笑う死霊家臣団 (別名義、別作品で時代小説新人賞最終選考落選歴あり)

牛馬走

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チャプタ―166

チャプタ―166

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 卯の刻から辰の刻の中頃まで看経――経を読む。
 その後、巳の刻の半ばまで朝餉。
 昼までは手習い。
 未の刻中頃まで読書、その後一刻ほど休憩が入る。
 そして、申の刻半ばから一刻は諸芸の遊び、躾。
 さらに、戌の刻中頃まで文章、物語、和歌、音楽から自由選択。
 ――あくまで理想的とされた内容だ。
 しかし、家老の平兵衛はこれを律儀に――厳しく実行した。
 たまったものではない。
 しかも、教育を担当する物読み坊主から、どうも集中できていないようだ、今日は調子が悪かったと聞くと、平兵衛は容赦なく市右衛門に猛烈な雷を落とした。
 たまったものではない、おそろしい老爺だ、と当時の市右衛門は思っていた。

 そんなあるとき、父の鷹狩りに同行した市右衛門は山のなかではぐれてしまう。

 父の姿を求めて歩けば歩くほど、見知らぬ景色が広がった。
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