8 / 25
8:大忙しの日
しおりを挟む
今日は秋の豊穣祭の日だ。
アーリンはいつもの時間に目覚めると、日課はせずに顔を洗って着替え、居間に向かった。
居間に行けば、女性陣がテーブルに朝食を並べていた。
オードリーが先に気づき、にっこぉと笑った。
「あら。おはよう。アーリン。今日も一番乗りね」
「お、おはよう」
「ふふっ。今日は忙しくなるからね。たんとお食べよ」
「……あ、あぁ」
朝食を運ぶ手伝いをしていると、バーロ達もやって来た。
いつもより早い時間に朝食を食べると、男達はバタバタと店の裏の倉庫から屋台セットを引っ張り出してきて、荷車にのせ、中央広場へ向けて移動を始めた。
毎年、秋の豊穣祭の時には『木漏れ日食堂』も屋台を出す。たまに変更になる年もあるが、だいたいいつも牛肉の串焼きを出している。『木漏れ日食堂』を始めたバーニーの曾祖父から受け継いでいるという秘伝のタレをつけて焼いた牛肉は、普通に焼くよりも肉質が柔らかくなってものすごく美味しい。豊穣祭でも人気の屋台の一つなのだそうだ。
バーロ達が屋台を組み立てている間に、荷車を押して店へ戻り、今度は下味をつけた肉や大量の串などを荷車にのせて運ぶ。
一緒に荷車を押しながら、バーニーが嬉しそうに笑った。
「やー。今年はちょっと楽だなぁ。力仕事要員が増えて。アーリンがいると客寄せにもなるしね! 今年の売上が楽しみー。今日はめちゃくちゃ忙しいけど、頑張ろうね!」
「あぁ」
「肉を焼くのは親父と兄貴がやるから、俺達は主に肉を串に刺すのと会計かな。昼飯食う余裕もないだろうから覚悟しといてー。晩飯は……まともなものが食えたらいいね!」
「……そんなに、忙しい、のか」
「めちゃくちゃ忙しいよー。客はひっきりなしに来るから、延々肉を串に刺し続けなきゃいけないし。せっかくディンダルに来たんだから秋の豊穣祭を楽しんでもらいたいところなんだけど、まぁ諦めて? 俺達と一緒に肉と踊ろう!」
「あ、あぁ」
秋の豊穣祭は、子どもの頃は貴族のパーティーに連れて行かれていたし、騎士団に入団してからは、王城で行われるパーティーの警護をしていた。庶民の秋の豊穣祭がどんなものなのか、いまいちよく分からない。
中央広場に到着すると、もう組み立て式の屋台が出来上がり、肉を焼く準備も終わっていた。
屋台の内側の目立たないところで、バーニーの指示通りに下味をつけた肉を木の串に刺していく。すぐ隣の屋台がエールを売っているので、串焼きとエールをセットで買っていく客がとても多いそうだ。
黙々と作業していると、秋の豊穣祭を始まりを告げる鐘が鳴った。バーロとバリーが肉を焼き始めると、すぐに客が訪れ始めた。オードリーが接客してくれている間に、せっせと肉を串に刺していく。
秋の豊穣祭での定番屋台というのは本当なようで、次から次へと客が来るし、一人で何本も買っていく客も多い。
アーリンはオードリーとバーニーと交代しながら、ひたすら肉を串に刺し、会計をしまくった。
今はバーニーが接客している。アーリンはまだまだいっぱいある肉を串に刺していた。肉の焼けるいい匂いに腹が減ってくるが、客がすっごく多くて、オードリーが並んでいる客の整理をしなくてはいけないくらいだ。
アーリンは大急ぎで肉を串に刺し、ある程度溜まったらバーロ達に渡して、また肉を串に刺す作業を延々と続けた。
昼時を過ぎ、午後のお茶の時間になる頃に、やっと客足が落ち着いてきた。水を飲む余裕すらなかった。
バーロが水を飲みながら串焼きの肉を食べているので、アーリンも一緒に食べている。食べ終わったら、今肉を焼いているバリーやバーニー達と交代する。オードリーは膝が痛くなってきたので、家に帰した。
夕方から夜にかけては酔っ払いが増えるので、それも理由の一つである。
ちょっと小休止すると、バリー達と交代した。バーロが肉を焼く隣で、訪れる客の相手をする。
少し前までは女性客も多かったが、飲みがメインの男性客の方が多くなってきた。隣でエールを売っているからだろう。
暗くなってくると、色とりどりの魔法の明かりが広場のあちこちに灯り始めた。中々に幻想的な雰囲気になったのだが、のんびり眺めている余裕がない。小休止を終えた二人と協力して、またアーリンは肉を串に刺す作業に追われることになった。
暫くは串焼きを見たくもないな……と思う程、ずーーっと肉を串に刺している。
酔客で賑やかな中央広場の近くで、魔法の花火が打ち上げられた。わぁっと楽しそうな歓声が上がり、アーリンも少しだけ手を止めて空を見上げた。
星が輝く夜空に、色とりどりの炎の花が咲いている。本当にすごくきれいだ。
のんびり眺めていたいところだが、まだ秋の豊穣祭は終わりではない。
アーリンは肉を串に刺す作業を再開して、豊穣祭が終わり、後片付けの時間になるまで、黙々と肉を串に刺し続けた。
深夜遅くに、秋の豊穣祭の終わりを告げる鐘が鳴った。用意していた肉は少し前に売り切れており、ちょうど撤収作業を始めたタイミングだった。
ものすっごく空腹である。小休止の時にちょっと串焼きを食べただけなので、腹の虫が鳴りまくっている。
バーロの指示で屋台を解体し、荷車にのせて店へと戻る。屋台を裏の倉庫に片付け、全員ぐったり疲れた状態で家の中に入れば、ふわっと優しい美味しそうな匂いがした。
のろーっと居間に行けば、ブレンダとオードリーが笑顔で出迎えてくれた。
「やぁ。おかえり」
「皆お疲れ様! ご飯食べられるようにするわね!」
「おー。頼むわ。母ちゃん。腹減りすぎて死にそう」
「はいはい。ちょっと待ってなー」
ブレンダとオードリーが台所へ向かったので、手伝いに行く。鶏肉と芋がゴロゴロのシチュー、ブレンダ特製ドレッシングをかけた温野菜サラダ、胡桃を入れたパンに、デザートには林檎のパイまで焼いてくれている。
全て居間のテーブルに運ぶと、がっついて食べ始めた。どれも本当に美味しい。疲れた身体に優しく染み渡る美味しさである。
早々とシチューなどを食べ終えたアーリンは、ブレンダが淹れてくれた香草茶を飲みつつ、林檎のパイを味わって食べていた。優しい甘さがじわぁっと疲れを癒やしてくれる気がする。香草茶も香りがよくて美味しい。香草茶にもすっかり慣れた。
同じく林檎のパイを食べているバーロが、口の中のものを飲み込んでから口を開いた。
「明日、明後日は休みなー。俺は明日は一日寝倒す。いやー、年々地味にしんどくなってきたわー。歳はとりたくねぇなぁ。腰いてぇし」
「今夜は湿布を貼ろうね」
「うん。母ちゃん、よろしくー」
「アーリン。明日は俺もひたすら寝るけど、明後日は気分転換に出かけない? 栗のケーキが美味しいと評判の喫茶店があるらしくて」
「行く」
「あら! 持ち帰りができて、尚且つ美味しかったらあたし達の分も買ってきてよ! 栗のケーキ食べたいわ!」
「いいよー。お袋。葡萄も美味しい季節だよねぇ。葡萄を使ったものも探してみようかな」
「あ、バーニー。そろそろ今年のワインが出る頃だろ。ついでに家で飲む用のワインも買ってきてくれ」
「あいよー。兄貴。義姉ちゃんの分はどうする? ワイン大好きだけど」
「産んでおっぱい飲ませてる間はお酒飲めないわよ。新年を迎えて二か月後に出産予定だから、ワインが飲めるのはまだまだ先ね」
「へぇー。そんなもんなんだ」
「俺は明日の午前中だけ寝倒してからベティの所に行ってくるわ。泊まりで」
「バリー。林檎のケーキを焼くから、ベティに持っていっておやり」
「おっ。ありがと。ばあちゃん。ベティがすげぇ喜ぶわ」
「あーー。風呂に入るのが面倒くせぇ」
「親父。臭くなるぞ。つーか、既に臭い。肉の脂臭い」
「うるせー。お前だって臭いぞ。バリー。はぁー。風呂に入るかね。そんで寝る。まぁ、なんだ。今年も皆お疲れー。無事に売り切れたし、今年も全員頑張った! 順番にさっさと風呂入って寝るぞー」
「おー」
「はいよー。あ、アーリン。先に入りなよ。疲れてるでしょ」
「……最後でいい」
「えー? 大丈夫? 寝落ちない?」
「……体力はある」
「まぁ、毎朝鍛えてるもんねぇ。偉いなぁ」
隣に座っているバーニーが、アーリンの頭を優しくくしゃくしゃと撫で回した。咄嗟に何が起きたのか分からなくて、ピシッと固まってしまう。
「あ、アーリンの髪って意外と柔らかい。ふわふわー」
「…………そうか」
頭を撫でられるなんて、物心ついてから記憶にない。初めてのことに戸惑うが、同時になんだかぶわっと嬉しさが込み上げてくる。
アーリンは大人しくバーニーに撫でられながら、じんわり熱い頬をごしごし掌で擦った。
アーリンはいつもの時間に目覚めると、日課はせずに顔を洗って着替え、居間に向かった。
居間に行けば、女性陣がテーブルに朝食を並べていた。
オードリーが先に気づき、にっこぉと笑った。
「あら。おはよう。アーリン。今日も一番乗りね」
「お、おはよう」
「ふふっ。今日は忙しくなるからね。たんとお食べよ」
「……あ、あぁ」
朝食を運ぶ手伝いをしていると、バーロ達もやって来た。
いつもより早い時間に朝食を食べると、男達はバタバタと店の裏の倉庫から屋台セットを引っ張り出してきて、荷車にのせ、中央広場へ向けて移動を始めた。
毎年、秋の豊穣祭の時には『木漏れ日食堂』も屋台を出す。たまに変更になる年もあるが、だいたいいつも牛肉の串焼きを出している。『木漏れ日食堂』を始めたバーニーの曾祖父から受け継いでいるという秘伝のタレをつけて焼いた牛肉は、普通に焼くよりも肉質が柔らかくなってものすごく美味しい。豊穣祭でも人気の屋台の一つなのだそうだ。
バーロ達が屋台を組み立てている間に、荷車を押して店へ戻り、今度は下味をつけた肉や大量の串などを荷車にのせて運ぶ。
一緒に荷車を押しながら、バーニーが嬉しそうに笑った。
「やー。今年はちょっと楽だなぁ。力仕事要員が増えて。アーリンがいると客寄せにもなるしね! 今年の売上が楽しみー。今日はめちゃくちゃ忙しいけど、頑張ろうね!」
「あぁ」
「肉を焼くのは親父と兄貴がやるから、俺達は主に肉を串に刺すのと会計かな。昼飯食う余裕もないだろうから覚悟しといてー。晩飯は……まともなものが食えたらいいね!」
「……そんなに、忙しい、のか」
「めちゃくちゃ忙しいよー。客はひっきりなしに来るから、延々肉を串に刺し続けなきゃいけないし。せっかくディンダルに来たんだから秋の豊穣祭を楽しんでもらいたいところなんだけど、まぁ諦めて? 俺達と一緒に肉と踊ろう!」
「あ、あぁ」
秋の豊穣祭は、子どもの頃は貴族のパーティーに連れて行かれていたし、騎士団に入団してからは、王城で行われるパーティーの警護をしていた。庶民の秋の豊穣祭がどんなものなのか、いまいちよく分からない。
中央広場に到着すると、もう組み立て式の屋台が出来上がり、肉を焼く準備も終わっていた。
屋台の内側の目立たないところで、バーニーの指示通りに下味をつけた肉を木の串に刺していく。すぐ隣の屋台がエールを売っているので、串焼きとエールをセットで買っていく客がとても多いそうだ。
黙々と作業していると、秋の豊穣祭を始まりを告げる鐘が鳴った。バーロとバリーが肉を焼き始めると、すぐに客が訪れ始めた。オードリーが接客してくれている間に、せっせと肉を串に刺していく。
秋の豊穣祭での定番屋台というのは本当なようで、次から次へと客が来るし、一人で何本も買っていく客も多い。
アーリンはオードリーとバーニーと交代しながら、ひたすら肉を串に刺し、会計をしまくった。
今はバーニーが接客している。アーリンはまだまだいっぱいある肉を串に刺していた。肉の焼けるいい匂いに腹が減ってくるが、客がすっごく多くて、オードリーが並んでいる客の整理をしなくてはいけないくらいだ。
アーリンは大急ぎで肉を串に刺し、ある程度溜まったらバーロ達に渡して、また肉を串に刺す作業を延々と続けた。
昼時を過ぎ、午後のお茶の時間になる頃に、やっと客足が落ち着いてきた。水を飲む余裕すらなかった。
バーロが水を飲みながら串焼きの肉を食べているので、アーリンも一緒に食べている。食べ終わったら、今肉を焼いているバリーやバーニー達と交代する。オードリーは膝が痛くなってきたので、家に帰した。
夕方から夜にかけては酔っ払いが増えるので、それも理由の一つである。
ちょっと小休止すると、バリー達と交代した。バーロが肉を焼く隣で、訪れる客の相手をする。
少し前までは女性客も多かったが、飲みがメインの男性客の方が多くなってきた。隣でエールを売っているからだろう。
暗くなってくると、色とりどりの魔法の明かりが広場のあちこちに灯り始めた。中々に幻想的な雰囲気になったのだが、のんびり眺めている余裕がない。小休止を終えた二人と協力して、またアーリンは肉を串に刺す作業に追われることになった。
暫くは串焼きを見たくもないな……と思う程、ずーーっと肉を串に刺している。
酔客で賑やかな中央広場の近くで、魔法の花火が打ち上げられた。わぁっと楽しそうな歓声が上がり、アーリンも少しだけ手を止めて空を見上げた。
星が輝く夜空に、色とりどりの炎の花が咲いている。本当にすごくきれいだ。
のんびり眺めていたいところだが、まだ秋の豊穣祭は終わりではない。
アーリンは肉を串に刺す作業を再開して、豊穣祭が終わり、後片付けの時間になるまで、黙々と肉を串に刺し続けた。
深夜遅くに、秋の豊穣祭の終わりを告げる鐘が鳴った。用意していた肉は少し前に売り切れており、ちょうど撤収作業を始めたタイミングだった。
ものすっごく空腹である。小休止の時にちょっと串焼きを食べただけなので、腹の虫が鳴りまくっている。
バーロの指示で屋台を解体し、荷車にのせて店へと戻る。屋台を裏の倉庫に片付け、全員ぐったり疲れた状態で家の中に入れば、ふわっと優しい美味しそうな匂いがした。
のろーっと居間に行けば、ブレンダとオードリーが笑顔で出迎えてくれた。
「やぁ。おかえり」
「皆お疲れ様! ご飯食べられるようにするわね!」
「おー。頼むわ。母ちゃん。腹減りすぎて死にそう」
「はいはい。ちょっと待ってなー」
ブレンダとオードリーが台所へ向かったので、手伝いに行く。鶏肉と芋がゴロゴロのシチュー、ブレンダ特製ドレッシングをかけた温野菜サラダ、胡桃を入れたパンに、デザートには林檎のパイまで焼いてくれている。
全て居間のテーブルに運ぶと、がっついて食べ始めた。どれも本当に美味しい。疲れた身体に優しく染み渡る美味しさである。
早々とシチューなどを食べ終えたアーリンは、ブレンダが淹れてくれた香草茶を飲みつつ、林檎のパイを味わって食べていた。優しい甘さがじわぁっと疲れを癒やしてくれる気がする。香草茶も香りがよくて美味しい。香草茶にもすっかり慣れた。
同じく林檎のパイを食べているバーロが、口の中のものを飲み込んでから口を開いた。
「明日、明後日は休みなー。俺は明日は一日寝倒す。いやー、年々地味にしんどくなってきたわー。歳はとりたくねぇなぁ。腰いてぇし」
「今夜は湿布を貼ろうね」
「うん。母ちゃん、よろしくー」
「アーリン。明日は俺もひたすら寝るけど、明後日は気分転換に出かけない? 栗のケーキが美味しいと評判の喫茶店があるらしくて」
「行く」
「あら! 持ち帰りができて、尚且つ美味しかったらあたし達の分も買ってきてよ! 栗のケーキ食べたいわ!」
「いいよー。お袋。葡萄も美味しい季節だよねぇ。葡萄を使ったものも探してみようかな」
「あ、バーニー。そろそろ今年のワインが出る頃だろ。ついでに家で飲む用のワインも買ってきてくれ」
「あいよー。兄貴。義姉ちゃんの分はどうする? ワイン大好きだけど」
「産んでおっぱい飲ませてる間はお酒飲めないわよ。新年を迎えて二か月後に出産予定だから、ワインが飲めるのはまだまだ先ね」
「へぇー。そんなもんなんだ」
「俺は明日の午前中だけ寝倒してからベティの所に行ってくるわ。泊まりで」
「バリー。林檎のケーキを焼くから、ベティに持っていっておやり」
「おっ。ありがと。ばあちゃん。ベティがすげぇ喜ぶわ」
「あーー。風呂に入るのが面倒くせぇ」
「親父。臭くなるぞ。つーか、既に臭い。肉の脂臭い」
「うるせー。お前だって臭いぞ。バリー。はぁー。風呂に入るかね。そんで寝る。まぁ、なんだ。今年も皆お疲れー。無事に売り切れたし、今年も全員頑張った! 順番にさっさと風呂入って寝るぞー」
「おー」
「はいよー。あ、アーリン。先に入りなよ。疲れてるでしょ」
「……最後でいい」
「えー? 大丈夫? 寝落ちない?」
「……体力はある」
「まぁ、毎朝鍛えてるもんねぇ。偉いなぁ」
隣に座っているバーニーが、アーリンの頭を優しくくしゃくしゃと撫で回した。咄嗟に何が起きたのか分からなくて、ピシッと固まってしまう。
「あ、アーリンの髪って意外と柔らかい。ふわふわー」
「…………そうか」
頭を撫でられるなんて、物心ついてから記憶にない。初めてのことに戸惑うが、同時になんだかぶわっと嬉しさが込み上げてくる。
アーリンは大人しくバーニーに撫でられながら、じんわり熱い頬をごしごし掌で擦った。
330
あなたにおすすめの小説
神具のクワで異世界開拓!〜過労死SE、呪われた荒野を極上農園に変えてエルフや獣人と美味しいスローライフ〜
黒崎隼人
ファンタジー
ブラック企業で過労死したシステムエンジニアの茅野蓮は、豊穣の女神アリアによって剣と魔法のファンタジー世界へ転生する。
彼に与えられた使命は、呪われた「嘆きの荒野」を開拓し、全ての種族が手を取り合える理想郷を築くこと。
女神から授かったチート神具「ガイアの聖クワ」を一振りすれば、枯れた大地は瞬時に極上の黒土へと変わり、前世の知識と魔法の収納空間を駆使して、あっという間に規格外の美味しい作物を育て上げていく。
絶品の「ポトフ」で飢えたエルフの少女を救ったことを皮切りに、訳ありの白狼族の女戦士、没落した元公爵令嬢、故郷を失った天狐の巫女、人間に囚われていた翼人族の少女など、行き場を失った魅力的なヒロインたちが次々と彼の農園に集まってくる。
蓮が作る「醤油」や「マヨネーズ」などの未知の調味料や絶品料理は、瞬く間に世界中の胃袋を掴み、小さな農園はいつしか巨大な経済網を持つ最強の都市国家へと発展していく!
迫り来る大商会の圧力も、大国の軍勢も、さらには魔王軍の侵攻すらも、蓮は「美味しいご飯」と「農業チート」で平和的に解決してしまう。
これは、一本のクワを握りしめた心優しい青年が、傷ついた仲間たちと共に美味しい食卓を囲みながら、世界一豊かで幸せな国家「アルカディア連邦」を創り上げるまでの、奇跡と豊穣の異世界スローライフ!
氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された
楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。
何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。
記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。
----------
※注)
かっこいい攻はいません。
タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意!
貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。
ハッピーエンドです。
激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします!
全16話 完結済み/現在毎日更新予定
他サイトにも同作品を投稿しています。
様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。
初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
異世界オークションで売られた俺、落札したのは昔助けた狼でした
うんとこどっこいしょ
BL
異世界の闇オークションで商品として目覚めた青年・アキラ。
獣人族たちに値踏みされ、競りにかけられる恐怖の中、彼を千枚の金貨で落札したのは、銀灰色の髪を持つ狼の獣人・ロウだった。
怯えるアキラに、ロウは思いがけない言葉を告げる。
「やっと会えた。お前は俺の命の恩人だ」
戸惑うアキラの脳裏に蘇るのは、かつて雨の日に助けた一匹の子狼との記憶。
獣人世界を舞台に、命の恩人であるアキラと、一途に想い続けた狼獣人が紡ぐ、執着と溺愛の異世界BLロマンス。
第一章 完結
第二章 完結
第三章 完結
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる