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架向19
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…このままでは、猪瀬さんが番ってしまう。
番ってしまったら…相性のいいΩなのだ、猪瀬さんはそのΩを優先する。
俺よりも…
「か~な」
帰り道、幸人が後ろから抱きついてきた。
重いんだよ!
イラつきながら腕を振り払うと
「あら~ご機嫌斜め。アノ日ですか?」
などと言ってきやがった。
「ふざけんな。……なぁ、猪瀬さんいつお見合いすんの?」
幸人と猪瀬さんは親類だ。情報もいっているはず
「あ~、それで不機嫌なのか。」
「……」
「カナが考えたってしょうがないだろ。このままじゃヤバいのは確かだし。解決策としては無難だ」
「…猪瀬さんは独身だった。誰かと番いたいならもっと前に番っていたはずだ。それを…」
弱みに付け込んで!
「まぁ、確かにね。うちの親も猪瀬さんに何人ものΩを紹介しようとしたけど断られていたからなぁ…」
けれど、陸様に言われたらお見合いせざる得ないのだ
『ぼくちんの猪瀬さんを奪わないで~』
……
千葉さんに痛めつけられた体はまだ痛む。一週間もたつのにまだ、痛い。
けれど、父さんはこの状態でまた稽古していた
「か~な。無駄なことは考えない。」
……
そう、考えても無駄なことは考えてこなかった。
俺が考えたところで、すでに幸人や親父が対処してくれてる、今まではずっとそうだった。それは、いつも俺の希望に沿うもので…
『あの青島の子がこの程度とはな』
……
「幸人、ちょっと寄るところがあるから先に帰る」
そう言って駆け出した。何も考えなくていいんだよという幸人と一緒にいたくなかった。
「え?俺も一緒にくよ!」
「大丈夫!」
言いながら、全速力で駆け出した。本気の俺に幸人は追いつけない。
俺はなんだかんだ言って、アノ京極貴嗣の息子なのだ。
単なる通学路、しかも幸人が一緒だから他の護衛はついていない。
幸人を振り切れば……!
けれど、実際には幸人がいなくても視線は感じる。結局、この一帯は親父の監視下なのだ。
猪瀬さんを俺から取り上げようとする人と猪瀬さんを廃除しようとする人達がいる場所
……電車に飛び乗り闇雲に乗り換えを繰り返した。
スマホが鳴る。
『架向、何があったんだ?』
幸人から連絡がいったのだろう、父さんからのメッセージが沢山届く。ウザくて電源を落とした。
……別に家出しようとか思ってる訳ではない。
電車の路線図見ると、どこかで聞いたような駅名があった。目的地があるわけではないしと、とりあえずその駅で降りた。
改札を出るとうらびれた…あまり治安の良くない感のある街だった。
この駅名、いつ聞いたのだろう……
日が暮れかける中、ふらふらと道路に沿って歩いていると、どこから、ニオイがした。
こんな所にΩが?
俺をラットにさせる様な強烈なものではないけれど、興味位は覚えさせる、そんな香りに釣られて裏通りに入る。裏通りは酸えたニオイと紫やピンクのネオン、まるでB級映画にでも出てきそうな場末の売春街だった。
……ここか
オメガランド
店の名前に嗤ってしまう。ド派手で下品な看板。
けれど、この店は流行っているみたいで黒服が客を見送っている
「またいらしてくださいね~」
鷹揚に客が頷く。……αだ。下位のα。
俺をみて馬鹿にしたように鼻を鳴らす
「お子ちゃまにはまだ早いぞ」
……
こんな所でしかマウントを取れない、そんなレベルのαが来る店
「興味ある?入りますか?」
俺の服や靴を見て、イイカモとでも思ったのだろう。明らかに未成年なのに、入店を勧める様な黒服がいる店
「オメガは良いよ~。ウチは希少な男Ωも扱ってるんだ」
扱う。Ωを物品の様にいう店。
「いえ…」
踵を返した俺に届いた言葉
「男Ωはすげぇぞ。今までなんでこんなの知らなかったんだって人生損したって、ウチのお客さんも絶賛してるぞ。もう知らなかった頃には戻れないってな」
知らなかった頃には戻れない?
猪瀬さんも、父さんだからとかじゃなくて?でも、あのΩ男に対して猪瀬さんはそれ程こだわってなかったけど…
足の止まった俺に黒服がいう
「特にお客さんみたいに若いうちに体験するとすげぇぞ。感覚も鋭いからドラッグなんかよりも強烈だよ」
猪瀬さんも若かった。だから、父さんが強烈に残ってるの?
誰とも番わずに過ごす程…。そして、そんな猪瀬さんの意思をねじ曲げて番わそうとする父さん…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
BL大賞のエントリー締め切りが迫っている…
う~~ん。
京極視点をUPするか、こっちを書き上げるか悩みますなぁ…
京極サマ視点、作品名が思い浮かばないんですよね。
そこに時間を取られています。
『最高位αは箱庭で溺愛する』…なんか違う
『恋愛童貞αの執着』…京極様の至高感がゼロだ。
う~~ん、う~~ん。
UPされてなかったら、作品名が決まらなかったんだなと思ってください。
番ってしまったら…相性のいいΩなのだ、猪瀬さんはそのΩを優先する。
俺よりも…
「か~な」
帰り道、幸人が後ろから抱きついてきた。
重いんだよ!
イラつきながら腕を振り払うと
「あら~ご機嫌斜め。アノ日ですか?」
などと言ってきやがった。
「ふざけんな。……なぁ、猪瀬さんいつお見合いすんの?」
幸人と猪瀬さんは親類だ。情報もいっているはず
「あ~、それで不機嫌なのか。」
「……」
「カナが考えたってしょうがないだろ。このままじゃヤバいのは確かだし。解決策としては無難だ」
「…猪瀬さんは独身だった。誰かと番いたいならもっと前に番っていたはずだ。それを…」
弱みに付け込んで!
「まぁ、確かにね。うちの親も猪瀬さんに何人ものΩを紹介しようとしたけど断られていたからなぁ…」
けれど、陸様に言われたらお見合いせざる得ないのだ
『ぼくちんの猪瀬さんを奪わないで~』
……
千葉さんに痛めつけられた体はまだ痛む。一週間もたつのにまだ、痛い。
けれど、父さんはこの状態でまた稽古していた
「か~な。無駄なことは考えない。」
……
そう、考えても無駄なことは考えてこなかった。
俺が考えたところで、すでに幸人や親父が対処してくれてる、今まではずっとそうだった。それは、いつも俺の希望に沿うもので…
『あの青島の子がこの程度とはな』
……
「幸人、ちょっと寄るところがあるから先に帰る」
そう言って駆け出した。何も考えなくていいんだよという幸人と一緒にいたくなかった。
「え?俺も一緒にくよ!」
「大丈夫!」
言いながら、全速力で駆け出した。本気の俺に幸人は追いつけない。
俺はなんだかんだ言って、アノ京極貴嗣の息子なのだ。
単なる通学路、しかも幸人が一緒だから他の護衛はついていない。
幸人を振り切れば……!
けれど、実際には幸人がいなくても視線は感じる。結局、この一帯は親父の監視下なのだ。
猪瀬さんを俺から取り上げようとする人と猪瀬さんを廃除しようとする人達がいる場所
……電車に飛び乗り闇雲に乗り換えを繰り返した。
スマホが鳴る。
『架向、何があったんだ?』
幸人から連絡がいったのだろう、父さんからのメッセージが沢山届く。ウザくて電源を落とした。
……別に家出しようとか思ってる訳ではない。
電車の路線図見ると、どこかで聞いたような駅名があった。目的地があるわけではないしと、とりあえずその駅で降りた。
改札を出るとうらびれた…あまり治安の良くない感のある街だった。
この駅名、いつ聞いたのだろう……
日が暮れかける中、ふらふらと道路に沿って歩いていると、どこから、ニオイがした。
こんな所にΩが?
俺をラットにさせる様な強烈なものではないけれど、興味位は覚えさせる、そんな香りに釣られて裏通りに入る。裏通りは酸えたニオイと紫やピンクのネオン、まるでB級映画にでも出てきそうな場末の売春街だった。
……ここか
オメガランド
店の名前に嗤ってしまう。ド派手で下品な看板。
けれど、この店は流行っているみたいで黒服が客を見送っている
「またいらしてくださいね~」
鷹揚に客が頷く。……αだ。下位のα。
俺をみて馬鹿にしたように鼻を鳴らす
「お子ちゃまにはまだ早いぞ」
……
こんな所でしかマウントを取れない、そんなレベルのαが来る店
「興味ある?入りますか?」
俺の服や靴を見て、イイカモとでも思ったのだろう。明らかに未成年なのに、入店を勧める様な黒服がいる店
「オメガは良いよ~。ウチは希少な男Ωも扱ってるんだ」
扱う。Ωを物品の様にいう店。
「いえ…」
踵を返した俺に届いた言葉
「男Ωはすげぇぞ。今までなんでこんなの知らなかったんだって人生損したって、ウチのお客さんも絶賛してるぞ。もう知らなかった頃には戻れないってな」
知らなかった頃には戻れない?
猪瀬さんも、父さんだからとかじゃなくて?でも、あのΩ男に対して猪瀬さんはそれ程こだわってなかったけど…
足の止まった俺に黒服がいう
「特にお客さんみたいに若いうちに体験するとすげぇぞ。感覚も鋭いからドラッグなんかよりも強烈だよ」
猪瀬さんも若かった。だから、父さんが強烈に残ってるの?
誰とも番わずに過ごす程…。そして、そんな猪瀬さんの意思をねじ曲げて番わそうとする父さん…。
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BL大賞のエントリー締め切りが迫っている…
う~~ん。
京極視点をUPするか、こっちを書き上げるか悩みますなぁ…
京極サマ視点、作品名が思い浮かばないんですよね。
そこに時間を取られています。
『最高位αは箱庭で溺愛する』…なんか違う
『恋愛童貞αの執着』…京極様の至高感がゼロだ。
う~~ん、う~~ん。
UPされてなかったら、作品名が決まらなかったんだなと思ってください。
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