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14:再出発
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ジョルジュはラコタと共に馬に乗った。今日からダーウィ族の集落に向けて移動を再開する。シーリーンは、キャラウィルと一緒に馬に乗っている。キャラウィルの前に座っているシーリーンは緊張しているようだが、キャラウィルが小さく何かを言ったら、少しだけ肩の力が抜けた。
昨日はまる1日、シーリーンはキャラウィルにくっついていた。これからの旅はどうしても馬での移動がメインになる。ラコタとホセはまだ怖いし、シーリーンは1人じゃ馬に乗れない。一緒に馬に乗るとすると、消去法でキャラウィルしかいない。シーリーンは、昨日の朝一番にジョルジュ卒業を宣言した。シーリーンはビビりながらも朝からずっとキャラウィルにくっつき、2人で街にちょっとした買い物に出かけたり、キャラウィルがシーリーンを馬に乗せて街の郊外を少しだけ散策したりした。夜にはぐったり疲れていたが、シーリーンはキャラウィルにかなり慣れた。
寝る時もジョルジュと一緒ではなく、キャラウィルと一緒に寝ていた。ジョルジュはハラハラしながら、ラコタとホセと一緒にこっそりシーリーンとキャラウィルを尾行して、静かに見守った。ちゃんとキャラウィルと一緒でも眠れているシーリーンにほっと安心してから、ジョルジュは久しぶりにラコタと一緒に寝た。
シーリーンはとても逞しい。自分から前に進んでいく力を持っている。まだまだ目が離せない気はするが、ジョルジュは少しだけ肩の荷が下りた気分で、後ろのラコタの胸にぽすんと後頭部をくっつけた。
平坦な道を、ぽっくりぽっくりと馬を歩かせる。眠くなる振動と慣れたラコタの体温と匂いに、眠気がやってくる。シーリーンを助けてから、ずっとなんとなく気を張っていたせいか、ラコタにくっついて馬に乗っているだけで安心して眠くなる。
ラコタが大きな温かい手で、ジョルジュの腹をやんわりと撫でた。
「眠いのなら寝ておけ。何かあったら起こす」
「うぃーっすー」
ジョルジュは後ろのラコタに寄りかかり、ストンと眠りに落ちた。
ラコタに起こされた時には、昼飯時になっていた。ジョルジュはラコタに馬から下ろしてもらい、キャラウィルとシーリーンと一緒に昼食を作り始めた。干し肉と乾燥させた野菜、穀物を使ったスープを作る。塩と胡椒で味を整えて、試しにキャラウィルとシーリーンに味見をさせたら、2人とも目を輝かせた。
「美味しいです」
「んまい。ちびっ子なのに」
「はっはっは。中身は三十路超えてるからね。俺」
「呪いって不思議だな。オッサンが子供になるなんて」
「ねー。なんの為の呪いか、分かんねぇわ。キャラウィルは何か知ってる?」
「いえ。俺は呪術師の才能がまるで無かったから家を出たので。実家は分家なんですけど、本家は代々呪術師をやってるんで、本家に行けば、ジョルジュの呪いを解呪してくれると思います。今は、俺と割と仲がいい従兄弟が当主をしていますから、話をしやすいかと」
「もしかして、割と面倒なお家だったり?」
「そうですね……俺みたいに呪術師の才能がない者には息苦しい家ですかね」
「「うわぁ……」」
「俺としては、逆に呪術師の才能が無くてよかったです。キツい修行もしなくてよかったし、こうして自由に自分が好きなことをできるので」
「そっかー。帰ったら、お礼に美味しいもん食わせてやるよ」
「ありがとうございます。ちょっと前から話題になってるケーキ屋がいいです」
「話題になってるケーキ屋?」
「すっごく美味しいし、なにより時間制限付きのケーキ食べ放題の店だとか」
「俺も行きたい!ケーキ食べ放題!」
「いいねぇ。俺も行きてぇわ。じゃあ、王都に戻ったら行こうぜー」
3人でわちゃわちゃ喋っていたら、馬の世話をしてくれていたラコタとホセが戻ってきた。皆が揃えば、昼食の時間である。
シーリーンはジョルジュが作ったスープを気に入ったのか、おかわりもしていた。シーリーンはかなり痩せているから、いっぱい食べさせて、太らせねば。成長期なのにガリガリなのはよくない。ホセが鞄から取り出したシナナミの実を乾燥させたものを皆に配った。デザートである。甘酸っぱいシナナミの実が口をサッパリさせてくれる。
其々順番に茂みに入り、用を足してから、再び馬に乗る。ジョルジュはラコタに頼んで、荷物から裁縫セットと布を取り出してもらった。眠気覚ましにラコタのパンツを作る。山羊柄はいっぱいあるから、今度は兎柄を作る。穏やかに揺れる馬上でチクチク針仕事をしながら、チラッとシーリーンの方を見れば、シーリーンはキャラウィルと話をしていた。シーリーンの肩に力が入っていないので、本当にキャラウィルに慣れてくれたようだ。一安心である。
ジョルジュは野営の準備を始めるまで、のほほんとラコタのパンツ作りに精を出した。
夕食もキャラウィルとシーリーンと一緒に作り、食べ終わると、ジョルジュはシーリーンと一緒に先に寝ることになった。5歳児の身体は不便で、夕食を食べたら眠くて仕方がない。天幕に5人で寝るのは厳しいので、大人3人で話し合い、見張り番を2人組で交代交代でやることになった。ホセが寝る時は、ラコタとキャラウィルが見張り番をする。ホセが寝る場合は、シーリーン、真ん中にジョルジュ、ホセの並びで寝る。
ホセが天幕に入ってくると、少しだけシーリーンの顔が強張ったが、ジョルジュがピタリとくっついて、優しく背中を撫でると、シーリーンの身体から力が抜けた。やはりまだキャラウィル以外の大人は怖いみたいだ。ジョルジュはシーリーンが安心するようにくっついて、背中を撫でながら、末っ子の妹が好きだった子守唄を歌い始めた。
ジョルジュが歌っていると、クックッとシーリーンが笑い始めた。
「ちょっと、なによー」
「下手くそ。音外しまくりじゃん」
「そうか?」
「うん。こうだよ」
シーリーンが子守唄を歌い始めた。声変わりがまだ済んでいないシーリーンの声は、澄んだ優しい雰囲気の声で、とても美しかった。耳に心地よい歌声を聴いていると、どんどん眠くなってくる。
ジョルジュは歌うシーリーンにくっついたまま、ストンと眠りに落ちた。
翌朝、ジョルジュはラコタに起こされた。一晩ぐっすり寝たので、体調は万全である。シーリーンも一応寝れたみたいで、小さく欠伸をしながら、朝食を作る手伝いをしてくれた。
朝食を食べ終えて片付けると、馬に乗って、ダーウィ族の集落へと向かい始める。予定通りなら、10日後には到着する筈だ。ゆるい山道はあるらしいが、殆どが平坦な道らしい。針仕事が捗りそうだ。
ジョルジュは馬上でラコタに寄りかかり、チクチクと針仕事の続きを始めた。
ホセが先頭になり、シーリーンとキャラウィルがジョルジュ達と並ぶ形で馬を歩かせている。
隣の馬から、シーリーンが話しかけてきた。
「何作ってんの」
「ラコタさんのパンツ」
「パンツかよ」
「ふっ。ラコタさんのパンツは全て俺の手作りだぜ」
「マジかよ。ちょっと引くわ」
「なんでだよー。一番大事なところを包み込むもんだろー。そりゃ手作りするわ」
「普通はしねぇわ」
「シーリーン。暇ならなんか歌ってくれよ。眠くならないやつ」
「えー。しょうがねぇな。そんなに沢山の歌は知らねぇからな。教わる前に母ちゃん死んだし」
「シーリーンが好きな歌でいいよ」
「んー」
キャラウィルの前に乗っているシーリーンが歌い始めた。明るい内容の歌詞が澄んだ声で奏でられ、とても耳に心地よい。
1曲歌い終わったシーリーンにジョルジュが拍手をすると、シーリーンが照れたように笑った。
「すげぇな。めちゃくちゃ上手いじゃん」
「そりゃ、俺はサラージュ族だからな」
「他の曲も聴きたい」
「いいぜ」
シーリーンの歌声を楽しみながら、一行は今夜の野営地まで、のんびりと進んだ。
昨日はまる1日、シーリーンはキャラウィルにくっついていた。これからの旅はどうしても馬での移動がメインになる。ラコタとホセはまだ怖いし、シーリーンは1人じゃ馬に乗れない。一緒に馬に乗るとすると、消去法でキャラウィルしかいない。シーリーンは、昨日の朝一番にジョルジュ卒業を宣言した。シーリーンはビビりながらも朝からずっとキャラウィルにくっつき、2人で街にちょっとした買い物に出かけたり、キャラウィルがシーリーンを馬に乗せて街の郊外を少しだけ散策したりした。夜にはぐったり疲れていたが、シーリーンはキャラウィルにかなり慣れた。
寝る時もジョルジュと一緒ではなく、キャラウィルと一緒に寝ていた。ジョルジュはハラハラしながら、ラコタとホセと一緒にこっそりシーリーンとキャラウィルを尾行して、静かに見守った。ちゃんとキャラウィルと一緒でも眠れているシーリーンにほっと安心してから、ジョルジュは久しぶりにラコタと一緒に寝た。
シーリーンはとても逞しい。自分から前に進んでいく力を持っている。まだまだ目が離せない気はするが、ジョルジュは少しだけ肩の荷が下りた気分で、後ろのラコタの胸にぽすんと後頭部をくっつけた。
平坦な道を、ぽっくりぽっくりと馬を歩かせる。眠くなる振動と慣れたラコタの体温と匂いに、眠気がやってくる。シーリーンを助けてから、ずっとなんとなく気を張っていたせいか、ラコタにくっついて馬に乗っているだけで安心して眠くなる。
ラコタが大きな温かい手で、ジョルジュの腹をやんわりと撫でた。
「眠いのなら寝ておけ。何かあったら起こす」
「うぃーっすー」
ジョルジュは後ろのラコタに寄りかかり、ストンと眠りに落ちた。
ラコタに起こされた時には、昼飯時になっていた。ジョルジュはラコタに馬から下ろしてもらい、キャラウィルとシーリーンと一緒に昼食を作り始めた。干し肉と乾燥させた野菜、穀物を使ったスープを作る。塩と胡椒で味を整えて、試しにキャラウィルとシーリーンに味見をさせたら、2人とも目を輝かせた。
「美味しいです」
「んまい。ちびっ子なのに」
「はっはっは。中身は三十路超えてるからね。俺」
「呪いって不思議だな。オッサンが子供になるなんて」
「ねー。なんの為の呪いか、分かんねぇわ。キャラウィルは何か知ってる?」
「いえ。俺は呪術師の才能がまるで無かったから家を出たので。実家は分家なんですけど、本家は代々呪術師をやってるんで、本家に行けば、ジョルジュの呪いを解呪してくれると思います。今は、俺と割と仲がいい従兄弟が当主をしていますから、話をしやすいかと」
「もしかして、割と面倒なお家だったり?」
「そうですね……俺みたいに呪術師の才能がない者には息苦しい家ですかね」
「「うわぁ……」」
「俺としては、逆に呪術師の才能が無くてよかったです。キツい修行もしなくてよかったし、こうして自由に自分が好きなことをできるので」
「そっかー。帰ったら、お礼に美味しいもん食わせてやるよ」
「ありがとうございます。ちょっと前から話題になってるケーキ屋がいいです」
「話題になってるケーキ屋?」
「すっごく美味しいし、なにより時間制限付きのケーキ食べ放題の店だとか」
「俺も行きたい!ケーキ食べ放題!」
「いいねぇ。俺も行きてぇわ。じゃあ、王都に戻ったら行こうぜー」
3人でわちゃわちゃ喋っていたら、馬の世話をしてくれていたラコタとホセが戻ってきた。皆が揃えば、昼食の時間である。
シーリーンはジョルジュが作ったスープを気に入ったのか、おかわりもしていた。シーリーンはかなり痩せているから、いっぱい食べさせて、太らせねば。成長期なのにガリガリなのはよくない。ホセが鞄から取り出したシナナミの実を乾燥させたものを皆に配った。デザートである。甘酸っぱいシナナミの実が口をサッパリさせてくれる。
其々順番に茂みに入り、用を足してから、再び馬に乗る。ジョルジュはラコタに頼んで、荷物から裁縫セットと布を取り出してもらった。眠気覚ましにラコタのパンツを作る。山羊柄はいっぱいあるから、今度は兎柄を作る。穏やかに揺れる馬上でチクチク針仕事をしながら、チラッとシーリーンの方を見れば、シーリーンはキャラウィルと話をしていた。シーリーンの肩に力が入っていないので、本当にキャラウィルに慣れてくれたようだ。一安心である。
ジョルジュは野営の準備を始めるまで、のほほんとラコタのパンツ作りに精を出した。
夕食もキャラウィルとシーリーンと一緒に作り、食べ終わると、ジョルジュはシーリーンと一緒に先に寝ることになった。5歳児の身体は不便で、夕食を食べたら眠くて仕方がない。天幕に5人で寝るのは厳しいので、大人3人で話し合い、見張り番を2人組で交代交代でやることになった。ホセが寝る時は、ラコタとキャラウィルが見張り番をする。ホセが寝る場合は、シーリーン、真ん中にジョルジュ、ホセの並びで寝る。
ホセが天幕に入ってくると、少しだけシーリーンの顔が強張ったが、ジョルジュがピタリとくっついて、優しく背中を撫でると、シーリーンの身体から力が抜けた。やはりまだキャラウィル以外の大人は怖いみたいだ。ジョルジュはシーリーンが安心するようにくっついて、背中を撫でながら、末っ子の妹が好きだった子守唄を歌い始めた。
ジョルジュが歌っていると、クックッとシーリーンが笑い始めた。
「ちょっと、なによー」
「下手くそ。音外しまくりじゃん」
「そうか?」
「うん。こうだよ」
シーリーンが子守唄を歌い始めた。声変わりがまだ済んでいないシーリーンの声は、澄んだ優しい雰囲気の声で、とても美しかった。耳に心地よい歌声を聴いていると、どんどん眠くなってくる。
ジョルジュは歌うシーリーンにくっついたまま、ストンと眠りに落ちた。
翌朝、ジョルジュはラコタに起こされた。一晩ぐっすり寝たので、体調は万全である。シーリーンも一応寝れたみたいで、小さく欠伸をしながら、朝食を作る手伝いをしてくれた。
朝食を食べ終えて片付けると、馬に乗って、ダーウィ族の集落へと向かい始める。予定通りなら、10日後には到着する筈だ。ゆるい山道はあるらしいが、殆どが平坦な道らしい。針仕事が捗りそうだ。
ジョルジュは馬上でラコタに寄りかかり、チクチクと針仕事の続きを始めた。
ホセが先頭になり、シーリーンとキャラウィルがジョルジュ達と並ぶ形で馬を歩かせている。
隣の馬から、シーリーンが話しかけてきた。
「何作ってんの」
「ラコタさんのパンツ」
「パンツかよ」
「ふっ。ラコタさんのパンツは全て俺の手作りだぜ」
「マジかよ。ちょっと引くわ」
「なんでだよー。一番大事なところを包み込むもんだろー。そりゃ手作りするわ」
「普通はしねぇわ」
「シーリーン。暇ならなんか歌ってくれよ。眠くならないやつ」
「えー。しょうがねぇな。そんなに沢山の歌は知らねぇからな。教わる前に母ちゃん死んだし」
「シーリーンが好きな歌でいいよ」
「んー」
キャラウィルの前に乗っているシーリーンが歌い始めた。明るい内容の歌詞が澄んだ声で奏でられ、とても耳に心地よい。
1曲歌い終わったシーリーンにジョルジュが拍手をすると、シーリーンが照れたように笑った。
「すげぇな。めちゃくちゃ上手いじゃん」
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