僕はキメラ

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中条家の視点

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弟が執着してる子がいると父から連絡が来た
兄貴よりも早くもう見つけたのかと苦笑したが
なにやら問題があるらしい
体が弱く検査ではΩの弱い反応しか出なく匂いもわからないそうだ、
一度決めたらαはその子しかみない、まわりが反対してもこればかりは変えれない
未熟ならばαである透がそばに居るだけで番いなら刺激を受けるだろう、思春期になってからホルモン治療を受ける事になるだろうと思っていたが
αとの結果が出ることもあるとか、は?!ありえない!どちらかだろう!
性格 体型や容姿はΩに見えるが知能や運動神経はαの特徴が出てるそうだ
透はΩと言い張っているらしいが
向こうの家長はαだと思っているそうだ
たまにΩなのを認めたくない家がごまかす事しある、しかしそれならばどちらかわからないなどという言い方しないだろう
しばらくは見守るしかないだろうと思っていたところ

その子があるパーティに参加する事になったので自分も参加したい!と透が言い出した
聞くと頑張り屋で自分の力でなんとかすると言い張っているが
「彼の性格だと社交は番いがいないと無理だよ」
両親がβのΩだと社交会では不利だ 確実に侮られて嫌がらせをされるだろう 気持ちはわかる
仕方ない 父と私と弟で参加する事にした。

当日は俺は少し先に着いた
弟は父の都合で少し遅れるらしい、こんな事なら兄貴と行けばよかったと電話口から焦る声がきこえる
「先に会場に入って見ててやるよ」笑いながら電話を切った
飲み物を飲みながら適当に知り合いに挨拶していると
まわりの視線が動いた、「五十嵐家のβが来たよ」潜めた声で嘲る声が聞こえた「くく、優秀なお家のβさんがね」そういえば昔噂で聞いた事が旧家の家の当主の長男にβが生まれた事があると
あの男がそうか30歳くらいの年齢だろうか
取り巻きたちがすっと囲って悪意から守リ始めた 手馴れてる。
しかし、一緒に来た息子とおもわれる少年はその悪意に正面から向き合うかたちになってしまったぞ
小柄でまだ低学年だろう、誰も守らないのか!?
慌てて近づこうとした時、少年は顔を上げた幼い顔立ち柔和な笑みしかし瞳を見るとわかる、意志の強さ、圧倒的な存在感 淀みなくかわす挨拶と会話は子供のものではない、政治 経済の会話にも楽々と付いていく
王者のαだ、しかもトップレベルだろう この俺もその支配力に目を反らせない
ふと気がつくと弟が傍に来ていた
「兄貴なに見てる、、隼人?まさか」弟が俺がみている方を見て硬直する
その少年も何かに気がついたのかこちらを見て
その瞬間今まであったはずのオーラが全て消え瞳は弟にすがるように変化した
弟は少年のそばに行き何か話しかけている、落ち着きなくグラスを持ち替える様子が精神の不安定さを示しているのだろう
後ろに控えてた祖父らしい人物が声をかけたところで
別の場所で「私の番いになってください、、」と声が上がった 少女のΩに青年がひざまづいて申し込みしてる
少女は隼人君の妹だったらしく妹の方に慌ててかけて行った
追いかけていこうとした透の腕を強く握り引き留める
「なんで!」「妹の件は向こうの家族の問題だ 」険しい顔をした俺にイヤイヤと首を振りつつも従う弟
来たばかりだが帰る事にする「あちらの家族ももう戻っては来ないだろう」というと、渋々言うことを聞いた
誰もなにも言わない
車に乗り込んで俺は重い口を開いた「あれはαだ!Ωではあの存在感は出ない、透!諦めろ!」
父も「家に遊びに来た時と様子が違う、明らかにαが持つオーラをはなってたな」
「違う!違う!!隼人はΩだ!どうしてわからないんだよ!僕の番いだ」泣き叫ぶ弟
「僕の声を聞いたら元の可愛い隼人に戻ってた!あれが隼人なんだ!僕の番い!」
家にたどり着くと自分の部屋に籠って出て来ない
母さんが心配して聞いてきた
「なにがあったんだ?」静かに俺と父さんに聞く
「隼人君はαだから諦めろといったんだ」目を丸くして見つめる母さん
しばらくして、ため息を吐いて「私にはあの子はΩにしか見えなかった あちらの親御さんはβなのできにしてないみたいなんだ、子供の頃はそれでも良いけどさすがにまずいな」
父が「向こうのおじいさんに今度話して見るよ、ただ優香ちゃんの番いが決まったばかりだからすぐには無理だろうけど」
「なんだ 、優香ちゃん番い決まったか?はやいな、お祝いしないと」

隼人君はそれから数日間高熱で寝込んだそうだ
回復して2人が久しぶりに会えたのは2週間後
その時は二階の窓から庭で会話する2人の様子を見た、透に寄り添う隼人君はΩに見えた、しかしあのオーラはαのものだ。
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