ウォー・リバー

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シーズン1 物語

第1話 シーズン1/リポート1/セクション1

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第1話 Ver1.0/Rep1/Sec1
ウォー・リバー/WAR RIVER
Ver1.0  導かれる希望

1.ここが地球か…

 時はF.C.(フロンティアセンチュリー)0012。地球連合国家と宇宙移民国家との対立は深まり、激化の一途を辿っていた。
 地球連合軍は宇宙軍を設立する一方で、宇宙移民国家は対抗すべく、直ちに〝宇宙開拓軍〟を結成した。
 地球連合軍の独裁的手段は治まらず、地球圏だけでなく、宇宙の支配を目論んでいた。よって、宇宙革命の狼煙が上がるのであった。
 
 F.C.0014。4月に地球連合軍と宇宙開拓軍は、主導権争いで開戦した。地球連合宇宙軍側は地球圏内の宇宙ステーションを本部基地として構えて、宇宙開拓軍に挑んだ。
 戦力差は宇宙開拓軍の戦艦の圧倒的な火力により、地球連合軍が不利かと思われたが、があった。
 宇宙開拓軍は交通機関用の宇宙船を改造、戦闘機開発や戦艦の建造に力を注いでいた。地球連合軍もまた、優秀な技術者を集めて、強力な兵器の開発に着手していた。

 地球連合軍はロボット工学テクノロジーに目をつけて、作業用大型ロボットを改良、軍用兵器を極秘で開発していた。
〝Warrior Machin〟通称WMは、有人操縦式汎用人型戦闘兵器であり、地球連合軍の主力として導入された。

 WMは単眼モノアイタイプの頭部が特徴で、敵艦を撃沈するほどの装備、能力があり、宇宙開拓軍に脅威をもたらした。ただ、宇宙開拓軍も負けじと、戦略を練っていき…

 気づけば、開戦から1年経っていた。勝敗の行方に拘らず、終戦を望んでいる者が多数いたが、虚しく戦火は消えず行き詰っていた。
 両軍は態勢を立て直して、停戦状態となるが、それは束の間のことであった。
 
 先手を取ったのは、宇宙開拓軍であった。
 
 実のところ、宇宙開拓軍もWMを開発する技術を持っていた。ただ、運用テストが遅延したため、投入が開戦時までに間に合わなかった。不幸中の幸いか、戦争が中断したことで、WMの生産作業を再開、実戦配備に取り掛かった。WMが完成すると、宇宙開拓軍の猛攻が始まる。

 宇宙開拓軍はWMを積んだ輸送艦を地球に降下させて、地球連合軍基地の制圧を開始した。こうして、戦争の舞台は宇宙から地球へと変わった。
 
 地球の民〝アースネーション〟は戦塵を逃げ惑い、日常生活を奪われていく、多くの犠牲者の血が流れて戦争難民を生み出していった。
 
 やがて、宇宙開拓軍は各地の地球連合軍基地を占領していき、自軍陣地を拡大していった。力関係に大差はなく、お互い一歩も退かず、両軍の哀れな戦闘《たたかい》が続いていった。 
 
  
 そして、月日が流れて……

 ある日の宇宙空間、地球の軌道に〝謎の物体〟が確認された。それはやがて、地球の大気圏を抜けて、重力に逆らわず落下していった。

 地球連合軍の軍事衛星は、落下する謎の物体を廃棄処分の人工衛星や破損したWMの破片、もしくは小さな隕石と思い込み、正体を突き止めず見落としていた。
 
 謎の物体の落下地点は大西洋の海域だった。謎の物体は球体カプセルで、真夜中の大西洋海上で浮いていた。その中には人影があり…

「…現在地を確認、潜行して目的地に上陸後、任務を遂行する」
 1人の大人し気な金髪青年が球体カプセルの中で、誰かと連絡を取っていた。彼を乗せたカプセルは、ある領土を目指していた。

 独立連邦インデペンデンス・フェデラル通称IFは、かつてのアメリカ大陸であった。
 国境制度の廃止に伴い、南アメリカ大陸と北アメリカ大陸は統合化、地球連合軍の占領下により、民主主義的思想は失われた。
 よって、自由の国、経済・軍事大国と名高いアメリカ国家は、完全に消滅した。米国アメリカは独立前の植民地時代に逆戻りして、絶望感が広がっていくのであった。

「ここが地球か…」
 謎の金髪青年はカプセルから降りて、外の空気を吸うのと同時にそう呟いた。彼は地球に来たのは初めてで、その目的は決して穏やかなものではなかった。

 謎の金髪青年は、IFの領土への不法なる上陸・侵入を目論んでいた。
 
 謎の金髪青年の名は、リヴァー・ボウイ。彼は目立たない暗い服装で行動していた。侵入する場所はIFの軍事施設だった。

 リヴァーは密偵業務を請け負っており、軍事施設の偵察、破壊工作等が主な任務だった。彼は専用端末タブレットを使用して、軍事施設のセキュリティシステムに障害バグ電波を送った。それで監視カメラやセキュリティ機能が一時失われるのだが…
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