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57:はじめの第一歩
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ダンテの実家で絶縁宣言をして、無事に絶縁ができた。祥平は、すっごく頑張った。内心、ビビりまくっているのを必死で隠して、それはもう頑張った。ダンテから『格好いい』と言ってもらえたので、頑張った甲斐がある。
帰宅してから、2人で美味しい夕食を作り、一番の難点をクリアしたことを祝った。一緒に風呂に入ろうかとも思ったのだが、それよりも先に、重要なことがある。祥平は、今日は、一緒に風呂に入るのは諦めた。
2人とも風呂に入ると、祥平は、自室から、かなりデカい箱を居間に運んだ。デカいだけじゃなくて、かなり重いので、地味に腰にくる。居間のソファーの側に静かにデカい箱を置くと、テーブルの椅子に座ってラーリオ茶を飲んでいたダンテが、不思議そうに近寄ってきた。
「ショーヘイ。何だい? この箱」
「今後の俺達の必需品です」
「必需品?」
「ということで、開けまーす。ちゃらららん」
「………………ショーヘイ」
「なんです?」
「あの、その……大変いかがわしいものが見えるんだけど」
「いかがわしいことをする為に必要不可欠なものですね」
「どっから貰ってきたの!? これ!?」
「お祖父ちゃんからですね」
「お祖父様っ!?」
箱の中を見たダンテが、面白いくらい顔が真っ赤になって、あわあわし始めた。箱の中には、下の方から、ローションのボトル、浄化剤が入った袋、男同士のセックスの仕方が書いてある本、そして、モロにペニスの形をしている太さの違う魔石内蔵バイブとディルドが入っている。ちなみに、バイブとディルドをわざわざ箱から出して、一番上に置き直したのは、祥平である。狙い通りのダンテのリアクションが、大変愉快で可愛くて素晴らしい。
祥平は、ニヤニヤしながら、耳まで真っ赤になって、自分の顔を両手で覆っているダンテに話しかけた。
「俺の尻の拡張は、ダンテさんに一任しますんで、頑張ってくださいね!」
「はいっ!? えっ、えっ、あっ、あっ……」
「はーい。こちら、男同士のセックスの仕方が書いてある本でーす。熟読して、頭に叩き込んでください。安全なセックスの為に」
「は、はははははいっ……あ、あのっ!」
「なんです?」
「その、あの、な、何で、その、私とショーヘイが、その、アレをするのに、卑猥……いかがわしいものが必要になるのかな……?」
「ダンテさん。ダンテさん。ちょっと大きな声で『セックス』って言ってみてください」
「大きい声で言うことじゃないよね!?」
「まぁ、おいおいということで」
「言わないからね? 言わないからね?」
「こいつらが必要になる理由はですね、本にも書いてあるんですけど、アナル、つまり肛門は、非常に繊細な訳です。いきなりダンテさんの棍棒が俺のアナルに入る訳がないので、こいつらを使って、段階的に拡張する必要があります」
「な、なるほど?」
「ということで、まずは本の音読から始めましょうか!」
「音読する必要ある!?」
「特には無いですね。ただ、俺がセックスの仕方の本を音読してるダンテさんが見たいだけです」
「…………その、1人で、読みます」
「え? 一緒に読みましょうよー。是非とも音読してください」
「ショーヘイ。揶揄ってるでしょ」
「はいっ!」
「わー。いいお返事」
「だって、ダンテさんが可愛いから。『可愛い』の擬人化もしくは権化」
「意味が分からないよ。ショーヘイ……」
「まぁ、冗談はここらへんまでにしておいて。真面目な話、セックスの知識をしっかりと身につけた上で、段階的にアナル拡張しないと、怪我をしたりして、大惨事になりかねないのは事実なんですよ。俺はもうその本を読んでいて、一応頭に入ってるんで、ダンテさんもしっかり頭に叩き込んでください。安全に愛し合う為に必要不可欠な知識ですから」
「あ、はい。よ、読んでみます」
「音読してもらってもいいですよ?」
「しないから」
「残念。まぁ、おいおいということで」
「本当にしないからね?」
耳まで真っ赤なダンテに、男同士のセックスの仕方が書いてある本を手渡せば、ダンテが挙動不審に目を泳がせつつ、チラチラと手元の本を見ている。これ以上、揶揄うのは流石に気の毒かなぁと思って、祥平は、箱の蓋を閉じた。
まだ箱の中身の出番はこないので、ひとまず、祥平の部屋へと箱を戻す。ローションのボトルが結構な量入っているので、腰に辛い重さである。
祥平は、箱を自室に戻すと、居間に戻った。
血圧が心配になるくらい真っ赤な顔をしているダンテを落ち着かせる為に、祥平は、ラーリオ茶を淹れることにした。台所へ行き、お湯を沸かして、ラーリオ茶を淹れる。ダンテが、ペッタが好きだから、最近は、頻繁にペッタを焼いて、常備している。この時間に食べると太りそうなので、ペッタは二枚ずつだ。祥平は、この程度じゃ太らないが、ダンテが太るので、控えめにしておく。
お盆に、ラーリオ茶を淹れたポットとマグカップ、ペッタをのせた小皿を置いて、居間に向かうと、ダンテがソファーに座り、真っ赤な顔で、本を開いて読み始めていた。
「ダンテさーん。いきなり今日読まなくても大丈夫なんで、とりあえずお茶飲みましょうよ。ペッタもありますよー」
「あ、うん。ありがとう」
祥平は、ローテーブルの上にお盆を置き、マグカップにラーリオ茶を注いだ。ソファーに座るダンテの隣に腰掛けると、自分のマグカップを手に取る。ダンテが使っているマグカップは、去年の誕生日に、祥平が作って贈ったものだ。ダンテは、とても気に入ってくれて、ずっと使ってくれている。
祥平は、肩から太腿に飛び移り、ごろりんちょし始めたピエリーを優しく撫でつつ、脱毛をしていて正解だったなぁと思った。流石に、ケツ毛もっさりなアナルをダンテに見られるのは恥ずかしい。祥平にだって、人並みに羞恥心はある。自分のアナルは見たことがないが、ケツ毛が無くなった分、少しはキレイな感じになっているといい。
まったりとラーリオ茶を飲んでいると、漸く顔の赤みが薄れたダンテが、話しかけてきた。
「明日は、どうしようか。とりあえず、離れの料理長にお願いの手紙は書くつもりなんだけど」
「手紙を出しに行くついでに、パーティー用の服でも買いに行きます? 買い物デートということで」
「デ、デート……う、うん。じゃっ、じゃあ、明日は、デ、デートということで……」
また真っ赤になって、照れたようにマグカップを両手でぎゅっと握っているダンテが、半端なく可愛い。何だこの可愛い生き物。
祥平の中で、むくむくと悪戯心が湧き上がってくる。今、ダンテを襲ったら、どんな可愛いリアクションをしてくれるだろうか。やってみたいが、今はピエリーがまったりモードで、祥平の太腿の上にいる。流石に、ピエリーがいるところで、エロいことをするのは気まずい。祥平は、仕方がなく、今この場でダンテを襲うことを諦めた。
明日のデートは、去年の冬華祭で着た服を着ればいいだろう。お洒落な冬物の服なんて、あれくらいしか持っていない。折角のデートなのだから、ちゃんとお洒落をせねば。
祥平は、トンとダンテの肩に寄りかかって、ダンテにおねだりをした。
「明日の朝、髪を弄ってくださいよ」
「勿論いいよ。ショーヘイは、おでこが出てる方がいいよねぇ」
「そうですか? んーー。整髪剤、買おうかなぁ」
「ショーヘイが髪を上げたい気分の時は、私がするから買わなくてもいいよ」
「じゃあ、お願いします」
「うん」
「お茶を飲み終わったら、今日は寝ましょうか。ちょっと疲れたし」
「うん。ショーヘイ」
「はい」
「あ、あの、その、頑張って、本を読むので……その、するのは、ちょっと待っててもらってもいいかな……?」
「勿論。ダンテさんと俺のペースでやっていきましょうよ。まぁ、焦れったくなったら、襲いますけど」
「襲うの!?」
「ははっ」
「いや、『ははっ』じゃなくて」
「とりあえず、今日は大人しく寝て、明日はデートを楽しみましょ」
「あ、うん。そうだね」
祥平は、じんわり赤いダンテの頬にキスをした。明日は初デートである。いつも買い食いとか頻繁に行っているが、デートだと自覚して出かけるのは、初めてだ。
祥平は、ちょっぴりドキドキワクワクしながら、マグカップに残っていたラーリオ茶を飲み干した。
帰宅してから、2人で美味しい夕食を作り、一番の難点をクリアしたことを祝った。一緒に風呂に入ろうかとも思ったのだが、それよりも先に、重要なことがある。祥平は、今日は、一緒に風呂に入るのは諦めた。
2人とも風呂に入ると、祥平は、自室から、かなりデカい箱を居間に運んだ。デカいだけじゃなくて、かなり重いので、地味に腰にくる。居間のソファーの側に静かにデカい箱を置くと、テーブルの椅子に座ってラーリオ茶を飲んでいたダンテが、不思議そうに近寄ってきた。
「ショーヘイ。何だい? この箱」
「今後の俺達の必需品です」
「必需品?」
「ということで、開けまーす。ちゃらららん」
「………………ショーヘイ」
「なんです?」
「あの、その……大変いかがわしいものが見えるんだけど」
「いかがわしいことをする為に必要不可欠なものですね」
「どっから貰ってきたの!? これ!?」
「お祖父ちゃんからですね」
「お祖父様っ!?」
箱の中を見たダンテが、面白いくらい顔が真っ赤になって、あわあわし始めた。箱の中には、下の方から、ローションのボトル、浄化剤が入った袋、男同士のセックスの仕方が書いてある本、そして、モロにペニスの形をしている太さの違う魔石内蔵バイブとディルドが入っている。ちなみに、バイブとディルドをわざわざ箱から出して、一番上に置き直したのは、祥平である。狙い通りのダンテのリアクションが、大変愉快で可愛くて素晴らしい。
祥平は、ニヤニヤしながら、耳まで真っ赤になって、自分の顔を両手で覆っているダンテに話しかけた。
「俺の尻の拡張は、ダンテさんに一任しますんで、頑張ってくださいね!」
「はいっ!? えっ、えっ、あっ、あっ……」
「はーい。こちら、男同士のセックスの仕方が書いてある本でーす。熟読して、頭に叩き込んでください。安全なセックスの為に」
「は、はははははいっ……あ、あのっ!」
「なんです?」
「その、あの、な、何で、その、私とショーヘイが、その、アレをするのに、卑猥……いかがわしいものが必要になるのかな……?」
「ダンテさん。ダンテさん。ちょっと大きな声で『セックス』って言ってみてください」
「大きい声で言うことじゃないよね!?」
「まぁ、おいおいということで」
「言わないからね? 言わないからね?」
「こいつらが必要になる理由はですね、本にも書いてあるんですけど、アナル、つまり肛門は、非常に繊細な訳です。いきなりダンテさんの棍棒が俺のアナルに入る訳がないので、こいつらを使って、段階的に拡張する必要があります」
「な、なるほど?」
「ということで、まずは本の音読から始めましょうか!」
「音読する必要ある!?」
「特には無いですね。ただ、俺がセックスの仕方の本を音読してるダンテさんが見たいだけです」
「…………その、1人で、読みます」
「え? 一緒に読みましょうよー。是非とも音読してください」
「ショーヘイ。揶揄ってるでしょ」
「はいっ!」
「わー。いいお返事」
「だって、ダンテさんが可愛いから。『可愛い』の擬人化もしくは権化」
「意味が分からないよ。ショーヘイ……」
「まぁ、冗談はここらへんまでにしておいて。真面目な話、セックスの知識をしっかりと身につけた上で、段階的にアナル拡張しないと、怪我をしたりして、大惨事になりかねないのは事実なんですよ。俺はもうその本を読んでいて、一応頭に入ってるんで、ダンテさんもしっかり頭に叩き込んでください。安全に愛し合う為に必要不可欠な知識ですから」
「あ、はい。よ、読んでみます」
「音読してもらってもいいですよ?」
「しないから」
「残念。まぁ、おいおいということで」
「本当にしないからね?」
耳まで真っ赤なダンテに、男同士のセックスの仕方が書いてある本を手渡せば、ダンテが挙動不審に目を泳がせつつ、チラチラと手元の本を見ている。これ以上、揶揄うのは流石に気の毒かなぁと思って、祥平は、箱の蓋を閉じた。
まだ箱の中身の出番はこないので、ひとまず、祥平の部屋へと箱を戻す。ローションのボトルが結構な量入っているので、腰に辛い重さである。
祥平は、箱を自室に戻すと、居間に戻った。
血圧が心配になるくらい真っ赤な顔をしているダンテを落ち着かせる為に、祥平は、ラーリオ茶を淹れることにした。台所へ行き、お湯を沸かして、ラーリオ茶を淹れる。ダンテが、ペッタが好きだから、最近は、頻繁にペッタを焼いて、常備している。この時間に食べると太りそうなので、ペッタは二枚ずつだ。祥平は、この程度じゃ太らないが、ダンテが太るので、控えめにしておく。
お盆に、ラーリオ茶を淹れたポットとマグカップ、ペッタをのせた小皿を置いて、居間に向かうと、ダンテがソファーに座り、真っ赤な顔で、本を開いて読み始めていた。
「ダンテさーん。いきなり今日読まなくても大丈夫なんで、とりあえずお茶飲みましょうよ。ペッタもありますよー」
「あ、うん。ありがとう」
祥平は、ローテーブルの上にお盆を置き、マグカップにラーリオ茶を注いだ。ソファーに座るダンテの隣に腰掛けると、自分のマグカップを手に取る。ダンテが使っているマグカップは、去年の誕生日に、祥平が作って贈ったものだ。ダンテは、とても気に入ってくれて、ずっと使ってくれている。
祥平は、肩から太腿に飛び移り、ごろりんちょし始めたピエリーを優しく撫でつつ、脱毛をしていて正解だったなぁと思った。流石に、ケツ毛もっさりなアナルをダンテに見られるのは恥ずかしい。祥平にだって、人並みに羞恥心はある。自分のアナルは見たことがないが、ケツ毛が無くなった分、少しはキレイな感じになっているといい。
まったりとラーリオ茶を飲んでいると、漸く顔の赤みが薄れたダンテが、話しかけてきた。
「明日は、どうしようか。とりあえず、離れの料理長にお願いの手紙は書くつもりなんだけど」
「手紙を出しに行くついでに、パーティー用の服でも買いに行きます? 買い物デートということで」
「デ、デート……う、うん。じゃっ、じゃあ、明日は、デ、デートということで……」
また真っ赤になって、照れたようにマグカップを両手でぎゅっと握っているダンテが、半端なく可愛い。何だこの可愛い生き物。
祥平の中で、むくむくと悪戯心が湧き上がってくる。今、ダンテを襲ったら、どんな可愛いリアクションをしてくれるだろうか。やってみたいが、今はピエリーがまったりモードで、祥平の太腿の上にいる。流石に、ピエリーがいるところで、エロいことをするのは気まずい。祥平は、仕方がなく、今この場でダンテを襲うことを諦めた。
明日のデートは、去年の冬華祭で着た服を着ればいいだろう。お洒落な冬物の服なんて、あれくらいしか持っていない。折角のデートなのだから、ちゃんとお洒落をせねば。
祥平は、トンとダンテの肩に寄りかかって、ダンテにおねだりをした。
「明日の朝、髪を弄ってくださいよ」
「勿論いいよ。ショーヘイは、おでこが出てる方がいいよねぇ」
「そうですか? んーー。整髪剤、買おうかなぁ」
「ショーヘイが髪を上げたい気分の時は、私がするから買わなくてもいいよ」
「じゃあ、お願いします」
「うん」
「お茶を飲み終わったら、今日は寝ましょうか。ちょっと疲れたし」
「うん。ショーヘイ」
「はい」
「あ、あの、その、頑張って、本を読むので……その、するのは、ちょっと待っててもらってもいいかな……?」
「勿論。ダンテさんと俺のペースでやっていきましょうよ。まぁ、焦れったくなったら、襲いますけど」
「襲うの!?」
「ははっ」
「いや、『ははっ』じゃなくて」
「とりあえず、今日は大人しく寝て、明日はデートを楽しみましょ」
「あ、うん。そうだね」
祥平は、じんわり赤いダンテの頬にキスをした。明日は初デートである。いつも買い食いとか頻繁に行っているが、デートだと自覚して出かけるのは、初めてだ。
祥平は、ちょっぴりドキドキワクワクしながら、マグカップに残っていたラーリオ茶を飲み干した。
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