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『登場ボッツ その1』
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登場ボッツ その1
セイバーマシン
『ファイアエルヴィオン』(ユウマ専用機)
『テクニコンボス』(クリス専用機)
『ハイクォンティスター』(オト専用機)
『サンダーヴァスパイト』(ショウ専用機)
『コズモヴィナーズ』(クルミ専用機)
『コマンドコンボス』(カイ専用機)
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『ファイアエルヴィオン』(完全カスタム・ライト級モーターボッツ ユウマ専用機)
セイバーマシン1号機。
ボディカラーは、あらゆる天候に映えるよう開発されたパールホワイトをベースに、紅きマグマと蒼き激流、黄金の閃光のイメージを流体発光液晶で表現した、トリコロールな配色。
心臓部のモーターボや変形機構といった既存の技術から、参考や流用を極力行なわない、『ゼロ』から生まれた『ゼロボッツ』と呼ばれるマシン。
7万人超の観客を招いた初お披露目イベントでは、「まるで血の通った妖精が鎧を着込んで舞い、戦っているかのようだ」と大絶賛を博す。
ボッツの性能を制限するレシオ・システムにより、その真価を発揮する機会はほとんどない、謎につつまれたマシンだが、そのなめらかな挙動と弾丸の如き瞬発力は、他のボッツの追従を許さない、世界に現存するあらゆるライト級ボッツの頂点に立つ存在である。
ショウの駆る同クラスのサンダーヴァスパイトと比較すると、トンデモなく「ピーキーな」動きを示す場面も多く、AI制御下の精密カメラワークであっても、その動きを捉えきれない事態がたびたび起こる。
チームバトルでは、サンダーヴァスパイトと組んで、コンビネーションバトルを展開する場合が多い。
『ブリット(4駆)モード』
オン・オフロードに対応可能なレーシングカータイプ。
最高走行速度は公称で時速300㎞だが、EXAM(立体映像)・システムによって、全長10mまで巨大投影化された「山車」のような物体がその速度で爆走すれば、観客に与えるストレスは相当なものになるという配慮から、現段階では時速120㎞にスピード制限がかけられている。
「時速300㎞で走行できる、世界一速いホビーマシン」として、ゲネスブックに掲載されており、そのスピードは、一般のライト級ブリットボッツの平均最高速度90㎞を軽く超えることから、通常の対戦レースでは、あえて最終走者から外れる配慮がなされている。
『ビースト(4脚)モード』
キャバリアー(ユニコーン)タイプ。最高走行速度は時速120㎞(制限なしの状態)
スピード・パワー・走行安定性が、もっともバランスのとれた形態。
世界中に現存する「競走馬・騎馬の映像」すべてを、財団開発の専用AI(通称 UMA・AI)が解析・集約、その高速走行や競り合い等が、ボッツプログラミングとして挙動に反映されている。(チーム内の全ボッツのビーストモードの挙動も、「ベースとなるビースト」が実在・架空にかかわらず、この『競走馬・騎馬の解析・集約による挙動プログラミング』が一括で反映されている)
頭部の角『スパイラルコーン』は、バトロイドモード時には分離して『ツインダガー』となる。
オプションパーツをボディに追加装備することで、他メンバーのボッツとドッキングできる『チャリオットモード』に変形可能。
『バトロイド(2脚)モード』
『ツインダガー』を装備するナイト(軽装騎士)タイプ。最高走行速度は時速70㎞(制限なしの状態)
ライト級の超軽量ボディと、ブーストによる加速を活かした「ヒット&アウェイ」を得意とする形態。
『必殺技』
バトル中に発生した余剰エネルギーをバトロイドモード時のツインダガー(またはビーストモード時の角)に蓄積。相手に突き立てざまに全放出する『スタンバイト・スパコーン』
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『テクニコンボス』(完全カスタム・ヘビー級モーターボッツ クリス専用機)
セイバーマシン試作初号機。
ボディカラーは、メタリックピンクをベースにライトイエローとライトグリーンが随所に配色されている。
監督兼コーチのカイが駆るコマンドコンボスとは、同時期開発された兄妹機であり、一部パーツの交換も可能である。
その他にも、両機間で行なわれる「特殊なシステム」が存在するが、選手ではないカイがバトルに参加することはなく、それが活かされる機会はほとんどない。
一般的なヘビー級Pボッツよりもかなり軽い構造だが、巨大なボディから繰り出されるスピードとパワーを遺憾なく発揮させる為、流体金属を滞流させる複数のバラストタンクが追加装備されており、モードによって様々なバランス変換が可能という、他機には見られない独自機能を持つ。
カイのコマンドコンボスを除けば、世界中に現存する、あらゆるヘビー級ボッツの頂点に立ち、パワーでは他機との比肩を許さないモンスターマシンである。
女性的な意匠は随所に見られるものの、そのヘビー級の外観と武器、パワーから『原人ウーマン』などと、影で揶揄される事もあるが、JBリーグでの試合中のヘイトコールは禁止な上に、「一度でもクリスにヘイトを送ると、出禁をくらってアリーナには二度と入れない」という実しやかな都市伝説もあり、表立ってコールする者は誰一人として存在しない。
『ブリット(6駆)モード』
悪路や整地にも対応可能なトラックタイプ。最高走行速度は公称で時速280㎞だが、現段階では時速120㎞にスピード制限がかけられている。
6輪巡航とバラスト滞流によるコーナリング・直線の安定性と、他ボッツとの競り合いや接触をモノともしない、「鉄壁」のモード。
チームメイトの各ボッツ用オプションパーツを格納できるコンテナを牽引可能。
『ビースト(4脚)モード』
キャバリアー(マンモス)タイプ。最高走行速度は時速80㎞(制限なしの状態)
『競走馬・騎馬の解析・集約による挙動プログラミング』の一番荒々しい部分が反映されており、そのノーズや牙、脚部による攻撃はおろか、テールの一振りだけでも、一般的なボッツは軽く弾き飛ばされてしまうという。
頭のノーズ部『チェインウィップ』、イヤー・ファング部『ツイップ・シールド』は、バトロイドモード時には分離・結合して『チェインツイップ・T』となる。
『バトロイド(2脚)モード』
バトル中に発生した余剰エネルギーを蓄積、投擲加速用ブースターとして放出可能な『チェインツイップ・T』装備のウォーリアー(重装戦士)タイプ。最高走行速度は時速50㎞(制限なしの状態)
バラスト内の流体金属を、ボディや武器の内部に滞流させることで、攻撃のスピードやパワーを増幅、さらにブーストを併用させた「高速重圧攻撃」を得意とする。
『必殺技』
ヘビー級ボッツのパワーを活かし、超高速で振り回した特殊鎚斧を、ブースターでさらに加速、相手へと激突させ、物理的に機能不全を引き起こす『フライング・デッド』(バトロイドモード時)
クリス本人による初期ネーミング案は『イヌジニ』『ドロブネ』といったトンデモないものだったが、周りから止められた為、代替案としてカイが『フライング(見誤り・誤発)』+『デッド(死に体)』という言葉を半ば強引に充てた。
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『ハイクォンティスター』(完全カスタム・ライト級モーターボッツ オト専用機)
セイバーマシン3号機。
ボディカラーは、メタリックオレンジをベースに、ガンメタルブラックとメタリックレッドが配色されている。
戦闘力は高くはないが、チームで唯一のホバリング機能と、「昆虫の複眼」を模した超高性能カメラを搭載。一般的なボッツが、高速移動時に4~6輪のタイヤを使用するのに対し、この機体にタイヤは存在せず、ブリット・ビーストモードでは4つのホバリングローターを使用し移動を行なう。
高い索敵能力を持ち、その情報をチーム内のボッツへと提供したり、各ボッツが取得した情報を集積、分析するシステムも有する、情報戦に特化したボッツ。
また、被攻撃範囲外の高所に滞空し、対戦相手の注意を引き付けるなど、チームバトルを有利に展開させる。
『ブリット(4転)モード』
悪路のコースやフィールドの影響を受けないホバーカータイプ。最高飛行速度は公称で時速300㎞、最高飛行高度は公称で三万mだが、現段階では時速120㎞のスピード制限、高度10mの飛行制限が設けられている。
「高度三万mまで上昇できる、世界一高く飛べるホビーマシン」として、ゲネスブックに掲載されており、その高度は、一般のホバリングボッツの平均最高高度一千mをはるかに超える。
このホバリングローターは、移動・回避行動において、かなりのパワーとスピードを発揮し、さらに移動時に蓄積された余剰エネルギーのブースト放出は、その初動反映までのタイムラグを極限までカットする。
『ビースト(4翼)モード』
インセクト(スズメバチ)タイプ。最高飛行速度は時速120㎞(制限なしの状態)
メカニカルな意匠はあるものの、その外観は「スズ㐅バチ」に非常に近く、運営側(EXAM・システム)では、あらゆる客層に配慮し、この形態に対しての「強めの映像加工」を施している。
オプションパーツを追加装備することで、他メンバーのボッツとドッキングし、タクティカルな配置展開を可能とする『プリンビーモード』に変形可能。
『バトロイド(2脚)モード』
移動中に発生した余剰エネルギーを蓄積、投擲加速用ブースターとして放出可能な『スパイラルランス』装備のバルキリー(飛翔騎士)タイプ。最高移動速度は時速50㎞(制限なしの状態)
現存のライト級Pボッツの中でも最軽量と言われ、バトロイドではローターの動きに制限があるものの、一般Pボッツのホバリング動作を軽く超えるジャンプ距離とスピードを発揮する。
ローターとブーストを併用した「多角的高速攻撃」を得意とする。
『必殺技』
自機を中心に、ホールドした相手と共に超高速旋回、認識できないほどの超スピードで投棄させ、その衝撃でボッツを行動不能へと陥らせる『スパイラル・バンカー』(バトロイドモード時)
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『サンダーヴァスパイト』(完全カスタム・ライト級モーターボッツ ショウ専用機)
セイバーマシン2号機。
ボディカラー メタリックブルーをベースに、パールホワイトとメタリックイエローが配色されている。
ファイアエルヴィオンとシルエット的に似通ってはいるが、設計思想は全く別のものであり、テクニコンボスのような流体金属を滞流させるタイプではないが、ファイアエルヴィオンにはないバラストバランサーが内蔵されている。
ほとんどのボッツが、余剰エネルギーを攻撃力として再利用する戦闘スタイルに対し、サンダーヴァスパイトの挙動は、それとは『真逆』のものであり、高速移動主体のレースバトル以外であれば、無駄な動きを極力排した『静(軟)』をメインスタイルとするボッツである。
バトロイド形態において、脚部等を高速攻撃(硬反発)型にチューンするか、それを迎え撃つカウンター(軟着地)型にチューンするかといった能動的選択をあえて行なわず、チームバトルでの『硬』『軟』のツートップ・コンビネーション固定と、ファイアエルヴィオンのパートナー的存在を念頭に置かれ、設計・開発された。
『ブリットモード』
オン・オフロードに対応可能なレーシングカータイプ。
最高走行速度は公称で時速290㎞だが、時速120㎞にスピード制限がかけられている。
スピードではファイアエルヴィオンよりわずかに下回るものの、走行安定性ではサンダーヴァスパイトが優れている。
『ビーストモード』
キャバリアー(麒麟)タイプ。最高走行速度は時速120㎞(制限なしの状態)
スピード・パワー・安定性が、もっともバランスのとれた形態。
『競走馬・騎馬の解析・集約による挙動プログラミング』が反映されているものの、派手な動きは少なく、基本初動には、バラストバランサーも併用されている。
背面部の翼は、バトロイドモード時には分離して『七星剣』となる。
オプションパーツを追加装備することで、他メンバーのボッツとドッキングできる「チャリオットモード」に変形可能。
『バトロイドモード』
武者タイプ(七星剣を携えた軽装武士スタイル)
蓄積された余剰エネルギーを一気に開放、接近する相手ボッツのパワーを利用しつつ、腕部・脚部を超高速で叩き込む「カウンター攻撃」を得意とする形態。
『必殺技』
バトル中に発生した余剰エネルギーによる瞬発的挙動を、不動の体勢からの七星剣(バトロイドモード時)、または腕部・脚部に乗せ、相手に叩き込むカウンター攻撃『七星砕き』(実際の戦闘では、七星剣の剣撃よりも徒手空拳による拳撃の頻度の方が高く、『剣』『拳』どちらの攻撃も『七星砕き』と呼称される)
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『コズモヴィナーズ』(完全カスタム・ミドル級モーターボッツ クルミ専用機)
セイバーマシン5号機。
ボディカラー メタリックパープルをベースに、パールホワイトとメタリックピンクが配色されている。
ミドル級ボッツであり、ブリットモードで5駆車となるのはチームで唯一、この『コズモヴィナーズ』だけである。
ミドル級の「本体」の外観は、ヘビー級のコンボスタイプよりコンパクトではあるが、様々な攻守形態を持つ大型射出構体『F・カタパルトラダー』を標準で装備することで、その全長は一般的なヘビー級ボッツをも優に超えるものとなった。
反面、他級ボッツのようなパワーやスピードをメインとするタイプとは違い、5輪ブリット時の安定的な挙動や、バトロイド時の一定フィールド内に留まった長距離攻撃、ビースト時の他メンバーへのサポートなど、多角的戦術をメインとする。
『ブリット(5駆)モード』
オン・オフロードに対応可能なカミオンタイプ。最高走行速度は公称で時速260㎞だが、現段階では時速120㎞にスピード制限がかけられている。
「時計盤の長短針」と「鞭」の動きを併せ持つ、車体天井部の『F・カタパルトラダー』は、内蔵された複数のフライホイールが、コーナリングの安定性を生む他に、相手ボッツへの攻撃・防御も兼ね備える「万能」のモードである。
『ビースト(4脚)モード』
キャバリアー(ブラキオ)タイプ。最高走行速度は時速70㎞
テクニコンボス同様、『競走馬・騎馬の解析・集約による挙動プログラミング』の一番荒々しい部分が反映されており、そのネック部とテール部による旋回・鞭打攻撃は、あらゆるモノを寄せつけない。
ネック部テール部の『F・カタパルトラダー』は、バトロイドモード時には分離し、大型弩弓兼シールド『ヴァニッシュメンター』となる。
オプションパーツを追加装備することで、他メンバーのオプションパーツやボッツ自体を音速射出することができる「カタパルトモード」に変形可能。
『バトロイド(2脚)モード』
バトル中に発生した余剰エネルギーを蓄積、射出用ブースターとして利用可能な『ヴァニッシュメンター』装備のレンジャー(中装戦士)タイプ。最高走行速度は時速40㎞(制限なしの状態)
一定フィールド内に展開した防御陣での「後方援護攻撃」、または「敵中撹乱攻撃」を得意とする。
『必殺技』
ラダー内に装填されているフライホイールの射出や、弾切れの際、相手ボッツへの殴打、その他もろもろ、『F・カタパルトラダー』から派生する技すべてを『カオス・ミューティレイト』とクルミ自身は呼んでいる。
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『コマンドコンボス』(完全カスタム・ヘビー級モーターボッツ カイ専用機)
セイバーマシン試作ゼロ号機。
ボディカラーは、メタリックレッドをベースに、パールホワイトとメタリックブルーが配色されている。
『第一次セイバープロジェクト』において「一番最初に設計・製造された」セイバーマシン。後発のセイバーマシンの指針となるべく、そのヘビー級のボディには、現在プロジェクト内で実現可能とされるすべての技術的思想が詰め込まれている。
競技選手専用のボッツではない為、公式戦には参加しないものの、エキシビションマッチやイベント等でごく稀に運用される場合がある。
クリスの駆るテクニコンボスとは、同時期開発の兄妹機であり、限定的だが、緊急時に一部パーツの提供が可能。その他にも、両機間で行なわれる「特殊なシステム」が存在するが、あくまで「次期プロジェクトを見据えた」試作的システムであり、それが発動される機会は現時点ではない。
一般的なヘビー級Pボッツよりもかなり軽い構造だが、大量の流体金属が滞流する複数のバラストタンクが内蔵されており、モードによって様々なバランス変換が可能である。
ヘビー級ボッツの頂点に立つテクニコンボスと同等のパワーとスピードを誇る。
『ブリット(6駆)モード』
悪路や整地にも対応可能なトラックタイプ。最高走行速度は公称で時速280㎞。
『ビースト(4脚)モード』
キャバリアー(エレファント)タイプ。最高走行速度は時速80㎞
『競走馬・騎馬の解析・集約による挙動プログラミング』が反映されている。
頭のノーズ部『ベロウズソード』、イヤー・ファング部『ブーストガーダー』は、バトロイドモード時には分離する。
『バトロイド(2脚)モード』
バトル中に発生した余剰エネルギーを蓄積し、投擲と防御用のブースターとして放出可能な『ブーストガーダー』と、蛇腹剣『ベロウズソード』装備のナイト(重装騎士)タイプ。最高走行速度は時速50㎞。
バラスト内の流体金属を、ボディや武器の内部に滞流させることで、攻撃のスピードやパワーを増幅、さらにブーストを併用させた「高速重打攻撃」を得意とする。
『必殺技』
フレキシブルな可動部分から放出されるブースターによる予測不能な斬撃で相手ボッツを攻撃。物理的な機能不全を引き起こす『ミラージュフェンサー』(バトロイドモード時)
セイバーマシン
『ファイアエルヴィオン』(ユウマ専用機)
『テクニコンボス』(クリス専用機)
『ハイクォンティスター』(オト専用機)
『サンダーヴァスパイト』(ショウ専用機)
『コズモヴィナーズ』(クルミ専用機)
『コマンドコンボス』(カイ専用機)
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『ファイアエルヴィオン』(完全カスタム・ライト級モーターボッツ ユウマ専用機)
セイバーマシン1号機。
ボディカラーは、あらゆる天候に映えるよう開発されたパールホワイトをベースに、紅きマグマと蒼き激流、黄金の閃光のイメージを流体発光液晶で表現した、トリコロールな配色。
心臓部のモーターボや変形機構といった既存の技術から、参考や流用を極力行なわない、『ゼロ』から生まれた『ゼロボッツ』と呼ばれるマシン。
7万人超の観客を招いた初お披露目イベントでは、「まるで血の通った妖精が鎧を着込んで舞い、戦っているかのようだ」と大絶賛を博す。
ボッツの性能を制限するレシオ・システムにより、その真価を発揮する機会はほとんどない、謎につつまれたマシンだが、そのなめらかな挙動と弾丸の如き瞬発力は、他のボッツの追従を許さない、世界に現存するあらゆるライト級ボッツの頂点に立つ存在である。
ショウの駆る同クラスのサンダーヴァスパイトと比較すると、トンデモなく「ピーキーな」動きを示す場面も多く、AI制御下の精密カメラワークであっても、その動きを捉えきれない事態がたびたび起こる。
チームバトルでは、サンダーヴァスパイトと組んで、コンビネーションバトルを展開する場合が多い。
『ブリット(4駆)モード』
オン・オフロードに対応可能なレーシングカータイプ。
最高走行速度は公称で時速300㎞だが、EXAM(立体映像)・システムによって、全長10mまで巨大投影化された「山車」のような物体がその速度で爆走すれば、観客に与えるストレスは相当なものになるという配慮から、現段階では時速120㎞にスピード制限がかけられている。
「時速300㎞で走行できる、世界一速いホビーマシン」として、ゲネスブックに掲載されており、そのスピードは、一般のライト級ブリットボッツの平均最高速度90㎞を軽く超えることから、通常の対戦レースでは、あえて最終走者から外れる配慮がなされている。
『ビースト(4脚)モード』
キャバリアー(ユニコーン)タイプ。最高走行速度は時速120㎞(制限なしの状態)
スピード・パワー・走行安定性が、もっともバランスのとれた形態。
世界中に現存する「競走馬・騎馬の映像」すべてを、財団開発の専用AI(通称 UMA・AI)が解析・集約、その高速走行や競り合い等が、ボッツプログラミングとして挙動に反映されている。(チーム内の全ボッツのビーストモードの挙動も、「ベースとなるビースト」が実在・架空にかかわらず、この『競走馬・騎馬の解析・集約による挙動プログラミング』が一括で反映されている)
頭部の角『スパイラルコーン』は、バトロイドモード時には分離して『ツインダガー』となる。
オプションパーツをボディに追加装備することで、他メンバーのボッツとドッキングできる『チャリオットモード』に変形可能。
『バトロイド(2脚)モード』
『ツインダガー』を装備するナイト(軽装騎士)タイプ。最高走行速度は時速70㎞(制限なしの状態)
ライト級の超軽量ボディと、ブーストによる加速を活かした「ヒット&アウェイ」を得意とする形態。
『必殺技』
バトル中に発生した余剰エネルギーをバトロイドモード時のツインダガー(またはビーストモード時の角)に蓄積。相手に突き立てざまに全放出する『スタンバイト・スパコーン』
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『テクニコンボス』(完全カスタム・ヘビー級モーターボッツ クリス専用機)
セイバーマシン試作初号機。
ボディカラーは、メタリックピンクをベースにライトイエローとライトグリーンが随所に配色されている。
監督兼コーチのカイが駆るコマンドコンボスとは、同時期開発された兄妹機であり、一部パーツの交換も可能である。
その他にも、両機間で行なわれる「特殊なシステム」が存在するが、選手ではないカイがバトルに参加することはなく、それが活かされる機会はほとんどない。
一般的なヘビー級Pボッツよりもかなり軽い構造だが、巨大なボディから繰り出されるスピードとパワーを遺憾なく発揮させる為、流体金属を滞流させる複数のバラストタンクが追加装備されており、モードによって様々なバランス変換が可能という、他機には見られない独自機能を持つ。
カイのコマンドコンボスを除けば、世界中に現存する、あらゆるヘビー級ボッツの頂点に立ち、パワーでは他機との比肩を許さないモンスターマシンである。
女性的な意匠は随所に見られるものの、そのヘビー級の外観と武器、パワーから『原人ウーマン』などと、影で揶揄される事もあるが、JBリーグでの試合中のヘイトコールは禁止な上に、「一度でもクリスにヘイトを送ると、出禁をくらってアリーナには二度と入れない」という実しやかな都市伝説もあり、表立ってコールする者は誰一人として存在しない。
『ブリット(6駆)モード』
悪路や整地にも対応可能なトラックタイプ。最高走行速度は公称で時速280㎞だが、現段階では時速120㎞にスピード制限がかけられている。
6輪巡航とバラスト滞流によるコーナリング・直線の安定性と、他ボッツとの競り合いや接触をモノともしない、「鉄壁」のモード。
チームメイトの各ボッツ用オプションパーツを格納できるコンテナを牽引可能。
『ビースト(4脚)モード』
キャバリアー(マンモス)タイプ。最高走行速度は時速80㎞(制限なしの状態)
『競走馬・騎馬の解析・集約による挙動プログラミング』の一番荒々しい部分が反映されており、そのノーズや牙、脚部による攻撃はおろか、テールの一振りだけでも、一般的なボッツは軽く弾き飛ばされてしまうという。
頭のノーズ部『チェインウィップ』、イヤー・ファング部『ツイップ・シールド』は、バトロイドモード時には分離・結合して『チェインツイップ・T』となる。
『バトロイド(2脚)モード』
バトル中に発生した余剰エネルギーを蓄積、投擲加速用ブースターとして放出可能な『チェインツイップ・T』装備のウォーリアー(重装戦士)タイプ。最高走行速度は時速50㎞(制限なしの状態)
バラスト内の流体金属を、ボディや武器の内部に滞流させることで、攻撃のスピードやパワーを増幅、さらにブーストを併用させた「高速重圧攻撃」を得意とする。
『必殺技』
ヘビー級ボッツのパワーを活かし、超高速で振り回した特殊鎚斧を、ブースターでさらに加速、相手へと激突させ、物理的に機能不全を引き起こす『フライング・デッド』(バトロイドモード時)
クリス本人による初期ネーミング案は『イヌジニ』『ドロブネ』といったトンデモないものだったが、周りから止められた為、代替案としてカイが『フライング(見誤り・誤発)』+『デッド(死に体)』という言葉を半ば強引に充てた。
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『ハイクォンティスター』(完全カスタム・ライト級モーターボッツ オト専用機)
セイバーマシン3号機。
ボディカラーは、メタリックオレンジをベースに、ガンメタルブラックとメタリックレッドが配色されている。
戦闘力は高くはないが、チームで唯一のホバリング機能と、「昆虫の複眼」を模した超高性能カメラを搭載。一般的なボッツが、高速移動時に4~6輪のタイヤを使用するのに対し、この機体にタイヤは存在せず、ブリット・ビーストモードでは4つのホバリングローターを使用し移動を行なう。
高い索敵能力を持ち、その情報をチーム内のボッツへと提供したり、各ボッツが取得した情報を集積、分析するシステムも有する、情報戦に特化したボッツ。
また、被攻撃範囲外の高所に滞空し、対戦相手の注意を引き付けるなど、チームバトルを有利に展開させる。
『ブリット(4転)モード』
悪路のコースやフィールドの影響を受けないホバーカータイプ。最高飛行速度は公称で時速300㎞、最高飛行高度は公称で三万mだが、現段階では時速120㎞のスピード制限、高度10mの飛行制限が設けられている。
「高度三万mまで上昇できる、世界一高く飛べるホビーマシン」として、ゲネスブックに掲載されており、その高度は、一般のホバリングボッツの平均最高高度一千mをはるかに超える。
このホバリングローターは、移動・回避行動において、かなりのパワーとスピードを発揮し、さらに移動時に蓄積された余剰エネルギーのブースト放出は、その初動反映までのタイムラグを極限までカットする。
『ビースト(4翼)モード』
インセクト(スズメバチ)タイプ。最高飛行速度は時速120㎞(制限なしの状態)
メカニカルな意匠はあるものの、その外観は「スズ㐅バチ」に非常に近く、運営側(EXAM・システム)では、あらゆる客層に配慮し、この形態に対しての「強めの映像加工」を施している。
オプションパーツを追加装備することで、他メンバーのボッツとドッキングし、タクティカルな配置展開を可能とする『プリンビーモード』に変形可能。
『バトロイド(2脚)モード』
移動中に発生した余剰エネルギーを蓄積、投擲加速用ブースターとして放出可能な『スパイラルランス』装備のバルキリー(飛翔騎士)タイプ。最高移動速度は時速50㎞(制限なしの状態)
現存のライト級Pボッツの中でも最軽量と言われ、バトロイドではローターの動きに制限があるものの、一般Pボッツのホバリング動作を軽く超えるジャンプ距離とスピードを発揮する。
ローターとブーストを併用した「多角的高速攻撃」を得意とする。
『必殺技』
自機を中心に、ホールドした相手と共に超高速旋回、認識できないほどの超スピードで投棄させ、その衝撃でボッツを行動不能へと陥らせる『スパイラル・バンカー』(バトロイドモード時)
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『サンダーヴァスパイト』(完全カスタム・ライト級モーターボッツ ショウ専用機)
セイバーマシン2号機。
ボディカラー メタリックブルーをベースに、パールホワイトとメタリックイエローが配色されている。
ファイアエルヴィオンとシルエット的に似通ってはいるが、設計思想は全く別のものであり、テクニコンボスのような流体金属を滞流させるタイプではないが、ファイアエルヴィオンにはないバラストバランサーが内蔵されている。
ほとんどのボッツが、余剰エネルギーを攻撃力として再利用する戦闘スタイルに対し、サンダーヴァスパイトの挙動は、それとは『真逆』のものであり、高速移動主体のレースバトル以外であれば、無駄な動きを極力排した『静(軟)』をメインスタイルとするボッツである。
バトロイド形態において、脚部等を高速攻撃(硬反発)型にチューンするか、それを迎え撃つカウンター(軟着地)型にチューンするかといった能動的選択をあえて行なわず、チームバトルでの『硬』『軟』のツートップ・コンビネーション固定と、ファイアエルヴィオンのパートナー的存在を念頭に置かれ、設計・開発された。
『ブリットモード』
オン・オフロードに対応可能なレーシングカータイプ。
最高走行速度は公称で時速290㎞だが、時速120㎞にスピード制限がかけられている。
スピードではファイアエルヴィオンよりわずかに下回るものの、走行安定性ではサンダーヴァスパイトが優れている。
『ビーストモード』
キャバリアー(麒麟)タイプ。最高走行速度は時速120㎞(制限なしの状態)
スピード・パワー・安定性が、もっともバランスのとれた形態。
『競走馬・騎馬の解析・集約による挙動プログラミング』が反映されているものの、派手な動きは少なく、基本初動には、バラストバランサーも併用されている。
背面部の翼は、バトロイドモード時には分離して『七星剣』となる。
オプションパーツを追加装備することで、他メンバーのボッツとドッキングできる「チャリオットモード」に変形可能。
『バトロイドモード』
武者タイプ(七星剣を携えた軽装武士スタイル)
蓄積された余剰エネルギーを一気に開放、接近する相手ボッツのパワーを利用しつつ、腕部・脚部を超高速で叩き込む「カウンター攻撃」を得意とする形態。
『必殺技』
バトル中に発生した余剰エネルギーによる瞬発的挙動を、不動の体勢からの七星剣(バトロイドモード時)、または腕部・脚部に乗せ、相手に叩き込むカウンター攻撃『七星砕き』(実際の戦闘では、七星剣の剣撃よりも徒手空拳による拳撃の頻度の方が高く、『剣』『拳』どちらの攻撃も『七星砕き』と呼称される)
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『コズモヴィナーズ』(完全カスタム・ミドル級モーターボッツ クルミ専用機)
セイバーマシン5号機。
ボディカラー メタリックパープルをベースに、パールホワイトとメタリックピンクが配色されている。
ミドル級ボッツであり、ブリットモードで5駆車となるのはチームで唯一、この『コズモヴィナーズ』だけである。
ミドル級の「本体」の外観は、ヘビー級のコンボスタイプよりコンパクトではあるが、様々な攻守形態を持つ大型射出構体『F・カタパルトラダー』を標準で装備することで、その全長は一般的なヘビー級ボッツをも優に超えるものとなった。
反面、他級ボッツのようなパワーやスピードをメインとするタイプとは違い、5輪ブリット時の安定的な挙動や、バトロイド時の一定フィールド内に留まった長距離攻撃、ビースト時の他メンバーへのサポートなど、多角的戦術をメインとする。
『ブリット(5駆)モード』
オン・オフロードに対応可能なカミオンタイプ。最高走行速度は公称で時速260㎞だが、現段階では時速120㎞にスピード制限がかけられている。
「時計盤の長短針」と「鞭」の動きを併せ持つ、車体天井部の『F・カタパルトラダー』は、内蔵された複数のフライホイールが、コーナリングの安定性を生む他に、相手ボッツへの攻撃・防御も兼ね備える「万能」のモードである。
『ビースト(4脚)モード』
キャバリアー(ブラキオ)タイプ。最高走行速度は時速70㎞
テクニコンボス同様、『競走馬・騎馬の解析・集約による挙動プログラミング』の一番荒々しい部分が反映されており、そのネック部とテール部による旋回・鞭打攻撃は、あらゆるモノを寄せつけない。
ネック部テール部の『F・カタパルトラダー』は、バトロイドモード時には分離し、大型弩弓兼シールド『ヴァニッシュメンター』となる。
オプションパーツを追加装備することで、他メンバーのオプションパーツやボッツ自体を音速射出することができる「カタパルトモード」に変形可能。
『バトロイド(2脚)モード』
バトル中に発生した余剰エネルギーを蓄積、射出用ブースターとして利用可能な『ヴァニッシュメンター』装備のレンジャー(中装戦士)タイプ。最高走行速度は時速40㎞(制限なしの状態)
一定フィールド内に展開した防御陣での「後方援護攻撃」、または「敵中撹乱攻撃」を得意とする。
『必殺技』
ラダー内に装填されているフライホイールの射出や、弾切れの際、相手ボッツへの殴打、その他もろもろ、『F・カタパルトラダー』から派生する技すべてを『カオス・ミューティレイト』とクルミ自身は呼んでいる。
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『コマンドコンボス』(完全カスタム・ヘビー級モーターボッツ カイ専用機)
セイバーマシン試作ゼロ号機。
ボディカラーは、メタリックレッドをベースに、パールホワイトとメタリックブルーが配色されている。
『第一次セイバープロジェクト』において「一番最初に設計・製造された」セイバーマシン。後発のセイバーマシンの指針となるべく、そのヘビー級のボディには、現在プロジェクト内で実現可能とされるすべての技術的思想が詰め込まれている。
競技選手専用のボッツではない為、公式戦には参加しないものの、エキシビションマッチやイベント等でごく稀に運用される場合がある。
クリスの駆るテクニコンボスとは、同時期開発の兄妹機であり、限定的だが、緊急時に一部パーツの提供が可能。その他にも、両機間で行なわれる「特殊なシステム」が存在するが、あくまで「次期プロジェクトを見据えた」試作的システムであり、それが発動される機会は現時点ではない。
一般的なヘビー級Pボッツよりもかなり軽い構造だが、大量の流体金属が滞流する複数のバラストタンクが内蔵されており、モードによって様々なバランス変換が可能である。
ヘビー級ボッツの頂点に立つテクニコンボスと同等のパワーとスピードを誇る。
『ブリット(6駆)モード』
悪路や整地にも対応可能なトラックタイプ。最高走行速度は公称で時速280㎞。
『ビースト(4脚)モード』
キャバリアー(エレファント)タイプ。最高走行速度は時速80㎞
『競走馬・騎馬の解析・集約による挙動プログラミング』が反映されている。
頭のノーズ部『ベロウズソード』、イヤー・ファング部『ブーストガーダー』は、バトロイドモード時には分離する。
『バトロイド(2脚)モード』
バトル中に発生した余剰エネルギーを蓄積し、投擲と防御用のブースターとして放出可能な『ブーストガーダー』と、蛇腹剣『ベロウズソード』装備のナイト(重装騎士)タイプ。最高走行速度は時速50㎞。
バラスト内の流体金属を、ボディや武器の内部に滞流させることで、攻撃のスピードやパワーを増幅、さらにブーストを併用させた「高速重打攻撃」を得意とする。
『必殺技』
フレキシブルな可動部分から放出されるブースターによる予測不能な斬撃で相手ボッツを攻撃。物理的な機能不全を引き起こす『ミラージュフェンサー』(バトロイドモード時)
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