17 / 26
17:ぶっちゃけトーク
しおりを挟む
慌ただしい日々をなんとか乗り越え、20日間の冬季休暇に入った。マチューは、魔術理論学会で、なんとか無事に発表を終えた。他の教授や研究者達からも、『面白い研究だ』と言ってもらえた。俄然、やる気が出るというものである。
マチューは、冬季休暇前の試験の準備をするアベルを手伝ったり、試験後の採点を手伝ったりしながら、こつこつと個人研究を進めていた。来年あたりには、ちゃんとした形になるといい。
マチューとアベルは、未だに恋人(お試しコース)のままだ。休みの日はデートに行くし、手を繋いだり、おやすみのちゅーくらいはしている。が、それだけだ。
アベルは、本当に、お互いに愛が育まれないと、セックスをする気がないらしい。マチューとしては、たまにアベルを見ていると、ムラッとすることもあるし、アベルのことは大好きだし、別にセックスをしてもいいかなぁと思っている。
マチューは、アベルが大好きだ。細かいことにまで気を配ってくれて、いつだって、マチューを手助けして、応援してくれている。本格的に寒くなってくると、夜に、アベルが温かいミルクを差し入れしてくれるようになった。『根を詰め過ぎちゃ駄目だよー』と、穏やかに笑って、頭を優しく撫でてくれる。少し気恥ずかしくて、かなり嬉しい。
最近では、アベルがいない生活を、上手く想像できなくなってきた。それくらい、アベルが一緒にいてくれるのが当たり前になっている。このまま、ずっと一緒に暮らしたいし、アベルの老後の面倒もみる気満々である。これは、もはや愛といってもいいのではないだろうか。
そもそも、『愛』ってなんだ。『愛』が、大事に慈しみたいものに対する思いであるのなら、マチューがアベルに対して抱いているのは、恐らく愛である。ついでに、アベルに性的魅力も感じている。ちょっと弛んだ小さめの尻とか、正直かなりグッとくるものがある。
マチューは、数日悩んで、自分はアベルを愛していると結論付けた。
アベルは、マチューのことをどう思っているのだろうか。好かれてはいると思う。だが、それがマチューと同じ『好き』なのかは分からない。
マチューは、アベルと腹を割って話そうと決めた。
冬季休暇3日目の夜。
マチューは、風呂から上がった後に、アベルに爪をやすりで削ってもらっていた。アベルが、『爪伸びてるから、おいでー』と言って、爪削り用のヤスリを取り出してきた。マチューは、照れくさかったが、同時に嬉しかったので、アベルに爪削りをお願いした。
シャッ、シャッ、と微かに爪を削る音が静かな室内に響いている。ぶっちゃけ話をするならば、今ではないだろうか。
マチューは、アベルに爪を削ってもらながら、小さく深呼吸をして、口を開いた。
「教授」
「んー? 痛い?」
「いえ、大丈夫です。えっと、その……ぶっちゃけ話をしませんか?」
「え? 何をぶっちゃけるの? 君の性癖?」
「僕の性癖はどうでもいいです。そうじゃなくて……その……あの……僕は教授が好きです」
「僕もマチュー君が好きだよ」
「その、えっと、れっ! 恋愛感情の意味で、教授が好きです!」
ピタッとアベルが固まり、驚いたような顔で、マチューを見た。顔がどんどん熱くなっていく感覚がする。マチューが、じっとアベルの穏やかな色合いの茶色の瞳を見つめていると、じわじわとアベルの皺がある目尻が淡く赤く染まり始めた。
「君、僕が好きなの?」
「はい」
「僕とセックスしたいの?」
「めちゃくちゃしたいです」
「マジか」
「マジです」
「僕みたいな尻軽野郎のおっさんのどこがいいのさ」
「教授は優しくて、側にいると温かくて、一緒に何かをするのが、すごく楽しいです。もう、教授と一緒じゃない生活が想像できないくらい、教授は僕の中にいます」
「そ、そう……」
アベルが、じわじわと顔全体を赤く染めて、目を泳がせた。暫しの沈黙の後で、アベルがボソッと呟いた。
「僕も君がいるのが当たり前になってるよ。セックス無しでも、君といると楽しくて温かい。いや、セックスはめちゃくちゃしたいんだけど。ぶっちゃけ、今もムラムラしてるし」
「教授。僕、頑張って教授を満足させます。だから、僕以外とセックスしちゃ嫌です。僕以外とセックスしたら、本気泣きします」
「……君を泣かせる訳にはいかないなぁ。僕ぁ、筋金入りのド淫乱だよ。それでもいいのかい?」
「はい。そこも含めて、教授なんで。僕はまだ殆ど童貞ですけど、頑張って教授を満足させます。だから、その……教授を見送る日まで、ずっと教授の側にいたいです」
「今更だけど、年の差がエグいよね。僕達。本当にいいのかい?」
「はい。老後のお世話は任せてください」
「僕はこれから、皺くちゃの爺になるだけだよ?」
「皺くちゃのお爺ちゃんになっても、教授は可愛くて格好いいままな気がします」
「そ、そうかな?」
「そうです。教授」
「う、うん」
「腹を括ってください。僕は教授を逃してやる気はないです。多分、最初で最後の恋なんです」
「重いなっ!?」
「出会った時から、ずっと教授のことが好きでした。今の『好き』とは違う『好き』でしたけど、教授がいてくれたから、今の僕があるんです。そりゃあ、重くもなりますよ。だって、好きなんですもん。筋金入りの教授好きですよ。僕」
「年季入ってるなぁ……うーん……よし。僕も男だ。惚れさせちゃった責任はきっちりとろうじゃないか。……と言いつつ、まぁ、僕も君のことが好きなんだけどね。だって、しょうがないじゃないか。君はいつだって真っ直ぐで、一生懸命で、可愛くて、思わず応援したくなっちゃうんだもの」
「教授。頑張って、1日でも早く、研究者として教授の隣に立てるようになるので、一緒に残りの人生を歩んでください」
「そんなに急いで頑張らなくてもいいよ。僕の人生は君のものだ。君の人生は僕のものだ。……あ、でも、一つだけ約束してくれないかな」
「約束?」
「僕は必ず君を置いて逝く。だから、僕が逝った後は、必ず誰かに恋をしてよ。そして、その人と一緒にいて。一人っきりで寂しい思いをしないでよ。君の隣は僕の居場所だけど、反対側は別の誰かにあげる」
「……その約束、あんまりしたくないです」
「約束してくれなきゃ、本当の恋人にはならないよ」
「……ずるいですよ」
「大人って、ずるい生き物なんだよ」
「……分かりました。約束、します。でも、教授を見送るその日までは、ずっと教授だけを見ています。長生きさせるんで、教授も頑張ってください」
「うん。頑張って長生きして、笑って君に見送ってもらうよ」
「はい。……あの、キスしてもいいですか?」
「勿論」
マチューは、目尻や頬が赤いアベルの顔に顔を寄せ、アベルの唇に触れるだけのキスをした。こつんと額をくっつけて、至近距離で目を合わせると、アベルの瞳が優しい色を浮かべた。
「君のことを全力で愛そう。僕がふらふらしてたら、全力でお尻を叩いていいからね」
「はい。全力でぶっ叩きます」
「あ、ごめん。訂正。できたら、優しくお尻ぺんぺんで」
「布団叩きを使って全力お尻ぺんぺんしますね」
「それ絶対痛いやつじゃない!」
「僕だけを見てくれてたら、いいだけの話ですよ」
「それもそうか。マチュー君」
「はい」
「ムラムラしてます」
「僕もムラムラしてます」
「……ベッド行く?」
「はい。教授。いやらしいこと、教えてください」
「グッとくる台詞だなぁ。ヤバい。ちんこ勃っちゃった」
「あはっ! 僕も勃ちそうです」
マチューは、アベルと目を合わせて、同時に吹き出した。
もう一度、触れるだけのキスをして、マチューはアベルと手を繋いで、ソファーから立ち上がった。
マチューは、冬季休暇前の試験の準備をするアベルを手伝ったり、試験後の採点を手伝ったりしながら、こつこつと個人研究を進めていた。来年あたりには、ちゃんとした形になるといい。
マチューとアベルは、未だに恋人(お試しコース)のままだ。休みの日はデートに行くし、手を繋いだり、おやすみのちゅーくらいはしている。が、それだけだ。
アベルは、本当に、お互いに愛が育まれないと、セックスをする気がないらしい。マチューとしては、たまにアベルを見ていると、ムラッとすることもあるし、アベルのことは大好きだし、別にセックスをしてもいいかなぁと思っている。
マチューは、アベルが大好きだ。細かいことにまで気を配ってくれて、いつだって、マチューを手助けして、応援してくれている。本格的に寒くなってくると、夜に、アベルが温かいミルクを差し入れしてくれるようになった。『根を詰め過ぎちゃ駄目だよー』と、穏やかに笑って、頭を優しく撫でてくれる。少し気恥ずかしくて、かなり嬉しい。
最近では、アベルがいない生活を、上手く想像できなくなってきた。それくらい、アベルが一緒にいてくれるのが当たり前になっている。このまま、ずっと一緒に暮らしたいし、アベルの老後の面倒もみる気満々である。これは、もはや愛といってもいいのではないだろうか。
そもそも、『愛』ってなんだ。『愛』が、大事に慈しみたいものに対する思いであるのなら、マチューがアベルに対して抱いているのは、恐らく愛である。ついでに、アベルに性的魅力も感じている。ちょっと弛んだ小さめの尻とか、正直かなりグッとくるものがある。
マチューは、数日悩んで、自分はアベルを愛していると結論付けた。
アベルは、マチューのことをどう思っているのだろうか。好かれてはいると思う。だが、それがマチューと同じ『好き』なのかは分からない。
マチューは、アベルと腹を割って話そうと決めた。
冬季休暇3日目の夜。
マチューは、風呂から上がった後に、アベルに爪をやすりで削ってもらっていた。アベルが、『爪伸びてるから、おいでー』と言って、爪削り用のヤスリを取り出してきた。マチューは、照れくさかったが、同時に嬉しかったので、アベルに爪削りをお願いした。
シャッ、シャッ、と微かに爪を削る音が静かな室内に響いている。ぶっちゃけ話をするならば、今ではないだろうか。
マチューは、アベルに爪を削ってもらながら、小さく深呼吸をして、口を開いた。
「教授」
「んー? 痛い?」
「いえ、大丈夫です。えっと、その……ぶっちゃけ話をしませんか?」
「え? 何をぶっちゃけるの? 君の性癖?」
「僕の性癖はどうでもいいです。そうじゃなくて……その……あの……僕は教授が好きです」
「僕もマチュー君が好きだよ」
「その、えっと、れっ! 恋愛感情の意味で、教授が好きです!」
ピタッとアベルが固まり、驚いたような顔で、マチューを見た。顔がどんどん熱くなっていく感覚がする。マチューが、じっとアベルの穏やかな色合いの茶色の瞳を見つめていると、じわじわとアベルの皺がある目尻が淡く赤く染まり始めた。
「君、僕が好きなの?」
「はい」
「僕とセックスしたいの?」
「めちゃくちゃしたいです」
「マジか」
「マジです」
「僕みたいな尻軽野郎のおっさんのどこがいいのさ」
「教授は優しくて、側にいると温かくて、一緒に何かをするのが、すごく楽しいです。もう、教授と一緒じゃない生活が想像できないくらい、教授は僕の中にいます」
「そ、そう……」
アベルが、じわじわと顔全体を赤く染めて、目を泳がせた。暫しの沈黙の後で、アベルがボソッと呟いた。
「僕も君がいるのが当たり前になってるよ。セックス無しでも、君といると楽しくて温かい。いや、セックスはめちゃくちゃしたいんだけど。ぶっちゃけ、今もムラムラしてるし」
「教授。僕、頑張って教授を満足させます。だから、僕以外とセックスしちゃ嫌です。僕以外とセックスしたら、本気泣きします」
「……君を泣かせる訳にはいかないなぁ。僕ぁ、筋金入りのド淫乱だよ。それでもいいのかい?」
「はい。そこも含めて、教授なんで。僕はまだ殆ど童貞ですけど、頑張って教授を満足させます。だから、その……教授を見送る日まで、ずっと教授の側にいたいです」
「今更だけど、年の差がエグいよね。僕達。本当にいいのかい?」
「はい。老後のお世話は任せてください」
「僕はこれから、皺くちゃの爺になるだけだよ?」
「皺くちゃのお爺ちゃんになっても、教授は可愛くて格好いいままな気がします」
「そ、そうかな?」
「そうです。教授」
「う、うん」
「腹を括ってください。僕は教授を逃してやる気はないです。多分、最初で最後の恋なんです」
「重いなっ!?」
「出会った時から、ずっと教授のことが好きでした。今の『好き』とは違う『好き』でしたけど、教授がいてくれたから、今の僕があるんです。そりゃあ、重くもなりますよ。だって、好きなんですもん。筋金入りの教授好きですよ。僕」
「年季入ってるなぁ……うーん……よし。僕も男だ。惚れさせちゃった責任はきっちりとろうじゃないか。……と言いつつ、まぁ、僕も君のことが好きなんだけどね。だって、しょうがないじゃないか。君はいつだって真っ直ぐで、一生懸命で、可愛くて、思わず応援したくなっちゃうんだもの」
「教授。頑張って、1日でも早く、研究者として教授の隣に立てるようになるので、一緒に残りの人生を歩んでください」
「そんなに急いで頑張らなくてもいいよ。僕の人生は君のものだ。君の人生は僕のものだ。……あ、でも、一つだけ約束してくれないかな」
「約束?」
「僕は必ず君を置いて逝く。だから、僕が逝った後は、必ず誰かに恋をしてよ。そして、その人と一緒にいて。一人っきりで寂しい思いをしないでよ。君の隣は僕の居場所だけど、反対側は別の誰かにあげる」
「……その約束、あんまりしたくないです」
「約束してくれなきゃ、本当の恋人にはならないよ」
「……ずるいですよ」
「大人って、ずるい生き物なんだよ」
「……分かりました。約束、します。でも、教授を見送るその日までは、ずっと教授だけを見ています。長生きさせるんで、教授も頑張ってください」
「うん。頑張って長生きして、笑って君に見送ってもらうよ」
「はい。……あの、キスしてもいいですか?」
「勿論」
マチューは、目尻や頬が赤いアベルの顔に顔を寄せ、アベルの唇に触れるだけのキスをした。こつんと額をくっつけて、至近距離で目を合わせると、アベルの瞳が優しい色を浮かべた。
「君のことを全力で愛そう。僕がふらふらしてたら、全力でお尻を叩いていいからね」
「はい。全力でぶっ叩きます」
「あ、ごめん。訂正。できたら、優しくお尻ぺんぺんで」
「布団叩きを使って全力お尻ぺんぺんしますね」
「それ絶対痛いやつじゃない!」
「僕だけを見てくれてたら、いいだけの話ですよ」
「それもそうか。マチュー君」
「はい」
「ムラムラしてます」
「僕もムラムラしてます」
「……ベッド行く?」
「はい。教授。いやらしいこと、教えてください」
「グッとくる台詞だなぁ。ヤバい。ちんこ勃っちゃった」
「あはっ! 僕も勃ちそうです」
マチューは、アベルと目を合わせて、同時に吹き出した。
もう一度、触れるだけのキスをして、マチューはアベルと手を繋いで、ソファーから立ち上がった。
12
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる