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episode7.クリスマスデート
7話-④
アニメショップに来たはいいものの、さすがにコミケ前ということもあり、同人誌はもちろん、ただグッズを眺めているだけで終わった。
お互いに物入りな時期なため、節約できるところは節約したいのであった。
君贈のグッズもニャンジャタウンでそれなりに購入したので、買うことはなかった。
基本、私達はコミケで同人誌を買うことが主なため、企業ブースへ足は運ばない。
今回の冬コミも企業ブースにアイスマが参加している。
そのため、また真さんが取り置きしてくれている。
本当はルール上、ダメなんだと思うが、そこはきっと真さんが上手くやってくれているのであろう。
ちなみに美幸先輩も私達の分を取り置きしておいてくれている。
サークル参加の方に関しては、個人間のやり取りなため、取り置きをするなんてことは、よくあることなので問題ない。
美幸先輩や真さんが知り合いなため、助けられている。
お二人にはとても感謝している。いつかお礼がしたいなと思った。
「なんだかコミケ前ってこともあってか、なかなか手が出せなかったね…」
「そうだな。ニャンジャでもグッズ買ったからな」
「でもさ、ただ好きな物を見ているだけでも、良いリフレッシュになったよね」
「すげーなった!やっぱり好きな物に囲まれている空間って、最高だよな」
正しくその通りである。ずっとこの空間に居たいと思う程に、日頃の疲れを癒すことができた。
「そうだね。また近いうちに来ようね」
「だな!また来よう。それじゃ、そろそろ夕飯にしよっか」
「うん、そうしよっか」
こうして、アニメショップを後にし、ご飯屋さんへ移動することにした。
移動してきたお店は、オシャレカフェ風のピザ屋さん。ここで夕食を摂ることになった。
クリスマス当日ということもあり、どこのお店も事前に予約しないと、お店の中にすら入れない状態である。
ここのお店は予約制ではなかったため、クリスマスの夜にも関わらず、無事にお店の中へ入ることができた。
「このお店はピザがメインみたいだから、シェアもできるし、ピザを注文しよっか。
あと、せっかくクリスマスだから、俺はワインを飲もうと思うんだけど、茜も飲む?」
帰りは電車なので、飲んでも問題ない。
それに、こういったオシャレなお店だと雰囲気に飲まれ、なんだかいつもよりお酒を飲みたい意欲がそそられる。
「私も飲もうかな。今日はクリスマスだからね」
「それじゃとりあえず、ピザとワインを注文しておくな」
そう言って、美咲くんはピザとワインを注文してくれた。
暫く待っていると、ピザとワインが運ばれてきたので、まずはワインから飲むことになった。
「ワイン…美味しいな。茜と一緒に飲んでるからだな」
不意に甘い言葉を囁かれた。まだそんなに飲んでいないというのに、一気に顔が真っ赤になっていった。
「あ、ありがとう…。そう言ってもらえて嬉しい」
忘れていたわけじゃない。改めてこれがクリスマスデートなのだと思い知らされた。
こういう時、ちゃんと決めてくる美咲くんの男らしさにドキドキさせられた。
「茜は俺と飲んでて楽しい?」
まさか質問返しされるなんて思ってもみなかった。
聞かれるまでもなく、もちろん楽しい。でも、それを自分に好意がある男性に素直に答えるのは少し恥ずかしい…。
「もちろん、楽しいよ…」
「嬉しい。俺と一緒に飲むのが楽しいと思ってもらえて」
もうこれ以上甘い言葉のコンボは、私の心臓が保たない。
お願いだから、ここで一旦止めて…と、心の中で叫んだ。
「実は今日、ずっと緊張してたんだ。告白して、一回気まずくなって。告白の返事をもらえたけど、今日のデートに本当に来てくれるか不安で…。
いざ、本当に待ち合わせ場所に来てくれた時、可愛いすぎてドキドキした。もう俺、幸せすぎて爆発しちゃいそうだ…」
もっとすごい甘い言葉の連鎖に、私の心臓の方が先に爆発してしまった…。
「……あの、すごく嬉しいんですが、これ以上はキャパオーバーになってしまうので、そろそろ手加減してもらえると有難いです」
「あ…ごめん。俺ばかりはしゃいじゃって。クリスマスに好きな子とデートできて、浮かれてた。
でも、もう茜を困らせることはしない。今日は…ね。
だから、これから先も隙を見つけては、好きになってもらうために攻めるから、覚悟してて」
攻める宣言をされてしまった。これから先も甘い言葉を囁かれ続けることに、今から身が持たない未来が想像できた。
「え?あ、はい。よろしくお願いします……!」
「やっぱり茜は面白いな。こちらこそ、よろしくお願いします」
もはや、これってお付き合い開始の合図のように感じた。
きっとこれは違う。それでもそんなふうに解釈できてしまうような状況であった。
「さてと。そろそろお会計済ませよっか」
そのまま美咲くんがお会計札を持って、レジまで行ってしまった。
今回もまた美咲くんが全額支払ってくれた。何から何までスマートに熟し、今日一日ずっと美咲くんがカッコよかった。
「また奢ってくれてありがとう。今日は何から何まで至れり尽くせりです」
「だって、これはデートだからね。ここは男として格好つけたいものなんで」
男性の立場からしたら、好きな人に格好つけたいと思うのは当然なのであろう。
女性だって好きな人に可愛いと思われたい生き物である。
ここは男性に花を持たせてあげるのが女性の役目。私は黙って美咲くんに格好つけてもらうことにした。
「茜、まだ時間あるか?行きたい場所があるんだ」
もちろんまだ時間はある。なので、美咲くんの提案に乗ることにした。
「時間あるよ。美咲くんの行きたい所へ行こっか」
「ありがとう。それじゃ、連れて行かせてもらいます」
こうして、美咲くんの連れて行きたい場所へ行くことになった。
*
美咲くんに連れて来られた場所は、イルミネーションだった。
「わぁ…すごい。綺麗……」
「良かった。喜んでもらえて。茜に喜んでほしくて、ここへ連れて来たかったから」
女の子はこういった綺麗な場所に連れて来てもらえることがとても嬉しい。
今日一日デートしてみて、最初は緊張していたが、今までと変わらないところは変わらずに、楽しく一緒に過ごすことができた。
きっとお付き合いを始めたら、こんな感じになるのかもしれないと、少しだけ想像することができた。
「ありがとう。とっても嬉しいです…」
「俺の方こそ、今日付き合ってくれてありがとう。また俺とデートしてくれますか?」
まだ美咲くんと二人のデートは気恥ずかしいし、緊張もするけど、でもこうして美咲くんと二人で一緒に過ごす時間も悪くないと思った。
「私でよければ是非、よろしくお願いします」
「よかった…。茜、好きだ………っ」
いきなり美咲くんに抱きしめられた。一気に心臓がドキドキし、顔も赤くなっていった。
「ご、ごめん。抱きついちゃって…」
「ううん、びっくりしたけど、大丈夫だよ」
「今後ももしかしたら、気持ちが抑えきれなくなることがあるかもしれない。嫌だった時はちゃんと抵抗してほしい」
美咲くんにされて嫌なことはない。今、抱きしめられても、嫌だと感じなかった。
抵抗なんてできる自信はないが、美咲くんが暴走しそうになった時は、ちゃんと止められるように努力しようと思う。
「分かった。その時はそうさせてもらうね」
「…できれば、抵抗されない方が嬉しいけどな」
最後に止めを刺してきた。美咲にされて嫌じゃないから、こちらは抵抗できなくて困っているというのに…。
これ以上、私を困らせてどうしたいのだろうか。
じわじわと攻めてくる美咲くん。これ以上、攻められたら、いつか私の心臓が爆発してしまうのではないかと思うと、今から心臓がバクバクし始めてきた。
「…ってことを頭の片隅に入れておいてね。
さてと、そろそろ帰りますか。コミケ楽しみだな」
美咲くんが強制的に話題を切り替えてくれた。少し安心した。これで私の心臓が爆発する心配はなくなった。
「そうだね。楽しみ」
クリスマスデートで唯一、クリスマスらしいことをしたのがイルミネーションだった。
今日のデートプランを考えてくれた美咲くんに、心から感謝した。
*
イルミネーションから直接、駅へと向かった。
ここで解散…。なんだかあっという間で、終わるのが寂しく感じた。
「実は…茜に渡したい物があるんだ」
美咲くんが袋を手渡してくれた。まさか美咲くんがプレゼントを用意してくれているなんて思わなかったので、私は全くプレゼントを用意していなかった。
だって、クリスマスに美咲くんとデートをするということで頭がいっぱいで、プレゼントを用意する余裕なんてなかった。
「美咲くん、プレゼント用意してくれてありがとう。
でも、私、プレゼント用意してなくて。ごめんね…」
「それは大丈夫。俺が勝手に用意したくて、プレゼントしただけだから」
そう言われても、気になってしまう。何かお返しがしたい。
どうしたら、お互い気にせずに、美咲くんにプレゼントできるだろうか。
なんてことを考えていたら、先に美咲くんがフォローを入れてくれた。
「じゃあさ、コミケでお薦めの本を買って、俺にプレゼントしてよ」
そんなんでいいの?と思いつつ、美咲くんがそれでいいならば、そうさせてもらおう。
ここで変に遠慮するより、美咲くんの気使いに甘える方がこの場を丸く収めることができる。
それにその方が私も助かる。変に気を使わないで済むからである。
「分かった。お薦めたくさん用意しておくね」
「おう。楽しみにしてるよ」
早くコミケで美咲くんにお薦めしたい本を探しに行きたいと思った。
もう待てない。あと数日寝たらコミケ。今から楽しみで仕方がなかった。
「それじゃ、そろそろこの辺で解散しますか。
今日はありがとう。来てくれて本当に嬉しかったし、楽しかった」
「私の方こそ楽しかった。またコミケで…」
「おう。またコミケで」
こうして、無事に美咲くんとのクリスマスデートを終えることができた。
ドキドキさせられることも多かったけど、今までと変わらない安心感もあった。
まだ自分の気持ちはよく分からないが、美咲くんとの関係性について、前向きに検討しようと思うのであった…。
お互いに物入りな時期なため、節約できるところは節約したいのであった。
君贈のグッズもニャンジャタウンでそれなりに購入したので、買うことはなかった。
基本、私達はコミケで同人誌を買うことが主なため、企業ブースへ足は運ばない。
今回の冬コミも企業ブースにアイスマが参加している。
そのため、また真さんが取り置きしてくれている。
本当はルール上、ダメなんだと思うが、そこはきっと真さんが上手くやってくれているのであろう。
ちなみに美幸先輩も私達の分を取り置きしておいてくれている。
サークル参加の方に関しては、個人間のやり取りなため、取り置きをするなんてことは、よくあることなので問題ない。
美幸先輩や真さんが知り合いなため、助けられている。
お二人にはとても感謝している。いつかお礼がしたいなと思った。
「なんだかコミケ前ってこともあってか、なかなか手が出せなかったね…」
「そうだな。ニャンジャでもグッズ買ったからな」
「でもさ、ただ好きな物を見ているだけでも、良いリフレッシュになったよね」
「すげーなった!やっぱり好きな物に囲まれている空間って、最高だよな」
正しくその通りである。ずっとこの空間に居たいと思う程に、日頃の疲れを癒すことができた。
「そうだね。また近いうちに来ようね」
「だな!また来よう。それじゃ、そろそろ夕飯にしよっか」
「うん、そうしよっか」
こうして、アニメショップを後にし、ご飯屋さんへ移動することにした。
移動してきたお店は、オシャレカフェ風のピザ屋さん。ここで夕食を摂ることになった。
クリスマス当日ということもあり、どこのお店も事前に予約しないと、お店の中にすら入れない状態である。
ここのお店は予約制ではなかったため、クリスマスの夜にも関わらず、無事にお店の中へ入ることができた。
「このお店はピザがメインみたいだから、シェアもできるし、ピザを注文しよっか。
あと、せっかくクリスマスだから、俺はワインを飲もうと思うんだけど、茜も飲む?」
帰りは電車なので、飲んでも問題ない。
それに、こういったオシャレなお店だと雰囲気に飲まれ、なんだかいつもよりお酒を飲みたい意欲がそそられる。
「私も飲もうかな。今日はクリスマスだからね」
「それじゃとりあえず、ピザとワインを注文しておくな」
そう言って、美咲くんはピザとワインを注文してくれた。
暫く待っていると、ピザとワインが運ばれてきたので、まずはワインから飲むことになった。
「ワイン…美味しいな。茜と一緒に飲んでるからだな」
不意に甘い言葉を囁かれた。まだそんなに飲んでいないというのに、一気に顔が真っ赤になっていった。
「あ、ありがとう…。そう言ってもらえて嬉しい」
忘れていたわけじゃない。改めてこれがクリスマスデートなのだと思い知らされた。
こういう時、ちゃんと決めてくる美咲くんの男らしさにドキドキさせられた。
「茜は俺と飲んでて楽しい?」
まさか質問返しされるなんて思ってもみなかった。
聞かれるまでもなく、もちろん楽しい。でも、それを自分に好意がある男性に素直に答えるのは少し恥ずかしい…。
「もちろん、楽しいよ…」
「嬉しい。俺と一緒に飲むのが楽しいと思ってもらえて」
もうこれ以上甘い言葉のコンボは、私の心臓が保たない。
お願いだから、ここで一旦止めて…と、心の中で叫んだ。
「実は今日、ずっと緊張してたんだ。告白して、一回気まずくなって。告白の返事をもらえたけど、今日のデートに本当に来てくれるか不安で…。
いざ、本当に待ち合わせ場所に来てくれた時、可愛いすぎてドキドキした。もう俺、幸せすぎて爆発しちゃいそうだ…」
もっとすごい甘い言葉の連鎖に、私の心臓の方が先に爆発してしまった…。
「……あの、すごく嬉しいんですが、これ以上はキャパオーバーになってしまうので、そろそろ手加減してもらえると有難いです」
「あ…ごめん。俺ばかりはしゃいじゃって。クリスマスに好きな子とデートできて、浮かれてた。
でも、もう茜を困らせることはしない。今日は…ね。
だから、これから先も隙を見つけては、好きになってもらうために攻めるから、覚悟してて」
攻める宣言をされてしまった。これから先も甘い言葉を囁かれ続けることに、今から身が持たない未来が想像できた。
「え?あ、はい。よろしくお願いします……!」
「やっぱり茜は面白いな。こちらこそ、よろしくお願いします」
もはや、これってお付き合い開始の合図のように感じた。
きっとこれは違う。それでもそんなふうに解釈できてしまうような状況であった。
「さてと。そろそろお会計済ませよっか」
そのまま美咲くんがお会計札を持って、レジまで行ってしまった。
今回もまた美咲くんが全額支払ってくれた。何から何までスマートに熟し、今日一日ずっと美咲くんがカッコよかった。
「また奢ってくれてありがとう。今日は何から何まで至れり尽くせりです」
「だって、これはデートだからね。ここは男として格好つけたいものなんで」
男性の立場からしたら、好きな人に格好つけたいと思うのは当然なのであろう。
女性だって好きな人に可愛いと思われたい生き物である。
ここは男性に花を持たせてあげるのが女性の役目。私は黙って美咲くんに格好つけてもらうことにした。
「茜、まだ時間あるか?行きたい場所があるんだ」
もちろんまだ時間はある。なので、美咲くんの提案に乗ることにした。
「時間あるよ。美咲くんの行きたい所へ行こっか」
「ありがとう。それじゃ、連れて行かせてもらいます」
こうして、美咲くんの連れて行きたい場所へ行くことになった。
*
美咲くんに連れて来られた場所は、イルミネーションだった。
「わぁ…すごい。綺麗……」
「良かった。喜んでもらえて。茜に喜んでほしくて、ここへ連れて来たかったから」
女の子はこういった綺麗な場所に連れて来てもらえることがとても嬉しい。
今日一日デートしてみて、最初は緊張していたが、今までと変わらないところは変わらずに、楽しく一緒に過ごすことができた。
きっとお付き合いを始めたら、こんな感じになるのかもしれないと、少しだけ想像することができた。
「ありがとう。とっても嬉しいです…」
「俺の方こそ、今日付き合ってくれてありがとう。また俺とデートしてくれますか?」
まだ美咲くんと二人のデートは気恥ずかしいし、緊張もするけど、でもこうして美咲くんと二人で一緒に過ごす時間も悪くないと思った。
「私でよければ是非、よろしくお願いします」
「よかった…。茜、好きだ………っ」
いきなり美咲くんに抱きしめられた。一気に心臓がドキドキし、顔も赤くなっていった。
「ご、ごめん。抱きついちゃって…」
「ううん、びっくりしたけど、大丈夫だよ」
「今後ももしかしたら、気持ちが抑えきれなくなることがあるかもしれない。嫌だった時はちゃんと抵抗してほしい」
美咲くんにされて嫌なことはない。今、抱きしめられても、嫌だと感じなかった。
抵抗なんてできる自信はないが、美咲くんが暴走しそうになった時は、ちゃんと止められるように努力しようと思う。
「分かった。その時はそうさせてもらうね」
「…できれば、抵抗されない方が嬉しいけどな」
最後に止めを刺してきた。美咲にされて嫌じゃないから、こちらは抵抗できなくて困っているというのに…。
これ以上、私を困らせてどうしたいのだろうか。
じわじわと攻めてくる美咲くん。これ以上、攻められたら、いつか私の心臓が爆発してしまうのではないかと思うと、今から心臓がバクバクし始めてきた。
「…ってことを頭の片隅に入れておいてね。
さてと、そろそろ帰りますか。コミケ楽しみだな」
美咲くんが強制的に話題を切り替えてくれた。少し安心した。これで私の心臓が爆発する心配はなくなった。
「そうだね。楽しみ」
クリスマスデートで唯一、クリスマスらしいことをしたのがイルミネーションだった。
今日のデートプランを考えてくれた美咲くんに、心から感謝した。
*
イルミネーションから直接、駅へと向かった。
ここで解散…。なんだかあっという間で、終わるのが寂しく感じた。
「実は…茜に渡したい物があるんだ」
美咲くんが袋を手渡してくれた。まさか美咲くんがプレゼントを用意してくれているなんて思わなかったので、私は全くプレゼントを用意していなかった。
だって、クリスマスに美咲くんとデートをするということで頭がいっぱいで、プレゼントを用意する余裕なんてなかった。
「美咲くん、プレゼント用意してくれてありがとう。
でも、私、プレゼント用意してなくて。ごめんね…」
「それは大丈夫。俺が勝手に用意したくて、プレゼントしただけだから」
そう言われても、気になってしまう。何かお返しがしたい。
どうしたら、お互い気にせずに、美咲くんにプレゼントできるだろうか。
なんてことを考えていたら、先に美咲くんがフォローを入れてくれた。
「じゃあさ、コミケでお薦めの本を買って、俺にプレゼントしてよ」
そんなんでいいの?と思いつつ、美咲くんがそれでいいならば、そうさせてもらおう。
ここで変に遠慮するより、美咲くんの気使いに甘える方がこの場を丸く収めることができる。
それにその方が私も助かる。変に気を使わないで済むからである。
「分かった。お薦めたくさん用意しておくね」
「おう。楽しみにしてるよ」
早くコミケで美咲くんにお薦めしたい本を探しに行きたいと思った。
もう待てない。あと数日寝たらコミケ。今から楽しみで仕方がなかった。
「それじゃ、そろそろこの辺で解散しますか。
今日はありがとう。来てくれて本当に嬉しかったし、楽しかった」
「私の方こそ楽しかった。またコミケで…」
「おう。またコミケで」
こうして、無事に美咲くんとのクリスマスデートを終えることができた。
ドキドキさせられることも多かったけど、今までと変わらない安心感もあった。
まだ自分の気持ちはよく分からないが、美咲くんとの関係性について、前向きに検討しようと思うのであった…。
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