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53:『可愛い』の擬人化もしくは権化

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 祥平は、目だけでダンテを見上げながら、太くて長くて硬く熱いダンテのペニスを舐め回していた。
 ダンテは、自分の口元を手で押さえて、挙動不審に目を泳がせている。初めてペニスを舐めてみたが、『マジ無理ーっ!』という感じはしない。熱い肉の感触が地味に舌に楽しい。なにより、チラチラと祥平を見ながら、荒い息を吐きつつ、必死な様子で喘ぎ声を我慢してるっぽいダンテが、堪らなく可愛い。本当に『可愛い』の擬人化かよ。もしくは、『可愛い』の権化。どっちも同じような意味な気がするが、細かいことは気にしない。

 この国には、もしかしたら割礼の文化があるのかもしれない。ダンテの童貞ペニスは、皮が無い。一番敏感な亀頭は、最後のお楽しみにとっておくことにして、祥平は、ダンテのずっしりとした陰嚢に舌を這わせた。陰嚢の皺を伸ばすように、優しく丁寧に舐め回し、玉の片方を咥えて、ちゅーっぽっと、優しく吸いながら口を離す。反対側も同じようにすると、ダンテの内腿がビクビクッと震えた。

 陰嚢とペニスの境目から、ねろーっと裏筋を舐め上げて、いよいよ本丸である亀頭を舐める。ダンテのペニスの亀頭は、先走りで濡れていた。先走りを舐めとるように、亀頭をぺろっと舐めれば、ダンテの身体がビクッと震え、ダンテの大きな手が、祥平の頭を掴んだ。


「そ、そこは、だめ」

「気持ちよくないですか?」

「き、きもちいいから、やだ……」

「『可愛い』の権化かよ」

「う、わ、あ、あ、ちょっ、だめ、だめ……っ、う、あ……」


 あまりに可愛いダンテの反応に、祥平のテンションがぎゅんと上がった。パクッと躊躇なくダンテの大きな亀頭を咥え、舌で円を描くように熱い亀頭を舐め回す。うっすら精液っぽい匂いが鼻に抜ける。若干えぐ味のある先走りを、品のない音を立てて啜り、尖らせた舌先で、ちょこちょこと尿道口を擽ってやる。ダンテが小さく裏返った声を上げ、祥平の頭を掴む手に僅かに力をこめた。

 亀頭を舌で可愛がりながら、射精を促すように、ペニスの根元あたりを手で扱いてやれば、ダンテが切羽詰まった声を上げた。


「ショッ、ショーヘイッ! ちょっ、くち、はなして、出るっ、ほんとっ、出ちゃうからっ!」

「んっんんー!」


 祥平は、ダンテを目だけで見上げながら、ペニスを扱いていない方の手で、ぐっと親指を立てた。ペニスの根元あたりを少し強めに扱きつつ、亀頭をじゅるじゅると優しく吸ってやれば、どばぁっと勢いよく口内に青臭いダンテの精液が飛び込んできた。鼻に濃い精液の匂いが抜ける。素直にクソ不味い。祥平は、口の中にダンテの精液を溜めた状態で、ダンテのペニスの亀頭から口を離した。ゆるくダンテのペニスを扱いてやると、ぷくぅっと白い精液が尿道口から溢れ出てくる。再び亀頭に口をつけ、精液を吸い取るように、ちゅーっと尿道口を吸ってやると、ダンテが低く喘ぎながら、祥平の頭を両手で掴んだ。

 口の中の精液をどうしよう。吐き出すのは、ちょっと興醒めかもしれないので、なんとか頑張って飲み込むことにした。
 祥平は、ペニスから口を離し、真っ赤な顔で瞳が潤んでいるダンテの顔を見上げて、舌の上に溜まっているダンテの精液を見せつけるように、大きく口を開けた。ダンテの目が驚いたように見開かれた。ダンテの潤んだ瞳を見つめながら、口を閉じて、ごくんとダンテの精液を飲み下す。喉に絡みつく感じがして、地味に不快だが、めちゃくちゃ楽しいので問題無い。

 ダンテのペニスは、射精した筈なのに、まだ元気いっぱいに勃ったままだ。もっとダンテを可愛がってやりたいが、祥平もそろそろ一発出したい。
 祥平は、膝立ちだった床から立ち上がると、ベッドに上がって、コロンと寝転がった。足を伸ばして、足の指先で、つんとダンテの頬を軽く突く。祥平は、にまにま笑いながら、興奮した顔をしているダンテに、おねだりをした。


「今度は、俺を舐めてくださいよ」


 ダンテが、ゴクッと唾を飲み込む音が微かに聞こえた。ダンテがベッドに完全に上がり、祥平の身体に覆いかぶさって、噛みつくような勢いで唇を重ねてきた。勢いがよ過ぎて、ガチッと歯が当たる感じがした。じんわり痛いが、一生懸命な感じで、祥平の口内をめちゃくちゃに舐め回し始めたダンテが可愛くて堪らないので、よしとする。技巧も何もない感じが、逆にテンションが上がる。

 口を離したダンテの瞳が、背筋がゾクゾクする程、熱を孕んでいた。いつもの穏やかな色合いとは違う、獲物を狙う獣みたいな感じで、見ているだけで、不思議と興奮を煽ってくる。
 ダンテが、先程の祥平を真似するように、ねっとりと耳を舐めてきた。食われる前の味見みたいな感じがして、なんとも楽しいし、地味に気持ちがいい。祥平は、身体をくねらせて、熱い息を吐いた。

 ダンテが、祥平の首を舐め、鎖骨を舐め、薄い胸板の濃い茶褐色の乳首に吸いついた。乳首は、元カノでやたら乳首を弄りたがる子がいたので、開発済みである。ペロペロと舐められただけで、じんわりと気持ちよくて、祥平の乳首はピンと勃った。ちゅくちゅくと吸われると、堪らず、小さな喘ぎ声がもれてしまう。技巧なんて無いのが、逆に最高にいい。祥平が、夢中で祥平の乳首を吸っているダンテの頭を撫でると、ダンテが目だけで祥平を見て、嬉しそうに目を細めた。可愛いが過ぎる。

 両方の乳首を舐めて吸ったダンテが、祥平の肌を舐めながら、どんどん下に向かい、祥平の太腿を撫で回しながら、内腿の股間ギリギリのところに、強く吸いついた。気持ちよくて、反射的にビクッと身体が震える。何度も何度も内腿に吸いつかれる。気持ちよくて、楽しくて仕方がないが、そろそろ本気で放置プレイ中のペニスに触れて欲しい。興奮し過ぎているのか、微妙にペニスが痛いくらい、硬く張り詰めている。


「は、あ……ダンテさーん。ちんちん、ペロペロしてー」

「ん」


 ちゅうっと一際強く内腿を吸われた後、ダンテが、躊躇なくパクンと祥平の勃起して先走りだらだらのペニスの亀頭を咥えた。熱い舌で敏感な亀頭を舐め回されると、一気に射精感が高まっていく。教えた訳じゃないのに、ダンテが頭を上下に動かして、祥平の暴発寸前のペニスを唇で扱き始めた。広げた足の間を陣取っているダンテが、祥平のペニスを口で弄りながら、さわさわと内腿を撫で回してくる。ペニスに感じる直接的な快感と、内腿を撫でられる微かな快感に、祥平は、腰をくねらせて、手を伸ばし、ダンテの頭をくしゃくしゃと撫で回した。

 じゅるるっと強めに亀頭を吸われたら、もう駄目だった。祥平は、気持ちよくて、楽しくて、思わず口角を上げながら、ぶるっと身体を震わせて、ダンテの口内に精液をぶち撒けた。射精しているペニスをじゅるじゅる吸われると、気持ちよ過ぎて堪らない。

 半分萎えた祥平のペニスから、ダンテが口を離した。ダンテが、ちょっと困ったような顔で、自分の口元を押さえた。祥平は、クックッと笑いながら、困り顔のダンテに声をかけた。


「飲めないなら出してもいいですよー」

「……んーん。……っ、ん。……なんか、飲みにくい……」

「美味しくないでしょ?」

「うん。祥平、よく飲めたね」

「はっはっは。まぁ、気分というか、ノリです。ダンテさーん」

「うん」

「お代わり、する?」


 困り顔だったダンテが、挙動不審に目を泳がせて、無言でこくんと頷いた。やっぱりダンテは『可愛い』の擬人化、もしくは、『可愛い』の権化である。どっちも同じような意味だろうが、細かいことは気にするな。ダンテは可愛い。それで結論は出ている。

 祥平は、にまーっと笑って起き上がり、汗をかいているダンテに抱きついて、誘うように、ねーっとりとダンテの下唇を舐めた。

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