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堅物課長の愉快なひ・み・つ♡
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フードリヒは提出された研究報告書をきっちり読んでから、あまりの酷さに眉間に皺を寄せて大きな溜め息を吐いた。
誤字脱字が多い上に、肝心な研究内容の説明がふわっとしすぎている。これではとてもじゃないが上に提出できない。
フードリヒは酷い研究報告書を書いた部下の名前を呼んだ。
すぐにフードリヒの元にやって来た部下・リンドは、見た目がかなりチャラついている。耳はピアスだらけだし、髪も今時の若者の流行りの髪型にしている。顔立ちは甘く整っていて、かなり女にモテるらしい。
リンドがへらっとゆるく笑って口を開いた。
「なんすかー? 課長。あっ! さっき出した報告書っすか!? ちょーいい感じに書けてません!? すんげぇ自信作なんすよー!」
「リンド。これはあまりにも酷い。書き直せ」
「えーー!」
「研究内容自体は面白いものだ。実用化されたら人々の生活によい変化をもたらすことが期待される。が」
「が?」
「研究報告書の誤字脱字と肝心な部分の説明が酷すぎて話にならん。三日以内に一から書き直せ」
「えぇーー! マジっすかー!? 今日、合コンなんすけどぉ!」
「知るか。書き直せ。研究自体は本当によいものだ。研究報告書の酷さで研究予算が削られるのは嫌だろう」
「それは嫌っすー! ちぇっ。書き直してきまーす」
「きっちり! 書き直してこい」
「うぃーっす」
リンドに研究報告書を突き返すと、フードリヒは帰り支度を始めた。
リンドが『課長! 帰っちゃやだー! 一緒にお泊りしましょーよー! ていうか、報告書手伝ってぇ!』と泣きついてきたがスルーして、さっさと研究室を出た。
フードリヒは魔法省の魔導具開発課の課長をしている。歳は今年で四十八になるが結婚はしておらず、仕事が中心の生活をしている。
周囲からは『堅物』と言われることが多い。飲み会には必要最低限しか参加せず、参加しても楽しく笑うということがない。ただ黙々と一人で酒を飲むだけだ。浮いた噂も一度も流れたことがないし、いつでも生真面目な顔をして冗談の一つも言わない。『堅物でつまらない仕事人間』と陰口を言われているのを知っている。
自宅に帰り着くとすぐに私服に着替えた。
フードリヒにはとある秘密がある。今日はどれだけ楽しめるだろうか。『笑うことがない』と言われているフードリヒは小さく笑い、うきうきと家を出た。
花街の一角にある『雄っぱぶ! ちゅーちゅー!』という店の裏口から中に入り、キャスト用の控室に入った。
控室に入ると、猫みたい顔立ちの若い男が声をかけてきた。
「フーたん。お疲れー。今日も張り切ってイこうね!」
「お疲れ。ミーたん。今週は変な客や面白い客は来たか?」
「来たよーん。雄っぱいちゅーちゅーして赤ちゃんになっちゃったおっさん!」
「そういう客、多くないか?」
「男の乳首ちゅーちゅーして『ばぶぅ』とかやべぇよね!」
「かなりやべぇな」
二人でゲラゲラ笑い、仕事用の服に着替える。
黒いぴっちりした紐パンを穿き、膝下に靴下ベルトを着けて黒い靴下を穿く。黒い絹でできているうっすら透けているベストを着て、長めの前髪をきっちり後ろに撫でつけたら準備完了だ。
ちなみに、紐パンの後ろは紐だけしかなく、尻が丸見えになっている。
フードリヒは中背中肉の体型だ。尻の肉付きはややいい方だが、歳が歳なだけに弛んでいる。
そろそろ開店時間が近い。他のキャストもどんどんやって来て、お喋りしながら準備をしている。
さて、今夜はどんな楽しい客がやってくるのだろうか。
フードリヒはうきうきしながら、雄っぱぶのキャストとして店内へ移動した。
フードリヒは三年前からこっそり『雄っぱぶ! ちゅーちゅー!』で働いている。働くのは休日の前日だけなので、出勤は週に一度だけだ。
フードリヒは若い頃から女に興味がなかった。かといって男が好きというわけでもない。
しかし、気持ちがいいことには興味津々で、しれっとエロ本を買い漁ってオナニーしまくっていた。
そのうち、チクニーやアナニーにも手を出すようになり、今では乳首だけでもイケるし、アナルにペニスを突っ込まれるのも大好きになった。
男に気持ちよく抱かれるのは大歓迎だが、別に男が好きなわけではないので恋人をつくる気がない。
働いている『雄っぱぶ! ちゅーちゅー!』は、追加料金を払えば本番もありな店なので、恋人なんて面倒なものをつくらなくても楽しく気持ちよくなれる。
三年前に、馴染みのバーでたまたま隣だった男が店のオーナーで、冗談交じりに『うちで働いてみない?』と誘われた。
生のペニスに興味があったし、酔っていたこともあって、フードリヒは即答で『働く』と返事していた。
店のキャストは様々で、胸筋むっきりなガチムチな者や逆に華奢な女みたいな者、平凡を絵に描いたような極々普通な者、美人系に可愛い系、男臭い系、格好いい系、ダンディー系と、選びたい放題な面子である。フードリヒはダンディー系担当だ。
白髪がちらほら混じった黒髪に深い青色の瞳、眉間の皺は定着しているが、顔立ちそのものは端正に整っている。毎日丁寧に整えている口髭が渋くて素敵だと客から褒められることが多い。
開店すると、指名が入るまでは酒の準備などを手伝う。キャスト指名制で、店の入り口に魔導撮影機で撮った写真が飾られている。
黒服に呼ばれたので大きなソファーがある所へ行けば、常連客のまだ若い男がいた。
乳首を吸わせながら『よしよしいい子でちゅねー』と頭を撫でると、ちょっと気持ち悪いくらい喜ぶ変態だ。金払いがいい太客でもある。
常連客相手に乳首を吸わせてよしよししまくり、ついでに一発ヤッて客が満足して帰ると、控室に向かい、客の唾液べったりなベストや精液まみれのパンツを脱ぎ捨て、シャワーを浴びて中出しされたアナルに浄化球を押し込んで中をきれいにした。
新しい仕事服に着替えると、また店内に戻る。
フードリヒは暇な時はカクテルを作っている。店には専門のバーテンダーがいるので、暇潰しに教えてもらった。
フードリヒがカクテルを作ると、『カクテルを作るところがダンディーで格好いい』と喜ぶ客がそこそこいるので、指名がない時はずっとカウンターでカクテルを作っている。
店内を見回せば、いくつもある大きなソファーで、客とキャストが楽しそうに遊んでいる。
男の野太い喘ぎ声も響いており、中々に愉快な絵面である。
出来上がったカクテルをお盆にのせて黒服に渡すと、別の黒服が小走りでやって来た。
「フーたん。指名です。新顔ですよ」
「へぇ。どんなの?」
「若い結構なイケメンですよ。ちんこがかなりデカそうな感じですね」
「君のちんこのデカさ予想って怖いくらい当たるんだよなぁ」
「ははっ! じゃあ、五番ソファーにお願いします」
「うん」
若いイケメンなのはどうでもいいが、ペニスがデカいとは嬉しい情報である。腹の奥深く、結腸まで届くといい。結腸を思いっきりガン突きされまくりたい。
フードリヒは舌なめずりをしてから、うきうきと五番ソファーへ向かった。
「いらっしゃいませ。どうも。フーたんで……す……」
「あっ! やっぱり課長だ!!」
「……おい。泊まり込みで研究報告書を書き直している筈のお前が何故ここにいる。リンド」
「いやぁ! 報告書書くの飽きちゃってぇー。ちょっと息抜きで花街来たんすけどぉ。ここの店の前で客引きに捕まってぇ、どんなもんかなぁって興味本位で入ったら課長の写真があったから、そっくりさんか本人なのか確認したくてぇ。本人でした!」
「……リンド。選べ」
「え? なにを?」
「物理的に消されるか、今すぐに記憶を抹消するか。どちらか選べ」
「どっちも嫌っすー。そ・れ・に! 今は俺は客! そして課長! もといフーたんはキャスト! 雄っぱいちゅーちゅーさせてくれるんでしょー?」
「はぁ!? お前、ノンケじゃないのか!?」
「いや、両刀っす」
「あっそ。どうでもいい。とっとと帰れ」
「嫌っすー。フーたんの雄っぱいちゅーちゅーするんでぇ。フーたん、お仕事しよ?」
「くっ……後で覚えていやがれ……」
研究報告書を放り出して花街に来た上に、よりにもよってこの店に来やがった馬鹿部下を物理的に埋めたいところだが、今は『フーたん』というキャストとしての仕事中である。
フードリヒは頭を無理やり切り替えて、にっこり笑ってニヤニヤ笑ってソファーに座るリンドの足を跨いだ。
ソファーの上で膝立ちになり、女の乳首みたいにぷっくり肥大しているドスケベ乳首を薄く透けているベスト越しに指先ですりすりしながら、フードリヒは誘うように腰をくねらせた。
「おっぱいちゅーちゅーして?」
「はぁい!」
大変よい子なお返事をしたリンドがフードリヒの腰を抱き、薄いベスト越しにフードリヒのぷっくりした乳首に吸いついてきた。
薄い布越しに乳頭をちろちろ舐められ、ピンと硬くなった乳首を転がすように舐めまわされる。ちゅーちゅー吸う力加減が絶妙すぎて、悔しいことにめちゃくちゃ気持ちがいい。
フードリヒが腰をくねらせながら小さく喘ぐと、ちゅぽっと乳首から口を離したリンドがニヤニヤと楽しそうに笑った。
「客引きのお兄ちゃんから聞いたんすけどー。フーたん、チクニー大好きなんですって? チクニーでイクとこ見せてくださいよー」
「……余計なこと言いやがってっ……!」
「はい! チクニー! チクニー!」
「本気で後で覚えていやがれください。お客様」
フードリヒはギリギリと歯ぎしりをしてから、頭を切り替えて、自分の乳首を布越しに両手で弄り始めた。
乳首をやんわり摘んでくにくにするだけでも気持ちがいい。きゅっと強めに摘んで、くいっくいっと痛くないギリギリの力加減で乳首を引っ張る。快感が背筋を駆け上り、布面積が小さなパンツの中でペニスが勃起して、射精したくてうずうずし始める。
リンドに見られていると考えると萎えそうなので、目を閉じて、乳首の快感だけに集中する。乳首をぎゅーっと摘んで強く引っ張った瞬間、身体の中で暴れ回っていた快感が弾け飛んだ。
「あぁっ! 乳首でっ! いくぅ!」
乳首をぎゅーっと引っ張りながら、腰を突き出し、ビクンッと仰け反るようにしながら大きく喘いだ。
パンツの中が自分の精液でぬるっぬるになっている。それが更に興奮を煽ってくる。
はぁー、はぁー、と荒い息を吐きながら目を開ければ、リンドがニヤニヤ笑っていた。
「フーたん。かーわいいー。乳首ちゅーちゅーさせてー」
「はぁ、はぁ、いっぱいちゅーちゅーしような?」
「はぁい! ふはっ! ヤバいな。ちょー楽しいー!」
「あ、そう……んっ。ふっ……はっ、あ、あぁっ……」
リンドがイッて敏感になっている乳首に吸いついてきた。
咥えている乳首の反対側の乳首も指で優しく摘んでくいっくいっと絶妙な力加減で弄られる。いっそ腹が立つほど上手い。
フードリヒは腰をゆらゆら揺らしながら、リンドの意外と柔らかい髪を撫でた。
見下ろせば、リンドが目だけでじっとこちらを見ていた。
頭をやんわりと撫でてやると、機嫌よさそうに目を細め、ぢゅーっと乳首を強く吸いながら引っ張ってきた。
「あぁっ!? またっ! いくっ! いっちゃうっ! あ、あ、あぁぁぁぁっ!」
「ちゅぽっ。わーい。乳首でイッたー!」
「はぁ、はぁ、む、無駄に上手いっ……!」
「ここって本番もありなんしょ? フーたんのドスケベなケツにちんこ突っ込みたーいなー」
「……ちゃんと追加料金払えよ」
「うぃーっす!」
ぶっちゃけると、乳首への刺激が最高すぎて、腹の奥がさっきからきゅんきゅんしまくっている。
フードリヒはいつも客にしているようにリンドの頭をやんわりと撫でて頬にキスをしてから立ち上がり、リンドに背を向け、ソファーの前のローテーブルに手をついた。
リンドのひんやりした手が弛んでいる尻をふにふに揉み、ぐにぃっと尻肉を大きく開いて、パンツの紐をずらした。
アナルに直接外気が触れたかと思えば、次の瞬間、ぬるぅっとアナルに熱く柔らかいものが触れた。
リンドにアナルを舐められている。アナルの皺を丁寧に伸ばすように優しく舐められるのが気持ちよくて堪らない。
部下にアナルを舐められているという背徳感もあって、正直めちゃくちゃ興奮する。
フードリヒが腰をくねらせながら喘いでいると、リンドの舌がアナルから離れ、ひんやりとしたローションがアナルに垂らされた。
指を挿れたリンドがアナルの具合を確かめるように指を抜き差しして、指を引き抜いた。
「俺の前に誰かとしたんすか? すぐ挿れても大丈夫っすねー。んじゃ、いっきまーす」
「んっ! はぁっ……あ、あ……はいっ、て、くるぅ……」
「わーお。俺のちんこ上手に飲み込めてるっすねー。うりゃ!」
「んぉっ!?」
「あ、ちょー締まった。奥も開発済みとかちょードスケベー! やっべ! たーのしーい! うりゃ! うりゃ! うりゃうりゃうりゃー!」
「あぅっ! ひんっ! んぉっ! んぁぁぁぁぁぁっ! ぎもぢいいぃぃぃぃ!」
リンドのペニスは太くて長い上にかなり硬い。若いからだろう。
みっちり腹の中を満たされて、長いストロークで勢いよくペニスを抜き差しされつつ、結腸をガンガン突き上げられる。前立腺も硬いカリでごりっごりっと強く刺激されて、半端なく気持ちがいい。
リンドがフードリヒの腰を両手で掴み、小刻みに激しく結腸をガン突きし始めた。
パンパンパンパンッと肌同士がぶつかり合う音が響く。結腸を突き上げられる度に脳天に強烈な快感が突き抜けて、あまりの快感に目の裏がチカチカし始める。
「も、も、いいいいぐぅっ!! あ、あ、あ、あ、あーーーーっ!」
「あっははー! 俺もっ! イクッ! すっげー締まるー! 中にっ! いっぱい! 出しちゃうよーん!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
硬いペニスの先っぽで結腸をぐりぐりされまくって、あまりの強烈な快感にフードリヒは背をしならせ、吠えるような声を上げた。
はぁー、はぁー、と肩で息をしているフードリヒのアナルから、ずるぅっとリンドのペニスが抜け出ていった。
ペチペチと尻を叩かれたので振り返れば、リンドがニヤニヤと笑いながら口を開いた。
「次は俺の上で踊ってよ。フーたん」
「……二回目は更に追加料金だ」
「いいよー。おっぱいちゅーちゅーさせてー。ちんこもよしよししてー」
「……かしこまりました。お客様。んっ……ほら。おっぱいちゅーちゅーして?」
「あはっ! はぁい!」
フードリヒの中に三発出してスッキリした顔で帰るまで、フードリヒはリンドに乳首をちゅーちゅーされながら、リンドのデカちんをよしよししまくった。
ーーーーーー
週明けの出勤日。フードリヒは憂鬱な気分で出勤していた。
リンドにフードリヒの秘密がバレてしまった。そのうえ、がっつりセックスしてしまった。
きっと『堅物でつまらない仕事人間』のスキャンダルが一気に魔法省内に広がっているだろう。
フードリヒはひそひそ話をされる覚悟で魔法省の建物に入った。
勤務時間終了間近になっても、いつも通りだった。
どうやらリンドはフードリヒの秘密を誰にも言っていないようだ。
油断はできないがちょっと安心していると、リンドが書類を持ってやってきた。
「課長~。研究報告書できたっすー」
「確認する」
「うぃーっす。お願いしゃーっす」
リンドの研究報告書をしっかりと読み、フードリヒは眉間に深い皺を寄せた。
前よりもマシになっているが、まだ誤字脱字が多い上に説明が不十分だ。
フードリヒは眉間の皺を指先でぐりぐりしてから、リンドを呼んだ。
「どうでした!? ちょー完璧っしょー!?」
「どこが完璧だ。馬鹿者。前よりもマシになっているが、まだ誤字脱字が多いし、説明も足りていない」
「えぇー! じゃあ、今度こそ手伝ってくださいよぉ。俺、報告書書くの苦手だしぃ」
「……しょうがない。今夜は眠れないと思え」
「うへぇ。あざーっす」
実を言えばまだ酷使した腰が痛いので帰って寝たいのだが、リンドの研究は是非とも実用化したいものだ。そのためには手伝ってやるしかない。
これも後進の育成のためだと割り切り、フードリヒは研究報告書を書き直し始めたリンドを手伝い始めた。
深夜になり他に誰もいなくなると、リンドが報告書を書いていた手を止め、どこかワクワクした様子で問いかけてきた。
「課長ってあの店で働いて長いんすか? ていうか、男が好きなんすか?」
「三年だ。男が好きなわけではない」
「ふぅん。ねぇねぇ。俺と恋人になりません?」
「断る」
「えー! いいじゃねぇっすかー。フーたんの乳首もケツもドスケベで最高だったしー。よしよしされるの、めちゃくちゃ気分よかったしー」
「よしよしされたければ店に通え」
「ちぇっ。いつ店にいるんすか?」
「休みの前日」
「んじゃ! フーたんを落とすまで通うっす!」
「お前な……歳の差がどれくらいあると思ってるんだ」
「えー? 俺が二十四でしょー。課長って何歳なんすか?」
「四十八」
「俺の親父と同い年っすね!」
「……ちょっと心にくるからそれは言うな」
「ねー。ねー。恋人になってくださーいよー」
「絶対に嫌」
「むぅ。根気よく店に通うかー」
「おい。そろそろ研究報告書に集中しろ」
「へぇーい。フーたん」
「店以外でその名で呼ぶな」
「絶対に俺に惚れさせちゃうんで覚悟しといてくださいよー!」
「ありえないな」
「ふふん。俺は狙った獲物は逃さない主義っす!」
「どうでもいい。あ、ここ脱字があるぞ」
「うげっ」
「ここはもう少し分かりやすく詳細に書け」
「えー。なんて書いたらいいんすかぁ?」
「とりあえず口頭で俺に説明してみろ。口に出したら意外と考えがまとまるものだ」
「うぃーっす」
リンドの戯言はまるっと流して、フードリヒはすぐに飽きてペンを放り投げようとするリンドをビシバシ指導しつつ、研究報告書を書かせた。
ーーーーーー
週末になり、フードリヒがいつも通り『雄っぱぶ! ちゅーちゅー!』に行き、開店時間に店内へ行くと、早々と指名が入った。
指名されたソファー席に行けば、リンドがニヤニヤ笑って座っていた。
「恋人になってくれるまで通うっす!」
「正気か?」
「正気でーすよー。フーたんによしよししてもらうの、めちゃくちゃ好きだしー」
「はぁ……」
「さぁ! フーたん! とりあえずおっぱいちゅーちゅーさせてー!」
「はいはい。いっぱいちゅーちゅーしような?」
「はぁい!」
フードリヒは諦めて楽しそうに笑うリンドの足を跨いでソファーの上で膝立ちになった。
フードリヒが絆されるまで、あと一年半。
(おしまい)
誤字脱字が多い上に、肝心な研究内容の説明がふわっとしすぎている。これではとてもじゃないが上に提出できない。
フードリヒは酷い研究報告書を書いた部下の名前を呼んだ。
すぐにフードリヒの元にやって来た部下・リンドは、見た目がかなりチャラついている。耳はピアスだらけだし、髪も今時の若者の流行りの髪型にしている。顔立ちは甘く整っていて、かなり女にモテるらしい。
リンドがへらっとゆるく笑って口を開いた。
「なんすかー? 課長。あっ! さっき出した報告書っすか!? ちょーいい感じに書けてません!? すんげぇ自信作なんすよー!」
「リンド。これはあまりにも酷い。書き直せ」
「えーー!」
「研究内容自体は面白いものだ。実用化されたら人々の生活によい変化をもたらすことが期待される。が」
「が?」
「研究報告書の誤字脱字と肝心な部分の説明が酷すぎて話にならん。三日以内に一から書き直せ」
「えぇーー! マジっすかー!? 今日、合コンなんすけどぉ!」
「知るか。書き直せ。研究自体は本当によいものだ。研究報告書の酷さで研究予算が削られるのは嫌だろう」
「それは嫌っすー! ちぇっ。書き直してきまーす」
「きっちり! 書き直してこい」
「うぃーっす」
リンドに研究報告書を突き返すと、フードリヒは帰り支度を始めた。
リンドが『課長! 帰っちゃやだー! 一緒にお泊りしましょーよー! ていうか、報告書手伝ってぇ!』と泣きついてきたがスルーして、さっさと研究室を出た。
フードリヒは魔法省の魔導具開発課の課長をしている。歳は今年で四十八になるが結婚はしておらず、仕事が中心の生活をしている。
周囲からは『堅物』と言われることが多い。飲み会には必要最低限しか参加せず、参加しても楽しく笑うということがない。ただ黙々と一人で酒を飲むだけだ。浮いた噂も一度も流れたことがないし、いつでも生真面目な顔をして冗談の一つも言わない。『堅物でつまらない仕事人間』と陰口を言われているのを知っている。
自宅に帰り着くとすぐに私服に着替えた。
フードリヒにはとある秘密がある。今日はどれだけ楽しめるだろうか。『笑うことがない』と言われているフードリヒは小さく笑い、うきうきと家を出た。
花街の一角にある『雄っぱぶ! ちゅーちゅー!』という店の裏口から中に入り、キャスト用の控室に入った。
控室に入ると、猫みたい顔立ちの若い男が声をかけてきた。
「フーたん。お疲れー。今日も張り切ってイこうね!」
「お疲れ。ミーたん。今週は変な客や面白い客は来たか?」
「来たよーん。雄っぱいちゅーちゅーして赤ちゃんになっちゃったおっさん!」
「そういう客、多くないか?」
「男の乳首ちゅーちゅーして『ばぶぅ』とかやべぇよね!」
「かなりやべぇな」
二人でゲラゲラ笑い、仕事用の服に着替える。
黒いぴっちりした紐パンを穿き、膝下に靴下ベルトを着けて黒い靴下を穿く。黒い絹でできているうっすら透けているベストを着て、長めの前髪をきっちり後ろに撫でつけたら準備完了だ。
ちなみに、紐パンの後ろは紐だけしかなく、尻が丸見えになっている。
フードリヒは中背中肉の体型だ。尻の肉付きはややいい方だが、歳が歳なだけに弛んでいる。
そろそろ開店時間が近い。他のキャストもどんどんやって来て、お喋りしながら準備をしている。
さて、今夜はどんな楽しい客がやってくるのだろうか。
フードリヒはうきうきしながら、雄っぱぶのキャストとして店内へ移動した。
フードリヒは三年前からこっそり『雄っぱぶ! ちゅーちゅー!』で働いている。働くのは休日の前日だけなので、出勤は週に一度だけだ。
フードリヒは若い頃から女に興味がなかった。かといって男が好きというわけでもない。
しかし、気持ちがいいことには興味津々で、しれっとエロ本を買い漁ってオナニーしまくっていた。
そのうち、チクニーやアナニーにも手を出すようになり、今では乳首だけでもイケるし、アナルにペニスを突っ込まれるのも大好きになった。
男に気持ちよく抱かれるのは大歓迎だが、別に男が好きなわけではないので恋人をつくる気がない。
働いている『雄っぱぶ! ちゅーちゅー!』は、追加料金を払えば本番もありな店なので、恋人なんて面倒なものをつくらなくても楽しく気持ちよくなれる。
三年前に、馴染みのバーでたまたま隣だった男が店のオーナーで、冗談交じりに『うちで働いてみない?』と誘われた。
生のペニスに興味があったし、酔っていたこともあって、フードリヒは即答で『働く』と返事していた。
店のキャストは様々で、胸筋むっきりなガチムチな者や逆に華奢な女みたいな者、平凡を絵に描いたような極々普通な者、美人系に可愛い系、男臭い系、格好いい系、ダンディー系と、選びたい放題な面子である。フードリヒはダンディー系担当だ。
白髪がちらほら混じった黒髪に深い青色の瞳、眉間の皺は定着しているが、顔立ちそのものは端正に整っている。毎日丁寧に整えている口髭が渋くて素敵だと客から褒められることが多い。
開店すると、指名が入るまでは酒の準備などを手伝う。キャスト指名制で、店の入り口に魔導撮影機で撮った写真が飾られている。
黒服に呼ばれたので大きなソファーがある所へ行けば、常連客のまだ若い男がいた。
乳首を吸わせながら『よしよしいい子でちゅねー』と頭を撫でると、ちょっと気持ち悪いくらい喜ぶ変態だ。金払いがいい太客でもある。
常連客相手に乳首を吸わせてよしよししまくり、ついでに一発ヤッて客が満足して帰ると、控室に向かい、客の唾液べったりなベストや精液まみれのパンツを脱ぎ捨て、シャワーを浴びて中出しされたアナルに浄化球を押し込んで中をきれいにした。
新しい仕事服に着替えると、また店内に戻る。
フードリヒは暇な時はカクテルを作っている。店には専門のバーテンダーがいるので、暇潰しに教えてもらった。
フードリヒがカクテルを作ると、『カクテルを作るところがダンディーで格好いい』と喜ぶ客がそこそこいるので、指名がない時はずっとカウンターでカクテルを作っている。
店内を見回せば、いくつもある大きなソファーで、客とキャストが楽しそうに遊んでいる。
男の野太い喘ぎ声も響いており、中々に愉快な絵面である。
出来上がったカクテルをお盆にのせて黒服に渡すと、別の黒服が小走りでやって来た。
「フーたん。指名です。新顔ですよ」
「へぇ。どんなの?」
「若い結構なイケメンですよ。ちんこがかなりデカそうな感じですね」
「君のちんこのデカさ予想って怖いくらい当たるんだよなぁ」
「ははっ! じゃあ、五番ソファーにお願いします」
「うん」
若いイケメンなのはどうでもいいが、ペニスがデカいとは嬉しい情報である。腹の奥深く、結腸まで届くといい。結腸を思いっきりガン突きされまくりたい。
フードリヒは舌なめずりをしてから、うきうきと五番ソファーへ向かった。
「いらっしゃいませ。どうも。フーたんで……す……」
「あっ! やっぱり課長だ!!」
「……おい。泊まり込みで研究報告書を書き直している筈のお前が何故ここにいる。リンド」
「いやぁ! 報告書書くの飽きちゃってぇー。ちょっと息抜きで花街来たんすけどぉ。ここの店の前で客引きに捕まってぇ、どんなもんかなぁって興味本位で入ったら課長の写真があったから、そっくりさんか本人なのか確認したくてぇ。本人でした!」
「……リンド。選べ」
「え? なにを?」
「物理的に消されるか、今すぐに記憶を抹消するか。どちらか選べ」
「どっちも嫌っすー。そ・れ・に! 今は俺は客! そして課長! もといフーたんはキャスト! 雄っぱいちゅーちゅーさせてくれるんでしょー?」
「はぁ!? お前、ノンケじゃないのか!?」
「いや、両刀っす」
「あっそ。どうでもいい。とっとと帰れ」
「嫌っすー。フーたんの雄っぱいちゅーちゅーするんでぇ。フーたん、お仕事しよ?」
「くっ……後で覚えていやがれ……」
研究報告書を放り出して花街に来た上に、よりにもよってこの店に来やがった馬鹿部下を物理的に埋めたいところだが、今は『フーたん』というキャストとしての仕事中である。
フードリヒは頭を無理やり切り替えて、にっこり笑ってニヤニヤ笑ってソファーに座るリンドの足を跨いだ。
ソファーの上で膝立ちになり、女の乳首みたいにぷっくり肥大しているドスケベ乳首を薄く透けているベスト越しに指先ですりすりしながら、フードリヒは誘うように腰をくねらせた。
「おっぱいちゅーちゅーして?」
「はぁい!」
大変よい子なお返事をしたリンドがフードリヒの腰を抱き、薄いベスト越しにフードリヒのぷっくりした乳首に吸いついてきた。
薄い布越しに乳頭をちろちろ舐められ、ピンと硬くなった乳首を転がすように舐めまわされる。ちゅーちゅー吸う力加減が絶妙すぎて、悔しいことにめちゃくちゃ気持ちがいい。
フードリヒが腰をくねらせながら小さく喘ぐと、ちゅぽっと乳首から口を離したリンドがニヤニヤと楽しそうに笑った。
「客引きのお兄ちゃんから聞いたんすけどー。フーたん、チクニー大好きなんですって? チクニーでイクとこ見せてくださいよー」
「……余計なこと言いやがってっ……!」
「はい! チクニー! チクニー!」
「本気で後で覚えていやがれください。お客様」
フードリヒはギリギリと歯ぎしりをしてから、頭を切り替えて、自分の乳首を布越しに両手で弄り始めた。
乳首をやんわり摘んでくにくにするだけでも気持ちがいい。きゅっと強めに摘んで、くいっくいっと痛くないギリギリの力加減で乳首を引っ張る。快感が背筋を駆け上り、布面積が小さなパンツの中でペニスが勃起して、射精したくてうずうずし始める。
リンドに見られていると考えると萎えそうなので、目を閉じて、乳首の快感だけに集中する。乳首をぎゅーっと摘んで強く引っ張った瞬間、身体の中で暴れ回っていた快感が弾け飛んだ。
「あぁっ! 乳首でっ! いくぅ!」
乳首をぎゅーっと引っ張りながら、腰を突き出し、ビクンッと仰け反るようにしながら大きく喘いだ。
パンツの中が自分の精液でぬるっぬるになっている。それが更に興奮を煽ってくる。
はぁー、はぁー、と荒い息を吐きながら目を開ければ、リンドがニヤニヤ笑っていた。
「フーたん。かーわいいー。乳首ちゅーちゅーさせてー」
「はぁ、はぁ、いっぱいちゅーちゅーしような?」
「はぁい! ふはっ! ヤバいな。ちょー楽しいー!」
「あ、そう……んっ。ふっ……はっ、あ、あぁっ……」
リンドがイッて敏感になっている乳首に吸いついてきた。
咥えている乳首の反対側の乳首も指で優しく摘んでくいっくいっと絶妙な力加減で弄られる。いっそ腹が立つほど上手い。
フードリヒは腰をゆらゆら揺らしながら、リンドの意外と柔らかい髪を撫でた。
見下ろせば、リンドが目だけでじっとこちらを見ていた。
頭をやんわりと撫でてやると、機嫌よさそうに目を細め、ぢゅーっと乳首を強く吸いながら引っ張ってきた。
「あぁっ!? またっ! いくっ! いっちゃうっ! あ、あ、あぁぁぁぁっ!」
「ちゅぽっ。わーい。乳首でイッたー!」
「はぁ、はぁ、む、無駄に上手いっ……!」
「ここって本番もありなんしょ? フーたんのドスケベなケツにちんこ突っ込みたーいなー」
「……ちゃんと追加料金払えよ」
「うぃーっす!」
ぶっちゃけると、乳首への刺激が最高すぎて、腹の奥がさっきからきゅんきゅんしまくっている。
フードリヒはいつも客にしているようにリンドの頭をやんわりと撫でて頬にキスをしてから立ち上がり、リンドに背を向け、ソファーの前のローテーブルに手をついた。
リンドのひんやりした手が弛んでいる尻をふにふに揉み、ぐにぃっと尻肉を大きく開いて、パンツの紐をずらした。
アナルに直接外気が触れたかと思えば、次の瞬間、ぬるぅっとアナルに熱く柔らかいものが触れた。
リンドにアナルを舐められている。アナルの皺を丁寧に伸ばすように優しく舐められるのが気持ちよくて堪らない。
部下にアナルを舐められているという背徳感もあって、正直めちゃくちゃ興奮する。
フードリヒが腰をくねらせながら喘いでいると、リンドの舌がアナルから離れ、ひんやりとしたローションがアナルに垂らされた。
指を挿れたリンドがアナルの具合を確かめるように指を抜き差しして、指を引き抜いた。
「俺の前に誰かとしたんすか? すぐ挿れても大丈夫っすねー。んじゃ、いっきまーす」
「んっ! はぁっ……あ、あ……はいっ、て、くるぅ……」
「わーお。俺のちんこ上手に飲み込めてるっすねー。うりゃ!」
「んぉっ!?」
「あ、ちょー締まった。奥も開発済みとかちょードスケベー! やっべ! たーのしーい! うりゃ! うりゃ! うりゃうりゃうりゃー!」
「あぅっ! ひんっ! んぉっ! んぁぁぁぁぁぁっ! ぎもぢいいぃぃぃぃ!」
リンドのペニスは太くて長い上にかなり硬い。若いからだろう。
みっちり腹の中を満たされて、長いストロークで勢いよくペニスを抜き差しされつつ、結腸をガンガン突き上げられる。前立腺も硬いカリでごりっごりっと強く刺激されて、半端なく気持ちがいい。
リンドがフードリヒの腰を両手で掴み、小刻みに激しく結腸をガン突きし始めた。
パンパンパンパンッと肌同士がぶつかり合う音が響く。結腸を突き上げられる度に脳天に強烈な快感が突き抜けて、あまりの快感に目の裏がチカチカし始める。
「も、も、いいいいぐぅっ!! あ、あ、あ、あ、あーーーーっ!」
「あっははー! 俺もっ! イクッ! すっげー締まるー! 中にっ! いっぱい! 出しちゃうよーん!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
硬いペニスの先っぽで結腸をぐりぐりされまくって、あまりの強烈な快感にフードリヒは背をしならせ、吠えるような声を上げた。
はぁー、はぁー、と肩で息をしているフードリヒのアナルから、ずるぅっとリンドのペニスが抜け出ていった。
ペチペチと尻を叩かれたので振り返れば、リンドがニヤニヤと笑いながら口を開いた。
「次は俺の上で踊ってよ。フーたん」
「……二回目は更に追加料金だ」
「いいよー。おっぱいちゅーちゅーさせてー。ちんこもよしよししてー」
「……かしこまりました。お客様。んっ……ほら。おっぱいちゅーちゅーして?」
「あはっ! はぁい!」
フードリヒの中に三発出してスッキリした顔で帰るまで、フードリヒはリンドに乳首をちゅーちゅーされながら、リンドのデカちんをよしよししまくった。
ーーーーーー
週明けの出勤日。フードリヒは憂鬱な気分で出勤していた。
リンドにフードリヒの秘密がバレてしまった。そのうえ、がっつりセックスしてしまった。
きっと『堅物でつまらない仕事人間』のスキャンダルが一気に魔法省内に広がっているだろう。
フードリヒはひそひそ話をされる覚悟で魔法省の建物に入った。
勤務時間終了間近になっても、いつも通りだった。
どうやらリンドはフードリヒの秘密を誰にも言っていないようだ。
油断はできないがちょっと安心していると、リンドが書類を持ってやってきた。
「課長~。研究報告書できたっすー」
「確認する」
「うぃーっす。お願いしゃーっす」
リンドの研究報告書をしっかりと読み、フードリヒは眉間に深い皺を寄せた。
前よりもマシになっているが、まだ誤字脱字が多い上に説明が不十分だ。
フードリヒは眉間の皺を指先でぐりぐりしてから、リンドを呼んだ。
「どうでした!? ちょー完璧っしょー!?」
「どこが完璧だ。馬鹿者。前よりもマシになっているが、まだ誤字脱字が多いし、説明も足りていない」
「えぇー! じゃあ、今度こそ手伝ってくださいよぉ。俺、報告書書くの苦手だしぃ」
「……しょうがない。今夜は眠れないと思え」
「うへぇ。あざーっす」
実を言えばまだ酷使した腰が痛いので帰って寝たいのだが、リンドの研究は是非とも実用化したいものだ。そのためには手伝ってやるしかない。
これも後進の育成のためだと割り切り、フードリヒは研究報告書を書き直し始めたリンドを手伝い始めた。
深夜になり他に誰もいなくなると、リンドが報告書を書いていた手を止め、どこかワクワクした様子で問いかけてきた。
「課長ってあの店で働いて長いんすか? ていうか、男が好きなんすか?」
「三年だ。男が好きなわけではない」
「ふぅん。ねぇねぇ。俺と恋人になりません?」
「断る」
「えー! いいじゃねぇっすかー。フーたんの乳首もケツもドスケベで最高だったしー。よしよしされるの、めちゃくちゃ気分よかったしー」
「よしよしされたければ店に通え」
「ちぇっ。いつ店にいるんすか?」
「休みの前日」
「んじゃ! フーたんを落とすまで通うっす!」
「お前な……歳の差がどれくらいあると思ってるんだ」
「えー? 俺が二十四でしょー。課長って何歳なんすか?」
「四十八」
「俺の親父と同い年っすね!」
「……ちょっと心にくるからそれは言うな」
「ねー。ねー。恋人になってくださーいよー」
「絶対に嫌」
「むぅ。根気よく店に通うかー」
「おい。そろそろ研究報告書に集中しろ」
「へぇーい。フーたん」
「店以外でその名で呼ぶな」
「絶対に俺に惚れさせちゃうんで覚悟しといてくださいよー!」
「ありえないな」
「ふふん。俺は狙った獲物は逃さない主義っす!」
「どうでもいい。あ、ここ脱字があるぞ」
「うげっ」
「ここはもう少し分かりやすく詳細に書け」
「えー。なんて書いたらいいんすかぁ?」
「とりあえず口頭で俺に説明してみろ。口に出したら意外と考えがまとまるものだ」
「うぃーっす」
リンドの戯言はまるっと流して、フードリヒはすぐに飽きてペンを放り投げようとするリンドをビシバシ指導しつつ、研究報告書を書かせた。
ーーーーーー
週末になり、フードリヒがいつも通り『雄っぱぶ! ちゅーちゅー!』に行き、開店時間に店内へ行くと、早々と指名が入った。
指名されたソファー席に行けば、リンドがニヤニヤ笑って座っていた。
「恋人になってくれるまで通うっす!」
「正気か?」
「正気でーすよー。フーたんによしよししてもらうの、めちゃくちゃ好きだしー」
「はぁ……」
「さぁ! フーたん! とりあえずおっぱいちゅーちゅーさせてー!」
「はいはい。いっぱいちゅーちゅーしような?」
「はぁい!」
フードリヒは諦めて楽しそうに笑うリンドの足を跨いでソファーの上で膝立ちになった。
フードリヒが絆されるまで、あと一年半。
(おしまい)
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