13 / 26
13※
しおりを挟む異常な興奮の熱に魘されて、唯の意識は断片的だった。
お互い隅々まで舐め合って、唯は身内以外の男性に初めて一糸纏わぬ姿を晒す––––……その恥ずかしささえ忘れて、ユウマの体を貪るように求めた。
色の白いユウマの裸体は、淡く白い光を放っているように唯には見える。
––––その淡い光だけに唯は目を奪われ、手を伸ばし続けた。
初めて異性と肌を重ねるのに、唯は本能のまま快楽を追求し、躊躇も無い。
全てを知っているかのように、ただ衝動のまま体中の感覚を研ぎ澄ませた。
興奮するとまるで変化してしまう自分の体が、唯は恥ずかしくて堪らなかったのに……––––
これが、ラット––––
時折薄れる意識の中で、自分では無い自分の体はユウマを求め続ける。
––欲しい
––入れたい
––一つになりたい
それは、ユウマも同じだった。
お互いの一番熱く、敏感なものを口に含め合えば、相手は切羽詰まった顔で普段は絶対に誰にも聞かれてはいけない声を漏らす。
それが余計に情欲を刺激し、興奮を煽る––––
唯は頭で付けた知識だけで、全てを実践し続けた。
ユウマが声を上げれば、それがまた熱を呼び、唯を更に喜ばせる……唯の体を熱くさせ、溢れさせる。
「お姉さんの小さくて可愛いね……。ずっと口に含んでたい……」
妖しい目つきで唯の足の間から唯を見上げるユウマに、唯は何度果ててしまったか分からない。
何度果てても、ユウマは迷い無くそれを飲み込んだ。
唯と、同じように……––––
本当に、これがしたかったことなのかな……––––
唯は果てる度、ほんの一時正気に戻る。
これ以上無い快感に、ずっと浸っていたいのに、唯は早く逃げ出したかった。
初めてだって、言わなきゃっ……––
そう何度唯が思っても、また熱に絆され消えていく。
自分には経験が無いと正直に言えば、時折晒す不慣れな自分も、どこか不自然な愛撫も許してもらえる気がした。
またαの癖に––––と、呆れられてしまうかもしれないが……
唯がうつ伏せに倒れ込んだ状態から、よろよろと両手両膝を付いて体を起こすと、ユウマは後ろから唯を抱き抱えた。
ユウマは唯の背中に唇を這わせ、手は唯の胸元を執拗に撫で回す。
唯のお尻には、ユウマの体の中で一番熱い場所が当たっている。
「お姉さん童顔だけど脱ぐとやっぱ大人の女性だね。ここは大きくてびっくりしちゃった……」
そう言ってユウマに胸を鷲掴みにされると、唯は小さく声を上げる。
「避妊しないと……お姉さん妊娠させちゃうかも。それとも、お姉さんが入れる?入れても良いよ、初めてだけど入れ易くはなってるから」
ユウマは唯の背中をちゅっちゅっ…とわざと音を立てながら愛撫して、その両手は唯の胸元や体の真ん中部分を忙しなく動き回っている。
入れ易く……その言葉が、なぜか唯の胸にジリッとした僅かな痛みを走らせた。
「……入れて」
不意に、唯はそう呟く。
「ユウマ、早く入れて。私に入って来て」
唯の頭がユウマの方を振り向くと、ユウマは堪えきれないように顔を歪めて唯に口付けた。
「待ってね、ゴム––––」
「嫌、そのまま入れて」
唯の言葉に、ユウマは一瞬動きが止まる。
「……ダメだよ。契約書にもあったでしょ?」
ユウマは荒い息をなんとか抑え、白く長い指を唯のお尻から腰にかけて滑らす。
「っピル、飲んでるから……お願い。そのまま欲しい……」
唯は目に涙を蓄えて、懇願する。
唯は万が一、にはきちんと備えておいた。出来る限りの事を––––
ユウマは少し迷ったが、溢れて止まない唯の泉に白くて長い指をぐっと押し入れる。
その途端、ひっ…と唯が声を上げた。
「……凄いね。こんなに濡れる人、初めて会った」
ユウマはそう言うと、自身を唯に当てがう。
早く、早く、お願いっ––––
唯がユウマの方をもう一度見ると、ユウマは口の端を少し上げて笑う。
すると直ぐに、ユウマが唯の中へ入って来た。
唯が覚悟したような痛みはそこには無く、熱と圧迫感が続く。自分の体が押し広げられる感覚に、唯は今まで感じた事の無い幸福と一体感を感じていた。
フワフワとした意識が視界を曇らせ、意識が遠のく。
「お姉さんの中、キツイッ……」
ユウマのはぁ、はぁと言う息と切羽詰まるような声が背中越しに聞こえた時、唯は遠のいていた意識がまたハッキリとしてくる。
「……っ初めて、なの。ごめんなさっ」
唯の声にならない声が、なんとか絞り出される。
「え……?」
唯の言葉に、ユウマは全てがみっちりと唯に収まった体を密着させたまま動きを止める。
「……痛く無い?大丈夫?」
ユウマは途端に心配そうに唯を見つめるが、唯はユウマの方を見ない。
「痛く無い……。むしろ、お腹切ないっていうか、ジンジンして……。
この歳で初めてって––––
恥ずかしくて……言えなかったの……αがΩに入れた方が、やっぱり正しい––––?」
唯が泣きそうな声でそう言うと、唯は自身の体の中で自分の物では無い物体がビク、ビクッと跳ねるのが分かった。
「いっ今、なんか、お腹動いて––––」
「興奮して大きくなっちゃった……それ、わざと?」
ユウマが一度腰を引き、また唯へ押し当てると、そこには尋常では無い快感の波が押し寄せる。
直接触れ合った肌が絡まり合い、αとΩ、持って生まれたお互いの体の全てが更なる熱を求め合った。
唯が声を抑えようと身を硬くすると、ユウマが唯の耳に舌を這わせる。
「凄く気持ちい良い……。死んじゃいそう……」
ユウマの荒い息遣いと、そこに漏れ出た余裕の無い言葉が、唯の脳を刺激して、唯は目の前がチカチカした。
何度も何度もユウマに突き上げられて、唯は悲鳴を上げる。
ユウマのくぐもった声が聞こえた頃、ユウマは剥き出しになった唯の項に歯を突き立てた。
「あっ––––!」
唯が一際大きな声を上げる。
「……俺が噛まれる側だけど、Ωが噛んでも良いよね」
ユウマはそう言って何度も唯の項を甘噛みする。
痛くなるかならないかの絶妙な刺激に、唯の体は震えた。
噛むはずの自分が、噛まれている……その性質に矛盾した状況に、唯の体はより興奮し、ユウマから全てを搾り取ろうとする。
お互いが何度弾けても、二人は離れることは無かった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
密会~合コン相手はドS社長~
日下奈緒
恋愛
デザイナーとして働く冬佳は、社長である綾斗にこっぴどくしばかれる毎日。そんな中、合コンに行った冬佳の前の席に座ったのは、誰でもない綾斗。誰かどうにかして。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる