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『ステータス!』
ドキドキしながら早速、僕は心の中で念じてみた。
目の前に、薄っすら青い光を放つ半透明な画面が現れる。
ーーーーーーーーーーーーーーー
【名 前】イツキ・ナルサワ
【年 齢】13
【性 別】女
【種 族】人族
【レベル】52
【職 業】
【スキル】治癒魔法10
投擲術2
物理耐性1 魔法耐性1
異常耐性2
【称 号】異世界転生者
月神アイーフォの加護を受けし者
ーーーーーーーーーーーーーーー
うっわ、ホントにゲームみたいなんだ!
そして僕は本当に女の子になってるんだ…
一瞬浮かれて、すぐに悲しい現実を再認識して、僕はテーブルにガクリと突っ伏した。
ああ、ダメージが半端ない。
て言うか、レベル52ってどういう事だろう…
称号の異世界転生者はいいとして、修得した覚えのないスキルに、知らない神様の加護。
分からない事だらけで少し考え込んでいたら、食べ終えた食器をいつの間にか片付けていたアヤコさんが僕の隣の椅子に戻って来た。
「どうなってた?イツキのステータス。私が見てもいいかい?」
僕はコクリと頷くと身体を横に少しずらした。
アヤコさんが横から覗き込んで来るかと思ったからだ。
でもアヤコさんは笑いながら、
「スキルの【鑑定】で見せてもらうって事だよ」
と教えてくれた。
どうやら自分が見ている画面は他人からは全く見えていないらしい…
不思議だ。
一体どんな仕組みになってるんだろう。
脳内に表示されたものを目で見えていると錯覚させられてるって事なんだろうか?
「レベルは52か。グリフィン3匹だし、そんなもんかな。スキルも…【投擲】と【耐性】が付いたね。
【耐性】はね、転移不可の夜の森を暑くて不安だらけの状態で無理矢理私が歩かせたからだよ。勝手して本当にゴメンね」
そう言うと、アヤコさんは真剣な顔をして僕に頭を下げた。
昨日の一連のあれこれはパワーレベリングってやつだったって事なのか…
それよりも、僕には気になっている事があった。
そう、全く覚えの無い【治癒魔法】の事だ。
アヤコさんも同じ事が気になっていたのか、こんな事を教えてくれた。
「実はね、私は【治癒魔法】が大の苦手なんだ。周りの人達には内緒にしてるんだけどね。でもイツキには才能があるみたいで本当に嬉しいよ。いっぱい魔法を覚えて是非私に教えて欲しいな」
そう言うと照れくさそうに笑った。
ぐあッ!!
イケメンの照れた顔とか!
どんだけ破壊力抜群なんだ、恐ろしい。
僕が中身も女の子だったらイチコロだったよ。
一撃でコロリだよ。
でも心は男なので、奥歯をギリギリ噛み締める思いで頷いた。
「はい頑張ります」
クソぅ…
羨ましくなんか、ないぞ!
ドキドキしながら早速、僕は心の中で念じてみた。
目の前に、薄っすら青い光を放つ半透明な画面が現れる。
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【名 前】イツキ・ナルサワ
【年 齢】13
【性 別】女
【種 族】人族
【レベル】52
【職 業】
【スキル】治癒魔法10
投擲術2
物理耐性1 魔法耐性1
異常耐性2
【称 号】異世界転生者
月神アイーフォの加護を受けし者
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うっわ、ホントにゲームみたいなんだ!
そして僕は本当に女の子になってるんだ…
一瞬浮かれて、すぐに悲しい現実を再認識して、僕はテーブルにガクリと突っ伏した。
ああ、ダメージが半端ない。
て言うか、レベル52ってどういう事だろう…
称号の異世界転生者はいいとして、修得した覚えのないスキルに、知らない神様の加護。
分からない事だらけで少し考え込んでいたら、食べ終えた食器をいつの間にか片付けていたアヤコさんが僕の隣の椅子に戻って来た。
「どうなってた?イツキのステータス。私が見てもいいかい?」
僕はコクリと頷くと身体を横に少しずらした。
アヤコさんが横から覗き込んで来るかと思ったからだ。
でもアヤコさんは笑いながら、
「スキルの【鑑定】で見せてもらうって事だよ」
と教えてくれた。
どうやら自分が見ている画面は他人からは全く見えていないらしい…
不思議だ。
一体どんな仕組みになってるんだろう。
脳内に表示されたものを目で見えていると錯覚させられてるって事なんだろうか?
「レベルは52か。グリフィン3匹だし、そんなもんかな。スキルも…【投擲】と【耐性】が付いたね。
【耐性】はね、転移不可の夜の森を暑くて不安だらけの状態で無理矢理私が歩かせたからだよ。勝手して本当にゴメンね」
そう言うと、アヤコさんは真剣な顔をして僕に頭を下げた。
昨日の一連のあれこれはパワーレベリングってやつだったって事なのか…
それよりも、僕には気になっている事があった。
そう、全く覚えの無い【治癒魔法】の事だ。
アヤコさんも同じ事が気になっていたのか、こんな事を教えてくれた。
「実はね、私は【治癒魔法】が大の苦手なんだ。周りの人達には内緒にしてるんだけどね。でもイツキには才能があるみたいで本当に嬉しいよ。いっぱい魔法を覚えて是非私に教えて欲しいな」
そう言うと照れくさそうに笑った。
ぐあッ!!
イケメンの照れた顔とか!
どんだけ破壊力抜群なんだ、恐ろしい。
僕が中身も女の子だったらイチコロだったよ。
一撃でコロリだよ。
でも心は男なので、奥歯をギリギリ噛み締める思いで頷いた。
「はい頑張ります」
クソぅ…
羨ましくなんか、ないぞ!
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