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6 明日香さんは説教をされる
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「はぁ~…。ほんっっと明日香は危機感というか警戒心とか薄すぎなんじゃない?」
ストーカーの扇真と会ったのはつい昨日の話。今は大学のテラスで同じ学科で友達の小百合ちゃんと昨日までの出来事の話をした。
小百合ちゃんは唯一このストーカーの話をしていた人で、何かあるといつも一番に彼女に話をしているのだ。(と言うよりは察しのいい小百合ちゃんが問いただしてくるから話すのだ。)
小百合ちゃんははっきりと厳しく、でも的確に指摘やアドバイスをしてくれるから信用している。
「普通ストーカーに呼び出されて警察どころか誰にも相談せずに行くなんてありえない。なんであたしに連絡しないのさ!なんかあったら連絡しなよっていったじゃん」
「ちゃんと小百合ちゃんに言うことも考えたけど、小百合ちゃんまで巻き込んだらまずいと思って…」
「なら警察に行きなさいよ!まったく!」
小百合ちゃんは体を乗り出すようにすると右手で私のおでこを軽くつつく。
爪が長いから刺さって少し痛い。
「まぁ、ストーカーが比較的温厚で不幸中の幸いだったね。もしかしたら、逆ギレして襲ってくるとかもあり得たわけだし。で?バイトがどうたらってやつどうなったの?まさか許したわけ?」
小百合ちゃんは更に怖い顔をしてにじり寄ってくる。まっすぐに鋭い目で見てくるから思わず反らしてしまう。
「ゆ、許したというか…、もしダメなら時間が許す限り客として通うって言い出して…。それは経済的に大変だろうからなって思ったらダメとはいえなくて…。でも!私のバイトしてる所は今人手が十分足りてるからって勧誘ポスターも剥がしたばっかりだからそもそもバイトできないだろうし」
「じゃあ結論からいえば、ストーカーに同じところでバイトすること許したわけ?」
あぁ。これは相当怒っている。
背後に怒りの炎が燃えている。
「そ、そうなるね」
パァンと乾いた音が響いた。
「イッッ!」
綺麗にデコピンがおでこの真ん中にクリティカルヒットした。爪は長いからさらに効果は抜群だ。これが漫画ならデコピンされたところから煙がでているレベルだ。
「もしそのストーカーが同じバイト先で働き始めたらやめるんだよ?わかった」
「は、はい。ごめんなさい」
小百合ちゃんは講義があるから、といってどこかに行ってしまった。
私はポツンと残され、痛むおでこをさすりながらなんとなく携帯を取り出してみると、通知ランプが点滅している。
(メール?)
画面にはメール受信の文字が浮かんでいる。
そこをタップするとメールの送り主はついさっきまで話に上がっていた扇真からだった。
ストーカーの扇真と会ったのはつい昨日の話。今は大学のテラスで同じ学科で友達の小百合ちゃんと昨日までの出来事の話をした。
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小百合ちゃんははっきりと厳しく、でも的確に指摘やアドバイスをしてくれるから信用している。
「普通ストーカーに呼び出されて警察どころか誰にも相談せずに行くなんてありえない。なんであたしに連絡しないのさ!なんかあったら連絡しなよっていったじゃん」
「ちゃんと小百合ちゃんに言うことも考えたけど、小百合ちゃんまで巻き込んだらまずいと思って…」
「なら警察に行きなさいよ!まったく!」
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「まぁ、ストーカーが比較的温厚で不幸中の幸いだったね。もしかしたら、逆ギレして襲ってくるとかもあり得たわけだし。で?バイトがどうたらってやつどうなったの?まさか許したわけ?」
小百合ちゃんは更に怖い顔をしてにじり寄ってくる。まっすぐに鋭い目で見てくるから思わず反らしてしまう。
「ゆ、許したというか…、もしダメなら時間が許す限り客として通うって言い出して…。それは経済的に大変だろうからなって思ったらダメとはいえなくて…。でも!私のバイトしてる所は今人手が十分足りてるからって勧誘ポスターも剥がしたばっかりだからそもそもバイトできないだろうし」
「じゃあ結論からいえば、ストーカーに同じところでバイトすること許したわけ?」
あぁ。これは相当怒っている。
背後に怒りの炎が燃えている。
「そ、そうなるね」
パァンと乾いた音が響いた。
「イッッ!」
綺麗にデコピンがおでこの真ん中にクリティカルヒットした。爪は長いからさらに効果は抜群だ。これが漫画ならデコピンされたところから煙がでているレベルだ。
「もしそのストーカーが同じバイト先で働き始めたらやめるんだよ?わかった」
「は、はい。ごめんなさい」
小百合ちゃんは講義があるから、といってどこかに行ってしまった。
私はポツンと残され、痛むおでこをさすりながらなんとなく携帯を取り出してみると、通知ランプが点滅している。
(メール?)
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