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第三章 過去編
真十六話「出会ったのはⅡ」
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「おら!」
ゼノが真っ先にブリッツを斬りつける。が、普段よりも重くなった剣ではどうしても大振りになってしまい、軽々と避けられる。
間髪入れずに、オーが肉弾戦を挑む。
一発、二発と腹部に拳を叩き込むが、ブリッツには聞いてい無い様だ。
それどころかオーの胴体を掴み、ゼノの方に投げ飛ばす。
「あぶねえ!」
ゼノが飛んでくるオーを躱す。
地面に叩きつけられたオーは何食わぬ顔で起き上がる。
「俺のボディよりかなり強度が高い様だ」
「みたいだな……」
「それならダメージを与えられるかもしれん」
オーがゼノの剣を指差す。
「だがこれは重すぎてまともに扱えないぜ?」
「俺が持つのでもいいが……」
それでは武器も何もないゼノが狙われてしまう。
どうしても決定打が得られない二人を差し置いて、イデアルが叫ぶ。
「おいおい! 話し合うのはいいんだが、こっちも手伝ってくれないか?」
ブリッツは標的をイデアルに変えたようで、イデアルに襲い掛かっていた。
イデアルも氷の能力で応戦し、なんとか持ちこたえてはいたが敗北は時間の問題だった。
「あいつの能力、使えるかもしれない」
「はあ?」
オーはイデアルに向かって叫ぶ。
「おい! そいつの足の動きを止めろ!」
「なんだと!? ったく、やってやるよ!」
オーからの提案を悪態を付きながらも実行する。
ブリッツの両足は氷により動きを止める。
「何を企んでいるのか知らんが、無駄だ!」
ブリッツは自信の足付近の地面を殴りつける。
地面にはひびが入り、氷は砕け、辺りに破片が飛び散る。
「「うおおおおおおおおおおおおおお!」」
その隙に雄叫びを上げながらゼノとオーが鉄をコーティングした重い剣を振りかざす。
――斬るのではなく、叩き潰す。
オーがゼノに言った様に、振りかざされた剣は、ブリッツがとっさに顔をガードした腕の上から顔を文字通り叩き潰す。
顔の半分が崩壊したブリッツは言葉にならない叫びを上げながら尚も動き続ける。
「流石S型って所だな……」
「全く嬉しくないね」
「あいつまだ動いているぞっ!」
皮肉交じりに言うオーに皮肉を隠さずに言うゼノ、イデアルは目の前のブリッツに恐れを抱いている。
「もう一発いっとくか?」
「いや考えがある」
「これは賭けだが」と前置きを置いたオーは自分のメモリーチップをブリッツに入れる事を提案する。
S型の特徴としてメモリーチップは二枚必要なため、どちらか片方にブリッツのメモリーチップが入っているのは確定的、それとオーのメモリーチップを入れ替えれれば、晴れてS型のボディはオーの物となる。
「んで? 実際にどうするんだ?」
動いてはいるもののダメージは大きかったのか、ゼノ達を認識できていないのか、所構わず殴りつけるブリッツから視線を外さずに言う。
「さっき俺達がへこました顔を見てみろ」
オーが言っている部分は丁度アンドロイドがメモリーチップを保存している部分だった。
しかし。
「あれがブリッツのメモリーチップだと言う保証は? もう一つはただのサブメモリ……外れなんだろ?」
そう、あれがブリッツのメモリーだという保証がないのだ。
ゼノはオーがそれを判別できる手段があり、それを行ったうえで言っているものだと思っていたが……
「確証も保証もない……」
「はあ!?」
「お、おいあんた……」
思わずゼノとイデアルがオーを罵倒する。
「だから初めに賭けだと言っただろう!」
オーも反発するが、勝算はこちらの方が上だと言う。
「いいか? まずあれがブリッツのメモリーかどうかで50%だ、もし仮に外れたとしよう。そうなると一つの身体に二つの人格がやどる事になる、その時に人格の主導権が握れるかどうかで50%だ。総合的にみると66%。三分の二で勝てる筈だ」
自信満々に言うオーだったが、「本当にそうなのか」と心配そうにゼノに尋ねるイデアル。
ゼノも「知らん」と一言だけ答える。
「だがやるしかないんだろう?」
ゼノが尋ねるとオーも頷く。
「問題はどうするかだが……」
「それなら、うまく行くかわからないが俺に考えがある」
三人はイデアルの考え通りに動く。
まず初めに、先ほどと同じようにイデアルがブリッツの足元ごと両足の太もも辺りまで凍らせる。
「どこ見てんだ間抜け!」
間髪入れずにゼノが左足を剣で叩き飛ばす。
バランスを崩したブリッツは地面に倒れ込む。
ゼノとイデアルは倒れ込んだブリッツを上から抑え込む。
「今だオー!」
ゼノの掛け声でオーが自身のメモリーチップを抜き出し、ゼノ目掛けて投げつける。
メモリーチップを抜いてから僅か数秒ボディの機能停止までラグがある為、なんとかメモリーチップがゼノの元まで届く程度の勢いは出す事が出来た。
「急いでくれ、そう長くは持たないっ!」
イデアルが倒れ込んだブリッツの四肢を氷で固めて動けなくしてはいるものの、宣言通りその氷が破壊されるのも後少しと言った所だった。
「分かってる!」
イデアルに急かされながらもブリッツの右側のメモリーチップを抜く。
ラグからか、もう一枚メモリーチップが入っているから、ブリッツは止まることなく譫言を呟きながらも抵抗を続ける。
「三分の二、三分の二……勝算はっ66%!」
おまじないの様に呟きながらもなんとかオーのメモリーチップを入れる事に成功する。
入れられたのを確認すると、すぐさまブリッツから飛び退く二人。
「どうなった? どっちだ!?」
「しっ! 静かに!」
ゆっくりとした動きで氷を破壊しながら起き上がるS型アンドロイド。
ブリッツか?オーか?固唾をのんで見守る二人。
「くくくくく、成程……正直予想外だったよ。まさかこんな原始的で頭の悪い方法を取るとは……お前たちを過大評価しすぎていたようだな!」
口調や言葉の内容から察するにどうやら人格の主導権を握っているのはブリッツだった。
という事は、今ゼノがオーのメモリーチップと引き換えに持っているものはただのサブメモリーという事になる。
「三分の一引いてんじゃねえよボケがあああ!」
ゼノがサブメモリーを地面に叩きつけながら叫ぶ。
「おい、どうするんだ!? 次の手はあんのか!?」
「ある分けねえだろバーカ!」
最早支離滅裂となった二人に笑いながら近づくブリッツ。
ここまでかと諦めた二人だったが、ブリッツの足が止まる。
それどころか、苦しみ始める。
「どうしたんだこいつ……」
「まさか!」
「そのまさかだよ」
なんとオーが意識を取り戻したのだ。
歓喜する二人だったが、またすぐにブリッツに戻る。
再び警戒する二人。またオーに戻る。
何度もオーとブリッツが入れ替わる。
「おいおい、結局どっちなんだよ!」
「俺に聞くんじゃねえ!」
現状見守る事しかできない二人。
一番初めに痺れを切らしたのは以外にもこれまで無言だったアルビオンだった。
「モウイイデス、ブリッツ。コノ者達ノ処分ハ他ノ者二任セマス」
唯一の出入り口である階段から数体のアンドロイドが現れる。
「ぐうっ……お前達逃げろ!」
未だに主導権の取り合いをしているであろうオーから逃げろと言われるが、階段にはアンドロイドがおり、邪魔をしている。
「置いて行けってのか!」
ゼノがオーを置いておけないと言うが、既に主導権はブリッツが完全に握った様で、オーからの返事は無い。
オーを救いたいという気持ちと逃げなければならない気持ちが交差する。
「おい! あいつはもうだめだ! 逃げるぞ!」
「だ、だが……」
「死にたいのか!」
半ば強引にゼノを連れイデアルが会談へ向かう。
幸い階段を防ぐように佇むアンドロイドN型で、C型であるイデアルは難なくゼノを連れ階段を突破する。
「あのアンドロイド達、全部N型だったな。どうやらよっぽど戦力が無いらしい」
「そういうお前はN型じゃないのか?」
「俺はC型だよ、N型が束になろうが関係ない」
喋りながらも決して足を止めずに走る。
「あとお前じゃねえ、俺にもイデアルって名前があるんだよ」
これがゼノとイデアルとの出会いとなる。
オーを残してきた事の後悔と、無事に脱出できた安堵感を同時にゼノを襲う。
しかし、当初の目的であるネシアの姿は無く、オーを失うだけになった。
ゼノが土壇場の中で忘れていた事を思い出すのは少し先の事になる。
ゼノが真っ先にブリッツを斬りつける。が、普段よりも重くなった剣ではどうしても大振りになってしまい、軽々と避けられる。
間髪入れずに、オーが肉弾戦を挑む。
一発、二発と腹部に拳を叩き込むが、ブリッツには聞いてい無い様だ。
それどころかオーの胴体を掴み、ゼノの方に投げ飛ばす。
「あぶねえ!」
ゼノが飛んでくるオーを躱す。
地面に叩きつけられたオーは何食わぬ顔で起き上がる。
「俺のボディよりかなり強度が高い様だ」
「みたいだな……」
「それならダメージを与えられるかもしれん」
オーがゼノの剣を指差す。
「だがこれは重すぎてまともに扱えないぜ?」
「俺が持つのでもいいが……」
それでは武器も何もないゼノが狙われてしまう。
どうしても決定打が得られない二人を差し置いて、イデアルが叫ぶ。
「おいおい! 話し合うのはいいんだが、こっちも手伝ってくれないか?」
ブリッツは標的をイデアルに変えたようで、イデアルに襲い掛かっていた。
イデアルも氷の能力で応戦し、なんとか持ちこたえてはいたが敗北は時間の問題だった。
「あいつの能力、使えるかもしれない」
「はあ?」
オーはイデアルに向かって叫ぶ。
「おい! そいつの足の動きを止めろ!」
「なんだと!? ったく、やってやるよ!」
オーからの提案を悪態を付きながらも実行する。
ブリッツの両足は氷により動きを止める。
「何を企んでいるのか知らんが、無駄だ!」
ブリッツは自信の足付近の地面を殴りつける。
地面にはひびが入り、氷は砕け、辺りに破片が飛び散る。
「「うおおおおおおおおおおおおおお!」」
その隙に雄叫びを上げながらゼノとオーが鉄をコーティングした重い剣を振りかざす。
――斬るのではなく、叩き潰す。
オーがゼノに言った様に、振りかざされた剣は、ブリッツがとっさに顔をガードした腕の上から顔を文字通り叩き潰す。
顔の半分が崩壊したブリッツは言葉にならない叫びを上げながら尚も動き続ける。
「流石S型って所だな……」
「全く嬉しくないね」
「あいつまだ動いているぞっ!」
皮肉交じりに言うオーに皮肉を隠さずに言うゼノ、イデアルは目の前のブリッツに恐れを抱いている。
「もう一発いっとくか?」
「いや考えがある」
「これは賭けだが」と前置きを置いたオーは自分のメモリーチップをブリッツに入れる事を提案する。
S型の特徴としてメモリーチップは二枚必要なため、どちらか片方にブリッツのメモリーチップが入っているのは確定的、それとオーのメモリーチップを入れ替えれれば、晴れてS型のボディはオーの物となる。
「んで? 実際にどうするんだ?」
動いてはいるもののダメージは大きかったのか、ゼノ達を認識できていないのか、所構わず殴りつけるブリッツから視線を外さずに言う。
「さっき俺達がへこました顔を見てみろ」
オーが言っている部分は丁度アンドロイドがメモリーチップを保存している部分だった。
しかし。
「あれがブリッツのメモリーチップだと言う保証は? もう一つはただのサブメモリ……外れなんだろ?」
そう、あれがブリッツのメモリーだという保証がないのだ。
ゼノはオーがそれを判別できる手段があり、それを行ったうえで言っているものだと思っていたが……
「確証も保証もない……」
「はあ!?」
「お、おいあんた……」
思わずゼノとイデアルがオーを罵倒する。
「だから初めに賭けだと言っただろう!」
オーも反発するが、勝算はこちらの方が上だと言う。
「いいか? まずあれがブリッツのメモリーかどうかで50%だ、もし仮に外れたとしよう。そうなると一つの身体に二つの人格がやどる事になる、その時に人格の主導権が握れるかどうかで50%だ。総合的にみると66%。三分の二で勝てる筈だ」
自信満々に言うオーだったが、「本当にそうなのか」と心配そうにゼノに尋ねるイデアル。
ゼノも「知らん」と一言だけ答える。
「だがやるしかないんだろう?」
ゼノが尋ねるとオーも頷く。
「問題はどうするかだが……」
「それなら、うまく行くかわからないが俺に考えがある」
三人はイデアルの考え通りに動く。
まず初めに、先ほどと同じようにイデアルがブリッツの足元ごと両足の太もも辺りまで凍らせる。
「どこ見てんだ間抜け!」
間髪入れずにゼノが左足を剣で叩き飛ばす。
バランスを崩したブリッツは地面に倒れ込む。
ゼノとイデアルは倒れ込んだブリッツを上から抑え込む。
「今だオー!」
ゼノの掛け声でオーが自身のメモリーチップを抜き出し、ゼノ目掛けて投げつける。
メモリーチップを抜いてから僅か数秒ボディの機能停止までラグがある為、なんとかメモリーチップがゼノの元まで届く程度の勢いは出す事が出来た。
「急いでくれ、そう長くは持たないっ!」
イデアルが倒れ込んだブリッツの四肢を氷で固めて動けなくしてはいるものの、宣言通りその氷が破壊されるのも後少しと言った所だった。
「分かってる!」
イデアルに急かされながらもブリッツの右側のメモリーチップを抜く。
ラグからか、もう一枚メモリーチップが入っているから、ブリッツは止まることなく譫言を呟きながらも抵抗を続ける。
「三分の二、三分の二……勝算はっ66%!」
おまじないの様に呟きながらもなんとかオーのメモリーチップを入れる事に成功する。
入れられたのを確認すると、すぐさまブリッツから飛び退く二人。
「どうなった? どっちだ!?」
「しっ! 静かに!」
ゆっくりとした動きで氷を破壊しながら起き上がるS型アンドロイド。
ブリッツか?オーか?固唾をのんで見守る二人。
「くくくくく、成程……正直予想外だったよ。まさかこんな原始的で頭の悪い方法を取るとは……お前たちを過大評価しすぎていたようだな!」
口調や言葉の内容から察するにどうやら人格の主導権を握っているのはブリッツだった。
という事は、今ゼノがオーのメモリーチップと引き換えに持っているものはただのサブメモリーという事になる。
「三分の一引いてんじゃねえよボケがあああ!」
ゼノがサブメモリーを地面に叩きつけながら叫ぶ。
「おい、どうするんだ!? 次の手はあんのか!?」
「ある分けねえだろバーカ!」
最早支離滅裂となった二人に笑いながら近づくブリッツ。
ここまでかと諦めた二人だったが、ブリッツの足が止まる。
それどころか、苦しみ始める。
「どうしたんだこいつ……」
「まさか!」
「そのまさかだよ」
なんとオーが意識を取り戻したのだ。
歓喜する二人だったが、またすぐにブリッツに戻る。
再び警戒する二人。またオーに戻る。
何度もオーとブリッツが入れ替わる。
「おいおい、結局どっちなんだよ!」
「俺に聞くんじゃねえ!」
現状見守る事しかできない二人。
一番初めに痺れを切らしたのは以外にもこれまで無言だったアルビオンだった。
「モウイイデス、ブリッツ。コノ者達ノ処分ハ他ノ者二任セマス」
唯一の出入り口である階段から数体のアンドロイドが現れる。
「ぐうっ……お前達逃げろ!」
未だに主導権の取り合いをしているであろうオーから逃げろと言われるが、階段にはアンドロイドがおり、邪魔をしている。
「置いて行けってのか!」
ゼノがオーを置いておけないと言うが、既に主導権はブリッツが完全に握った様で、オーからの返事は無い。
オーを救いたいという気持ちと逃げなければならない気持ちが交差する。
「おい! あいつはもうだめだ! 逃げるぞ!」
「だ、だが……」
「死にたいのか!」
半ば強引にゼノを連れイデアルが会談へ向かう。
幸い階段を防ぐように佇むアンドロイドN型で、C型であるイデアルは難なくゼノを連れ階段を突破する。
「あのアンドロイド達、全部N型だったな。どうやらよっぽど戦力が無いらしい」
「そういうお前はN型じゃないのか?」
「俺はC型だよ、N型が束になろうが関係ない」
喋りながらも決して足を止めずに走る。
「あとお前じゃねえ、俺にもイデアルって名前があるんだよ」
これがゼノとイデアルとの出会いとなる。
オーを残してきた事の後悔と、無事に脱出できた安堵感を同時にゼノを襲う。
しかし、当初の目的であるネシアの姿は無く、オーを失うだけになった。
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