笑う死霊家臣団 (別名義、別作品で時代小説新人賞最終選考落選歴あり)

牛馬走

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チャプタ―46

チャプタ―46

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「次、前へ!」
「さすれば、手前が」
 右京亮が珍しく積極的な姿勢と見せた――かと思ったが、
「先鋒は先鋒でご免こうむるが、副将戦というのもぞっとせぬ」
 などとこちらだけに聞こえる声でうそぶいたのを聞いて、「死んでも変わらぬ奴だ」と改めてあきれさせられた。

 だが、右京亮の戦いは生前とは違うものとなっていた。

 やはり精強そうな家士が相手として出てくる。
 得物は農具である釜に鎖でつながった分銅をつけた鎖鎌だ――むろん「を」模した物。
 他方、右京亮は清次郎と同じく木剣。
 間合いは先ほどの仕合と同じくらい。
 右京亮は正眼に、相手は鎌をやや突き出す形でもう一方の手で分銅を回転させる。
「始め!」
 仕合開始を合図に、分銅が唸りを上げた。
 右京亮を骨をも砕く一撃が襲う――寸前、相手は鎖を操作、手元へと分銅を引き戻す。敵が対応する構えにあると見定めてのことだろう。
 が、右京亮が逆襲に転じる気配を見せると、旋風を巻いて分銅が飛翔する。
 しかも、攻撃が不発に終わりそうだと悟ると、そうなる前に引き戻すのだ――これではきりがない。
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