8 / 140
第1章:決意
精神の薄明
しおりを挟む
◇◇◇
——ブライトヒル王国城門近辺
走り出したユウキは、大急ぎで市街地へと向かう。
自身が、クライヤマが、そして何よりリオが。この地獄のような出来事の黒幕ではない事を証明する唯一の方法。
それは、リオから日長石を託されたユウキ自身が戦いに身を投じ、事態の収束に臨むことであった。
「あっちから騒音が聞こえる……」
生まれて初めて見るブライトヒル王国の街並みだが、喧騒は土地勘のない彼をも容易に導く。さらに走り、城下街へと出た。
ここまで来ると、既に戦いの痕跡が見られた。
「うう……ひ、人の死体……!」
無惨にも切り裂かれた、もう動くことのない人間だったモノ。
「怖いけど、これくらいで諦めるわけには……」
気を強く保ち、騎士の死体へ近寄る。
「ついてる……のかな? まだ、きれいだ」
その手元には、剣が転がっていた。比較的、美品である。
「くそっ、い、意外と重いな」
初めて手に取った武器。アインズを始めとする騎士たちが軽々と振るっているそれは、全くの素人でしかないユウキにとっては、持ち上げるだけで一苦労の代物であった。
「よ、よし。なんとか」
よろけながらも、武器を手にした。と、そこへ。
《グギギィ……!》
「……っ! バ、バケモノ⁈」
人間の子供ほどの大きさをした小型が、少年を見て呻いた。
彼とて覚悟は決めていた。だがしかし、騎士でも何でもないユウキはバケモノを恐れた。
あの時とは違い、死にたいという感情に支配されていない。むしろ、やるべきことを見つけて、真逆の感情を抱いていた。
そんな中、一人で遭遇してしまったバケモノは、天使などではなく、やはり恐るべきバケモノに見えた。
《ウギャギャ!》
「う、うわ!」
目を瞑ってしまった。ろくに相手の動きを観察せず、ガムシャラに剣を振る。
《ウギャア?!》
「あ……た、倒した……?」
重さに引っ張られ、尻もちをつきながら当てずっぽうに振り回された剣は、奇跡的にバケモノを捉えた。
目を開けた彼の視界に、小型バケモノの死骸が映る。
「勝てたけど、こんなんじゃダメだ。こんな、偶然の勝ちじゃ」
再び重い剣を持ち上げ、喧騒が最も大きそうな方向へと進む。
◇◇◇
——ブライトヒル王国市街地中央
「う……で、でかいな……」
更に戦場を駆けたユウキは、今度は大型のバケモノと遭遇してしまった。
自身の倍とまではいかないものの、対格差が有りすぎる存在に数歩、後退りした。
《グギャァァァ!》
「き、来た!」
バケモノが長い爪を振り上げ——
「うわぁ!」
——勢いよく振り下ろした。数刹那前までユウキが立っていた場所に爪があった。
「あ……危なかっ——」
安堵しようとしたユウキ。だがバケモノはそれほど優しい存在ではなかった。振り下ろした爪を、そのまま地面に擦りながら彼の方へ。
「や、やめ——」
また、目を瞑ってしまった。
——ああ、僕の使命は。
——こんなところで幕を閉じるのか
諦めてしまったわけではない。かといって、諦めなければなんとかなる、などという根性論でどうにかなるような状態でもない。
彼の心理状態にかかわらず、終焉はまっすぐとユウキに迫る——が。
「君、目を開けて! 立ち上がるんだ!」
「——え?」
死を間近に控えた彼を救ったのは、またしても騎士であった。
「くらえ、バケモノ!」
《ウグギャァア?!》
首元からヘソまでを裂かれた大型のバケモノは、断末魔と共に地面に倒れた。
「あ……ありがとう、ございます」
見ると、その人物は、やけに豪華な装飾の鎧を身に着けていた。
第一部隊長を務めるアインズの鎧姿と比較しても、豪華さに大きな差を感じる程であった。
すなわち、彼女よりも地位が上の人物であると想像できる。
「君は……どうしてこんな所へ出てきた?」
顔を見て、相手がクライヤマから救助された少年であることに気が付いた様子。
「やらなきゃ、ダメなんです。僕が、やらなくちゃ!」
「……? とにかく、ここは危険だ。事態が終息するま——待つんだ!」
話も聞かずに走り出したユウキ。騎士が静止を促すも、止まらない。
「君、そっちは——くそ、邪魔をするな!」
いつの間にか周辺に集まってきた、小型と中型の群れ。ユウキを追う事はかなわず、彼は仕方なく対処にあたった。
◇◇◇
走った先で、ユウキはこれまでとは異なるものを目にした。
「これ、凍ってる?」
土に付いた足跡を見て違和感を覚えた彼は、しゃがんで触れてみた。辺りを見ると、何処からか続いている足跡の一部だと分かった。
「向こうまで続いてる……」
少し迷ったが、覚悟を決めた様子で——
「よし、追いかけよう」
無謀だと分かっていても、彼は進んだ。とても冷静とは言えない、目的に支配された狂気的な挑戦である。
「さ、寒い……えっと、左に続いてるな」
不自然な気温変化に気付きながらも、やはり止まることなく進んでいく。まるで何かに導かれるかのように、盲目的に駆ける。
角を曲がると、見知った騎士二人と、氷のバケモノを見つけた。
「あっ——!」
一歩近づいたその時、ツヴァイがバケモノによって飛ばされた。だが、彼が驚いたのは、ツヴァイの事ではない。
探し求めた首飾りが、すぐ目の前に落ちてくるという、運命的な出来事の為である。
「ユ、ユウキくん?!」
「ぐ……な、なぜ出て来た!」
日長石の首飾りを拾い上げる少年。その姿を見たアインズとツヴァイが言った。
その問いに、うってかわって妙に落ち着いた彼が答える。
「もう、嫌なんだ。何もできないのは。何もしないのは」
「だからって! ここは危険よ、城に戻りなさい!」
「決めたんだ! 僕は戦う、戦うんだよ!」
「な、何をバカなことを! 君は民間人なのだぞ?!」
二人の警告には耳を貸さず、拾った首飾りを自分にかけた。ゆっくりと目を閉じ、日長石を握りしめた。
——っ!
特別激しい拍動が一回。その一瞬、景色が全て消えた。
……?
真っ暗闇の空間。
何かに群がる大人たち。
それを背後から眺める少年。
記憶に新しい悪夢であった。
罵詈雑言を飛ばす彼らに少年は——
「夢……? いや、違うか」
それは、記憶。
それは、トラウマ。
「邪魔だ、どけ!」
右手を左から右へ払う。すると、前を塞いでいた大人たちの幻影が晴れた。
「——リオ」
幻影の向こう側に立っていた、綺麗な巫女衣装に身を包んだ少女が振り返る。
彼女の背には、まばゆい太陽がある。ユウキは、彼女に向かって右手を伸ばした。
少女は、それに呼応するように、少年に向かって笑顔で手を伸ばした。
「……あっ」
だが、二人の手が接触することは無かった。代わりに、日長石が激しく輝く。
その光はやがて闇を照らし、景色はブライトヒル王国の街に戻った。
——ブライトヒル王国城門近辺
走り出したユウキは、大急ぎで市街地へと向かう。
自身が、クライヤマが、そして何よりリオが。この地獄のような出来事の黒幕ではない事を証明する唯一の方法。
それは、リオから日長石を託されたユウキ自身が戦いに身を投じ、事態の収束に臨むことであった。
「あっちから騒音が聞こえる……」
生まれて初めて見るブライトヒル王国の街並みだが、喧騒は土地勘のない彼をも容易に導く。さらに走り、城下街へと出た。
ここまで来ると、既に戦いの痕跡が見られた。
「うう……ひ、人の死体……!」
無惨にも切り裂かれた、もう動くことのない人間だったモノ。
「怖いけど、これくらいで諦めるわけには……」
気を強く保ち、騎士の死体へ近寄る。
「ついてる……のかな? まだ、きれいだ」
その手元には、剣が転がっていた。比較的、美品である。
「くそっ、い、意外と重いな」
初めて手に取った武器。アインズを始めとする騎士たちが軽々と振るっているそれは、全くの素人でしかないユウキにとっては、持ち上げるだけで一苦労の代物であった。
「よ、よし。なんとか」
よろけながらも、武器を手にした。と、そこへ。
《グギギィ……!》
「……っ! バ、バケモノ⁈」
人間の子供ほどの大きさをした小型が、少年を見て呻いた。
彼とて覚悟は決めていた。だがしかし、騎士でも何でもないユウキはバケモノを恐れた。
あの時とは違い、死にたいという感情に支配されていない。むしろ、やるべきことを見つけて、真逆の感情を抱いていた。
そんな中、一人で遭遇してしまったバケモノは、天使などではなく、やはり恐るべきバケモノに見えた。
《ウギャギャ!》
「う、うわ!」
目を瞑ってしまった。ろくに相手の動きを観察せず、ガムシャラに剣を振る。
《ウギャア?!》
「あ……た、倒した……?」
重さに引っ張られ、尻もちをつきながら当てずっぽうに振り回された剣は、奇跡的にバケモノを捉えた。
目を開けた彼の視界に、小型バケモノの死骸が映る。
「勝てたけど、こんなんじゃダメだ。こんな、偶然の勝ちじゃ」
再び重い剣を持ち上げ、喧騒が最も大きそうな方向へと進む。
◇◇◇
——ブライトヒル王国市街地中央
「う……で、でかいな……」
更に戦場を駆けたユウキは、今度は大型のバケモノと遭遇してしまった。
自身の倍とまではいかないものの、対格差が有りすぎる存在に数歩、後退りした。
《グギャァァァ!》
「き、来た!」
バケモノが長い爪を振り上げ——
「うわぁ!」
——勢いよく振り下ろした。数刹那前までユウキが立っていた場所に爪があった。
「あ……危なかっ——」
安堵しようとしたユウキ。だがバケモノはそれほど優しい存在ではなかった。振り下ろした爪を、そのまま地面に擦りながら彼の方へ。
「や、やめ——」
また、目を瞑ってしまった。
——ああ、僕の使命は。
——こんなところで幕を閉じるのか
諦めてしまったわけではない。かといって、諦めなければなんとかなる、などという根性論でどうにかなるような状態でもない。
彼の心理状態にかかわらず、終焉はまっすぐとユウキに迫る——が。
「君、目を開けて! 立ち上がるんだ!」
「——え?」
死を間近に控えた彼を救ったのは、またしても騎士であった。
「くらえ、バケモノ!」
《ウグギャァア?!》
首元からヘソまでを裂かれた大型のバケモノは、断末魔と共に地面に倒れた。
「あ……ありがとう、ございます」
見ると、その人物は、やけに豪華な装飾の鎧を身に着けていた。
第一部隊長を務めるアインズの鎧姿と比較しても、豪華さに大きな差を感じる程であった。
すなわち、彼女よりも地位が上の人物であると想像できる。
「君は……どうしてこんな所へ出てきた?」
顔を見て、相手がクライヤマから救助された少年であることに気が付いた様子。
「やらなきゃ、ダメなんです。僕が、やらなくちゃ!」
「……? とにかく、ここは危険だ。事態が終息するま——待つんだ!」
話も聞かずに走り出したユウキ。騎士が静止を促すも、止まらない。
「君、そっちは——くそ、邪魔をするな!」
いつの間にか周辺に集まってきた、小型と中型の群れ。ユウキを追う事はかなわず、彼は仕方なく対処にあたった。
◇◇◇
走った先で、ユウキはこれまでとは異なるものを目にした。
「これ、凍ってる?」
土に付いた足跡を見て違和感を覚えた彼は、しゃがんで触れてみた。辺りを見ると、何処からか続いている足跡の一部だと分かった。
「向こうまで続いてる……」
少し迷ったが、覚悟を決めた様子で——
「よし、追いかけよう」
無謀だと分かっていても、彼は進んだ。とても冷静とは言えない、目的に支配された狂気的な挑戦である。
「さ、寒い……えっと、左に続いてるな」
不自然な気温変化に気付きながらも、やはり止まることなく進んでいく。まるで何かに導かれるかのように、盲目的に駆ける。
角を曲がると、見知った騎士二人と、氷のバケモノを見つけた。
「あっ——!」
一歩近づいたその時、ツヴァイがバケモノによって飛ばされた。だが、彼が驚いたのは、ツヴァイの事ではない。
探し求めた首飾りが、すぐ目の前に落ちてくるという、運命的な出来事の為である。
「ユ、ユウキくん?!」
「ぐ……な、なぜ出て来た!」
日長石の首飾りを拾い上げる少年。その姿を見たアインズとツヴァイが言った。
その問いに、うってかわって妙に落ち着いた彼が答える。
「もう、嫌なんだ。何もできないのは。何もしないのは」
「だからって! ここは危険よ、城に戻りなさい!」
「決めたんだ! 僕は戦う、戦うんだよ!」
「な、何をバカなことを! 君は民間人なのだぞ?!」
二人の警告には耳を貸さず、拾った首飾りを自分にかけた。ゆっくりと目を閉じ、日長石を握りしめた。
——っ!
特別激しい拍動が一回。その一瞬、景色が全て消えた。
……?
真っ暗闇の空間。
何かに群がる大人たち。
それを背後から眺める少年。
記憶に新しい悪夢であった。
罵詈雑言を飛ばす彼らに少年は——
「夢……? いや、違うか」
それは、記憶。
それは、トラウマ。
「邪魔だ、どけ!」
右手を左から右へ払う。すると、前を塞いでいた大人たちの幻影が晴れた。
「——リオ」
幻影の向こう側に立っていた、綺麗な巫女衣装に身を包んだ少女が振り返る。
彼女の背には、まばゆい太陽がある。ユウキは、彼女に向かって右手を伸ばした。
少女は、それに呼応するように、少年に向かって笑顔で手を伸ばした。
「……あっ」
だが、二人の手が接触することは無かった。代わりに、日長石が激しく輝く。
その光はやがて闇を照らし、景色はブライトヒル王国の街に戻った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
この争いの絶えない世界で ~魔王になって平和の為に戦いますR
ばたっちゅ
ファンタジー
相和義輝(あいわよしき)は新たな魔王として現代から召喚される。
だがその世界は、世界の殆どを支配した人類が、僅かに残る魔族を滅ぼす戦いを始めていた。
無為に死に逝く人間達、荒廃する自然……こんな無駄な争いは止めなければいけない。だが人類にもまた、戦うべき理由と、戦いを止められない事情があった。
人類を会話のテーブルまで引っ張り出すには、結局戦争に勝利するしかない。
だが魔王として用意された力は、死を予感する力と全ての文字と言葉を理解する力のみ。
自分一人の力で戦う事は出来ないが、強力な魔人や個性豊かな魔族たちの力を借りて戦う事を決意する。
殺戮の果てに、互いが共存する未来があると信じて。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
最強剣士が転生した世界は魔法しかない異世界でした! ~基礎魔法しか使えませんが魔法剣で成り上がります~
渡琉兎
ファンタジー
政権争いに巻き込まれた騎士団長で天才剣士のアルベルト・マリノワーナ。
彼はどこにも属していなかったが、敵に回ると厄介だという理由だけで毒を盛られて殺されてしまった。
剣の道を極める──志半ばで死んでしまったアルベルトを不憫に思った女神は、アルベルトの望む能力をそのままに転生する権利を与えた。
アルベルトが望んだ能力はもちろん、剣術の能力。
転生した先で剣の道を極めることを心に誓ったアルベルトだったが──転生先は魔法が発展した、魔法師だらけの異世界だった!
剣術が廃れた世界で、剣術で最強を目指すアルベルト──改め、アル・ノワールの成り上がり物語。
※アルファポリス、カクヨム、小説家になろうにて同時掲載しています。
レディース異世界満喫禄
日の丸
ファンタジー
〇城県のレディース輝夜の総長篠原連は18才で死んでしまう。
その死に方があまりな死に方だったので運命神の1人に異世界におくられることに。
その世界で出会う仲間と様々な体験をたのしむ!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる