とよとも

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17)F男の挑発

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なぜF男は俺に対して必要以上に

威嚇して来るのか理由はわからないが…

俺の存在が、F男には気に入らないのだろう。



いや、もしかして俺が両手をポケットに

突っ込んでいるからか?

俺が靴のかかとを踏んでいるからか?

俺の金髪パンチパーマが気に入らなかったのか?

俺はごく普通の感覚を持ち合わせたヤンキーだ。



この高校にはとんでもないファッションセンスの

奴がいてたが…

例えば、レインボーアフロ。

日よけになるぐらいの突起状頭上ボリュームの

リーゼント。

例えば、普通の学生服に坊主頭。



当時“ナウい“この言葉が流行っていた。

この高校はナウかったかもしれない。 



この高校には、普通のヤンキー姿の俺が

ある意味浮いていたのかもしれない。



俺は威嚇もガン見もせず

ただ前だけを向いて立っていた。



突如!

俺の見ている景色が激変した。



F男の顔しか見えない。


ウザすぎる。
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