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7:朝
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引っ越し翌朝。
ニーファはいつもの時間に自然と目が覚めた。目の前には少し髭が伸びた熟睡しているクリスがいる。
(……かわいい)
顎をチョリチョリしたいけれど、それをしたら確実にクリスが起きるので我慢する。ベッドに横になったまま、クリスの寝顔を観察する。いつまでも見ていたいが、朝食を作らねば。
ニーファは後ろ髪引かれる思いでベッドから静かに降りて、風呂場へと向かった。実家ならいつでも入れる大浴場があるから、そこを日に何度も使っていたが、一般の家の風呂は狭く、浴槽にお湯を溜めても足を伸ばして入れない。お湯に浸かるのを早々に諦め、ニーファはシャワーの詮を開けた。昨日は寝室(クリスの部屋)で空調をかけて寝たが、じっとりと肌が汗ばんでいて不快だ。夏用のミントの香りがする石鹸で体を洗い、薬師である義兄ルートがニーファ用に作ってくれた洗髪剤で髪を優しく洗う。やや温めのシャワーを浴びながら、昨夜のことを思い出した。
(……クリス先生におやすみのチューされちゃった!頬っぺただけど!)
にへっと顔が弛む。
昨日、引っ越しの後は非常に重苦しい気持ちだった。クリスが帰ってくるまで、ニーファはソファーの上でお山座りでずっと俯いていた。だが、クリスが大荷物で帰って来て、ただいまのチュー(頬っぺた)をしてくれた事で、ニーファの胸中に燻っていたアレやソレが、ものの見事に霧散した。
どん底だった気分が天高く舞い上がったような感じである。
ただいまのチューに始まり、食事の時は『はいアーンして』とクリスに食べさせてもらい!お風呂にも一緒に入って髪と背中を洗ってもらって!最後に一緒にベッドに入るとおやすみのチューをしてくれたのだ!
長年クリスに片思いをしてるニーファには夢のような出来事である。でも夢ではない。
「うふふふふっ……」
ニヤニヤ笑いが止まらない。
(あー……俺って単純なのかも)
調査地から帰ってきてからの怒濤の数日のあれそれがどうでも良くなってきた。ニーファはシャワーを止め、身体と髪を乾かすと、上機嫌で服を着て、いそいそと台所へ向かった。
(クリス先生に美味しいものを食べさせなきゃ!)
実家よりも格段に狭い台所に立って、ニーファは気合いを入れて包丁を握った。
豆腐と野菜の味噌汁、甘い卵焼き、鶏むね肉のピカタとサラダ、そして炊きたての白米。簡単なものばかりだが、気合いを入れて作ったので味はいい筈である。実際、食欲をそそる匂いがしている。
ニーファは時計を見て、いそいそとエプロンを外し、寝室へと向かった。
寝室のドアを静かに開けると、中はまだ薄暗く、クリスの寝息だけが聞こえている。ニーファは静かにベッドに近づき、眠るクリスの枕元の辺りにしゃがみこんだ。
「クリス先生ー。あーさでーすよー」
静かに声をかけながら、クリスの肩に触れ、優しく揺する。
クリスの瞼がゆっくり開き、クリスがニーファを見た。
「あー……おはよう。ニーファ君」
「おはようございます。朝ご飯できてますよ」
「ありがとう」
寝起きの掠れた低い声にきゅんきゅんして身悶えそうだが、それを表に出さずにニーファは爽やかに笑ってみせた。
「先に食べます?それともシャワー浴びます?」
「あー……先にシャワーにしようかな」
「はーい。じゃあ、その間に食べられるようにしときますね」
「うん。あ、ニーファ君」
「はい」
「もうちょい近寄って」
「?」
頬を寄せる程クリスに近づくと、右頬にチュッと可愛らしい音をさせてキスされた。
「じゃあ、シャワー浴びてくるよ」
「……いってらっしゃーい」
ニーファは顔どころか耳まで赤くなって固まった。
ーーーーーー
ちょいちょいクリスにアーンで食べさせてもらう幸せな朝食を終えると、クリスはアパートに新聞を取りに行くといって手ぶらで出掛けていった。見送りに玄関まで一緒に行くと、頭を優しく撫でながら、いってきますのチュー(頬っぺた)をしてくれた。ニーファはまた耳まで真っ赤になった。
(……俺の心臓もつかしら……)
食器を洗いながら、若干不安になる。ニーファは食器を洗い終えると、洗濯物を洗剤と共に魔導洗濯機に突っ込み、スイッチを押した。ニーファは魔導洗濯機が動いている間にパパっと掃除をし、それが終わると魔導冷蔵庫の中身とにらめっこをした。
(材料は一通りあるけど……お昼ご飯何にしよう……)
夏の終わりとはいえ、まだまだ暑い。昼のメインはキャベツと豚肉の冷しゃぶサラダをすることにした。副菜にはキュウリの酢の物とピーマンと茸のベーコン炒めに決めた。
ちょうどメニューが決まったところで、洗濯が終わる音が聞こえてきた。ニーファは魔導冷蔵庫の前から離れ、洗濯籠に脱水まで終わった洗濯物を移し、それをベランダに干した。
枕に巻いてた大判のタオルを洗い皺を伸ばす為にパンパンしていると、玄関のドアが開く音がした。
「ただいま」
「おっはよー」
空になった洗濯籠を抱えて室内に戻ると、クリスとマーサがいた。
「先生。おかえりなさい。あと、母様おはよう」
マーサがハグ待機のポーズをとっているので、ニーファは洗濯籠を床に置いて、背が低いマーサにあわせて少し屈んでハグをした。
「朝っぱらから悪いわね。領館に置いてた民俗調査の史料を持ってきたのよ。貴方の部屋はベッドないし、荷物も着替えくらいでしょ?だったら全部置けるだろうし、家で作業ができるんじゃないかなぁって思って」
「母様、もしかしてあの量を1人で運んできたの?」
「まさか。うちの男衆に手伝わせたに決まってるじゃない」
「あ、だよね」
「家には私とクリス君しか入らないから、とりあえず玄関先まで運んでもらって、そっから私達で部屋に移すわよ」
「分かった。ありがとう」
それから昼時前までかけて、手分けをして史料を運び、使いやすいように配置したりした。
「これで最後かな」
「そうね」
「マーサ様。ありがとうございました」
「いーえ。お安いご用よ」
「母様。外の皆に代わりにお礼言っといてよ」
「えぇ。分かったわ」
「本当はお茶でも出したいとこなんだけどなぁ……」
「しょうがないわよ」
マーサが慰めるように、少し丸まっているニーファの肩をポンと叩いた。暑い中手伝ってくれたのに、直接何のお礼もできないのが歯痒い。
「ニーファ君。手持ちいくらある?」
「え?手持ちですか?そんなにないです。多分ですけど5000くらい」
「あ、俺のと合わせたら十分足りるな」
「……?クリス先生?」
「暑いからね。帰る途中でかき氷でも食べてもらおうかと思って」
「あ!それいいアイデアですね!」
「別にそんなに気を使わなくてもいいわよ?」
「流石にこの暑さのなか、重労働していただいたのは心苦しいので。機材も史料も量がありますから重かったでしょうし。気持ち程度ですけど」
「んー、そういうことなら頂こうかしらね」
「ニーファ君。俺が下で直接渡してくるね」
「はい!お願いします。あ、財布取って来ます!」
ニーファはバタバタと財布を置いてある部屋へ走った。
それをクリスとマーサが見送る。ふ、とマーサがクリスを見上げた。
「クリス君」
「はい」
「腹をくくらなきゃいけないこととはいえ、皆心配してるのよ。私もね」
「ご心中お察しします」
「あの子のこと、お願いね。貴方にしか頼めないのよ」
「はい。できる限りのことはさせていただきます」
「……ありがとう」
マーサがホッとしたような笑顔を浮かべた。
ニーファはいつもの時間に自然と目が覚めた。目の前には少し髭が伸びた熟睡しているクリスがいる。
(……かわいい)
顎をチョリチョリしたいけれど、それをしたら確実にクリスが起きるので我慢する。ベッドに横になったまま、クリスの寝顔を観察する。いつまでも見ていたいが、朝食を作らねば。
ニーファは後ろ髪引かれる思いでベッドから静かに降りて、風呂場へと向かった。実家ならいつでも入れる大浴場があるから、そこを日に何度も使っていたが、一般の家の風呂は狭く、浴槽にお湯を溜めても足を伸ばして入れない。お湯に浸かるのを早々に諦め、ニーファはシャワーの詮を開けた。昨日は寝室(クリスの部屋)で空調をかけて寝たが、じっとりと肌が汗ばんでいて不快だ。夏用のミントの香りがする石鹸で体を洗い、薬師である義兄ルートがニーファ用に作ってくれた洗髪剤で髪を優しく洗う。やや温めのシャワーを浴びながら、昨夜のことを思い出した。
(……クリス先生におやすみのチューされちゃった!頬っぺただけど!)
にへっと顔が弛む。
昨日、引っ越しの後は非常に重苦しい気持ちだった。クリスが帰ってくるまで、ニーファはソファーの上でお山座りでずっと俯いていた。だが、クリスが大荷物で帰って来て、ただいまのチュー(頬っぺた)をしてくれた事で、ニーファの胸中に燻っていたアレやソレが、ものの見事に霧散した。
どん底だった気分が天高く舞い上がったような感じである。
ただいまのチューに始まり、食事の時は『はいアーンして』とクリスに食べさせてもらい!お風呂にも一緒に入って髪と背中を洗ってもらって!最後に一緒にベッドに入るとおやすみのチューをしてくれたのだ!
長年クリスに片思いをしてるニーファには夢のような出来事である。でも夢ではない。
「うふふふふっ……」
ニヤニヤ笑いが止まらない。
(あー……俺って単純なのかも)
調査地から帰ってきてからの怒濤の数日のあれそれがどうでも良くなってきた。ニーファはシャワーを止め、身体と髪を乾かすと、上機嫌で服を着て、いそいそと台所へ向かった。
(クリス先生に美味しいものを食べさせなきゃ!)
実家よりも格段に狭い台所に立って、ニーファは気合いを入れて包丁を握った。
豆腐と野菜の味噌汁、甘い卵焼き、鶏むね肉のピカタとサラダ、そして炊きたての白米。簡単なものばかりだが、気合いを入れて作ったので味はいい筈である。実際、食欲をそそる匂いがしている。
ニーファは時計を見て、いそいそとエプロンを外し、寝室へと向かった。
寝室のドアを静かに開けると、中はまだ薄暗く、クリスの寝息だけが聞こえている。ニーファは静かにベッドに近づき、眠るクリスの枕元の辺りにしゃがみこんだ。
「クリス先生ー。あーさでーすよー」
静かに声をかけながら、クリスの肩に触れ、優しく揺する。
クリスの瞼がゆっくり開き、クリスがニーファを見た。
「あー……おはよう。ニーファ君」
「おはようございます。朝ご飯できてますよ」
「ありがとう」
寝起きの掠れた低い声にきゅんきゅんして身悶えそうだが、それを表に出さずにニーファは爽やかに笑ってみせた。
「先に食べます?それともシャワー浴びます?」
「あー……先にシャワーにしようかな」
「はーい。じゃあ、その間に食べられるようにしときますね」
「うん。あ、ニーファ君」
「はい」
「もうちょい近寄って」
「?」
頬を寄せる程クリスに近づくと、右頬にチュッと可愛らしい音をさせてキスされた。
「じゃあ、シャワー浴びてくるよ」
「……いってらっしゃーい」
ニーファは顔どころか耳まで赤くなって固まった。
ーーーーーー
ちょいちょいクリスにアーンで食べさせてもらう幸せな朝食を終えると、クリスはアパートに新聞を取りに行くといって手ぶらで出掛けていった。見送りに玄関まで一緒に行くと、頭を優しく撫でながら、いってきますのチュー(頬っぺた)をしてくれた。ニーファはまた耳まで真っ赤になった。
(……俺の心臓もつかしら……)
食器を洗いながら、若干不安になる。ニーファは食器を洗い終えると、洗濯物を洗剤と共に魔導洗濯機に突っ込み、スイッチを押した。ニーファは魔導洗濯機が動いている間にパパっと掃除をし、それが終わると魔導冷蔵庫の中身とにらめっこをした。
(材料は一通りあるけど……お昼ご飯何にしよう……)
夏の終わりとはいえ、まだまだ暑い。昼のメインはキャベツと豚肉の冷しゃぶサラダをすることにした。副菜にはキュウリの酢の物とピーマンと茸のベーコン炒めに決めた。
ちょうどメニューが決まったところで、洗濯が終わる音が聞こえてきた。ニーファは魔導冷蔵庫の前から離れ、洗濯籠に脱水まで終わった洗濯物を移し、それをベランダに干した。
枕に巻いてた大判のタオルを洗い皺を伸ばす為にパンパンしていると、玄関のドアが開く音がした。
「ただいま」
「おっはよー」
空になった洗濯籠を抱えて室内に戻ると、クリスとマーサがいた。
「先生。おかえりなさい。あと、母様おはよう」
マーサがハグ待機のポーズをとっているので、ニーファは洗濯籠を床に置いて、背が低いマーサにあわせて少し屈んでハグをした。
「朝っぱらから悪いわね。領館に置いてた民俗調査の史料を持ってきたのよ。貴方の部屋はベッドないし、荷物も着替えくらいでしょ?だったら全部置けるだろうし、家で作業ができるんじゃないかなぁって思って」
「母様、もしかしてあの量を1人で運んできたの?」
「まさか。うちの男衆に手伝わせたに決まってるじゃない」
「あ、だよね」
「家には私とクリス君しか入らないから、とりあえず玄関先まで運んでもらって、そっから私達で部屋に移すわよ」
「分かった。ありがとう」
それから昼時前までかけて、手分けをして史料を運び、使いやすいように配置したりした。
「これで最後かな」
「そうね」
「マーサ様。ありがとうございました」
「いーえ。お安いご用よ」
「母様。外の皆に代わりにお礼言っといてよ」
「えぇ。分かったわ」
「本当はお茶でも出したいとこなんだけどなぁ……」
「しょうがないわよ」
マーサが慰めるように、少し丸まっているニーファの肩をポンと叩いた。暑い中手伝ってくれたのに、直接何のお礼もできないのが歯痒い。
「ニーファ君。手持ちいくらある?」
「え?手持ちですか?そんなにないです。多分ですけど5000くらい」
「あ、俺のと合わせたら十分足りるな」
「……?クリス先生?」
「暑いからね。帰る途中でかき氷でも食べてもらおうかと思って」
「あ!それいいアイデアですね!」
「別にそんなに気を使わなくてもいいわよ?」
「流石にこの暑さのなか、重労働していただいたのは心苦しいので。機材も史料も量がありますから重かったでしょうし。気持ち程度ですけど」
「んー、そういうことなら頂こうかしらね」
「ニーファ君。俺が下で直接渡してくるね」
「はい!お願いします。あ、財布取って来ます!」
ニーファはバタバタと財布を置いてある部屋へ走った。
それをクリスとマーサが見送る。ふ、とマーサがクリスを見上げた。
「クリス君」
「はい」
「腹をくくらなきゃいけないこととはいえ、皆心配してるのよ。私もね」
「ご心中お察しします」
「あの子のこと、お願いね。貴方にしか頼めないのよ」
「はい。できる限りのことはさせていただきます」
「……ありがとう」
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