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9:正直しんどい……
心配していた両家の顔合わせがなんとか無事に終わり、ハルトの結婚の話は順調に進んでいる。
二週間前にハルーアが女の子を出産した。
八人兄弟から九人兄弟になり、毎日が以前よりもぐっと忙しくなった。
母子共に無事だったが、高齢出産だったため、大事をとってハルーアは最低でも一か月は絶対安静だと医者から言われた。
そのため、シェンリーと名付けた赤ちゃんの世話は、日中は祖父母が、朝と帰宅後はリードがすることになった。
シェンリーが元気に生まれてきてくれたのはいいのだが、もれなく末っ子だったミアが赤ちゃん返りをしている。それもかなり激しめな。
リードがシェンリーを抱っこするだけで『ミアのおにいちゃん! やだぁぁぁぁ! ミアのおにいちゃん!』とギャン泣きするし、前触れもなく蹴ってきたり、叩いてきたりする。食事も前以上にぐずるようになったし、保育所でも泣き喚いて中々離れないので毎日遅刻ギリギリになっている。
赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて、リードはうたた寝から目覚めた。
夜はリード達の部屋に赤ちゃん用のベッドを置き、リードが主に世話をしている。
おむつを替えても泣きやまないのでミルクだろう。
泣いているシェンリーを抱っこして階下に移動し、居間にも置いている赤ちゃん用のベッドに寝かせてから、台所でミルクを作る。
煮沸消毒した哺乳瓶に粉ミルクを入れて熱湯で溶かし、流水で人肌くらいに冷ます。
シェンリーを抱っこしてミルクを飲ませてながら、リードは小さく欠伸をした。
シェンリーが生まれてから、まとまった睡眠がとれていない。下の子達の時で慣れた感はあるが、三年ぶりなので割とキツい。
ミルクを飲み終わったシェンリーを縦抱きにして、優しく背中を擦りげっぷを促す。
肩や背中が濡れた感触がするので、またミルクを吐いたのだろう。シェンリーが泣き出したので、またミルクを作らねば。
シェンリーはげっぷが下手くそなのか、ミルクを飲んでも頻繁に吐く。そのうえ、何故かうんちも縦抱きじゃないとうまくできないようで、ミルクで泣き、うんちがしたくて泣き、おしっこが気持ち悪くて泣き、眠たくて泣き、なんか分かんないけど泣いている。
双子が大事な時期なのでできるだけ静かに寝てもらいたいのだが、中々うまくいかない。シェンリーはずーっと泣いている。むしろ、こっちが泣きたくなる。
再びミルクを飲ませると、今度はちゃんとげっぷができた。寝てくれるかなー? と縦抱きのまま居間を歩いていると、また泣き出した。
うんちがしたいか、眠いのかのどちらかと思うのだが、どっちなのかは分からない。
立ったまま縦抱きでずっと抱っこをしていると、シェンリーを身体にもたれかからせるのに微妙に背をそるからじわじわ腰にくる。
リードはマグダラから教えてもらった子守唄を小さな声で歌いながら、ぐるぐると居間をゆっくり歩いた。
ぷぷぷっと小さな音がして、シェンリーの泣き声がちょっと大きくなったので、うんちがしたかったみたいだ。
赤ちゃん用のベッドに寝かせて手早くおむつを替えると、一瞬泣きやんでまた泣き出した。
今度は寝ぐずりだろう。リードはシェンリーが寝つくまで、シェンリーを抱っこしてぐるぐると居間を徘徊しながら子守唄を延々歌った。
やっとシェンリーが寝てくれたので部屋に戻り、何気なく壁の時計を見れば、もう起きる時間が間近に迫っていた。
リードは溜め息一つで寝るのを諦め、吐いたミルクで汚れた寝間着から着替えて、眠るシェンリーを抱っこして階下へ向かった。
ずっと泣いているシェンリーの世話もまとまった睡眠をとれないのもしんどいし、赤ちゃん返りしまくっているミアの世話も正直しんどい。
ハルトは入り婿になるので、今は仕事をしながら婿修行もしていてかなり疲れているし、双子は大事な試験まであと数か月しかない。フローラに首もすわっていない赤ちゃんの世話はちょっと荷が重い。両親には端から期待していない。
祖父母が仕事中はシェンリーをみてくれているが、明らかにマグダラが疲れてきている。オースティンはあやすくらいのことはできるが、ミルクを飲ませたり、おむつを替えたりはできないらしい。できないのではなく、覚える気がないだけなのだろうと思っている。
ドームは家ではハルーアにべったりで、ろくに抱っこもしない。『弱っているハルーアちゃんのためにあれを食べさせろ! これを食べさせろ!』とごちゃごちゃ煩いだけだ。
普段の家事と子育てだけでもいっぱいいっぱいだったのに、赤ちゃんの世話まで加わって本当にしんどい。
誰かに助けを求めたいが、親戚とは疎遠だし、助けを求められる誰かなんてリードにはいない。
ハルーアは金持ちのお嬢さんだったのだが、ドームと恋に落ち、駆け落ち同然で結婚したので、ハルーアの方の親族は頼れない。
ドームは一人っ子だから祖父母だけしかいない。ドームの従兄弟はいるらしいが、会ったことはないし、詳しい話を聞いたことはないが昔色々あって疎遠になったらしい。
金があれば子守を雇えるが、生活するのに精一杯でそんな余裕はない。
リードが朝食を作っていると、シェンリーが泣き出した。
すぐにシェンリーの元へ行き、おむつを替えてやる。時計を見れば、またミルクの時間が近づいていた。
泣いているシェンリーをベッドに寝かせてミルクを作り、飲ませる。またげっぷがうまくできなくて吐いた。
泣いているシェンリーに、こっちが本気で泣きたくなる。
疲れた顔をしたマグダラが起きてきて、抱っこをかわってくれたので、急いでミルクを作り直して飲ませる。
壁の時計を見て慌てて朝食と弁当を作り上げ、赤ちゃんの泣き声でも起きない家族を全員起こす。
絶賛赤ちゃん返り中のミアを宥めながら朝食を食べさせ、シェンリーの世話をしつつ、後片付けをして増えている洗濯物をなんとか干し終えた。
既に遅刻ギリギリの時間なので、ちびっ子二人を抱っこして保育所へ走る。
今日も『おにいちゃんがいい! おにいちゃんじゃなきゃやだぁぁぁぁ!!』と泣き喚くミアをなんとか宥めて保育所の先生に預け、全速力で事務室へ向かった。
なんとかギリギリ朝礼に間に合ったが、ふと、今日は何も食べていないことを思い出した。それに弁当を鞄に入れ忘れたことも。
どうせ睡眠不足と疲れで食欲が落ちている。食べる暇があったら少しでも寝たい。
昼休憩は机で寝ておこうと決めると、リードは頭を切り替えて仕事に専念した。
リードは肩を揺さぶられて目が覚めた。
しぱしぱする目を開け、伊達眼鏡をかければ、心配そうな顔をした先輩がいた。
「おい。大丈夫か? リード。飯も食わずに死んだように寝てたぞ」
「あははー。末っ子の世話でまとまった睡眠がとれてなくて、つい」
「おいおい。親は何してんだよ」
「母は最低一か月は絶対安静で、父は母にべったりですね。高齢出産だったから、危険性も高かったそうで」
「それならしょうがないかもしれないけど、お前の顔ほんとに酷いぞ? 顔色悪いし、なんか窶れたし。眠れないなら、せめて飯くらいはちゃんと食えよ」
「あ、はい。んーー。ここ最近、食欲が落ちてて。ぶっちゃけ食べるより寝たいです」
「ほんとにキツくなったら休み取って寝ろよ。倒れる前にな」
「あ、はい。分かりました。ご心配ありがとうございます」
「お前もほんとに苦労が絶えんなぁ」
「ははは……もう諦めてます」
「いっそ結婚して家を出たらどうだ」
「相手がいませんよ」
「探せばいくらでも見つかるだろ」
「そうだといいですねぇ」
「おっと。喋りすぎた。もう昼休憩終わりの鐘が鳴ってる」
「うげっ!? 仕事します!」
「俺も仕事するわ」
リードは慌てて午前中の仕事の続きをしながら、休みを取ったところでどうせ一日寝るなんて贅沢なことできっこないと唇を歪めた。
仕事をしている間は、家事・育児を一時的に忘れられる。
リードはぼんやりと、いつまでこんな生活が続くのだろうかと思った。
二週間前にハルーアが女の子を出産した。
八人兄弟から九人兄弟になり、毎日が以前よりもぐっと忙しくなった。
母子共に無事だったが、高齢出産だったため、大事をとってハルーアは最低でも一か月は絶対安静だと医者から言われた。
そのため、シェンリーと名付けた赤ちゃんの世話は、日中は祖父母が、朝と帰宅後はリードがすることになった。
シェンリーが元気に生まれてきてくれたのはいいのだが、もれなく末っ子だったミアが赤ちゃん返りをしている。それもかなり激しめな。
リードがシェンリーを抱っこするだけで『ミアのおにいちゃん! やだぁぁぁぁ! ミアのおにいちゃん!』とギャン泣きするし、前触れもなく蹴ってきたり、叩いてきたりする。食事も前以上にぐずるようになったし、保育所でも泣き喚いて中々離れないので毎日遅刻ギリギリになっている。
赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて、リードはうたた寝から目覚めた。
夜はリード達の部屋に赤ちゃん用のベッドを置き、リードが主に世話をしている。
おむつを替えても泣きやまないのでミルクだろう。
泣いているシェンリーを抱っこして階下に移動し、居間にも置いている赤ちゃん用のベッドに寝かせてから、台所でミルクを作る。
煮沸消毒した哺乳瓶に粉ミルクを入れて熱湯で溶かし、流水で人肌くらいに冷ます。
シェンリーを抱っこしてミルクを飲ませてながら、リードは小さく欠伸をした。
シェンリーが生まれてから、まとまった睡眠がとれていない。下の子達の時で慣れた感はあるが、三年ぶりなので割とキツい。
ミルクを飲み終わったシェンリーを縦抱きにして、優しく背中を擦りげっぷを促す。
肩や背中が濡れた感触がするので、またミルクを吐いたのだろう。シェンリーが泣き出したので、またミルクを作らねば。
シェンリーはげっぷが下手くそなのか、ミルクを飲んでも頻繁に吐く。そのうえ、何故かうんちも縦抱きじゃないとうまくできないようで、ミルクで泣き、うんちがしたくて泣き、おしっこが気持ち悪くて泣き、眠たくて泣き、なんか分かんないけど泣いている。
双子が大事な時期なのでできるだけ静かに寝てもらいたいのだが、中々うまくいかない。シェンリーはずーっと泣いている。むしろ、こっちが泣きたくなる。
再びミルクを飲ませると、今度はちゃんとげっぷができた。寝てくれるかなー? と縦抱きのまま居間を歩いていると、また泣き出した。
うんちがしたいか、眠いのかのどちらかと思うのだが、どっちなのかは分からない。
立ったまま縦抱きでずっと抱っこをしていると、シェンリーを身体にもたれかからせるのに微妙に背をそるからじわじわ腰にくる。
リードはマグダラから教えてもらった子守唄を小さな声で歌いながら、ぐるぐると居間をゆっくり歩いた。
ぷぷぷっと小さな音がして、シェンリーの泣き声がちょっと大きくなったので、うんちがしたかったみたいだ。
赤ちゃん用のベッドに寝かせて手早くおむつを替えると、一瞬泣きやんでまた泣き出した。
今度は寝ぐずりだろう。リードはシェンリーが寝つくまで、シェンリーを抱っこしてぐるぐると居間を徘徊しながら子守唄を延々歌った。
やっとシェンリーが寝てくれたので部屋に戻り、何気なく壁の時計を見れば、もう起きる時間が間近に迫っていた。
リードは溜め息一つで寝るのを諦め、吐いたミルクで汚れた寝間着から着替えて、眠るシェンリーを抱っこして階下へ向かった。
ずっと泣いているシェンリーの世話もまとまった睡眠をとれないのもしんどいし、赤ちゃん返りしまくっているミアの世話も正直しんどい。
ハルトは入り婿になるので、今は仕事をしながら婿修行もしていてかなり疲れているし、双子は大事な試験まであと数か月しかない。フローラに首もすわっていない赤ちゃんの世話はちょっと荷が重い。両親には端から期待していない。
祖父母が仕事中はシェンリーをみてくれているが、明らかにマグダラが疲れてきている。オースティンはあやすくらいのことはできるが、ミルクを飲ませたり、おむつを替えたりはできないらしい。できないのではなく、覚える気がないだけなのだろうと思っている。
ドームは家ではハルーアにべったりで、ろくに抱っこもしない。『弱っているハルーアちゃんのためにあれを食べさせろ! これを食べさせろ!』とごちゃごちゃ煩いだけだ。
普段の家事と子育てだけでもいっぱいいっぱいだったのに、赤ちゃんの世話まで加わって本当にしんどい。
誰かに助けを求めたいが、親戚とは疎遠だし、助けを求められる誰かなんてリードにはいない。
ハルーアは金持ちのお嬢さんだったのだが、ドームと恋に落ち、駆け落ち同然で結婚したので、ハルーアの方の親族は頼れない。
ドームは一人っ子だから祖父母だけしかいない。ドームの従兄弟はいるらしいが、会ったことはないし、詳しい話を聞いたことはないが昔色々あって疎遠になったらしい。
金があれば子守を雇えるが、生活するのに精一杯でそんな余裕はない。
リードが朝食を作っていると、シェンリーが泣き出した。
すぐにシェンリーの元へ行き、おむつを替えてやる。時計を見れば、またミルクの時間が近づいていた。
泣いているシェンリーをベッドに寝かせてミルクを作り、飲ませる。またげっぷがうまくできなくて吐いた。
泣いているシェンリーに、こっちが本気で泣きたくなる。
疲れた顔をしたマグダラが起きてきて、抱っこをかわってくれたので、急いでミルクを作り直して飲ませる。
壁の時計を見て慌てて朝食と弁当を作り上げ、赤ちゃんの泣き声でも起きない家族を全員起こす。
絶賛赤ちゃん返り中のミアを宥めながら朝食を食べさせ、シェンリーの世話をしつつ、後片付けをして増えている洗濯物をなんとか干し終えた。
既に遅刻ギリギリの時間なので、ちびっ子二人を抱っこして保育所へ走る。
今日も『おにいちゃんがいい! おにいちゃんじゃなきゃやだぁぁぁぁ!!』と泣き喚くミアをなんとか宥めて保育所の先生に預け、全速力で事務室へ向かった。
なんとかギリギリ朝礼に間に合ったが、ふと、今日は何も食べていないことを思い出した。それに弁当を鞄に入れ忘れたことも。
どうせ睡眠不足と疲れで食欲が落ちている。食べる暇があったら少しでも寝たい。
昼休憩は机で寝ておこうと決めると、リードは頭を切り替えて仕事に専念した。
リードは肩を揺さぶられて目が覚めた。
しぱしぱする目を開け、伊達眼鏡をかければ、心配そうな顔をした先輩がいた。
「おい。大丈夫か? リード。飯も食わずに死んだように寝てたぞ」
「あははー。末っ子の世話でまとまった睡眠がとれてなくて、つい」
「おいおい。親は何してんだよ」
「母は最低一か月は絶対安静で、父は母にべったりですね。高齢出産だったから、危険性も高かったそうで」
「それならしょうがないかもしれないけど、お前の顔ほんとに酷いぞ? 顔色悪いし、なんか窶れたし。眠れないなら、せめて飯くらいはちゃんと食えよ」
「あ、はい。んーー。ここ最近、食欲が落ちてて。ぶっちゃけ食べるより寝たいです」
「ほんとにキツくなったら休み取って寝ろよ。倒れる前にな」
「あ、はい。分かりました。ご心配ありがとうございます」
「お前もほんとに苦労が絶えんなぁ」
「ははは……もう諦めてます」
「いっそ結婚して家を出たらどうだ」
「相手がいませんよ」
「探せばいくらでも見つかるだろ」
「そうだといいですねぇ」
「おっと。喋りすぎた。もう昼休憩終わりの鐘が鳴ってる」
「うげっ!? 仕事します!」
「俺も仕事するわ」
リードは慌てて午前中の仕事の続きをしながら、休みを取ったところでどうせ一日寝るなんて贅沢なことできっこないと唇を歪めた。
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