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後編
王都から離れた街道。大きな馬車が隊列を組んで走っていく。
一番大きな馬車の中。旅行着の令嬢が悲し気に言った。
「お父様、お母さま。こんなことになってしまって申し訳ありません」
「気にすることは無いんだ。ジルティーヌ。」
「そうよ。私はね、貴女があんな国の王妃にならなくて本当に良かったと思ってるの。」
「お母さま?」
「心配はいらないわ。わたくしの母国に到着したらきちんと伝えます。あなたは愛する人と結ばれて、幸せになるのよ・・・」
王子さまと結婚された聖女さまは、その後何人もの強いお子さまを授かられたそうです。
民衆の前に姿を現す聖女さまは、いつもにこにこ嬉しそうに笑っておいででした。
のちの人々は『微笑の聖女ミア』と呼んだそうです。
現代日本の街。電柱に色あせたポスターが張られている。
『探しています! 新藤 美亜 下校中に行方不明になりました。情報をお持ちの方は』
二人連れの少女がそのポスターに目を留めた。
「あーまだこのポスター貼ってあるんだ」
「知ってる子?」
「この子同級生なんだよね。でもいつも文句と悪口ばっかでさあ」
「どーせ男の所でしょー」
「絶対そう! こんな高校来たくなかったとか、あたしの彼氏の事も散々不細工とか言ってくれたわよ」
「なら良かったんじゃないの? 今頃好きにやってるわよ」
一番大きな馬車の中。旅行着の令嬢が悲し気に言った。
「お父様、お母さま。こんなことになってしまって申し訳ありません」
「気にすることは無いんだ。ジルティーヌ。」
「そうよ。私はね、貴女があんな国の王妃にならなくて本当に良かったと思ってるの。」
「お母さま?」
「心配はいらないわ。わたくしの母国に到着したらきちんと伝えます。あなたは愛する人と結ばれて、幸せになるのよ・・・」
王子さまと結婚された聖女さまは、その後何人もの強いお子さまを授かられたそうです。
民衆の前に姿を現す聖女さまは、いつもにこにこ嬉しそうに笑っておいででした。
のちの人々は『微笑の聖女ミア』と呼んだそうです。
現代日本の街。電柱に色あせたポスターが張られている。
『探しています! 新藤 美亜 下校中に行方不明になりました。情報をお持ちの方は』
二人連れの少女がそのポスターに目を留めた。
「あーまだこのポスター貼ってあるんだ」
「知ってる子?」
「この子同級生なんだよね。でもいつも文句と悪口ばっかでさあ」
「どーせ男の所でしょー」
「絶対そう! こんな高校来たくなかったとか、あたしの彼氏の事も散々不細工とか言ってくれたわよ」
「なら良かったんじゃないの? 今頃好きにやってるわよ」
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URL of this novel:https://www.alphapolis.co.jp/novel/628331665/937590458