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老いた騎士の二度目の恋
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バルクは、現役の騎士であった頃、誰にも言えない恋をした。相手は、自国の王太子殿下だった。王太子殿下とは年が二つしか変わらず、愚直なだけのバルクを何故か王太子殿下が気に入ってくれた。バルクは二十五歳の時に、王太子殿下の護衛騎士になった。
王太子殿下は凛々しく、文武両道で、とても優しかった。王宮の誰もが、良き王になると噂するくらい、とても素晴らしい方だった。
バルクは王太子殿下の護衛として働く中で、意外とお茶目なところもある王太子殿下に、どんどん惹かれていった。
男が男を好きになるなんておかしい。それも、相手は王太子殿下だ。不敬どころの話ではない。バルクは、心の中に芽生えた恋心を必死で踏み潰し、王太子殿下が国王陛下となった後も、唯々、愚直に護衛騎士として仕え続けた。
五十を過ぎたので、バルクは護衛騎士を辞した。バルクは結婚もせず、ずっと護衛騎士として働いていた。
国王陛下の護衛騎士ではなくなったバルクには、何もなかった。金はある。国王陛下が、長きに渡ってよく仕えてくれたからと、残りの人生では使い切れないくらいの金を下賜してくれた。バルクはありがたく頂戴したが、本当は、金なんかではなく、死ぬまで国王陛下の護衛騎士として働く権利が欲しかった。
だが、老いたバルクがいたところで、若い騎士達の足を引っ張るだけだ。バルクは、潔く騎士を辞めた。そして、一人ぼっちになった。
自分の屋敷で酒に溺れる日々を過ごしていると、ある日、使用人が一人の幼い獣人を連れてきた。まだ十歳くらいの猫獣人だ。使用人の知り合いの子供で、二親を亡くしたらしい。バルクの屋敷で働かせて欲しいと使用人が頭を下げたので、バルクは許可を出した。
猫獣人のマーロが来てから、なんだか屋敷の中が賑やかになった。マーロは、赤茶色の毛並みをしていて、幼いながら、凛々しい顔立ちをしている。短く整えた髪からちょこんと覗く耳は、気まぐれにバルクが頭を撫でると、ぴこぴこと嬉しそうに動く。
マーロはまだ幼いが働き者で、よく笑い、すぐに屋敷の使用人達から可愛がられるようになった。バルクも、幼いマーロが一生懸命働く姿を見かけると、なんだかほっこりした気分になった。
ある日、珍しく酒を飲まずに、久方ぶりに剣の素振りをしていると、マーロがキラキラと目を輝かせてバルクを見ているのに気がついた。バルクが素振りを中断して手招きすると、マーロがパタパタと駆け寄ってきた。
「剣をやりたいのか」
「格好いいから見てただけです」
「格好いいか?」
「格好いいです!」
「そうか。……仕事が済んでるのならば見物してるといい」
「わぁ! ありがとうございます!」
マーロが嬉しそうに笑い、耳をぴこぴこさせ、細長い尻尾をゆらゆらと揺らした。
バルクが剣の素振りをしている間、マーロは目をキラキラと輝かせて、ずっと見ていた。バルクは、ふと幼い頃を思い出した。まだ剣を持たせてもらえなかった頃。騎士だった父の鍛錬を見るのが大好きだった。剣を振るう父が格好よくて、自分もいつかはあんな風になりたいと思っていた覚えがある。
バルクは懐かしい気分になり、微かに口角を上げた。バルクは、素振りを終えると、キラキラと目を輝かせているマーロの頭を撫で回した。
「明日もやる。見るか?」
「見たいです!」
「そうか」
バルクは、マーロの満面の笑みを見て、小さく笑った。
それから、バルクは酒を飲むのをやめた。毎日、決まった時間に剣の素振りをするようになった。マーロを呼んでやると、マーロはいつも嬉しそうにキラキラと目を輝かせて、バルクの剣の素振りを眺めていた。
マーロが屋敷にきて五年。
マーロは、まだ幼さが残るが、凛々しい若者へと成長した。バルクが剣の素振りをするところを見るのが好きなのは変わらず、毎日、バルクが剣の素振りをすると、目をキラキラと輝かせて眺めている。
バルクは、マーロが可愛くて仕方がなくなっていた。もし、結婚していたら、マーロくらいの孫がいてもおかしくない歳だ。明るい笑顔でよく働くマーロが、バルクにとっては愛おしかった。これは恋ではない。若い頃の胸が苦しくて堪らなくなるような想いではない。きっと、バルクはマーロを孫のように思っているのだろう。バルクはそう思っていた。
冬の一際寒い朝。バルクはいつも通り剣の素振りをしていた。近くでは、マーロがしゃがんで、幼い頃と変わらないキラキラとした目でバルクを見ている。バルクは剣の素振りを終えると、マーロを手招きして、素直に近寄ってきたマーロの頭を撫で回した。
「楽しいか」
「はいっ!」
「飽きないのか」
「旦那様が格好いいから飽きないです!」
「そうか」
ニコニコ笑うマーロにつられて、バルクも小さく笑った。こんな年寄りを格好いいと言ってくれるマーロが、本当に可愛い。
「来月には成人を迎えるだろう。祝いの酒を用意せねばな」
「わぁ! ありがとうございます! えっと、でもいいんですか? 使用人の俺にそんなことしてくれて」
「私がしたいからするだけのことよ。私も久しぶりに酒が飲みたい。成人祝いに、酒に付き合ってくれ」
「は、はいっ! えへっ。楽しみにしてます!」
「あぁ」
嬉しそうにぴこぴこと耳を動かしているマーロは、成人になる歳になっても素直で可愛らしい。バルクは、ほっこりしながら、マーロの頭を撫で回した。
バルクは、マーロの成人祝いに、とびきり美味しい酒を用意した。夕食後に自室にマーロを呼んで、二人で乾杯をした。初めて酒を飲んだマーロは、ぱぁっと顔を輝かせた。
「美味しいです!」
「そうだろう。飲みやすいものを選んだ」
「えへへ。ありがとうございます」
酒が一瓶空になる頃には、バルクはしたたかに酔っていた。数年酒を飲んでいなかったので、だいぶ弱くなっていたみたいだ。バルクは、楽しそうに笑うマーロの頭をご機嫌に撫で回しながら、軽い気持ちでマーロに問いかけた。
「好いた女はいるのか? 結婚してもいい歳になっただろう」
「好きな人はいます。でも、女じゃないです」
バルクは、驚いて目を見開いた。マーロがじっと真顔でバルクを見つめてきた。酒精で赤らんだ顔のマーロが、驚いて固まっているバルクに近寄り、おずおずとバルクの唇に触れるだけのキスをした。ピシッと固まったバルクの頬をべろーっと舐めて、マーロが今まで見たことがない雄の顔で口を開いた。
「ずっと旦那様だけ好きです。旦那様。嫌じゃなかったら、ずっと側においてください」
「……男同士だ」
「少数派らしいけど、男同士でも恋人になる人達っているらしいですよ。俺は旦那様の秘密の恋人になりたいです」
「わ、私はもう年寄りだ」
「年齢なんて関係ないです。旦那様は世界で一番格好いいんですもん」
何故か、マーロが自慢気に胸を張った。バルクは酷く混乱した。同時に、何故だか心臓が高鳴り始めた。顔が熱くて仕方がない。
「旦那様って特別好きな人はいますか?」
「……昔はいた」
「むぅ。まぁ、そうですよね。でも! 俺、旦那様のこと、世界で一番好きな自信があるんで! 昔の人のことなんか忘れさせちゃうくらい頑張ります!」
「そ、そうか……」
「はいっ!」
その日、バルクは生まれて初めて他人と閨を共にした。
マーロと秘密の恋人になってから、バルクの世界が急速に色づいていった。
自分には、若い頃に踏み潰した恋心の残骸しかないと思っていた。だが、真っ直ぐに慕ってくるマーロに、バルクはすぐに絆された。苦かった恋心は、甘い恋心で上書きされて、バルクは、マーロと共に過ごす時間を心の底から楽しみ、マーロへの愛おしさで胸を高鳴らせるようになった。
バルクの寝台で、裸でくっついて甘えてくるマーロの頭をやんわりと撫でながら、バルクはあらぬところの甘い痛みに微かに眉間に皺を寄せた。若いマーロに愛されるには、バルクは歳をとりすぎている。だが、マーロへの想いはどんどん大きくなっていく。
バルクは、戯れるようにキスをしてくるマーロに囁いた。
「私が死ぬまで、私のことを愛してくれ。私が死んだら、私のことは忘れて、新しい恋をするんだ」
「……それはやだ。ずっとバルク様だけ想ってる」
「マーロ。いい子だから約束してくれ。絶対に一人ぼっちにならないでくれ。愛する者を見つけてくれ」
「……約束したくない」
「マーロ」
「……バルク様が、望むのなら」
「いい子だ。マーロ。心から愛している」
バルクは笑みを浮かべて、複雑そうな顔をしているマーロの頬にキスをした。
マーロとの蜜月は、二年程で終わりを迎えた。バルクは病に倒れた。マーロは、最後の一瞬まで、バルクを愛してくれた。
涙を零しながらもバルクが愛した笑みを浮かべるマーロに手を握られたまま、バルクは幸せに微笑んで旅立った。
(おしまい)
王太子殿下は凛々しく、文武両道で、とても優しかった。王宮の誰もが、良き王になると噂するくらい、とても素晴らしい方だった。
バルクは王太子殿下の護衛として働く中で、意外とお茶目なところもある王太子殿下に、どんどん惹かれていった。
男が男を好きになるなんておかしい。それも、相手は王太子殿下だ。不敬どころの話ではない。バルクは、心の中に芽生えた恋心を必死で踏み潰し、王太子殿下が国王陛下となった後も、唯々、愚直に護衛騎士として仕え続けた。
五十を過ぎたので、バルクは護衛騎士を辞した。バルクは結婚もせず、ずっと護衛騎士として働いていた。
国王陛下の護衛騎士ではなくなったバルクには、何もなかった。金はある。国王陛下が、長きに渡ってよく仕えてくれたからと、残りの人生では使い切れないくらいの金を下賜してくれた。バルクはありがたく頂戴したが、本当は、金なんかではなく、死ぬまで国王陛下の護衛騎士として働く権利が欲しかった。
だが、老いたバルクがいたところで、若い騎士達の足を引っ張るだけだ。バルクは、潔く騎士を辞めた。そして、一人ぼっちになった。
自分の屋敷で酒に溺れる日々を過ごしていると、ある日、使用人が一人の幼い獣人を連れてきた。まだ十歳くらいの猫獣人だ。使用人の知り合いの子供で、二親を亡くしたらしい。バルクの屋敷で働かせて欲しいと使用人が頭を下げたので、バルクは許可を出した。
猫獣人のマーロが来てから、なんだか屋敷の中が賑やかになった。マーロは、赤茶色の毛並みをしていて、幼いながら、凛々しい顔立ちをしている。短く整えた髪からちょこんと覗く耳は、気まぐれにバルクが頭を撫でると、ぴこぴこと嬉しそうに動く。
マーロはまだ幼いが働き者で、よく笑い、すぐに屋敷の使用人達から可愛がられるようになった。バルクも、幼いマーロが一生懸命働く姿を見かけると、なんだかほっこりした気分になった。
ある日、珍しく酒を飲まずに、久方ぶりに剣の素振りをしていると、マーロがキラキラと目を輝かせてバルクを見ているのに気がついた。バルクが素振りを中断して手招きすると、マーロがパタパタと駆け寄ってきた。
「剣をやりたいのか」
「格好いいから見てただけです」
「格好いいか?」
「格好いいです!」
「そうか。……仕事が済んでるのならば見物してるといい」
「わぁ! ありがとうございます!」
マーロが嬉しそうに笑い、耳をぴこぴこさせ、細長い尻尾をゆらゆらと揺らした。
バルクが剣の素振りをしている間、マーロは目をキラキラと輝かせて、ずっと見ていた。バルクは、ふと幼い頃を思い出した。まだ剣を持たせてもらえなかった頃。騎士だった父の鍛錬を見るのが大好きだった。剣を振るう父が格好よくて、自分もいつかはあんな風になりたいと思っていた覚えがある。
バルクは懐かしい気分になり、微かに口角を上げた。バルクは、素振りを終えると、キラキラと目を輝かせているマーロの頭を撫で回した。
「明日もやる。見るか?」
「見たいです!」
「そうか」
バルクは、マーロの満面の笑みを見て、小さく笑った。
それから、バルクは酒を飲むのをやめた。毎日、決まった時間に剣の素振りをするようになった。マーロを呼んでやると、マーロはいつも嬉しそうにキラキラと目を輝かせて、バルクの剣の素振りを眺めていた。
マーロが屋敷にきて五年。
マーロは、まだ幼さが残るが、凛々しい若者へと成長した。バルクが剣の素振りをするところを見るのが好きなのは変わらず、毎日、バルクが剣の素振りをすると、目をキラキラと輝かせて眺めている。
バルクは、マーロが可愛くて仕方がなくなっていた。もし、結婚していたら、マーロくらいの孫がいてもおかしくない歳だ。明るい笑顔でよく働くマーロが、バルクにとっては愛おしかった。これは恋ではない。若い頃の胸が苦しくて堪らなくなるような想いではない。きっと、バルクはマーロを孫のように思っているのだろう。バルクはそう思っていた。
冬の一際寒い朝。バルクはいつも通り剣の素振りをしていた。近くでは、マーロがしゃがんで、幼い頃と変わらないキラキラとした目でバルクを見ている。バルクは剣の素振りを終えると、マーロを手招きして、素直に近寄ってきたマーロの頭を撫で回した。
「楽しいか」
「はいっ!」
「飽きないのか」
「旦那様が格好いいから飽きないです!」
「そうか」
ニコニコ笑うマーロにつられて、バルクも小さく笑った。こんな年寄りを格好いいと言ってくれるマーロが、本当に可愛い。
「来月には成人を迎えるだろう。祝いの酒を用意せねばな」
「わぁ! ありがとうございます! えっと、でもいいんですか? 使用人の俺にそんなことしてくれて」
「私がしたいからするだけのことよ。私も久しぶりに酒が飲みたい。成人祝いに、酒に付き合ってくれ」
「は、はいっ! えへっ。楽しみにしてます!」
「あぁ」
嬉しそうにぴこぴこと耳を動かしているマーロは、成人になる歳になっても素直で可愛らしい。バルクは、ほっこりしながら、マーロの頭を撫で回した。
バルクは、マーロの成人祝いに、とびきり美味しい酒を用意した。夕食後に自室にマーロを呼んで、二人で乾杯をした。初めて酒を飲んだマーロは、ぱぁっと顔を輝かせた。
「美味しいです!」
「そうだろう。飲みやすいものを選んだ」
「えへへ。ありがとうございます」
酒が一瓶空になる頃には、バルクはしたたかに酔っていた。数年酒を飲んでいなかったので、だいぶ弱くなっていたみたいだ。バルクは、楽しそうに笑うマーロの頭をご機嫌に撫で回しながら、軽い気持ちでマーロに問いかけた。
「好いた女はいるのか? 結婚してもいい歳になっただろう」
「好きな人はいます。でも、女じゃないです」
バルクは、驚いて目を見開いた。マーロがじっと真顔でバルクを見つめてきた。酒精で赤らんだ顔のマーロが、驚いて固まっているバルクに近寄り、おずおずとバルクの唇に触れるだけのキスをした。ピシッと固まったバルクの頬をべろーっと舐めて、マーロが今まで見たことがない雄の顔で口を開いた。
「ずっと旦那様だけ好きです。旦那様。嫌じゃなかったら、ずっと側においてください」
「……男同士だ」
「少数派らしいけど、男同士でも恋人になる人達っているらしいですよ。俺は旦那様の秘密の恋人になりたいです」
「わ、私はもう年寄りだ」
「年齢なんて関係ないです。旦那様は世界で一番格好いいんですもん」
何故か、マーロが自慢気に胸を張った。バルクは酷く混乱した。同時に、何故だか心臓が高鳴り始めた。顔が熱くて仕方がない。
「旦那様って特別好きな人はいますか?」
「……昔はいた」
「むぅ。まぁ、そうですよね。でも! 俺、旦那様のこと、世界で一番好きな自信があるんで! 昔の人のことなんか忘れさせちゃうくらい頑張ります!」
「そ、そうか……」
「はいっ!」
その日、バルクは生まれて初めて他人と閨を共にした。
マーロと秘密の恋人になってから、バルクの世界が急速に色づいていった。
自分には、若い頃に踏み潰した恋心の残骸しかないと思っていた。だが、真っ直ぐに慕ってくるマーロに、バルクはすぐに絆された。苦かった恋心は、甘い恋心で上書きされて、バルクは、マーロと共に過ごす時間を心の底から楽しみ、マーロへの愛おしさで胸を高鳴らせるようになった。
バルクの寝台で、裸でくっついて甘えてくるマーロの頭をやんわりと撫でながら、バルクはあらぬところの甘い痛みに微かに眉間に皺を寄せた。若いマーロに愛されるには、バルクは歳をとりすぎている。だが、マーロへの想いはどんどん大きくなっていく。
バルクは、戯れるようにキスをしてくるマーロに囁いた。
「私が死ぬまで、私のことを愛してくれ。私が死んだら、私のことは忘れて、新しい恋をするんだ」
「……それはやだ。ずっとバルク様だけ想ってる」
「マーロ。いい子だから約束してくれ。絶対に一人ぼっちにならないでくれ。愛する者を見つけてくれ」
「……約束したくない」
「マーロ」
「……バルク様が、望むのなら」
「いい子だ。マーロ。心から愛している」
バルクは笑みを浮かべて、複雑そうな顔をしているマーロの頬にキスをした。
マーロとの蜜月は、二年程で終わりを迎えた。バルクは病に倒れた。マーロは、最後の一瞬まで、バルクを愛してくれた。
涙を零しながらもバルクが愛した笑みを浮かべるマーロに手を握られたまま、バルクは幸せに微笑んで旅立った。
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