RESET WORLD

ききょう

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始まり

天界にて。

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「………ん。……ここ、どこ?」

どこを見ても真っ白な世界。

涙が目を覚ますとそんな場所に転がっていた。

「やあ、目が覚めたかい?」

「ぅあ!ぇ、えっと誰ですか?」

きょろきょろと辺りを見回していた涙の目の前にいきなり白髪緋目の男が現れ、突然の出来事に涙は驚きの声を上げる。

「こんにちは涙。僕は神のゼウス。よろしくね。」

「あ、はい。よろしくお願いします。」

あまりのことに唖然とする涙。

そんな涙の手をゼウスは引き、パチンと指を鳴らした。

ゆらりと足元が揺れ、視界に映る景色が変わる。

そこはたくさんのコンピュータに囲まれたハイテクな部屋だった。





「え、…………。」

「そこに座ってくれる?」

「はぃ。」

二人(?)は応接セットのソファーに腰掛ける。

「それで、君をここに呼んだ理由なんだけどね、若しかしたら察してるかもしれないんだけど、君、死んだんだ。」

幸か不幸か雷が光った時の記憶があった涙はこくんと頷く。

「え、えっとーーそれだけ?なんで俺死んだのーとかないの?」

あまりにも素直に死を受け入れた涙にゼウスが狼狽える。

涙からしてみれば死んじゃったものは仕方がないか。

という感じで、今はただ、目の前のゼウスのことが気になっているだけである。

「僕、いつ死んでもいいって思ってたから何ともないです。それよりもあなたのことが気になるんですけど、神様ってどういうことですか?ここはどこですか?僕はなんでここにいるんですか?」

「あー。えっと、一つづつ答えるね。まず、ここは神界。神様の世界だよ。この部屋は僕の空間で、このパソコンで世界を管理してるんだ。」

平然とする涙に呆気に取られながらもゼウスは涙に説明を続ける。

ゼウスの話によると、涙は風神と雷神の喧嘩によって地球に影響が出て、異常気象が起こった際に、雷神の雷に打たれて死んだらしい。

そして、神が殺してしまったお詫びに異世界に転生することが決まったという。

その打ち合わせのためにここへ呼んだそうだ。

「では、異世界に転生する時にいくつか条件を指定できるということですね。」

「そういうことだよ。条件は神が殺してしまったこともあるし、結構どんなことでも聴けると思うよ。」

ゼウスの言葉にしばらく考えた涙は、たった一言こう言った。

「僕に家族をください。」
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