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ホウライ
しおりを挟む130
時が萎えた
そこで溌剌とした悪を呼び出した
「救いを
ほんの少しの救いを
寄越すのだ 」
「ほんの少しとは? 」
「一揃いの
恒星と惑星だ 」
「物質として? 」
「物質を通り越したあとの
第一段階辺りの
最もふくよかな果実としての
救いを寄越すのだ 」
「それを手に入れるほど
力ある者は? 」
「それを手に入れるほど力ある者
つまり我は
露ほども救われない 」
叫んだという
星団の運航予定が変わるほど叫んだというのだが
叫んだのは
溌剌とした悪だったのか
それを呼び出した愚かな帝王なのか
両方だったのか
いまとなっては誰にも解らない
しかし
これから同じことがまた起こるのであれば………
131
朱雀大陸は青龍大陸の南西にある
暖かな大陸である
朱雀大陸は古くから鳳O国により統一されている
現鳳O国王ホウライは賢王として知られている
鳳O国宰相ズノバムは 「賢王いらず」と
称えられるほど優秀な宰相である
鳳O国王宮殿 『冠の間』
鳳O国王ホウライ
宰相ズノバム
第一軍師ボルラド
鳳O国の頭脳三人が深刻な表情で円卓に着いている
ホウライ王は円卓にて話し合うを常としている
ホウライは背が高く手足が異様に長い
柔和な顔立ち
睫毛が長い
晴れた日の南海のような澄んだ印象の王である
鳳O国海軍提督アラコルトはホウライ王の弟である
「アラコルトはまだ戸R国偵察より帰還して
をらぬのか 」
心配そうにホウライ王が誰にともなく問う
「あれほど止めたのに
あの馬鹿者が
それにしても……… 我が国が 偵察とは………偵察 という概念さえこの世界にはなかった……そのことが今では不可解だ
不可解と言えば
レイグスク
あの者が訪れた日より我らの意識が変化したような
気がする 」
132
朱雀大陸の北海岸
下降してきた
ポタポタンの籠から手足の異様に長い男が砂浜に飛び降りた
鳳O国海軍提督アラコルトである
長い手を上空のポタポタンの籠に向けて振っている
上空からアロンとヨロンも手を振り反している
戸R国を脱出した後
ジュスズをT舵国まで送ったポタポタンには
ジュスズとアラコルトとアロンとヨロンが乗っていた
フールモはいつの間にか消えていた
まさに神出鬼没の竜Q国第二軍師である
ポタポタンは上昇して
青龍大陸へと
次第に小さくなってゆくポタポタンを見上げながら
いまだにアラコルトは納得できない
竜Q国第二軍師フールモの異様な強さと奇想天外な軍事応用植物学に対してである
ゆったりとしたフールモの動きが
なぜ結果としてはあんなに高速な動きとなっているのだろうか?
ポタポタンという飛行装置とグドンという爆弾
あれが大量に生産できたなら、この世界を竜Q国は容易く征服できるのではないか?
そもそも、なぜ竜Qの軍師と将軍が鳳O国人とT舵国人を救出したのだ?
そのことを竜Q国将軍アロンとヨロンに尋ねたのだが
答えは「解らない 」だった
アロンとヨロンにとってもフールモ軍師の行動は常に謎だという
嘘ではないだろうとアラコルトは思う
ポタポタンの空の旅で
すっかり鳳O国海軍提督アラコルトと竜Q国将軍アロンヨ ロンは打ち解けていた
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