101 / 207
チャプタ―104
チャプタ―104
しおりを挟む
――頬に走った痛みに、負傷した側の顔面の筋肉が強張った。
だが、不快な感覚に襲われながらも、マルコは両の口の端を吊り上げる。
すばらしい――東洋の果てを訪れた甲斐があるというものだ。
まさか、祓除を受けながらも攻撃を放つとは。
その意思の強さには感服すらする。
――しかも、死霊はまだ三匹もいるのだ。
大いに楽しめそうだ――そんな思いを抱く彼に向かい、三者は同時に殺到している。次の攻撃を許してはならない、その前に撃滅すべし、そういう判断の元に動いているのだ。
「うぬ、よくも清次郎を!」
「奴賀氏(うじ)を!」
目には怒りが燃えていた。
珍しい。悪霊など、己の自分勝手な妄執にとり憑かれ自儘に振る舞うものだ。仲間を気遣うなど――マルコは強い好奇心をおぼえた。
それもまた稀有なことだ。
渠は敵がどのような存在であるかなど基本的に気にも留めない。
ただ、強いかどうか、それだけを問題にする。
だが、不快な感覚に襲われながらも、マルコは両の口の端を吊り上げる。
すばらしい――東洋の果てを訪れた甲斐があるというものだ。
まさか、祓除を受けながらも攻撃を放つとは。
その意思の強さには感服すらする。
――しかも、死霊はまだ三匹もいるのだ。
大いに楽しめそうだ――そんな思いを抱く彼に向かい、三者は同時に殺到している。次の攻撃を許してはならない、その前に撃滅すべし、そういう判断の元に動いているのだ。
「うぬ、よくも清次郎を!」
「奴賀氏(うじ)を!」
目には怒りが燃えていた。
珍しい。悪霊など、己の自分勝手な妄執にとり憑かれ自儘に振る舞うものだ。仲間を気遣うなど――マルコは強い好奇心をおぼえた。
それもまた稀有なことだ。
渠は敵がどのような存在であるかなど基本的に気にも留めない。
ただ、強いかどうか、それだけを問題にする。
0
あなたにおすすめの小説
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2026/1/12:『あけてはいけない』の章を追加。2026/1/19の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/11:『みきさー』の章を追加。2026/1/18の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/10:『つかまれる』の章を追加。2026/1/17の朝8時頃より公開開始予定。
2026/1/9:『ゆうじんのかお』の章を追加。2026/1/16の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/8:『ついてきたもの』の章を追加。2026/1/15の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/7:『かわぞいのみち』の章を追加。2026/1/14の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/6:『まどのそと』の章を追加。2026/1/13の朝4時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる