空から女の子が降ってきた

さきくさゆり

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空から女の子が降ってきた

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 あー今日から学校かー……。
 やだなぁ……。
 月曜日の朝が一番嫌だよ……。

 そんな風に考えながら、俺は通学路を歩いていた。

 それになんで学校にいかなきゃならないんだ……。
 義務教育だから行ってるけど、生活で使うのって小学校で習う内容くらいだろ……。
 XとかYとか使わないだろ……。

 そんな風に考えながら、俺は曲がり角を曲がった。

 なんか面白いことないかなぁ。
 未だ根強い人気の異能力に目覚めるとか。
 もう使い倒されてるけど突然異世界に召喚とか。
 もう古いけど空から女の子が降ってくるとかさぁ。

 そんな風に考えながら、俺は公園の前を通り過ぎようとした。

 その時、上の方で何か声が聞こえた。

 俺はなんだぁと思って見上げると、

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!」

 なんかピンク色のツインテールにピンクの服を着た女の子が降ってきた。

 俺は咄嗟に腕を広げ、受け止めようとして…………








「ハッ?!ピンクの女の子は?!」

 ん?
 あれ?
 ここどこ?

「はいお疲れ様でーす」
「へ?」

 後ろを見ると、七三分けにメガネをかけた少し背が高めの男がこちらに向かって頭を下げていた。

「えー、死因は降ってきた女の子を受け止めようとしたことによって、地面に叩きつけられたことによる内臓破裂と頭蓋陥没ですね」

「は?」

「とりあえず、イレギュラーな死の為、まだ貴方を回収することができません。ですので、えー別世界へこのまま転移と言う形を取らせていただきます。その際ですね、えーその世界で少しで生きやすいようにですね、えー言語理解の能力をですね。付けさせていただきますのでご安心ください」

「まって!まって!」

「では、転移先では科学の代わりに魔学と言うものが発展しております少し変わった世界となっております」

「頼むから待って!話を!話を聞いて!というか聞かせて!」

「では、残りの人生をお楽しみくださいませ」

「説明してくれええええええ!!!!」


 俺は次の世界でまあ色々あったけど、なんやかんやで七十五年生きた。
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