異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第236話 砦での1日

イールスとユリアリース達は、アリーオの案内で砦の部屋に入ると、レイクルスベルト子爵と数人の男達が待っている
「レイクルスベルト子爵様、凛々しいお姿を拝見できて嬉しく思います。 お見知り置きして貰えれば嬉しく思います」
イールスが丁寧に挨拶を始める
「イールス将軍、丁寧な挨拶は省略して良いぞ! ここからは戦場、礼よりも武功をあげるように」
レイクルスベルト子爵がイールスを見ながら言うと、ユリアリースに挨拶をしている

「ユリアリース王女殿下、軍議ですが、現在先鋒軍は国境を越えて隣国の町に到着していると思われる。 返事を貰い次第本隊も国境を越える手筈になっております。 隣国の状況も詳しく解ると思われます……」
レイクルスベルト子爵が説明をしている
「御説明感謝します」
ユリアリースが微笑みながら言うと、ミネルバがユリアリースの後ろで安心したようにしている

「イールス、ロイザイバルク男爵家の軍は現在解体途中だが、分家の兵士や従者達をイールス隊に合流を考えて欲しい」
アリーオが笑顔でイールスを見ている
「信用出来ない人を雇うつもりは有りません。 それに恨まれてないですか?」
イールスが驚いたようにアリーオを見ている
「準騎士爵2人は、必死だ! 今回の出征軍で手柄が必要だ! 男爵家が取り潰されて準騎士爵の町の領主の地位も失われている。一時的に出征軍に在籍している間、地位を保証して貰っているが、出征軍から離脱したら、領主の地位も無くなり帰る場所も無いだろう… 」
アリーオが説明している
「イールス将軍、認めてほしい… 敵対した者使いこなす実力も必要だと思うぞ」
レイクルスベルト子爵が微笑みながらイールスを見ている
「信用が出来ない人を近くに置けない… 足手まといになりそうです」
「イールスが認める人だけ雇えば良い!! イールス隊の数が足りない! クーセスに押し付けても良いぞ! 盾役を増やした方が今後の為になるだろ? イールス……」
アリーオがイールスの説得している

どうしても兵を押し付けたいのか… 話だけ聞いて、断った方が早いかな? バロンの運動不足だから… バロンに投げるかな?

「会うだけ会います… 大変申し訳ないと思いますが… 未熟者の半人前が貴族様を使いこなす事は出来ません…」
イールスがアリーオからの説得に嫌々言う
「早速準備させておく」
アリーオが笑顔で言うと、騎士が外に出ていく。レイクルスベルト子爵が笑みを浮かべながらイールスを見ている
(礼儀正しいが、アリーオ様からの言葉を断るのは良くないが… ユリアリース王女様の護衛ならそれも良いだろう… ユリアリース王女様の目付き… 噂道理か?)

イールスは、クーセスとバロンを呼んで貰い、指定された部屋に向かう
「イールス将軍閣下、お会い出来て嬉しく思います」
体格の良い白髪の男が頭を下げて言う
「イールスと申します。 下賤な身の未熟者の半人前に将軍と言われるのは、大変身に余る事と思います。御遠慮致したく思います」
イールスが深々と頭を下げて言う
「イールス将軍様の襲撃の件、本家に代わりお詫び致します… 知らぬ事とは言え、大変な事になり、なんとお詫びすれば良いか解らない状況に有ります」
必死に頭を下げながら色々説明をしている

イールス達は準騎士爵2人の話を聞いてバロンとクーセスの意見を確認している
「重歩兵11人と騎士11人と言う事ですが、現状の支配下の只の兵士として扱いますが宜しいですか?」
イールスが考えながら聞く
「最前線でも寝ずの番も致します。 我らを軍下に加えて貰えるなら、忠誠と命の限り戦い続けると約束します。 我らを拾って貰い感謝します」
準騎士爵2人が頭を下げている
「重歩兵はホルキンさんの傘下として、バロン頼んだ! 騎士の方は、ディオルバルクさんに預けます」
イールスが笑顔で言う
「ディオルバルク!! あのディオルバルク隊長がいるのですか!!」
準騎士爵が驚いたように叫ぶ
(ディオルバルク様がいるなら、襲撃なんて成功する訳無い… 何故先にイールス将軍の軍の事を調べなかったのか? 愚か過ぎる… イールス将軍の片腕がディオルバルク様なら武功もあげれるだろう… イールス将軍の軍の状況も調べた方が良いか…)

ロイザイバルク男爵の従者や義勇兵が集まる場所に向かい、準騎士爵が説明をしている
「全員の意思と実力を確認します。 実力や意志が無いなら、アリーオ様に頼み、別の軍に編入をして貰います。 試験は簡単です。バロンを叩き潰して下さい! バロンを叩き潰すまで、何回でも挑んで下さい」
イールスが笑顔で説明していると、バロンが訓練用の剣を持って準備をしている。 義勇兵と従者達がバロンを見て笑みを浮かべている
(1人相手にこの人数で余裕だ)

バロンが容赦無く、兵士達を弾き飛ばして兵士達が痛みに耐えながら立ち上がり、再びバロンに立ち向かっている。準騎士爵達の顔から血の気が引きながら戦いを見ている
(強すぎる… 100人相手に余裕すら感じる… こんな強者がイールス将軍の副将なのか? イールス将軍は何者なのか?)

「何としても!! 負けてたまるか!!」
女性兵士が叫びながら立ち上がり、バロンに斬りかかり、バロンは容赦なく剣を振り抜き、女性兵士の腹を凪払い、女性兵士は弾き飛び地面に転がっていく
「ひぇーーー! 強すぎる」
バロンに弾き飛ばされた兵士を見た兵士達が震えながら叫んでいる
「この程度か? 早く次かかってこい!!」
バロンが笑顔で兵士達を見ている
「このぐらい……」
女性兵士が立ち上がりながら叫び、力なく倒れて意識を失っている。兵士達はもう誰もバロンに立ち向かおうとしてない
(化物がいるなんて… 勝てるわけ無い!!  何が試験だ!!)

「ここまでかな? この数で取り押さえられないなんて… 」
イールスが残念そうに言う
「イールス、容赦無いな… バロンも達人とは… イールスの部隊に何人達人がいるのか…」
クーセスが苦笑いしている
「バロン、後は任せた」
イールスが笑顔で言うと、倒れている兵士達を見ている

「イールス様、選抜はしておきます」
バロンが頭を下げて言う
「選抜したらクーセスさんの部隊に編入よろしく」
イールスが笑顔で言うと、準騎士爵が青ざめたままイールスを見ている
(これがイールス将軍の部隊に入る試験なのか? 何人入れるのか? 義勇兵もそこそこの実力者を集めていた自負は有ったが… 大将級の実力者に手も足もでないなんて… 我らも移動中にしっかり鍛練しないと大変な事になりそうな…)

イールス達は野営地に戻ると、リシリア達が出迎えてくれる
「魔力制御していたの?」
イールスが従者達が集まってくるのを見て聞く
「はい! 兄様、みんな一生懸命魔力制御しています。 闘気鍛練している人もベルオスさんに認められています」
リシリアが嬉しそうに言う
「魔法練習必要かな? 後で練習場借りようかな? 消滅させないように気を付けないと…」
「兄様、喜ぶと思いますけど、どんな魔法を教えるのですか?」
「アクアとファイヤーとライトかな? 攻撃魔法にはまだまだ魔力が足りないかも知れないし…」
イールスが笑顔で従者達を見ている
「はい! 兄様楽しみです」
リシリアが嬉しそうにイールスを見ている
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