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第一部 罪と罰――イヅミ
第二話 罰を与え続ける日々
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場所はトイレ。オーナーが買い占めている建物のトイレで、客や商品が使ってもいいトイレ。
中には商品と出くわすこともあって、割と驚かれるんだけど朱莉ちゃんのことがあったから対策はばっちり。
覗き見する会員制のクラブだよ? 何が対策かなんて、言わなくても、ねえ?
オーナーにはここのボディーガードの値引き代わりに、少しだけ好き勝手するのを黙認してもらっている。
古い馴染みだから、それくらいは、ね?
トイレの個室でがちゃがちゃと腰を繋がらせている。
理の少し厚い胸板を触りながら、皆が雄っぱい雄っぱいつって俺の胸触る理由を何となく理解した。
ふくよかとは言いがたいが弾力が少しある胸を下から持ち上げるように揉みながら、首筋を舐めて腰を振る。
「今、何を考えてると思う?」
問いかけても帰ってこない答え。
感じやがって、この雄犬。トイレで犯されるのがそんなに好きなのか?
今、ロビーで目玉商品が開演中だから誰もこないっつってんのに、厭がったじゃんお前。
何、のりのりになってんだよ。これじゃ恋人同士みてーじゃん。
違うんだよ、俺とお前は。
お前は罪人、俺は処刑人。
ただ、それだけの関係だろ――?
「今、朱莉ちゃんのこと考えてる」
その名を出せば、びくっとする体――。一気に蕾は俺を締め付け、きゅうきゅうと恋い焦がれる。下半身は俺を求めるのに、理の顔は恐怖に満ち快感と入り乱れて涙が浮かんでいる。
俺はその反応を待ってたんだ。
ただ鳴く声なんてつまらない。恐怖に満ちる声を待っていたんだ。
下半身に熱が集中し出す――。
「朱莉ちゃんだったら、きっと売れたんだろう誰かと出来ただろうなぁって。柚みたいにきっと綺麗に化粧されてさ、優しい子が小悪魔になるんだ、舞台で」
その言葉を連ねれば、どんどん赤くなっていた顔が青ざめて、ごめんなさいを繰り返すこいつを見て、俺はどんどんもっと罵りたい気分になる。
やべぇ、俺がのってきたじゃん。ドキドキしちゃう。駄目よこんなの、俺はドキドキしちゃ駄目なのに興奮する。
「オーナー……オーナーや調教師だって、楽しみにしてたんだぜ? 朱莉ちゃんの先を。それをお前はさぁ」
甘い声で囁いてやるよ、偶には。
「台無しにしたんだ」
甘い声で囁いてからの、根っこをきゅっと指で包み、達せなくさせる。
それでも後ろ締まるから、お前ほんとそれ好きだよねー。
「あっ、やめ――手、放せッ……!」
「何イきたかったの、今? 俺はただずっと、こことー」
そう言って首筋べろり。身が震えるこいつが楽しい。
「ここと、ここ弄ってただけよ?」
今度は耳を舐めてみて、舌を出し入れしてみる。それから奴の根っこをもう一度ぎゅっと握る。
卑猥な音が響くトイレ。腰を振ると理は震えちゃうし、あれだけ強気な奴が俺の腕の中では子ウサギみたいだから笑える。
まじで誰か来れば? とか思ってたら本当にくるし。笑っちゃう。
「嗚呼、トイレで誰か盛ってるな」
「馬鹿。そういうのは黙って見知らぬふりをするものだよ。さっさと用を足して、私たちも舞台に出ないとね? ほら、早く手を洗って。何、ハンカチ持ってきてないの? しょうがないな、貸してやるよ」
「多謝」
「お前は北京語広東語見境無いね」
笑い声と共に、去っていく気配――理はその二人の存在で一気に根っこを膨張させてしまったようだけど、まだまだ手は根っこを締め付けている。
だからイけない。そういう状態ってものすごーく辛いよね?
今のは、多分、現時点店の売り上げナンバーワンの疑似恋愛組み合わせの、ユエルンと睡蓮だろう。つい最近仕入れた子達だ。
ユエルンも睡蓮も珍しく二十代の子達なのに売れるんだよな。大体十代の子が売れるのが今までのセオリーなのに。
ユエルンはこういうのに興味ないし、睡蓮は情報としてはとっておくがそれは自分の中だけの秘密にするタイプだから、他言する心配は要らないだろう。
「よかったなぁ、理……今のが、あの二人で」
「はな、せ……頼む、頼むッ」
「いいさ、放してやるよ。ただ、代わりにお前のケツ使わせろ」
ちょっと興奮した責任とりやがれ。
それにまだまだお前も物足りないだろう? 俺のをディルドだと思ってさあ、達すればいい。互いに少し気持ちいいオナニーになるだろう?
腰を振り、水音と肉のぶつかる音を思い切りさせるけれど、この建物自体嬌声なんて珍しくないから皆は気にしないよ。
だから根を離してやって、少し擦ってやりながら俺ので奥を突いただけで理は簡単に白濁を散らして果てたし。俺もゴムの中に注ぎ込んで笑った。
こんなことしときながらもお前の声に反応するのは、気のせいなんだろうと思うんだ。
絶対に、恋路だなんて認めない。
中には商品と出くわすこともあって、割と驚かれるんだけど朱莉ちゃんのことがあったから対策はばっちり。
覗き見する会員制のクラブだよ? 何が対策かなんて、言わなくても、ねえ?
オーナーにはここのボディーガードの値引き代わりに、少しだけ好き勝手するのを黙認してもらっている。
古い馴染みだから、それくらいは、ね?
トイレの個室でがちゃがちゃと腰を繋がらせている。
理の少し厚い胸板を触りながら、皆が雄っぱい雄っぱいつって俺の胸触る理由を何となく理解した。
ふくよかとは言いがたいが弾力が少しある胸を下から持ち上げるように揉みながら、首筋を舐めて腰を振る。
「今、何を考えてると思う?」
問いかけても帰ってこない答え。
感じやがって、この雄犬。トイレで犯されるのがそんなに好きなのか?
今、ロビーで目玉商品が開演中だから誰もこないっつってんのに、厭がったじゃんお前。
何、のりのりになってんだよ。これじゃ恋人同士みてーじゃん。
違うんだよ、俺とお前は。
お前は罪人、俺は処刑人。
ただ、それだけの関係だろ――?
「今、朱莉ちゃんのこと考えてる」
その名を出せば、びくっとする体――。一気に蕾は俺を締め付け、きゅうきゅうと恋い焦がれる。下半身は俺を求めるのに、理の顔は恐怖に満ち快感と入り乱れて涙が浮かんでいる。
俺はその反応を待ってたんだ。
ただ鳴く声なんてつまらない。恐怖に満ちる声を待っていたんだ。
下半身に熱が集中し出す――。
「朱莉ちゃんだったら、きっと売れたんだろう誰かと出来ただろうなぁって。柚みたいにきっと綺麗に化粧されてさ、優しい子が小悪魔になるんだ、舞台で」
その言葉を連ねれば、どんどん赤くなっていた顔が青ざめて、ごめんなさいを繰り返すこいつを見て、俺はどんどんもっと罵りたい気分になる。
やべぇ、俺がのってきたじゃん。ドキドキしちゃう。駄目よこんなの、俺はドキドキしちゃ駄目なのに興奮する。
「オーナー……オーナーや調教師だって、楽しみにしてたんだぜ? 朱莉ちゃんの先を。それをお前はさぁ」
甘い声で囁いてやるよ、偶には。
「台無しにしたんだ」
甘い声で囁いてからの、根っこをきゅっと指で包み、達せなくさせる。
それでも後ろ締まるから、お前ほんとそれ好きだよねー。
「あっ、やめ――手、放せッ……!」
「何イきたかったの、今? 俺はただずっと、こことー」
そう言って首筋べろり。身が震えるこいつが楽しい。
「ここと、ここ弄ってただけよ?」
今度は耳を舐めてみて、舌を出し入れしてみる。それから奴の根っこをもう一度ぎゅっと握る。
卑猥な音が響くトイレ。腰を振ると理は震えちゃうし、あれだけ強気な奴が俺の腕の中では子ウサギみたいだから笑える。
まじで誰か来れば? とか思ってたら本当にくるし。笑っちゃう。
「嗚呼、トイレで誰か盛ってるな」
「馬鹿。そういうのは黙って見知らぬふりをするものだよ。さっさと用を足して、私たちも舞台に出ないとね? ほら、早く手を洗って。何、ハンカチ持ってきてないの? しょうがないな、貸してやるよ」
「多謝」
「お前は北京語広東語見境無いね」
笑い声と共に、去っていく気配――理はその二人の存在で一気に根っこを膨張させてしまったようだけど、まだまだ手は根っこを締め付けている。
だからイけない。そういう状態ってものすごーく辛いよね?
今のは、多分、現時点店の売り上げナンバーワンの疑似恋愛組み合わせの、ユエルンと睡蓮だろう。つい最近仕入れた子達だ。
ユエルンも睡蓮も珍しく二十代の子達なのに売れるんだよな。大体十代の子が売れるのが今までのセオリーなのに。
ユエルンはこういうのに興味ないし、睡蓮は情報としてはとっておくがそれは自分の中だけの秘密にするタイプだから、他言する心配は要らないだろう。
「よかったなぁ、理……今のが、あの二人で」
「はな、せ……頼む、頼むッ」
「いいさ、放してやるよ。ただ、代わりにお前のケツ使わせろ」
ちょっと興奮した責任とりやがれ。
それにまだまだお前も物足りないだろう? 俺のをディルドだと思ってさあ、達すればいい。互いに少し気持ちいいオナニーになるだろう?
腰を振り、水音と肉のぶつかる音を思い切りさせるけれど、この建物自体嬌声なんて珍しくないから皆は気にしないよ。
だから根を離してやって、少し擦ってやりながら俺ので奥を突いただけで理は簡単に白濁を散らして果てたし。俺もゴムの中に注ぎ込んで笑った。
こんなことしときながらもお前の声に反応するのは、気のせいなんだろうと思うんだ。
絶対に、恋路だなんて認めない。
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