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17:春間近
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ロルフは、ゆさゆさと優しく肩を揺さぶられて目覚めた。くっついているガルバーンの体温が心地よくて、まだ寝ていたいが、起きて仕事をせねば。しかし、ガルバーンが温くて、どうにも離れがたい。
ロルフは、抱きついているガルバーンの肩にぐりぐりと額を擦りつけてから、漸く目を開けた。
「おはようございます。ガル」
「おはよう」
ロルフが、抱きついていたガルバーンの腕を離すと、ガルバーンが起き上がった。ロルフものろのろと起き上がり、大きく伸びをした。
「今朝はちょっと暖かいですね」
「あぁ」
「春が近いなぁ。ガル。今日は、午前中のうちに色々済ませて、午後からは森に行きませんか? 檸檬を採りたいので。多分、そろそろ採れる頃だと思うんですけど」
「構わん」
「じゃあ、動きますかー」
「俺が水汲みをしておくから、先に牛達に餌をやっていろ」
「はい。お願いします」
ロルフは、ベッドから下りて、カーテンを開けた。まだ、朝日が昇る前である。午後から森に出かけるのなら、急いで、やる事を終わらせなければ。
ロルフは隣の自室に向かい、寝間着から着替えると、パタパタと慌ただしく動き始めた。
なんとか午前中にやる事が全て終わり、昼食を食べて、後片付けをした。ロルフは、大きな籠を背負って、ガルバーンと一緒に家を出た。
本当に春が近いのだろう。ぽかぽかとした陽気が心地いい。
のんびりと森の中を歩いて、檸檬の木が沢山生えている場所に到着した。まだ青いものの多いが、黄色く色づいているものも沢山ある。
収穫用の鋏で黄色く色づいた檸檬を切り取り、匂いを嗅げば、ふわっと爽やかな香りがした。檸檬は、ジャム作りに使ったり、料理に使ったり、皮を砂糖漬けにしたりと、使い道が色々ある。ハンナの家やダラーの家にもお裾分けしようと、ロルフはせっせと檸檬を採った。
棘を避けながら、檸檬を採り、背負っていた籠にいっぱいになると、ロルフは、黙々と檸檬を採っているガルバーンに声をかけた。
「ガル。今日はこれくらいで。残りは、また今度来ましょう」
「あぁ」
「あ、ガル。手の甲に血が出てます」
「あぁ。棘で擦った。このくらい、舐めてれば治る」
「駄目ですよ。念の為、傷薬の軟膏を持ってきてますから、近くの水場で傷口を洗ってから、薬を塗りましょう」
「別に問題無いが」
「だーめーでーす! ちょっと見せてください。棘は中に入ってないですよね? あ、大丈夫だ。でも、念の為、薬は塗りますよ」
「分かった」
ロルフは、ガルバーンの手の甲の傷に触らないように、ゆるくガルバーンの手を握り、そのまま、近くの水場まで歩いていった。ちょうど近くに湧き水が出る所がある。
冷たい湧き水で自分の手を洗い、ガルバーンの手の甲を洗ってから、ズボンのポケットに入れていた傷口の軟膏を取り出す。ロルフは、軟膏を少しだけ指で掬い取って、できるだけ優しく、ガルバーンの手の甲の傷に軟膏を塗った。
「しみる」
「ちょっと我慢です。しみるけど、すごく効くんですよ。この薬」
「街のものか?」
「いえ。僕の家と正反対の方にある村外れの家は分かります? お爺ちゃん先生の家の近く。そこのお爺ちゃんが作ってる傷口なんです。しみるし、ちょっと臭いけど、街のものよりも効くんですよねぇ」
「ふぅん。……臭い」
「我慢です。お風呂上がりにも塗りましょうね」
「あぁ」
ガルバーンが、なんだか、ちょっと口をむにむにさせた。ロルフは、不思議に思って、ガルバーンの名前を呼んだ。
「ガル。どうしました?」
「……いや。この程度の傷で薬を塗ってもらうのが、ちょっと照れくさい」
「そうですか? ちっちゃい傷でも、ばい菌が入ったら大変なんですからね。今日の水仕事は、僕がやるから、他の事をお願いします」
「あぁ」
2人揃ってしゃがんでいたロルフ達は、立ち上がった。ロルフが、重くなった籠を持とうとすると、ガルバーンが、さっと籠を取り上げ、軽々と背負った。
「ガル。重くないですか?」
「熊よりは軽い」
「それはそうでしょうとも。……ありがとうございます」
「ん」
ロルフは、へらっと笑って、ガルバーンの怪我をしていない方の手を握った。ガルバーンの手は温かくて、湧き水で冷えた手がすぐに温かくなった。
ふと、何気なく近くの木の上を見上げると、栗鼠がいた。
「あ、栗鼠」
「狩るか?」
「いいです。まだ猪肉が残ってますし。ふふっ。本当に春が近いんだなぁ」
「そうだな」
ロルフは、なんだかうきうきした気分になってきた。春は大忙しだが、暖かくなって、花々が咲き、春の果物や野菜が採れる。春は一番好きな季節だ。ロルフが生まれたのも春だった。ふと、ロルフはガルバーンがいつ生まれなのかが気になった。ロルフは、繋いだ手をゆるく振りながら、ガルバーンを見上げて聞いてみた。
「ガル。ガルはいつの生まれですか? 僕は春です」
「秋のはじめ頃」
「結婚記念日と近いですね。今年はお祝いしなきゃ」
「その前にお前の誕生祝いだ」
「ははっ! じゃあ、ハンナおばさんにおねだりして、ケーキを焼いてもらいますか。林檎のケーキ以外、僕、作れないですし。木苺が採れる頃だから、木苺のケーキを作ってもらいましょう」
「あぁ。……俺の誕生日は林檎のケーキがいい」
「はい。頑張って作ります!」
「ん。誕生日に欲しいものはあるか」
「えー……特に無いですねぇ。ガルが一緒にお祝いしてくれたら、それで十分です」
「む。……次に商人が来た時に、何かいいものを探す」
「え? ありがとうございます。えーと、お気持ちだけで十分ですよ?」
「絶対に何か買う」
「あ、はい。……えへへ。楽しみにしてます」
「あぁ」
何故か、やる気いっぱいな空気を発しているガルバーンに、少しだけ驚きながらも、ロルフは嬉しくて、へらっと笑った。
今年は、ガルバーンに誕生日を祝ってもらえる。誕生日を祝ってもらうなんて、いつぶりだろうか。ロルフは、ご機嫌に、ガルバーンと繋いだ手をゆるく振りながら、軽やかな足取りで家に帰った。
夕食を終え、風呂から出ると、ロルフは、顔に保湿剤の軟膏を塗り、手には馬油を塗った。ガルバーンが買ってくれた保湿剤の軟膏と馬油のお陰で、今年は肌がガサガサに荒れたり、あかぎれができたりしなかった。毎年のことで慣れていたが、顔や手が痛くないと、どれだけ寒くても、なんだか随分と気持ちが明るくなる。
先に風呂から上がったガルバーンにも、手の甲に傷口の軟膏を塗った。浅い傷だから、数日で治るだろう。
ロルフがほこほこの状態で居間に行くと、ふわっとワインのいい香りがした。匂いの元を辿って台所に行くと、ガルバーンが小鍋で何か作っていた。
小鍋の中を覗いてみれば、ワインに肉桂の皮と薄切りにした檸檬が入っていた。ふわふわと甘い匂いもするから、多分、砂糖も入っている。ガルバーンが、小鍋からマグカップに温かいワインを注いだ。
無言で差し出されたマグカップを受け取り、ふぅーっと息を吹きかけて、一口飲んでみると、ふわっと肉桂の香りと爽やかな檸檬の香りが、ワインの香りと共に鼻に抜け、ほんのりとした甘さが口に広がる。素直に美味しい。ロルフは、へらっと笑って、ガルバーンを見上げた。
「美味しいです。お腹の中から温まりますねぇ」
「ん。昔、母が作っていたものを思い出したから作ってみた」
「へぇー。お母さんの味なんですね」
「あぁ。……随分と久しぶりに飲む」
「里帰りしたいですか?」
「……いや。俺はお前の嫁だ。この村の暮らしも気に入っている。わざわざ旅をして里帰りする気はない」
「そうですか? 里帰りしたくなったら、いつでも言ってくださいね。僕も一緒に行きますから!」
「ん?」
「ガルの故郷を見てみたいです。山って、見たことがないので」
「あぁ……それなら、少し金を貯めて、来年あたりに行くか。片道半年以上かかるが」
「遠いですね!? んー。その間は、親戚とかご近所さんに、牛達の世話だけ頼もうかなぁ」
「まぁ、ある程度、金を稼いでからだ」
「はい! 今年も頑張って働きましょう!」
「あぁ」
ガルバーンが、ほんの微かに口角を上げた。なんだか、ほわほわとした空気を発しているガルバーンに、ロルフもほっこりした気分になった。
来年の目標ができた。なんとしても、今年は頑張らなければ。
ロルフは、温かいガルバーンの故郷の味をのんびり味わって飲むと、ガルバーンと一緒に二階に上がった。ロルフは、今夜もガルバーンと一緒にベッドに上がって、ガルバーンにくっついて、穏やかな眠りに落ちた。
ロルフは、抱きついているガルバーンの肩にぐりぐりと額を擦りつけてから、漸く目を開けた。
「おはようございます。ガル」
「おはよう」
ロルフが、抱きついていたガルバーンの腕を離すと、ガルバーンが起き上がった。ロルフものろのろと起き上がり、大きく伸びをした。
「今朝はちょっと暖かいですね」
「あぁ」
「春が近いなぁ。ガル。今日は、午前中のうちに色々済ませて、午後からは森に行きませんか? 檸檬を採りたいので。多分、そろそろ採れる頃だと思うんですけど」
「構わん」
「じゃあ、動きますかー」
「俺が水汲みをしておくから、先に牛達に餌をやっていろ」
「はい。お願いします」
ロルフは、ベッドから下りて、カーテンを開けた。まだ、朝日が昇る前である。午後から森に出かけるのなら、急いで、やる事を終わらせなければ。
ロルフは隣の自室に向かい、寝間着から着替えると、パタパタと慌ただしく動き始めた。
なんとか午前中にやる事が全て終わり、昼食を食べて、後片付けをした。ロルフは、大きな籠を背負って、ガルバーンと一緒に家を出た。
本当に春が近いのだろう。ぽかぽかとした陽気が心地いい。
のんびりと森の中を歩いて、檸檬の木が沢山生えている場所に到着した。まだ青いものの多いが、黄色く色づいているものも沢山ある。
収穫用の鋏で黄色く色づいた檸檬を切り取り、匂いを嗅げば、ふわっと爽やかな香りがした。檸檬は、ジャム作りに使ったり、料理に使ったり、皮を砂糖漬けにしたりと、使い道が色々ある。ハンナの家やダラーの家にもお裾分けしようと、ロルフはせっせと檸檬を採った。
棘を避けながら、檸檬を採り、背負っていた籠にいっぱいになると、ロルフは、黙々と檸檬を採っているガルバーンに声をかけた。
「ガル。今日はこれくらいで。残りは、また今度来ましょう」
「あぁ」
「あ、ガル。手の甲に血が出てます」
「あぁ。棘で擦った。このくらい、舐めてれば治る」
「駄目ですよ。念の為、傷薬の軟膏を持ってきてますから、近くの水場で傷口を洗ってから、薬を塗りましょう」
「別に問題無いが」
「だーめーでーす! ちょっと見せてください。棘は中に入ってないですよね? あ、大丈夫だ。でも、念の為、薬は塗りますよ」
「分かった」
ロルフは、ガルバーンの手の甲の傷に触らないように、ゆるくガルバーンの手を握り、そのまま、近くの水場まで歩いていった。ちょうど近くに湧き水が出る所がある。
冷たい湧き水で自分の手を洗い、ガルバーンの手の甲を洗ってから、ズボンのポケットに入れていた傷口の軟膏を取り出す。ロルフは、軟膏を少しだけ指で掬い取って、できるだけ優しく、ガルバーンの手の甲の傷に軟膏を塗った。
「しみる」
「ちょっと我慢です。しみるけど、すごく効くんですよ。この薬」
「街のものか?」
「いえ。僕の家と正反対の方にある村外れの家は分かります? お爺ちゃん先生の家の近く。そこのお爺ちゃんが作ってる傷口なんです。しみるし、ちょっと臭いけど、街のものよりも効くんですよねぇ」
「ふぅん。……臭い」
「我慢です。お風呂上がりにも塗りましょうね」
「あぁ」
ガルバーンが、なんだか、ちょっと口をむにむにさせた。ロルフは、不思議に思って、ガルバーンの名前を呼んだ。
「ガル。どうしました?」
「……いや。この程度の傷で薬を塗ってもらうのが、ちょっと照れくさい」
「そうですか? ちっちゃい傷でも、ばい菌が入ったら大変なんですからね。今日の水仕事は、僕がやるから、他の事をお願いします」
「あぁ」
2人揃ってしゃがんでいたロルフ達は、立ち上がった。ロルフが、重くなった籠を持とうとすると、ガルバーンが、さっと籠を取り上げ、軽々と背負った。
「ガル。重くないですか?」
「熊よりは軽い」
「それはそうでしょうとも。……ありがとうございます」
「ん」
ロルフは、へらっと笑って、ガルバーンの怪我をしていない方の手を握った。ガルバーンの手は温かくて、湧き水で冷えた手がすぐに温かくなった。
ふと、何気なく近くの木の上を見上げると、栗鼠がいた。
「あ、栗鼠」
「狩るか?」
「いいです。まだ猪肉が残ってますし。ふふっ。本当に春が近いんだなぁ」
「そうだな」
ロルフは、なんだかうきうきした気分になってきた。春は大忙しだが、暖かくなって、花々が咲き、春の果物や野菜が採れる。春は一番好きな季節だ。ロルフが生まれたのも春だった。ふと、ロルフはガルバーンがいつ生まれなのかが気になった。ロルフは、繋いだ手をゆるく振りながら、ガルバーンを見上げて聞いてみた。
「ガル。ガルはいつの生まれですか? 僕は春です」
「秋のはじめ頃」
「結婚記念日と近いですね。今年はお祝いしなきゃ」
「その前にお前の誕生祝いだ」
「ははっ! じゃあ、ハンナおばさんにおねだりして、ケーキを焼いてもらいますか。林檎のケーキ以外、僕、作れないですし。木苺が採れる頃だから、木苺のケーキを作ってもらいましょう」
「あぁ。……俺の誕生日は林檎のケーキがいい」
「はい。頑張って作ります!」
「ん。誕生日に欲しいものはあるか」
「えー……特に無いですねぇ。ガルが一緒にお祝いしてくれたら、それで十分です」
「む。……次に商人が来た時に、何かいいものを探す」
「え? ありがとうございます。えーと、お気持ちだけで十分ですよ?」
「絶対に何か買う」
「あ、はい。……えへへ。楽しみにしてます」
「あぁ」
何故か、やる気いっぱいな空気を発しているガルバーンに、少しだけ驚きながらも、ロルフは嬉しくて、へらっと笑った。
今年は、ガルバーンに誕生日を祝ってもらえる。誕生日を祝ってもらうなんて、いつぶりだろうか。ロルフは、ご機嫌に、ガルバーンと繋いだ手をゆるく振りながら、軽やかな足取りで家に帰った。
夕食を終え、風呂から出ると、ロルフは、顔に保湿剤の軟膏を塗り、手には馬油を塗った。ガルバーンが買ってくれた保湿剤の軟膏と馬油のお陰で、今年は肌がガサガサに荒れたり、あかぎれができたりしなかった。毎年のことで慣れていたが、顔や手が痛くないと、どれだけ寒くても、なんだか随分と気持ちが明るくなる。
先に風呂から上がったガルバーンにも、手の甲に傷口の軟膏を塗った。浅い傷だから、数日で治るだろう。
ロルフがほこほこの状態で居間に行くと、ふわっとワインのいい香りがした。匂いの元を辿って台所に行くと、ガルバーンが小鍋で何か作っていた。
小鍋の中を覗いてみれば、ワインに肉桂の皮と薄切りにした檸檬が入っていた。ふわふわと甘い匂いもするから、多分、砂糖も入っている。ガルバーンが、小鍋からマグカップに温かいワインを注いだ。
無言で差し出されたマグカップを受け取り、ふぅーっと息を吹きかけて、一口飲んでみると、ふわっと肉桂の香りと爽やかな檸檬の香りが、ワインの香りと共に鼻に抜け、ほんのりとした甘さが口に広がる。素直に美味しい。ロルフは、へらっと笑って、ガルバーンを見上げた。
「美味しいです。お腹の中から温まりますねぇ」
「ん。昔、母が作っていたものを思い出したから作ってみた」
「へぇー。お母さんの味なんですね」
「あぁ。……随分と久しぶりに飲む」
「里帰りしたいですか?」
「……いや。俺はお前の嫁だ。この村の暮らしも気に入っている。わざわざ旅をして里帰りする気はない」
「そうですか? 里帰りしたくなったら、いつでも言ってくださいね。僕も一緒に行きますから!」
「ん?」
「ガルの故郷を見てみたいです。山って、見たことがないので」
「あぁ……それなら、少し金を貯めて、来年あたりに行くか。片道半年以上かかるが」
「遠いですね!? んー。その間は、親戚とかご近所さんに、牛達の世話だけ頼もうかなぁ」
「まぁ、ある程度、金を稼いでからだ」
「はい! 今年も頑張って働きましょう!」
「あぁ」
ガルバーンが、ほんの微かに口角を上げた。なんだか、ほわほわとした空気を発しているガルバーンに、ロルフもほっこりした気分になった。
来年の目標ができた。なんとしても、今年は頑張らなければ。
ロルフは、温かいガルバーンの故郷の味をのんびり味わって飲むと、ガルバーンと一緒に二階に上がった。ロルフは、今夜もガルバーンと一緒にベッドに上がって、ガルバーンにくっついて、穏やかな眠りに落ちた。
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