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第一部
24:お泊まり(ジョンソン)
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少しずつ春の足音が聞こえ始めた、ある日の事である。
旦那様とフィオナ様が昼食を楽しんでいらっしゃる時に、馬車を動かすドールの奥方が倒れたとの知らせがきた。慌てた様子のドールから話を聞いてすぐに旦那様にも知らせ、旦那様がすぐに帰るようにおっしゃってくださったので、ドールを家に帰した。
「ごめん。フィオナちゃん。帰りは歩きになるけど、大丈夫?」
「全然大丈夫です。ドールさんの奥さん、大したことないといいんですけど」
「そうだね。ジョンソン」
「はい」
「ドールの奥さんは病院に運ばれたのか?」
「そう聞いております」
「続報がきたら、すぐに知らせてくれ。場合によっては医者の手配も頼むよ。小さな病院よりも大きな施設の整った病院の方がいいからね」
「かしこまりました」
昼食を終えた後、お2人で庭で作業をなされていると、突然雷が鳴り出し、強い雨が降り始めた。慌てて邸の中に戻られたが、お2人とも濡れていらっしゃる。ジョンソンは慌ててタオルを用意して、お2人にお渡しした。
「ビックリしたー」
「突然でしたね。作業に集中してたから空の様子を見てませんでした」
「空見たら分かるの?」
「まぁだいたい」
「すごいね」
「旦那様。フィオナ様。すぐにお風呂の用意をいたします」
「うん。よろしく、ジョンソン。フィオナちゃん先に使ってよ」
「いえ!ヒューブ局長から先に使ってください。私丈夫なんで!」
「いやいや。女の子が身体を冷やすのはよくないから」
「でも……」
「いいから。ジョンソン、急いで支度を」
「かしこまりました」
ジョンソンは小走りで風呂へと向かい、湯船にお湯を溜め始めた。1度居間に戻って空調をつけ、今度は台所に向かい、温かい薬草茶を淹れる準備をする。
カートを押して居間に向かい、薬草茶を淹れてお2人にお出ししてから、再び風呂へと向かう。ちょうどいい具合に湯船にお湯が溜まっていた。身体を温める薬草を袋に入れてお湯に浮かべて、すぐに居間に引き返す。
「フィオナ様。お風呂の準備が整いました」
「行っておいで。フィオナちゃん。しっかり温まるんだよ」
「はい。お借りします」
フィオナ様をお風呂に案内した後、旦那様の部屋へと行き、旦那様の着替えを用意した。
居間に行くと、旦那様がタオルを首にかけたまま、窓の外を見ていらした。
「ジョンソン。念のため晩飯をフィオナちゃんの分まで用意しておいてくれるか?雨もだが、雷が激しいから、最悪今夜は泊めるよ」
「かしこまりました」
「あ、食材はある?」
「はい。多めに用意しております」
「よかった」
「客室のご用意もしておきます」
「うん。頼んだ。あ、使用人の皆も、なんなら今夜は泊まるといい。この雷の中で帰るのは危険だ」
「はい。ありがとうございます」
窓の外は激しい雷鳴が響いている。雨もどんどん強くなってきているようだ。確かにこの荒天の中、移動するのは危険だろう。使用人にも気遣ってくださる優しい旦那様に感謝して、旦那様に一礼すると、ジョンソンは他の使用人達に伝えるために居間を出た。
すぐにマルコが夕食の仕込みを始めたので、それを横目に身体が温まる蜂蜜入りの温かいミルクを作り、旦那様がお好きな干した果物入りのクッキーも皿に盛る。
それらをのせたカートを押して居間に戻ると、フィオナ様がいらっしゃった。
「あ、ジョンソンさん。お風呂ありがとうございました」
「いえ。どうぞ、こちらをお召し上がりください」
「ありがとうございます」
フィオナ様にミルクをお出しすると、美味しそうに飲まれた。ミルクを飲みながら、フィオナ様が窓の外へと視線を移される。
「……すごい雷ですね」
「はい。ここまで激しいのも珍しゅうございます」
「落ちなきゃいいんですけど」
「左様でございますね」
「ジョンソンさんはヒューブ局長に仕えて長いのですか?」
「はい。高等学校を卒業してすぐに、この邸に参りました。祖父も父も旦那様にお仕えしておりました。私の息子も、高等学校を卒業したら、旦那様に仕える予定です」
「息子さんがいらっしゃるのですね」
「はい。私は結婚自体が遅くて、年をとってからできた息子なものですから、まだ学生でございます」
「これからが楽しみですね」
「そうでございますね」
ポツポツ、フィオナ様とお話ししていると、濡れた髪を拭きながら旦那様が居間に戻られた。フィオナ様が立ち上がり、旦那様に近づいて、旦那様のすぐ側で少し背伸びをして手を旦那様の濡れた髪に近づけた。ふわっと旦那様の髪が舞い上がったと思うと、濡れていた髪が乾いていた。風の魔力を使ったのだろう。
「ありがとう。フィオナちゃん」
「いえ」
「この雷じゃ帰るの危ないから、とりあえず晩飯はうちで食べなよ。外の様子次第じゃ、今夜は泊まってね」
「い、いいんですかっ!?あ!でも急にご迷惑じゃ……」
「うちは大丈夫だよ。それより親御さんが心配してないかな」
「携帯通信具で連絡しておきます」
「うん」
旦那様とフィオナ様は外から響く煩い雷鳴を気にもせずに、居間で夕食までのんびりお喋りをなさっていた。ジョンソンにはよく分からない薬の話やフィオナ様の子供の頃の話、アレックス様とフィオナ様のお兄様の話など話題は尽きなかった。ジョンソンは会話の邪魔にならないように静かに部屋の隅に佇み、そろそろ夕食の時間になる頃に1度居間から静かに出た。
夕食をお出しする頃になっても、外は変わらず激しい雷が鳴っている。
旦那様とフィオナ様が夕食を楽しまれている間に、手早く客室の用意をした。
夕食がお済みになった後、お2人は再び居間に移動された。暗くなった窓の外は、未だに激しい雷がなり、地面を叩きつけるような猛烈な雨が降っている。
「あー……これはダメだな。フィオナちゃん。今日は泊まりなよ」
「は、はいっ!」
フィオナ様が真っ赤になって頷かれた。
「親御さんには連絡した?」
「晩ご飯をいただいて、もしかしら泊めていただくかもとは連絡してます」
「じゃあ泊まることを連絡しといてね」
「はい」
「あ、俺のでよかったら寝巻きは貸すから」
「あ、ありがとうございますっ!」
「とりあえず寝るまで酒でも飲む?」
「はいっ!」
「ジョンソン。酒を持ってきてくれ」
「かしこまりました」
旦那様に一礼してから、酒の用意をする為に居間から出る。
フィオナ様がこの邸にお泊まりになる。これはチャンスだ。結婚前の男女が寝所を共にするのは褒められたことではないが、そうなっても全然構わないと思う。むしろ、そうなってほしい。お2人の関係は中々進まない。ここで一気に距離をつめていただきたい。
ジョンソンは少々興奮しながら、酒の準備をした。
ーーーーーー
翌朝には雨も雷もすっかり静かになっていた。
昨夜は遅くまで旦那様とフィオナ様は居間でお酒を飲んでいらした。旦那様に申しつけられてフィオナ様を客室へと案内した時には少し落胆した。それでも期待を抱いていたのだが、今朝、ドキドキしながら旦那様の寝室に行くと、旦那様はお1人で寝ておられた。色事が行われていた気配はまるでない。ガッカリである。
旦那様を起こして、薬草茶をお出しし、1度部屋を下がると、すでに身支度を整えていらっしゃるフィオナ様が廊下を歩いてこられた。手には旦那様の寝巻きを持っていらっしゃる。
「おはようございます。ジョンソンさん」
「おはようございます。フィオナ様。よく眠られましたか?」
「えぇ。雷は煩かったけど、ぐっすり眠れました」
「それはようございました」
「お借りした寝巻きはどうしたらいいですか?」
「お預かりいたします」
「お願いします」
フィオナ様から旦那様の寝巻きを預り、食堂へと案内する。フィオナ様が席につかれたところで、旦那様も食堂へいらっしゃった。
「おはよう。フィオナちゃん。眠れた?」
「おはようございます。ヒューブ局長。ぐっすり眠れました」
「それはなにより」
「ヒューブ局長は眠れましたか?」
「んー……まぁ、いつも通りかな」
いつも通り、あまり眠れなかったのだろう。
朝から疲れたような顔で笑う旦那様が心配になる。
「あのっ、次に来るとき、ポプリを持ってきます」
「ポプリ?」
「はい。枕の下に置くと、よく眠れるやつがあるんです」
「あー……じゃあお願いしようかな」
「はいっ!」
旦那様を気遣ってくださるフィオナ様に感謝の思いがわく。
やはり旦那様にはフィオナ様がよくお似合いになると思う。どうせなら昨夜に一線越えていただきたかった。
和やかにお喋りをしながら朝食を召し上がるお2人を静かに眺めながら、ジョンソンは、なにか自分にできることはないだろうかと考えた。
旦那様とフィオナ様が昼食を楽しんでいらっしゃる時に、馬車を動かすドールの奥方が倒れたとの知らせがきた。慌てた様子のドールから話を聞いてすぐに旦那様にも知らせ、旦那様がすぐに帰るようにおっしゃってくださったので、ドールを家に帰した。
「ごめん。フィオナちゃん。帰りは歩きになるけど、大丈夫?」
「全然大丈夫です。ドールさんの奥さん、大したことないといいんですけど」
「そうだね。ジョンソン」
「はい」
「ドールの奥さんは病院に運ばれたのか?」
「そう聞いております」
「続報がきたら、すぐに知らせてくれ。場合によっては医者の手配も頼むよ。小さな病院よりも大きな施設の整った病院の方がいいからね」
「かしこまりました」
昼食を終えた後、お2人で庭で作業をなされていると、突然雷が鳴り出し、強い雨が降り始めた。慌てて邸の中に戻られたが、お2人とも濡れていらっしゃる。ジョンソンは慌ててタオルを用意して、お2人にお渡しした。
「ビックリしたー」
「突然でしたね。作業に集中してたから空の様子を見てませんでした」
「空見たら分かるの?」
「まぁだいたい」
「すごいね」
「旦那様。フィオナ様。すぐにお風呂の用意をいたします」
「うん。よろしく、ジョンソン。フィオナちゃん先に使ってよ」
「いえ!ヒューブ局長から先に使ってください。私丈夫なんで!」
「いやいや。女の子が身体を冷やすのはよくないから」
「でも……」
「いいから。ジョンソン、急いで支度を」
「かしこまりました」
ジョンソンは小走りで風呂へと向かい、湯船にお湯を溜め始めた。1度居間に戻って空調をつけ、今度は台所に向かい、温かい薬草茶を淹れる準備をする。
カートを押して居間に向かい、薬草茶を淹れてお2人にお出ししてから、再び風呂へと向かう。ちょうどいい具合に湯船にお湯が溜まっていた。身体を温める薬草を袋に入れてお湯に浮かべて、すぐに居間に引き返す。
「フィオナ様。お風呂の準備が整いました」
「行っておいで。フィオナちゃん。しっかり温まるんだよ」
「はい。お借りします」
フィオナ様をお風呂に案内した後、旦那様の部屋へと行き、旦那様の着替えを用意した。
居間に行くと、旦那様がタオルを首にかけたまま、窓の外を見ていらした。
「ジョンソン。念のため晩飯をフィオナちゃんの分まで用意しておいてくれるか?雨もだが、雷が激しいから、最悪今夜は泊めるよ」
「かしこまりました」
「あ、食材はある?」
「はい。多めに用意しております」
「よかった」
「客室のご用意もしておきます」
「うん。頼んだ。あ、使用人の皆も、なんなら今夜は泊まるといい。この雷の中で帰るのは危険だ」
「はい。ありがとうございます」
窓の外は激しい雷鳴が響いている。雨もどんどん強くなってきているようだ。確かにこの荒天の中、移動するのは危険だろう。使用人にも気遣ってくださる優しい旦那様に感謝して、旦那様に一礼すると、ジョンソンは他の使用人達に伝えるために居間を出た。
すぐにマルコが夕食の仕込みを始めたので、それを横目に身体が温まる蜂蜜入りの温かいミルクを作り、旦那様がお好きな干した果物入りのクッキーも皿に盛る。
それらをのせたカートを押して居間に戻ると、フィオナ様がいらっしゃった。
「あ、ジョンソンさん。お風呂ありがとうございました」
「いえ。どうぞ、こちらをお召し上がりください」
「ありがとうございます」
フィオナ様にミルクをお出しすると、美味しそうに飲まれた。ミルクを飲みながら、フィオナ様が窓の外へと視線を移される。
「……すごい雷ですね」
「はい。ここまで激しいのも珍しゅうございます」
「落ちなきゃいいんですけど」
「左様でございますね」
「ジョンソンさんはヒューブ局長に仕えて長いのですか?」
「はい。高等学校を卒業してすぐに、この邸に参りました。祖父も父も旦那様にお仕えしておりました。私の息子も、高等学校を卒業したら、旦那様に仕える予定です」
「息子さんがいらっしゃるのですね」
「はい。私は結婚自体が遅くて、年をとってからできた息子なものですから、まだ学生でございます」
「これからが楽しみですね」
「そうでございますね」
ポツポツ、フィオナ様とお話ししていると、濡れた髪を拭きながら旦那様が居間に戻られた。フィオナ様が立ち上がり、旦那様に近づいて、旦那様のすぐ側で少し背伸びをして手を旦那様の濡れた髪に近づけた。ふわっと旦那様の髪が舞い上がったと思うと、濡れていた髪が乾いていた。風の魔力を使ったのだろう。
「ありがとう。フィオナちゃん」
「いえ」
「この雷じゃ帰るの危ないから、とりあえず晩飯はうちで食べなよ。外の様子次第じゃ、今夜は泊まってね」
「い、いいんですかっ!?あ!でも急にご迷惑じゃ……」
「うちは大丈夫だよ。それより親御さんが心配してないかな」
「携帯通信具で連絡しておきます」
「うん」
旦那様とフィオナ様は外から響く煩い雷鳴を気にもせずに、居間で夕食までのんびりお喋りをなさっていた。ジョンソンにはよく分からない薬の話やフィオナ様の子供の頃の話、アレックス様とフィオナ様のお兄様の話など話題は尽きなかった。ジョンソンは会話の邪魔にならないように静かに部屋の隅に佇み、そろそろ夕食の時間になる頃に1度居間から静かに出た。
夕食をお出しする頃になっても、外は変わらず激しい雷が鳴っている。
旦那様とフィオナ様が夕食を楽しまれている間に、手早く客室の用意をした。
夕食がお済みになった後、お2人は再び居間に移動された。暗くなった窓の外は、未だに激しい雷がなり、地面を叩きつけるような猛烈な雨が降っている。
「あー……これはダメだな。フィオナちゃん。今日は泊まりなよ」
「は、はいっ!」
フィオナ様が真っ赤になって頷かれた。
「親御さんには連絡した?」
「晩ご飯をいただいて、もしかしら泊めていただくかもとは連絡してます」
「じゃあ泊まることを連絡しといてね」
「はい」
「あ、俺のでよかったら寝巻きは貸すから」
「あ、ありがとうございますっ!」
「とりあえず寝るまで酒でも飲む?」
「はいっ!」
「ジョンソン。酒を持ってきてくれ」
「かしこまりました」
旦那様に一礼してから、酒の用意をする為に居間から出る。
フィオナ様がこの邸にお泊まりになる。これはチャンスだ。結婚前の男女が寝所を共にするのは褒められたことではないが、そうなっても全然構わないと思う。むしろ、そうなってほしい。お2人の関係は中々進まない。ここで一気に距離をつめていただきたい。
ジョンソンは少々興奮しながら、酒の準備をした。
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翌朝には雨も雷もすっかり静かになっていた。
昨夜は遅くまで旦那様とフィオナ様は居間でお酒を飲んでいらした。旦那様に申しつけられてフィオナ様を客室へと案内した時には少し落胆した。それでも期待を抱いていたのだが、今朝、ドキドキしながら旦那様の寝室に行くと、旦那様はお1人で寝ておられた。色事が行われていた気配はまるでない。ガッカリである。
旦那様を起こして、薬草茶をお出しし、1度部屋を下がると、すでに身支度を整えていらっしゃるフィオナ様が廊下を歩いてこられた。手には旦那様の寝巻きを持っていらっしゃる。
「おはようございます。ジョンソンさん」
「おはようございます。フィオナ様。よく眠られましたか?」
「えぇ。雷は煩かったけど、ぐっすり眠れました」
「それはようございました」
「お借りした寝巻きはどうしたらいいですか?」
「お預かりいたします」
「お願いします」
フィオナ様から旦那様の寝巻きを預り、食堂へと案内する。フィオナ様が席につかれたところで、旦那様も食堂へいらっしゃった。
「おはよう。フィオナちゃん。眠れた?」
「おはようございます。ヒューブ局長。ぐっすり眠れました」
「それはなにより」
「ヒューブ局長は眠れましたか?」
「んー……まぁ、いつも通りかな」
いつも通り、あまり眠れなかったのだろう。
朝から疲れたような顔で笑う旦那様が心配になる。
「あのっ、次に来るとき、ポプリを持ってきます」
「ポプリ?」
「はい。枕の下に置くと、よく眠れるやつがあるんです」
「あー……じゃあお願いしようかな」
「はいっ!」
旦那様を気遣ってくださるフィオナ様に感謝の思いがわく。
やはり旦那様にはフィオナ様がよくお似合いになると思う。どうせなら昨夜に一線越えていただきたかった。
和やかにお喋りをしながら朝食を召し上がるお2人を静かに眺めながら、ジョンソンは、なにか自分にできることはないだろうかと考えた。
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