46 / 77
46:甘い一日
しおりを挟む
アキムは朝の日課を終えると、急いでシャワーを浴びて台所へ向かった。ゴンドロフは朝からめちゃくちゃ食べるし、アイナも結構食べる方だ。大人の分とは別にリリンの離乳食も作らなくてはいけない。リリンの離乳食は、育児本を参考にしながら作っている。
今日は一日甘味作りをする予定なので、朝食はちゃちゃっと済ませたい。
アキムは手早く朝食を作り始めた。
途中からリリンをおんぶしたアイナも加わり、ゴンドロフの朝の日課が終わる頃に朝食が出来上がった。リリンがまとまった睡眠をとるようになってきたので、アイナも寝れるようになり、顔色がかなりよくなっている。
朝から全身で『美味しい!』とガツガツ食べるゴンドロフに満足しながら、アキムは手早く食べ終えて、離乳食を食べさせているアイナと交代した。ゴンドロフは早食いだが食べる量が多いのでアキムよりも時間がかかる。アイナは食べるのが遅めな方なので、アキムがささっと食べてアイナと交代するのが、一番後片付けまでの時間がかからない。
リリンのおむつを替えてから、おんぶ紐でおんぶして、3人で手分けして朝食の後片付けや洗濯、掃除をやってしまう。リリンをおんぶ紐でおんぶして何かをするのにはすっかり慣れている。
アキムはリリンが気に入っている鼻歌を歌いながら、手早く朝食の後片付けをした。
やるべき家事が終わったので、甘味祭りの始まりである。デーリ達へのお礼としてケーキなどを作るのだが、作るものの種類が多い上に、魔導オーブンは一台しかなく、また冷やすのに時間がかかるので、今日一日かけて作って、明日の午前中にナクールの店に改めてお礼を言いがてら持っていく予定だ。
まずは時間がかからないジャムクッキーからということで、アキムは張り切って腕捲りをして、材料を量り始めた。
タルト生地を混ぜて寝かせている最中のゴンドロフが、魔導オーブンの前でしゃがんでいる。デッカいおっさんがちんまりとしているとなんか面白い。
「すげー。ちょっと膨らんできた。めちゃくちゃ甘い匂いするー。うまそー。食いてぇなー」
「食べるのは焼き上がって完全に冷めてからっすよー。今回はあと3回焼くんでー。うちの分もちゃんとありますよー」
「よっしゃ! そういや、お前らジャムは作らねぇのか?」
「私は作れるわよ。林檎のジャムだけだけど」
「俺はジャムクッキーしか作れねぇっす」
「林檎のジャムもいいな。今が旬だし、俺も手伝うから作らねぇか? ジャムクッキーもいいし、パンとかクラッカーにつけて食いてぇ」
「いいわよー。明日の帰りに市場で林檎と砂糖を買いましょ。林檎のジャムは簡単だから、すぐにできるわ」
「あ、焼けた。ゴンちゃーん。ちょっとどいてー」
「おー。おっ。すげぇ美味そう」
「いい感じに焼けたっすー。よいしょっと。よし! 次のを焼くっす!」
「味見してぇ」
「だーめ。全部出来上がった後に豪華なお茶会するんでしょー」
「くっ……焼き立てクッキー……めちゃくちゃ食いてぇ。でも豪華なお茶会してぇしなぁ。むぅ。我慢する」
「そうしてくださーい。アイナ。クッキー焼き終わったら林檎のケーキ焼けよ」
「えぇ。林檎のケーキはもう後は焼くだけよー。チーズケーキは仕込み済みで今魔導冷蔵庫の中でお休み中」
「すげぇな。アイナ」
「そうでもないわよー。慣れかしら?」
「一番の不安要素は俺の卵のタルトだな。料理本通りに作れば大丈夫かとは思うが」
「ゴンちゃんなら大丈夫よー。やること丁寧だし、几帳面だしー。卵のタルト楽しみー」
「あ、そういやよ。作ったケーキ全部持っていったら流石に2人じゃ食いきれねぇだろうから、切り分けて二切れずつ持っていった方がよくないか? ジャムクッキーは日保ちすっから紙袋に入れていけばいいだろうが」
「あ、言われてみればそっすね。まるっとホールのケーキを三つとジャムクッキーは逆に迷惑かもー」
「切り分けて蓋付きの底が深いお皿に入れて持っていきましょうよ。確か、まだあったわよね?」
「捨てた覚えねぇから、まだある筈?」
「よーし! ゴンちゃん! お皿探し手伝って!」
「いいぞー。食器棚の高い所から見ていくわ。アイナは下の方頼む」
「はぁい」
二度目のクッキーが焼き上がったので、アキムは焼き立てクッキーを平皿に移し、三度目のクッキーを焼き始めた。
ゴンドロフが蓋付きの底が深い皿を無事に発見してくれたので、焼いている間に手早く洗う。
昼食は、大人は簡単なサンドイッチで軽く済ませて、午後のお茶の時間までには全て完成した。
ケーキは全部六等分に切り分け、デーリ達へ持っていく分を蓋付きの深皿に入れて魔導冷蔵庫に入れておく。
アキム達は試食も兼ねて、今から豪華な午後のお茶会である。リリンに何もないと可哀想なので、南瓜の蒸しパンを作ってやった。
アキムはいつもより丁寧に紅茶を淹れると、早速卵のタルトから食べ始めた。濃厚な卵の旨味と柔らかい甘さがサクサクのタルト生地と絶妙に合っていて素直に美味しい。前々から思っていたが、ゴンドロフは本当に器用である。
「うんまー。ゴンちゃん、大成功じゃないっすかー。ちょー美味いっすー」
「ほんとー。ちょーおいしーい。幸せー」
「うめー。意外と簡単だったし、割とありだな。これ。……ふぅ。紅茶とも合うなー。次は林檎のケーキ……ん! 間違いない! うっめー。流石アイナ」
「ふふーっ。ありがと。ゴンちゃん。うまくできてよかったわー」
「ジャムクッキーもうまー。李と木苺じゃ、やっぱちょっと風味が変わるな。色んな種類のジャムで作って食べ比べしたら楽しそうじゃね?」
「ゴンちゃん天才! いいっすねー。ちょー楽しそー!」
「ほんとー! ゴンちゃんがお仕事再開するまでに、保存食扱う店に行ってみない? 他にも目新しい面白いものがあるかも!」
「採用! 明日は午前中にちょっとデーリさん達のとこに行くだけだしー、午後から買い物どうっすか?」
「俺は構わねぇぞ。保存食扱う店なら知ってる。いつも干し肉とか買う店でいいなら連れて行くぞ」
「やったー! お願いしまっすー!」
「わーい! 明日が楽しみー!」
「瓶詰めのもんも色々売ってた筈だ。なんか面白いもんがあるかもな」
「私、干し肉も食べてみたいわ。どうやって食べるのが美味しいの?」
「前に食わせてもらった野菜と雑穀と一緒に煮たやつが、ほんとにちょー美味かったっすー」
「干し肉はそのままでも食えるが、慣れてねぇと硬くて食いにくいだろうから、アキムに食わせたやつみたいなのが無難か?」
「すっごい! 食べたい! です!」
「俺も食いたーいっす」
「んじゃ、干し肉も買って晩飯に作るか」
「やったー!」
「うぇーい! たーのしみー!」
「庭で作るのはちと寒いな。アイナとリリンが風邪を引くといけねぇ。台所で作るか」
「お庭でご飯は春になってからねー。楽しみにしとくわ!」
「ふぃー。食ったー。甘味祭りばんざい。結構楽しくて俺的にはちょーありー」
「ねー。意外と食べ切れちゃったわね」
「なー。気づいたらなくなってたわ。今夜の晩飯なんだ?」
「えー。ゴンちゃんとアイナ、なんか食べたいものあるっすか?」
「あー? 肉? あっ! 卵のタルトが載ってた料理本のよぉ、別の頁に載ってた挽肉を魔導オーブンで焼くやつ食ってみてぇ。なんかゆで卵とか野菜とか入れて型に入れて焼くらしいんだけどよぉ」
「あら! いいわね! ケーキ型使えばよくない? 一緒に作ってみましょうよ! お兄ちゃん、挽肉あったわよね?」
「あるよー。んじゃ、メインはそれでー。洗濯物取り込んで畳んだら、また台所っすねー」
「今日は一日の殆どを台所で過ごしてんなぁ。割と新鮮」
「ねー。こういう日も楽しいわ」
「ははー。んじゃ! 楽しい夕方の家事をしますかねー」
「はぁい」
「おー」
アキムは使ったケーキ皿などを重ねながら、楽しそうに笑っているゴンドロフやアイナを見て、なんだか嬉しくて、胸の奥がぽかぽかして、小さく笑った。
今日は一日甘味作りをする予定なので、朝食はちゃちゃっと済ませたい。
アキムは手早く朝食を作り始めた。
途中からリリンをおんぶしたアイナも加わり、ゴンドロフの朝の日課が終わる頃に朝食が出来上がった。リリンがまとまった睡眠をとるようになってきたので、アイナも寝れるようになり、顔色がかなりよくなっている。
朝から全身で『美味しい!』とガツガツ食べるゴンドロフに満足しながら、アキムは手早く食べ終えて、離乳食を食べさせているアイナと交代した。ゴンドロフは早食いだが食べる量が多いのでアキムよりも時間がかかる。アイナは食べるのが遅めな方なので、アキムがささっと食べてアイナと交代するのが、一番後片付けまでの時間がかからない。
リリンのおむつを替えてから、おんぶ紐でおんぶして、3人で手分けして朝食の後片付けや洗濯、掃除をやってしまう。リリンをおんぶ紐でおんぶして何かをするのにはすっかり慣れている。
アキムはリリンが気に入っている鼻歌を歌いながら、手早く朝食の後片付けをした。
やるべき家事が終わったので、甘味祭りの始まりである。デーリ達へのお礼としてケーキなどを作るのだが、作るものの種類が多い上に、魔導オーブンは一台しかなく、また冷やすのに時間がかかるので、今日一日かけて作って、明日の午前中にナクールの店に改めてお礼を言いがてら持っていく予定だ。
まずは時間がかからないジャムクッキーからということで、アキムは張り切って腕捲りをして、材料を量り始めた。
タルト生地を混ぜて寝かせている最中のゴンドロフが、魔導オーブンの前でしゃがんでいる。デッカいおっさんがちんまりとしているとなんか面白い。
「すげー。ちょっと膨らんできた。めちゃくちゃ甘い匂いするー。うまそー。食いてぇなー」
「食べるのは焼き上がって完全に冷めてからっすよー。今回はあと3回焼くんでー。うちの分もちゃんとありますよー」
「よっしゃ! そういや、お前らジャムは作らねぇのか?」
「私は作れるわよ。林檎のジャムだけだけど」
「俺はジャムクッキーしか作れねぇっす」
「林檎のジャムもいいな。今が旬だし、俺も手伝うから作らねぇか? ジャムクッキーもいいし、パンとかクラッカーにつけて食いてぇ」
「いいわよー。明日の帰りに市場で林檎と砂糖を買いましょ。林檎のジャムは簡単だから、すぐにできるわ」
「あ、焼けた。ゴンちゃーん。ちょっとどいてー」
「おー。おっ。すげぇ美味そう」
「いい感じに焼けたっすー。よいしょっと。よし! 次のを焼くっす!」
「味見してぇ」
「だーめ。全部出来上がった後に豪華なお茶会するんでしょー」
「くっ……焼き立てクッキー……めちゃくちゃ食いてぇ。でも豪華なお茶会してぇしなぁ。むぅ。我慢する」
「そうしてくださーい。アイナ。クッキー焼き終わったら林檎のケーキ焼けよ」
「えぇ。林檎のケーキはもう後は焼くだけよー。チーズケーキは仕込み済みで今魔導冷蔵庫の中でお休み中」
「すげぇな。アイナ」
「そうでもないわよー。慣れかしら?」
「一番の不安要素は俺の卵のタルトだな。料理本通りに作れば大丈夫かとは思うが」
「ゴンちゃんなら大丈夫よー。やること丁寧だし、几帳面だしー。卵のタルト楽しみー」
「あ、そういやよ。作ったケーキ全部持っていったら流石に2人じゃ食いきれねぇだろうから、切り分けて二切れずつ持っていった方がよくないか? ジャムクッキーは日保ちすっから紙袋に入れていけばいいだろうが」
「あ、言われてみればそっすね。まるっとホールのケーキを三つとジャムクッキーは逆に迷惑かもー」
「切り分けて蓋付きの底が深いお皿に入れて持っていきましょうよ。確か、まだあったわよね?」
「捨てた覚えねぇから、まだある筈?」
「よーし! ゴンちゃん! お皿探し手伝って!」
「いいぞー。食器棚の高い所から見ていくわ。アイナは下の方頼む」
「はぁい」
二度目のクッキーが焼き上がったので、アキムは焼き立てクッキーを平皿に移し、三度目のクッキーを焼き始めた。
ゴンドロフが蓋付きの底が深い皿を無事に発見してくれたので、焼いている間に手早く洗う。
昼食は、大人は簡単なサンドイッチで軽く済ませて、午後のお茶の時間までには全て完成した。
ケーキは全部六等分に切り分け、デーリ達へ持っていく分を蓋付きの深皿に入れて魔導冷蔵庫に入れておく。
アキム達は試食も兼ねて、今から豪華な午後のお茶会である。リリンに何もないと可哀想なので、南瓜の蒸しパンを作ってやった。
アキムはいつもより丁寧に紅茶を淹れると、早速卵のタルトから食べ始めた。濃厚な卵の旨味と柔らかい甘さがサクサクのタルト生地と絶妙に合っていて素直に美味しい。前々から思っていたが、ゴンドロフは本当に器用である。
「うんまー。ゴンちゃん、大成功じゃないっすかー。ちょー美味いっすー」
「ほんとー。ちょーおいしーい。幸せー」
「うめー。意外と簡単だったし、割とありだな。これ。……ふぅ。紅茶とも合うなー。次は林檎のケーキ……ん! 間違いない! うっめー。流石アイナ」
「ふふーっ。ありがと。ゴンちゃん。うまくできてよかったわー」
「ジャムクッキーもうまー。李と木苺じゃ、やっぱちょっと風味が変わるな。色んな種類のジャムで作って食べ比べしたら楽しそうじゃね?」
「ゴンちゃん天才! いいっすねー。ちょー楽しそー!」
「ほんとー! ゴンちゃんがお仕事再開するまでに、保存食扱う店に行ってみない? 他にも目新しい面白いものがあるかも!」
「採用! 明日は午前中にちょっとデーリさん達のとこに行くだけだしー、午後から買い物どうっすか?」
「俺は構わねぇぞ。保存食扱う店なら知ってる。いつも干し肉とか買う店でいいなら連れて行くぞ」
「やったー! お願いしまっすー!」
「わーい! 明日が楽しみー!」
「瓶詰めのもんも色々売ってた筈だ。なんか面白いもんがあるかもな」
「私、干し肉も食べてみたいわ。どうやって食べるのが美味しいの?」
「前に食わせてもらった野菜と雑穀と一緒に煮たやつが、ほんとにちょー美味かったっすー」
「干し肉はそのままでも食えるが、慣れてねぇと硬くて食いにくいだろうから、アキムに食わせたやつみたいなのが無難か?」
「すっごい! 食べたい! です!」
「俺も食いたーいっす」
「んじゃ、干し肉も買って晩飯に作るか」
「やったー!」
「うぇーい! たーのしみー!」
「庭で作るのはちと寒いな。アイナとリリンが風邪を引くといけねぇ。台所で作るか」
「お庭でご飯は春になってからねー。楽しみにしとくわ!」
「ふぃー。食ったー。甘味祭りばんざい。結構楽しくて俺的にはちょーありー」
「ねー。意外と食べ切れちゃったわね」
「なー。気づいたらなくなってたわ。今夜の晩飯なんだ?」
「えー。ゴンちゃんとアイナ、なんか食べたいものあるっすか?」
「あー? 肉? あっ! 卵のタルトが載ってた料理本のよぉ、別の頁に載ってた挽肉を魔導オーブンで焼くやつ食ってみてぇ。なんかゆで卵とか野菜とか入れて型に入れて焼くらしいんだけどよぉ」
「あら! いいわね! ケーキ型使えばよくない? 一緒に作ってみましょうよ! お兄ちゃん、挽肉あったわよね?」
「あるよー。んじゃ、メインはそれでー。洗濯物取り込んで畳んだら、また台所っすねー」
「今日は一日の殆どを台所で過ごしてんなぁ。割と新鮮」
「ねー。こういう日も楽しいわ」
「ははー。んじゃ! 楽しい夕方の家事をしますかねー」
「はぁい」
「おー」
アキムは使ったケーキ皿などを重ねながら、楽しそうに笑っているゴンドロフやアイナを見て、なんだか嬉しくて、胸の奥がぽかぽかして、小さく笑った。
191
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
いい加減観念して結婚してください
彩根梨愛
BL
平凡なオメガが成り行きで決まった婚約解消予定のアルファに結婚を迫られる話
元々ショートショートでしたが、続編を書きましたので短編になりました。
2025/05/05時点でBL18位ありがとうございます。
作者自身驚いていますが、お楽しみ頂き光栄です。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
弟がガチ勢すぎて愛が重い~魔王の座をささげられたんだけど、どうしたらいい?~
マツヲ。
BL
久しぶりに会った弟は、現魔王の長兄への謀反を企てた張本人だった。
王家を恨む弟の気持ちを知る主人公は死を覚悟するものの、なぜかその弟は王の座を捧げてきて……。
というヤンデレ弟×良識派の兄の話が読みたくて書いたものです。
この先はきっと弟にめっちゃ執着されて、おいしく食われるにちがいない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる