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17:クソ野郎と旅立ち
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小半時もせずに、バラハンラが中年の男を連れてきた。でっぷりと肥えた男は、なんとも面倒臭そうな顔をしていた。
バラハンラが男に問いかけた。
「この少年の母親と寝ただろう」
「金で一晩買っただけだ。ガキができてようと知ったことじゃねぇ。しかもいつの話だよ。言っておくが、そのガキは引き取らねぇからな。サラージュ族なんぞ売女ばっかだろうが」
「この通りの男だ。少年」
バラハンラが青褪めているシーリーンの方を見た。ジョルジュの服を掴んでいるシーリーンが、キッと男を睨んだ。
「サラージュ族は売女なんかじゃない。お前なんて父親じゃない」
「あっそ。下らねぇことで呼び出しやがって。こちとら忙しいのによぉ」
「帰っていいぞ」
「おぅ。帰るわ」
ラコタが男のあまりの発言に絶句していると、ジョルジュが服を掴んでいるシーリーンの手をやんわりと離し、部屋を出ようとした男の肩を素早く掴んで、男の顔を殴った。
「ぎゃっ!?何しやがるてめぇ!!」
「うるせぇ。言っていいことと悪いことがあんだろうが。シーリーンに謝れ」
「うるせぇ!そんなガキ知ったことか!女が金をせびってきたのも事実だ!金で身体を売る女なんぞ売女なだけだろうがよぉ!」
「黙れよ。オッサン」
「ジョルジュ。そこまでにしておけ」
「嫌っす。謝るまで殴ります」
「ジョルジュ。シーリーンが怯えている」
ラコタの言葉に、こちらに背を向けているジョルジュの肩から力が抜けた。その隙を逃さずに、男が足早に去っていった。
バラハンラが肩を竦めて、口を開いた。
「な。会うのはオススメしないと言っただろう?集落でも評判が悪い男だ」
ジョルジュが大きな溜め息を吐き、苛立たしげにガシガシと自分の頭を掻いてから、くるりと振り返った。拗ねたように唇を尖らせて、ジョルジュが怯えた様子のシーリーンをむぎゅっと抱きしめた。
「シーリーン。あれは父親なんかじゃない。シーリーンの家族はお母さんだけだ」
「……うん」
「今のは忘れちゃえ。シーリーンは誇り高いサラージュ族なんだろ」
「……うん」
ジョルジュに抱きしめられたシーリーンが、ぐずっと鼻を鳴らした。
なんとも腹立たしい展開になったが、シーリーンはジョルジュにしがみついて少しだけ泣くと、真っ直ぐに顔を上げた。
「一応目的は果たしたし、俺、また旅に出る。俺はサラージュ族だから」
「その事だが、シーリーン」
「なに?オッサン」
「俺達と王都へ来ないか?こう言ってはなんだが、シーリーンはまだ幼い。せめて成人するまでは王都で暮らし、旅をする為に必要な知識や技術を身に着けた方がいい。俺とジョルジュが後見人になろう」
ラコタの言葉に、シーリーンがキョトンとした顔をした。
「母ちゃんが死んだ後も1人で旅ができてた」
「だが、その結果、酷い目に合っただろう。シーリーンは美しい。そして非力だ。身を守る術をもっとしっかりと身に着けた方がいい」
シーリーンが悔しそうな顔で、少し俯いて横からジョルジュに抱きついた。ジョルジュが宥めるようにシーリーンの背中を擦った。
「シーリーン。自分にまだ足りないものがあるって分かってるだろ?」
「……うん」
「俺達はサラージュ族じゃないから、サラージュ族のことは教えられないけど、旅に必要な知識や技術はラコタさん達がちゃんと教えてくれる」
「……うん」
「俺達と一緒に王都で暮らそうぜ」
「オッサン達の家はヤダ。オッサン達のイチャイチャは見たくねぇし」
「いいじゃん。微笑ましいだろ」
「素直にきめぇよ」
「こーいーつー」
「にゃっ!?あはっ!くすぐるなっ!」
ジョルジュがシーリーンを擽ると、強ばっていたシーリーンの顔がほわっと柔らかくなった。戯れる2人を見て、ラコタは、ほっと息を吐いた。
シーリーンも一緒に王都へ向かうことになり、再び旅の支度を始めた。今度はバラハンラも一緒だ。バラハンラは集落から出たことが殆ど無いそうで、ワクワクとした様子を隠していなかった。基本的に引きこもり体質だが、集落の外の世界に興味はあるらしい。バラハンラもキャラウィルと同様短槍を使うそうで、腕前はキャラウィル程ではないが、それなりに強いそうだ。
シーリーンはジョルジュと一緒に馬に乗ることになった。単純に守るべき対象をひとまとめにした方が何かと楽だからだ。ジョルジュは弱くはないが、強くもない。馬上での戦闘に慣れていないし、馬術もまぁ人並みくらいだ。今回の旅では、ずっとジョルジュと一緒に馬に乗っていたので少し寂しいが、王都への戻りの道中に何があるか分からない。少しでも安全な形で旅をする方がいい。
新たに1人増えたラコタ達一行は、よく晴れた日にダーウィ族の集落を出発した。
------
ぽっくりぽっくりと馬を歩かせながら、ジョルジュは前に乗せたシーリーンと、隣で馬を歩かせているキャラウィルと3人でお喋りをしていた。前にはホセが、後ろにはラコタとバラハンラがいる。
「王都に着いたら俺の実家にも連れていくわ。一番下の妹がシーリーンと同じくらいの歳なんだわ」
「ふーん。歳が離れてるんだな」
「まぁね。六人兄弟の長男だからさ。俺」
「そういえば、ウィルは自分の家族に会いに行かなくてよかったのかよ」
「あー……俺は家出みたいな形で実家を出たから……」
「「マジか」」
「……置き手紙を置いて、夜中にこっそりと……翌朝にたまたま商隊が通りかかって、護衛として雇ってもらって、王都まで行きました」
「すげぇ運がよかったなぁ」
「はい。王都に着いた後は、タイミングよく警邏隊の入隊試験を受けられて、今に至ります」
「すげぇな。……なぁ、俺も槍やりたい」
「格好いいもんなぁ。短槍」
「俺でよければ、王都に着いたら教えようか?」
「うん」
「馬の乗り方も教えてもらえよ。キャラウィルの方が多分俺より教え方が上手いだろうから」
「そうする」
「あ、パンツの作り方なら教えられるぞ?」
「いらねぇわ」
「可愛い刺繍付きのパンツが手作りできるぜ!」
「心底いらねぇわ」
「えーー」
ゆるい会話をしていると、前を行くホセが顔だけで振り返った。
「隊長。そろそろ水場がある場所に着きます」
「では、其処で休憩しよう。ちょうど昼時だ」
「「「了解です」」」
ジョルジュ達は、水場がある少し開けた場所に着くと、馬を下りた。
馬の世話をラコタ達に任せ、キャラウィルとシーリーンと一緒に昼食を作る。水を沸かした鍋に干し肉と野菜、香草、小麦粉を練って団子にしたものを入れて煮る。塩と胡椒で味を整えていく。ホセが水場の近くでキーランの実を見つけてくれた。甘酸っぱくて美味しい果実である。ちょうどいいデザートができた。
昼食が出来上がると、車座になって食べ、腹が落ち着くまで、そのままのんびりとお喋りをした。
再び馬に乗り、野営地になる場所まで馬を歩かせる。
夜はダーウィ族の集落で天幕を一つ借りられたので、二組に別れて寝ることになった。ジョルジュも見張り番をするようになったので、シーリーンはジョルジュが見張り番の時はキャラウィルと一緒に寝ている。ラコタとホセにはだいぶ慣れたようだが、一緒に寝るのは嫌らしい。バラハンラには、未だに警戒している。大人に戻ったジョルジュに怯える可能性も考えていたが、そんなことはなく、一安心である。
王都に帰り着く頃には、秋になっているだろう。ある程度急ぎの旅ではあるが、滅多にない旅の機会だ。シーリーンに教えられることを教えつつ、帰りの道中を楽しめたらいい。
今はラコタが見張り番をしているので、ジョルジュはシーリーンをゆるく抱きしめて、穏やかな眠りに落ちた。
バラハンラが男に問いかけた。
「この少年の母親と寝ただろう」
「金で一晩買っただけだ。ガキができてようと知ったことじゃねぇ。しかもいつの話だよ。言っておくが、そのガキは引き取らねぇからな。サラージュ族なんぞ売女ばっかだろうが」
「この通りの男だ。少年」
バラハンラが青褪めているシーリーンの方を見た。ジョルジュの服を掴んでいるシーリーンが、キッと男を睨んだ。
「サラージュ族は売女なんかじゃない。お前なんて父親じゃない」
「あっそ。下らねぇことで呼び出しやがって。こちとら忙しいのによぉ」
「帰っていいぞ」
「おぅ。帰るわ」
ラコタが男のあまりの発言に絶句していると、ジョルジュが服を掴んでいるシーリーンの手をやんわりと離し、部屋を出ようとした男の肩を素早く掴んで、男の顔を殴った。
「ぎゃっ!?何しやがるてめぇ!!」
「うるせぇ。言っていいことと悪いことがあんだろうが。シーリーンに謝れ」
「うるせぇ!そんなガキ知ったことか!女が金をせびってきたのも事実だ!金で身体を売る女なんぞ売女なだけだろうがよぉ!」
「黙れよ。オッサン」
「ジョルジュ。そこまでにしておけ」
「嫌っす。謝るまで殴ります」
「ジョルジュ。シーリーンが怯えている」
ラコタの言葉に、こちらに背を向けているジョルジュの肩から力が抜けた。その隙を逃さずに、男が足早に去っていった。
バラハンラが肩を竦めて、口を開いた。
「な。会うのはオススメしないと言っただろう?集落でも評判が悪い男だ」
ジョルジュが大きな溜め息を吐き、苛立たしげにガシガシと自分の頭を掻いてから、くるりと振り返った。拗ねたように唇を尖らせて、ジョルジュが怯えた様子のシーリーンをむぎゅっと抱きしめた。
「シーリーン。あれは父親なんかじゃない。シーリーンの家族はお母さんだけだ」
「……うん」
「今のは忘れちゃえ。シーリーンは誇り高いサラージュ族なんだろ」
「……うん」
ジョルジュに抱きしめられたシーリーンが、ぐずっと鼻を鳴らした。
なんとも腹立たしい展開になったが、シーリーンはジョルジュにしがみついて少しだけ泣くと、真っ直ぐに顔を上げた。
「一応目的は果たしたし、俺、また旅に出る。俺はサラージュ族だから」
「その事だが、シーリーン」
「なに?オッサン」
「俺達と王都へ来ないか?こう言ってはなんだが、シーリーンはまだ幼い。せめて成人するまでは王都で暮らし、旅をする為に必要な知識や技術を身に着けた方がいい。俺とジョルジュが後見人になろう」
ラコタの言葉に、シーリーンがキョトンとした顔をした。
「母ちゃんが死んだ後も1人で旅ができてた」
「だが、その結果、酷い目に合っただろう。シーリーンは美しい。そして非力だ。身を守る術をもっとしっかりと身に着けた方がいい」
シーリーンが悔しそうな顔で、少し俯いて横からジョルジュに抱きついた。ジョルジュが宥めるようにシーリーンの背中を擦った。
「シーリーン。自分にまだ足りないものがあるって分かってるだろ?」
「……うん」
「俺達はサラージュ族じゃないから、サラージュ族のことは教えられないけど、旅に必要な知識や技術はラコタさん達がちゃんと教えてくれる」
「……うん」
「俺達と一緒に王都で暮らそうぜ」
「オッサン達の家はヤダ。オッサン達のイチャイチャは見たくねぇし」
「いいじゃん。微笑ましいだろ」
「素直にきめぇよ」
「こーいーつー」
「にゃっ!?あはっ!くすぐるなっ!」
ジョルジュがシーリーンを擽ると、強ばっていたシーリーンの顔がほわっと柔らかくなった。戯れる2人を見て、ラコタは、ほっと息を吐いた。
シーリーンも一緒に王都へ向かうことになり、再び旅の支度を始めた。今度はバラハンラも一緒だ。バラハンラは集落から出たことが殆ど無いそうで、ワクワクとした様子を隠していなかった。基本的に引きこもり体質だが、集落の外の世界に興味はあるらしい。バラハンラもキャラウィルと同様短槍を使うそうで、腕前はキャラウィル程ではないが、それなりに強いそうだ。
シーリーンはジョルジュと一緒に馬に乗ることになった。単純に守るべき対象をひとまとめにした方が何かと楽だからだ。ジョルジュは弱くはないが、強くもない。馬上での戦闘に慣れていないし、馬術もまぁ人並みくらいだ。今回の旅では、ずっとジョルジュと一緒に馬に乗っていたので少し寂しいが、王都への戻りの道中に何があるか分からない。少しでも安全な形で旅をする方がいい。
新たに1人増えたラコタ達一行は、よく晴れた日にダーウィ族の集落を出発した。
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ぽっくりぽっくりと馬を歩かせながら、ジョルジュは前に乗せたシーリーンと、隣で馬を歩かせているキャラウィルと3人でお喋りをしていた。前にはホセが、後ろにはラコタとバラハンラがいる。
「王都に着いたら俺の実家にも連れていくわ。一番下の妹がシーリーンと同じくらいの歳なんだわ」
「ふーん。歳が離れてるんだな」
「まぁね。六人兄弟の長男だからさ。俺」
「そういえば、ウィルは自分の家族に会いに行かなくてよかったのかよ」
「あー……俺は家出みたいな形で実家を出たから……」
「「マジか」」
「……置き手紙を置いて、夜中にこっそりと……翌朝にたまたま商隊が通りかかって、護衛として雇ってもらって、王都まで行きました」
「すげぇ運がよかったなぁ」
「はい。王都に着いた後は、タイミングよく警邏隊の入隊試験を受けられて、今に至ります」
「すげぇな。……なぁ、俺も槍やりたい」
「格好いいもんなぁ。短槍」
「俺でよければ、王都に着いたら教えようか?」
「うん」
「馬の乗り方も教えてもらえよ。キャラウィルの方が多分俺より教え方が上手いだろうから」
「そうする」
「あ、パンツの作り方なら教えられるぞ?」
「いらねぇわ」
「可愛い刺繍付きのパンツが手作りできるぜ!」
「心底いらねぇわ」
「えーー」
ゆるい会話をしていると、前を行くホセが顔だけで振り返った。
「隊長。そろそろ水場がある場所に着きます」
「では、其処で休憩しよう。ちょうど昼時だ」
「「「了解です」」」
ジョルジュ達は、水場がある少し開けた場所に着くと、馬を下りた。
馬の世話をラコタ達に任せ、キャラウィルとシーリーンと一緒に昼食を作る。水を沸かした鍋に干し肉と野菜、香草、小麦粉を練って団子にしたものを入れて煮る。塩と胡椒で味を整えていく。ホセが水場の近くでキーランの実を見つけてくれた。甘酸っぱくて美味しい果実である。ちょうどいいデザートができた。
昼食が出来上がると、車座になって食べ、腹が落ち着くまで、そのままのんびりとお喋りをした。
再び馬に乗り、野営地になる場所まで馬を歩かせる。
夜はダーウィ族の集落で天幕を一つ借りられたので、二組に別れて寝ることになった。ジョルジュも見張り番をするようになったので、シーリーンはジョルジュが見張り番の時はキャラウィルと一緒に寝ている。ラコタとホセにはだいぶ慣れたようだが、一緒に寝るのは嫌らしい。バラハンラには、未だに警戒している。大人に戻ったジョルジュに怯える可能性も考えていたが、そんなことはなく、一安心である。
王都に帰り着く頃には、秋になっているだろう。ある程度急ぎの旅ではあるが、滅多にない旅の機会だ。シーリーンに教えられることを教えつつ、帰りの道中を楽しめたらいい。
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