一年間ハッスルしないと死ぬ魔法をかけられたんだが、相手は心底嫌いな奴ぅぅ!!

丸井まー(旧:まー)

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3:嫌過ぎるセックス

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 ライアンはじんわりと熱をもつ身体で、憂鬱な溜め息を吐いた。話には聞いたことがある魔力過多症の初期症状である。まだ夕方くらいの時間帯だ。勤務時間はギリギリ終わっていない。

 今日は午前中は訓練で、午後からは書類仕事だった。午前中はなんともなかったのに、午後になってから、じわじわと体調が悪くなり始めた。顔を見るのも腹立たしいレックスの方をチラッと見れば、顔色が悪く、唇がうっすら紫色になっている。向こうも魔力欠乏症の症状が出始めているようだ。

 ライアンはチッと小さく舌打ちしてから、書き終わった書類を片手に、椅子から立ち上がった。心底嫌だが、レックスの所へ向かう。


「おい。のろま」

「あ゛ぁ? てめぇの毛根を死滅させるぞクソハゲ」

「隊長の所に行くぞ。チンカス野郎。話に聞いてたより、魔力の移動が速すぎる。てめぇも分かってんだろうが」

「……チッ。ロリババア、魔法ミスってんだろ。これ」


 レックスが青白い顔で椅子から立ち上がった。チラッとレックスが手に持っている書類を見れば、文字が震えた手で書いたような感じであった。仕事にバリバリ支障をきたしている。ライアンは、どんどん自分の身体が熱くなり、頭がくらくらするのを感じながら、レックスと共に、隊長室へと向かった。

 隊長に自分達の状態を話すと、隊長が顎髭を生やしている自分の顎を擦った。


「『暁の魔女』は、お前達にかけた魔法は開発したばかりで、実験をするのはお前達が初めてだと言っていたから、想定よりも速く魔力が移動してしまっているのだろう」

「午前中ならば問題ありませんが、これでは仕事に支障をきたします」

「そのようだな。『暁の魔女』は、任務で二週間不在だ。その間は、お前達は午前中のみの勤務にしよう。職務中に倒れられても面倒だ。『暁の魔女』が戻ってきたら、調節してもらうか」

「いっそ魔法をといてください。下手くそ野郎のせいで、ケツが切れてクソいてぇです」

「あ゛? てめぇのケツが軟弱なだけだろうが」

「あ゛ぁ? ケツは繊細なんだよ。ボケカス。もう一度安全なセックス講座をされてぇか。鳥頭」

「はい。そこまでー。とりあえず、レックスは医務室に行ってケツを治してもらってから帰れー。ライアンも今すぐ帰って、安全なセックス講座の復習してろー。レックスが毎日ケツが切れた状態は、流石に気の毒だ」

「隊長。俺を気の毒に思うなら、魔法をといてください」

「それは嫌。セックスしまくって愛でも育め。馬鹿野郎共」

「「チッ」」

「上官の前で舌打ちするな。アホタレ共」


 ライアンは仕方がなく隊長室から出て、ふらふらと医務室に向かって歩き出したレックスと反対側に向かって歩き始めた。班の部屋に行き、手早く帰り支度をしてから、発熱して頭がくらくらする状態で、仮住まいの心底腹立つ巫山戯た官舎の部屋に帰り始める。阿呆みたいに魔力を使う魔法を何発かぶっ放せば、多少はマシになりそうな気がするが、そういった魔法は基本的に広い演習場でしか使うことが許可されていない。ちまちました魔法を使っても、ろくに魔力を消費できないだろう。そもそも、ライアンもレックスも魔力が多い方だ。レックスの魔力が全部ライアンの身体に入ってしまったら、本当に身体がパァーンッとなって死ぬのだろう。巫山戯た魔法をかけやがったロリババアになにか報復してやりたいが、腹立たしい事に、ロリババアには何もできない。何かしたら、こっちが更にえげつないことになる。

 ライアンはイライラしながら、昨日レックスから聞いた男同士のセックスの安全なヤリ方を、一応頭に思い浮かべつつ、官舎の階段を上った。

 ライアンが少しでも火照った身体を冷やそうと冷たいシャワーを浴びていると、レックスが帰ってきた気配がした。ライアンは舌打ちをしてから、シャワーをとめ、風呂場から出た。

 脱衣場で適当に身体を拭いて、全裸のまま脱衣場を出て居間に向かえば、居間の入り口近くにレックスが倒れていた。ライアンも今すぐ倒れたいくらい、身体が熱をもって、頭がくらくらしている。

 ライアンは舌打ちをしてから、倒れているレックスの尻を踏んだ。


「今すぐケツ出せ。ヤリチン野郎」

「ひゅー、ひゅー、うるせぇ、チンカス」


 レックスの呼吸が、かなり掠れている。ライアンも割と呼吸が苦しい。レックスが自分でズボンを脱ぐのを待ちきれず、ライアンは俯せのレックスの身体をひっくり返し、レックスのズボンのベルトを外して、パンツごとレックスのズボンをずり下ろした。
 再びころんとレックスの身体をひっくり返し、俯せにさせると、レックスの意外と白い尻が丸見えになった。レックスの尻は筋肉質で、きゅっと締まっており、尻えくぼが素直にきもい。

 ライアンは、くらくらする頭で、心底きめぇなと思いながら、ぐったりしているレックスの尻を跨いだ。レックスの腰から尻へと撫で下ろしながら、レックスの直腸に浄化魔法をかける。自分のペニスをなんとか勃起させようと片手で弄りながら、ライアンは水魔法でぬるぬるした水を生成した。ぬるついた中指で、レックスの尻の谷間をなぞり、きゅっとキツく閉じているアナルの表面を軽く指の腹で撫でて、そのまま、ぶすっと中指を一気にレックスのアナルの中に押し込む。


「ひゅっ、~~っ、きめぇ! ゆっくりやれ! ゆっくり!」

「うるせぇ。時間がねぇだろうが」

「う、わ、わ……クッソが……」


 ライアンは、また水魔法でぬるぬるした水を生成して、レックスの直腸内をぬるぬるの水で満たした。中指を引き抜けば、出し過ぎたぬるぬるの水が、びゅるるるっとレックスのアナルの中から出てきた。ライアンは、レックスの白い尻をバシーンッと叩いた。


「出すな。馬鹿野郎」

「う、るせぇ。入れすぎじゃカス」


 体調的に、本当に時間が厳しくなってきた感がある。悠長にアナルを解す余裕が無い。ライアンは無造作に指を二本アナルの中に突っ込み、ぐるぐる指を回して、おざなりにレックスのアナルを解した。

 なんとか勃起した自分のペニスの先っぽを、レックスのぬるぬるのアナルに押しつける。多分、まだ全然アナルの解し方が足りないのだろうが、のんびりアナルを解す余裕が本気で無い。ライアンは心の中で悪態をつきながら、一気にレックスのアナルの中にペニスを押し込んだ。腹立つことに、普段買っている娼婦のゆるいまんこよりも括約筋の締めつけがキツくて、熱く柔らかいぬるついた腸壁の感触の中も、地味に気持ちがいい。だが、アナルに突っ込んでいると考えると一気に萎えそうになる。ライアンは、娼婦のアナルでさえ触れようと思ったことは無い。

 相手がレックスだと思うと萎えるから、ライアンは目を閉じて、馴染みの娼婦を頭に思い浮かべた。とにかく射精することだけを考えて、めちゃくちゃに腰を激しく振る。長いストロークで腰を振ると、キツい括約筋で締めつけられて、腹立つくらい気持ちがいい。


「お゛っ、あ゛っ、あ゛っ、くっそがぁぁ!」

「口を開くな。萎える」

「死ねっ! チンカス!!」

「うるせぇ! ヤリチンカス野郎!」

「あ゛ぁ!?」


 パァーンッとレックスの尻を叩くと、きゅっとレックスのアナルが更に締まった。少しでも早くイク為に、パンッ、パンッ、パンッと、レックスの尻を叩きながら、レックスの腹の奥の行き止まりの肉の壁をペニスの先っぽで突きまくる。


「あ゛ぁっ! くそっ! くそっ! あとでっ! おぼえてろっ!!」

「うるせぇ! うぜぇ! おらっ! 出すぞっ!」

「~~~~っ、あぁ……」


 ライアンは、レックスの腹の奥深くの行き止まりの肉の壁をペニスの先っぽでぐりぐりしながら、精液をぶち撒けた。多過ぎる魔力が身体から抜け出ていくのが、なんとなく分かる。少し呼吸が楽になるが、まだまだ全然多過ぎる。ライアンは舌打ちをして、萎えかけのペニスを再び勃起させるべく、ゆるゆると腰を振り始めた。

 こんな苦行を課してきやがった上司と『暁の魔女』を本気で恨みたい。
 ライアンは自棄糞になって、汚いレックスの声を聞き流しながら、ひたすら腰を振り続けた。

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