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155-猪瀬
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「猪瀬、来週からアメリカ出張に10日程行くぞ。」
「かしこまりました」
貴嗣様がおっしゃった。
珍しい。青島と出会ってからはあまり長期出張はしなかったのに。
マンションに帰って青島に報告すると、少しだけ顔を顰めた。
ここ数日青島は元気が無かった。
平静を装ってはいるが、フェロモンは番には正直で、何かを憂いているのが伝わってくる。
怖い怖い怖い…番が泣いている。
『助けて……』
抱きしめてやると乱れているフェロモンが少しだけ落ち着く。
頭を撫でれば、もっと…とせがんでくる。
可愛い可愛い俺の番……。
スマートウォッチが振動してハッとする。慌てて青島から離れた。
「すまん……」
「いや……」
自室に逃げ込んだ。
アラートがならなければそのまま流されてしまっていただろう。
頭を抱えた。
番契約とは本当に恐ろしい。
俺の意志は何処に消えようとしているのか。
貴嗣様は青島を求めていると言うのに。
ふわり、良いニオイがした。
洗濯籠から盗った番の靴下……。
認める。貴嗣様の事が無ければ俺は青島と普通の番として過ごしていただろう。この香りに狂わされ、その躰を喰らい尽くしていただろう。
最も、貴嗣様の事が無ければ青島と出会う事も無かった。底辺の底辺なαなどとの接点などなかったはずだ。
「青島……」
靴下のニオイを嗅ぎながら、ゆるく芯を持ち始めたソコに右手を伸ばしていった。
俺のツガ……
翌日、出社してすぐに貴嗣様に青島の下着を納めた。
貴嗣様の目がいつも以上にトロンとする。ネコにマタタビ、貴嗣様に……。
そしていつも以上に長く隣室に籠もられていた。
なんだかモヤモヤする。
仕事はサクサクと進んでいった。貴嗣様の集中力が今日は特に発揮されている。出張が近いせいだろうか。
何かが変だ。
うなじがチリチリしている…………。
~~~~~~~~~~~~~~~
猪瀬、脚……の裏フェチ疑惑(笑)
ちょっと間が開いてしまいました。
それなのに短くてスミマセン。
こんなに短いのにアップするのも…と悩んでいるうちに数日がたってしまって、ああ、もういいや!と開き直りました。
ハート機能が追加されましたね。
皆様のイイネに感謝です!テンションがあがります
更新出来ていない『努力にまさる……』の方にもつけてくださって、うおっ!となりました。
次作、累兄さんを取るか智則を取るか……悩ましいですね。……大穴で徹?
もう少しでブクマ1080、煩悩十倍!
これも読んで下さっている皆様のおかげ。ありがとうございます!
「かしこまりました」
貴嗣様がおっしゃった。
珍しい。青島と出会ってからはあまり長期出張はしなかったのに。
マンションに帰って青島に報告すると、少しだけ顔を顰めた。
ここ数日青島は元気が無かった。
平静を装ってはいるが、フェロモンは番には正直で、何かを憂いているのが伝わってくる。
怖い怖い怖い…番が泣いている。
『助けて……』
抱きしめてやると乱れているフェロモンが少しだけ落ち着く。
頭を撫でれば、もっと…とせがんでくる。
可愛い可愛い俺の番……。
スマートウォッチが振動してハッとする。慌てて青島から離れた。
「すまん……」
「いや……」
自室に逃げ込んだ。
アラートがならなければそのまま流されてしまっていただろう。
頭を抱えた。
番契約とは本当に恐ろしい。
俺の意志は何処に消えようとしているのか。
貴嗣様は青島を求めていると言うのに。
ふわり、良いニオイがした。
洗濯籠から盗った番の靴下……。
認める。貴嗣様の事が無ければ俺は青島と普通の番として過ごしていただろう。この香りに狂わされ、その躰を喰らい尽くしていただろう。
最も、貴嗣様の事が無ければ青島と出会う事も無かった。底辺の底辺なαなどとの接点などなかったはずだ。
「青島……」
靴下のニオイを嗅ぎながら、ゆるく芯を持ち始めたソコに右手を伸ばしていった。
俺のツガ……
翌日、出社してすぐに貴嗣様に青島の下着を納めた。
貴嗣様の目がいつも以上にトロンとする。ネコにマタタビ、貴嗣様に……。
そしていつも以上に長く隣室に籠もられていた。
なんだかモヤモヤする。
仕事はサクサクと進んでいった。貴嗣様の集中力が今日は特に発揮されている。出張が近いせいだろうか。
何かが変だ。
うなじがチリチリしている…………。
~~~~~~~~~~~~~~~
猪瀬、脚……の裏フェチ疑惑(笑)
ちょっと間が開いてしまいました。
それなのに短くてスミマセン。
こんなに短いのにアップするのも…と悩んでいるうちに数日がたってしまって、ああ、もういいや!と開き直りました。
ハート機能が追加されましたね。
皆様のイイネに感謝です!テンションがあがります
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次作、累兄さんを取るか智則を取るか……悩ましいですね。……大穴で徹?
もう少しでブクマ1080、煩悩十倍!
これも読んで下さっている皆様のおかげ。ありがとうございます!
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