間、カナンの元に金色の弓矢が舞い降りた。
そして、全ての動きが繋がるように、

「相手がわるかったな。死んでくれ。」
ずばん！！！

カナンの放った弓矢は二人組の心臓を確実にうちぬいていた。

「ぐ、ぐああ、なにが、なにがおきたんだ、？ぐふっ」
そして弓矢をしならせカナン自身もぶっ飛び二人組のもとまできた。なぜだかとても頼りがいがある。そうみえた。

「か、カナン様。。」

「さあ、おいでローラ。もう怖くない。」

「カナン様！！ありがとう、ありがとうございます！わたし、わたしこわくてっ」

「大丈夫だ。もう心配ない。」

「ですが、背中から血が…」

「うぐっ、すこし無理をしすぎたかもしれないね。言ったんやすもうか。」

そうして二人は近くの洞窟に身をおいた。この後、さらに二人を悲劇が襲うことを、分かっていなかった。