騎士物語〜死者の道標〜

ミイ

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死者の道標(おまけ)

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エミール・ゼッレ

魔神大戦時、行動を共にした6人の騎士たちと共に「聖騎士」もしくは「神々の愛し子」と呼ばれる。

大戦時は騎士学校付き助教。後、教授へ。妻は騎士学校時代の恩師にして大魔道士ヴェーラーの娘。双子の娘あり。晩年はその名声から逃れるように聖教国にて過ごす。82歳にて死去。

ダルムシュタット大聖堂の大ステンドグラスに同輩6名と共に描かれており、死者の魂を導く為のランタンを右手に持つ人物が騎士・エミールと言われる。

魔神大戦終結後50年を経て公開された、「神眼」エルンスト・アイゼナッハ枢機卿によるワティカニス聖教国・公式報告書によれば大戦初期に王国騎士団を魔神が襲撃。王国の守護神・アンチュロイスの加護のほころびとなる森に転移させた後、虐殺した。

虐殺した騎士の魂を核に王国南部を覆う巨大な呪詛を成そうとするも、エミール達の救済により騎士団の魂は家族のもとに還った為、失敗。もし呪詛がなされたとすれば王国南部に生き残りはいなかったであろうとされる。

「聖者」、「神々の愛し子」との呼び名は、生前、エルンスト枢機卿により神託を受けた為とも、臨終時、神の御使いが顕在した為とも言われるが詳細は不明。

なお、エミールの死後、王国の人々は半年に渡って自主的に喪に服したという。

(王国騎士覚書より)
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