異世界行きのバスは運行中です。

赤沼 夜

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ー1ー異世界生活の始まり

⒊ 誰だ君は?

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知ってそうな知らなそうな香ばしい匂いそして、何かを料理を作っている様な金属音がして俺は起きた。

下から聴こえたがサリィさんがもっていた、金属と言ったら武器かあの時に使っていた鉄の棒ぐらいだろう。まさかポロロでアイテムボックス的なのが使えるのだろうか。

俺はまず体に巻きつけておいた紐と木に付けていた紐をほどき、下に降りた。そして音が聴こえる方向に進んだのだ。

そしたら、鍋のような物で何かを料理している、サリィさんを見つけた。

「サリィさんおはようございます」

サリィさんは俺に気づいたのかこちらを向いた。

「おはようハーツ」

俺は鍋みたいな物を凝視していると、俺の聞こうとしていることを察したのか鍋みたいな物のことを説明した。

「これはさっき食べ物を見つける時に見つけたんだよ、そのお陰で昨日の夜と同じ料理じゃなくならないで済んだよ。でもハーツは昨日は盗賊が来たせいで食べそびれたんだったな」
「そうなんですよ、今とてもお腹が空きまして、質問しますけど、その鍋みたいな物は汚くないですか?あと今何を作っているんですか?」
「一つ一つ答えるよ、この鍋はマジックツールという代物でなんと汚れないというレア物なんだ」

あれは鍋で合っているみたいだな。マジックツールは他にも便利な道具があるのだろうか。例えば、無限に入るポケットとかあったら便利だな。

「今作っている料理は野菜と肉の香ばしいスープ、名付けて香ばしい肉と野菜のスープだ。美味しそうだろ」
「あのもうちょっといい名前無かったの?説明を逆に読んだだけじゃないか……?」
「そんな名前とどうでもいい」

サリィさんは凍ってしまうような冷たい声で言った。

「……なんかすみません、料理の名前なんてどうでも良いですよね」
「今は要らないと言っただけだ、あと少し時間がかかるからそこら辺に行って、剣の練習などをしておきな」
「分かりました……」

俺は逃げるかのように俺は適当に歩き始めた。





ーー

でも剣の練習と言っても、素振りぐらいしか分からない。さらに素振りをすると言っても、誰かがちゃとした素振りの見本を見せてくれないと変な振り方になってしまう。サリィさんがヴァウルと戦った時の事を思い出しても速すぎて分からなかったし、だからと言ってサリィさんは今料理を作っていてさらにさっき変な空気になっているから難しい。

誰か教えてくれる優しい人居ないかな~と俺は心の中で思った。

そして俺がどうしようかを悩んでいる時に後ろから、カサカサと草の音が聞こえた。カサカサと聴こえた方向はサリィさんのいる逆方向だった。

サリィさんが来たとしても、わざわざまわってから来る意味が無い。サリィ以外の人間かマモノぐらいしか考えられない。
なので俺はまず少し後ろに下がった。

「誰かいるのか!!」

俺が叫ぶとそこからぴょんっと女が出てきた。

「女の人?」
「そうだよ、男じゃなく女だよ」

変な人だな、こんな所で何をしていたんだろう?

「あの……ところで何をしていたんだ?」
「君をこそ何をしていたの」
「俺か?」

女はコクリと頷いた。

「いや、剣の練習をしようかなと思っていたんだ」
「そしたら、見本を見せてくれる人を探していて私を見つけたんだね」

女はコクリコクリと頷きながら言った。

「なんで見本を見せてくれる人を探している事が分かったんですか?」
「君の行動を見ればわかるよ」
「君は俺を観察していたということか?」
「そういうことに……ならないよ!」
「え!?」
「いつ私が君を見ていたと言ったの!」
「いや……君の行動を見ればわかるよ、といったじゃないか……」
「そんなのどうでもいい、君は剣の使い方を教えてくれる人を探してるんでしょ」
「そうですけど……」
「私が教えてあげてもいいわよ」

この人に本当に教えてもらっても大丈夫なのだろうか、でも本人が教えると言っているのだから試しに教えてもらって見るか。

「分かった……お願いする」
「よし、早速やるよ、ところでなんの武器を使うの?」

さっき見ていたのだから、絶対分かっていたと思うんだけどな。
俺はサリィさんから貰った剣を見せた。

「これは普通の種類の剣ね、うーんこの剣けっこういいやつじゃん」
「そうなのか?ある人から貰ったんですが」
「貰ったんだ、普通に買ったら数万デルするやつだね。これをくれた人は良い人だね」

お金をデルと言うのか、聞いたことがないな。でも高い剣だと言うことは分かった。

「見本を見せるね」

女はそう言うと剣を振った。その姿は綺麗な気がした。

「分かった?」
「え?」
「シュッてやる感じだよ」
「うん?」
「だからザァッてやる感じだって」
「……」
「どうしたの」
「もうちょっと分かり易いように説明出来ないのか?」

女の人はなんか文句かるの?と言う感じで俺を見てきた。

「とにかく、やって見て」
「あ、はい」

俺はさっき女が言った通りに真似をなるべくしてみたが剣が思ったよりも重くきちんと出来なかった。

「うーん……剣を振る以前に筋肉が足りないないような気がするな、君はもしかして、昔は自分であまり動いていなくて、ほとんど全て人に任せていた貴族だったけど、追い出された感じ?」
「違うよ、あとある程度は筋肉あると思うぞ」
「本当か?でも貴族なんじゃないの?」
「実は記憶が無いんだよ」
「それは大変だね、だから女の人と行動しているのか」
「え、なぜ知ってるんだ?」

この人俺をいつから見ていたんだ。

「それは……さっき一緒にいたところを見たの」
「俺を見ていたということだな」
「だから見てないと言ってるじゃん」

何を言っているのか分からないなと思ったが今は諦めることにした。

「それはあとでいいんだが、俺は何をすれば良いんだ?」
「それは、筋トレをすれば良いんだよ」

その後、女の人は筋トレのコツを教えた後に、私のことを誰にも言うなといわれて、それと10日後に会いに来ると言うと去って行ったのだった。





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