17 / 140
第2章:破壊
突然の来訪者
しおりを挟む
◇◇◇
——ニューラグーン王国城、城門前
ニューラグーン国王への挨拶と、増援の獲得と言った目的のため、王国城へとやってきた二人。騎士であることの証明のため、両名とも装備を身に着けての訪問である。
事前に文書などを送った訳ではないが故、まずは謁見の交渉からする必要がある。
「恐れ入ります」
「何でしょう」
アインズを先頭にして、門番の騎士に話しかける。
「私、ブライトヒルから参りました、王国騎士団のアインズと申しますが」
彼女が名乗ると、細かった門番騎士の眼が見開いた。思わぬ客人に驚いたからだ。
「なんと、ブライトヒルから?」
疑問を呈した彼に、アインズは自身の剣に刻まれたブライトヒル王国の紋章と、王国騎士団の紋章を見せた。これを持っていることが、一応の身分証明となる。
——あ、これか
メーデンがユウキに贈った剣と防具にも、同じ紋章が刻まれている。
「急で申し訳ないのですが、国王様にお会いしたく……今からなんとか謁見を許可願えませんでしょうか」
「少々お待ちくださいませ」
門番が少し戸を開け、その向こう側に居た騎士を呼び寄せた。
「そこの者、少し良いか」
重厚感のある足音を鳴らしながら、一人の騎士が近づく。二人が小声で何か話しているのを見守る。
「そういう事だから、確認を頼む」
「御意」
了承の返事をした後、再び重い足音を鳴らして離れて行った。
「ただいま確認いたします。もう少々お待ちください」
「ええ。ありがとうございます」
◇◇◇
それから数分、何もない時間が流れる。その間にユウキは、周辺を観察した。故郷では見ない景色ばかりだからだ。
大きな荷台をひいた馬車が次々と到着している。そのどれもが決まった場所で一時停止し、守衛の騎士に書類を提出している。
入城許可書や積み荷情報書の類である。許可を受けていない馬車は追い返されるのだろうが、今のところそう言った事件は起きていないようである。
——来た
扉の向こうから、再び例の足音が聞こえた。
「お待たせいたしました、アインズ様。どうぞお入りください」
「感謝いたします」
アインズが一歩踏み出した。ユウキもそれに倣うが、そんな彼を見て門番が問う。
「ところで、貴方様は?」
「この子は私の連れです。騎士見習い中でして。ほら、紋章をお見せして」
「はい」
先ほどアインズがやったように、剣に刻まれた二種類の紋章を見せる。
「なるほど。お引止めしてしまい申し訳ございません。お進みください」
「ありがとうございます」
礼の言葉と共に軽く会釈をし、アインズの背中を追って城へと足を踏み入れた。
◇◇◇
——ニューラグーン王国城
応接間に通されることになった二人は、
案内人について行き、やがて長い廊下の最奥にある部屋へ。その入口にて。
「念の為、武器はこちらへ」
腰に携えた剣と脚に括った短剣を外す。
武器を置くと、身体が一気に軽くなったように感じた。
——アインズさんはずっとこんなのを提げてたんだ……
案内人の騎士が去ったのを見て、アインズが部屋の扉をノックした。
「お入りください」
応接間の中から返事が聞こえた。深呼吸をひとつして、扉開けた。
「失礼いたします。ブライトヒルから参りました、アインズと申します」
その場で、国王らしき男性に頭を下げ、アインズが名乗った。
「お、同じく、ユウキと申します」
見様見真似でユウキも名乗る。
ニューラグーンの王は、ブライトヒルの王よりも若く見える。容姿からして五十代くらいだ。
「どうぞ、そちらへおかけ下さい」
「「失礼致します」」
着席の許可に対して一礼し、椅子の左側から着席。ユウキは無論、アインズの模倣である。動作を終えると、早速アインズが口を開いた。
「本日は、文も出さず唐突に申し訳ございません。大変不躾な訪問、ご容赦願います」
「いや、構いませんよ。して、どの様な要件で?」
──王様も、暇じゃないんだろうな
「本日は……そうですね、まず経緯からご説明致します」
王とその左右に立つ近衛兵が聞き耳を立てる中、アインズが経緯と目的の説明を開始。
「ご存知かと思いますが、現在、鎖によって地表に月が固定され、異形のバケモノが出現しております」
「ええ。我が国の騎士からも、犠牲者が出ています。深刻な問題ですな」
「……我がブライトヒルでも、バケモノの襲撃で被害が出ております」
「おっと、お話を遮って申し訳ない」
「いえ。そこで彼──ユウキの発案で、私共は現在、その鎖を全て破壊しようと旅に出たところでございまして」
「旅?」
そう聞き返す王の視線はアインズではなく、ユウキに向いていた。それに気付いた彼は、緊張しながらも口を開く。
「はい。鎖を破壊し、月を解放する事が出来れば、バケモノの出現を止めることが出来るのではないかと、そう考えての事です」
「なるほど。確かに、因果関係は不明ですが、月が落ちてからバケモノが現れた。やってみる価値はありそうですな。いや、しかし……」
ユウキの話に賛同したニューラグーン国王だが、一つ、大きな疑問が生じたようである。顎に手を当て、首を傾げて再び問うた。
「そのような壮大な目的の旅を、お二人で?」
「……ええ、旅に出ているのは我々のみです」
「何故です? もっと大々的に部隊を出せば、効率よく進むのではないですか?」
「それに関しましては……本国の防衛も必要ですし──」
「貴国ほどの騎士団であれば、と思ってしまいますが」
「それは──」
「アインズさん」
疑問を解消しようとする王。そろそろアインズが返答に困り始めた時、彼女の言葉をユウキが遮った。
「僕が、言います」
「ええ、じゃあ……お願いね」
三人の視線を受けながら、今度はユウキが説明を始める。
「結論から言いますと、この旅は、ブライトヒル王国の国家計画ではないのです」
「……?」
王は、どういう事だと眉間にシワを寄せ、理解が追いついていないようである。
──まあ、そうだよね
「ブライトヒル王国ではなく、僕個人が言い出し、僕個人が実行しているに過ぎないんです。アインズさんはそんな僕に同行してくれているだけで、先程申し上げた通り、国家計画ではありません」
「なるほど……?」
納得はしたが、まだ疑問が残っていた王は、話の根幹について質問を投げる。
「貴国の計画ではなく、貴方個人での行動とのことですが、何を目的に?」
「目的は先述の通り、鎖の──」
「そうではなく」
鎖の破壊と答えようとしたユウキ。しかし、その言葉は途中で遮られてしまった。
「貴方は何故、何の目的で、鎖を破壊しようと考えたのですか?」
「それは……」
表面的な目的ではなく、旅に出ようと決心したその由縁は何なのか。深く掘り下げた質問を受け、とうとう彼自身の身分を明かす時が来た。
——ニューラグーン王国城、城門前
ニューラグーン国王への挨拶と、増援の獲得と言った目的のため、王国城へとやってきた二人。騎士であることの証明のため、両名とも装備を身に着けての訪問である。
事前に文書などを送った訳ではないが故、まずは謁見の交渉からする必要がある。
「恐れ入ります」
「何でしょう」
アインズを先頭にして、門番の騎士に話しかける。
「私、ブライトヒルから参りました、王国騎士団のアインズと申しますが」
彼女が名乗ると、細かった門番騎士の眼が見開いた。思わぬ客人に驚いたからだ。
「なんと、ブライトヒルから?」
疑問を呈した彼に、アインズは自身の剣に刻まれたブライトヒル王国の紋章と、王国騎士団の紋章を見せた。これを持っていることが、一応の身分証明となる。
——あ、これか
メーデンがユウキに贈った剣と防具にも、同じ紋章が刻まれている。
「急で申し訳ないのですが、国王様にお会いしたく……今からなんとか謁見を許可願えませんでしょうか」
「少々お待ちくださいませ」
門番が少し戸を開け、その向こう側に居た騎士を呼び寄せた。
「そこの者、少し良いか」
重厚感のある足音を鳴らしながら、一人の騎士が近づく。二人が小声で何か話しているのを見守る。
「そういう事だから、確認を頼む」
「御意」
了承の返事をした後、再び重い足音を鳴らして離れて行った。
「ただいま確認いたします。もう少々お待ちください」
「ええ。ありがとうございます」
◇◇◇
それから数分、何もない時間が流れる。その間にユウキは、周辺を観察した。故郷では見ない景色ばかりだからだ。
大きな荷台をひいた馬車が次々と到着している。そのどれもが決まった場所で一時停止し、守衛の騎士に書類を提出している。
入城許可書や積み荷情報書の類である。許可を受けていない馬車は追い返されるのだろうが、今のところそう言った事件は起きていないようである。
——来た
扉の向こうから、再び例の足音が聞こえた。
「お待たせいたしました、アインズ様。どうぞお入りください」
「感謝いたします」
アインズが一歩踏み出した。ユウキもそれに倣うが、そんな彼を見て門番が問う。
「ところで、貴方様は?」
「この子は私の連れです。騎士見習い中でして。ほら、紋章をお見せして」
「はい」
先ほどアインズがやったように、剣に刻まれた二種類の紋章を見せる。
「なるほど。お引止めしてしまい申し訳ございません。お進みください」
「ありがとうございます」
礼の言葉と共に軽く会釈をし、アインズの背中を追って城へと足を踏み入れた。
◇◇◇
——ニューラグーン王国城
応接間に通されることになった二人は、
案内人について行き、やがて長い廊下の最奥にある部屋へ。その入口にて。
「念の為、武器はこちらへ」
腰に携えた剣と脚に括った短剣を外す。
武器を置くと、身体が一気に軽くなったように感じた。
——アインズさんはずっとこんなのを提げてたんだ……
案内人の騎士が去ったのを見て、アインズが部屋の扉をノックした。
「お入りください」
応接間の中から返事が聞こえた。深呼吸をひとつして、扉開けた。
「失礼いたします。ブライトヒルから参りました、アインズと申します」
その場で、国王らしき男性に頭を下げ、アインズが名乗った。
「お、同じく、ユウキと申します」
見様見真似でユウキも名乗る。
ニューラグーンの王は、ブライトヒルの王よりも若く見える。容姿からして五十代くらいだ。
「どうぞ、そちらへおかけ下さい」
「「失礼致します」」
着席の許可に対して一礼し、椅子の左側から着席。ユウキは無論、アインズの模倣である。動作を終えると、早速アインズが口を開いた。
「本日は、文も出さず唐突に申し訳ございません。大変不躾な訪問、ご容赦願います」
「いや、構いませんよ。して、どの様な要件で?」
──王様も、暇じゃないんだろうな
「本日は……そうですね、まず経緯からご説明致します」
王とその左右に立つ近衛兵が聞き耳を立てる中、アインズが経緯と目的の説明を開始。
「ご存知かと思いますが、現在、鎖によって地表に月が固定され、異形のバケモノが出現しております」
「ええ。我が国の騎士からも、犠牲者が出ています。深刻な問題ですな」
「……我がブライトヒルでも、バケモノの襲撃で被害が出ております」
「おっと、お話を遮って申し訳ない」
「いえ。そこで彼──ユウキの発案で、私共は現在、その鎖を全て破壊しようと旅に出たところでございまして」
「旅?」
そう聞き返す王の視線はアインズではなく、ユウキに向いていた。それに気付いた彼は、緊張しながらも口を開く。
「はい。鎖を破壊し、月を解放する事が出来れば、バケモノの出現を止めることが出来るのではないかと、そう考えての事です」
「なるほど。確かに、因果関係は不明ですが、月が落ちてからバケモノが現れた。やってみる価値はありそうですな。いや、しかし……」
ユウキの話に賛同したニューラグーン国王だが、一つ、大きな疑問が生じたようである。顎に手を当て、首を傾げて再び問うた。
「そのような壮大な目的の旅を、お二人で?」
「……ええ、旅に出ているのは我々のみです」
「何故です? もっと大々的に部隊を出せば、効率よく進むのではないですか?」
「それに関しましては……本国の防衛も必要ですし──」
「貴国ほどの騎士団であれば、と思ってしまいますが」
「それは──」
「アインズさん」
疑問を解消しようとする王。そろそろアインズが返答に困り始めた時、彼女の言葉をユウキが遮った。
「僕が、言います」
「ええ、じゃあ……お願いね」
三人の視線を受けながら、今度はユウキが説明を始める。
「結論から言いますと、この旅は、ブライトヒル王国の国家計画ではないのです」
「……?」
王は、どういう事だと眉間にシワを寄せ、理解が追いついていないようである。
──まあ、そうだよね
「ブライトヒル王国ではなく、僕個人が言い出し、僕個人が実行しているに過ぎないんです。アインズさんはそんな僕に同行してくれているだけで、先程申し上げた通り、国家計画ではありません」
「なるほど……?」
納得はしたが、まだ疑問が残っていた王は、話の根幹について質問を投げる。
「貴国の計画ではなく、貴方個人での行動とのことですが、何を目的に?」
「目的は先述の通り、鎖の──」
「そうではなく」
鎖の破壊と答えようとしたユウキ。しかし、その言葉は途中で遮られてしまった。
「貴方は何故、何の目的で、鎖を破壊しようと考えたのですか?」
「それは……」
表面的な目的ではなく、旅に出ようと決心したその由縁は何なのか。深く掘り下げた質問を受け、とうとう彼自身の身分を明かす時が来た。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
悪役令嬢は手加減無しに復讐する
田舎の沼
恋愛
公爵令嬢イザベラ・フォックストーンは、王太子アレクサンドルの婚約者として完璧な人生を送っていたはずだった。しかし、華やかな誕生日パーティーで突然の婚約破棄を宣告される。
理由は、聖女の力を持つ男爵令嬢エマ・リンドンへの愛。イザベラは「嫉妬深く陰険な悪役令嬢」として糾弾され、名誉を失う。
婚約破棄をされたことで彼女の心の中で何かが弾けた。彼女の心に燃え上がるのは、容赦のない復讐の炎。フォックストーン家の膨大なネットワークと経済力を武器に、裏切り者たちを次々と追い詰めていく。アレクサンドルとエマの秘密を暴き、貴族社会を揺るがす陰謀を巡らせ、手加減なしの報復を繰り広げる。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
悪役令嬢、休職致します
碧井 汐桜香
ファンタジー
そのキツい目つきと高飛車な言動から悪役令嬢として中傷されるサーシャ・ツンドール公爵令嬢。王太子殿下の婚約者候補として、他の婚約者候補の妨害をするように父に言われて、実行しているのも一因だろう。
しかし、ある日突然身体が動かなくなり、母のいる領地で療養することに。
作中、主人公が精神を病む描写があります。ご注意ください。
作品内に登場する医療行為や病気、治療などは創作です。作者は医療従事者ではありません。実際の症状や治療に関する判断は、必ず医師など専門家にご相談ください。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
あの素晴らしい愛をもう一度
仏白目
恋愛
伯爵夫人セレス・クリスティアーノは
33歳、愛する夫ジャレッド・クリスティアーノ伯爵との間には、可愛い子供が2人いる。
家同士のつながりで婚約した2人だが
婚約期間にはお互いに惹かれあい
好きだ!
私も大好き〜!
僕はもっと大好きだ!
私だって〜!
と人前でいちゃつく姿は有名であった
そんな情熱をもち結婚した2人は子宝にもめぐまれ爵位も継承し順風満帆であった
はず・・・
このお話は、作者の自分勝手な世界観でのフィクションです。
あしからず!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる