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第4章 試練と覚悟の時
18話 カオスの本拠地
しおりを挟むエクリプスとの戦いを終え、翔太たちは束の間の平穏を手に入れた。しかし、彼らは感じていた。これはまだ序章に過ぎない。カオスの本当の脅威は、これから訪れるということを。
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村を救った翌日、翔太、駿、瑠衣の3人は、再び賢者の神殿へと戻り、次なる一手を練ろうとしていた。
「エクリプスはただの先兵に過ぎない」と賢者は言った。「彼の敗北でカオスが動き出す可能性が高まった。次に来るのは、カオス自身、あるいは彼の真の従者たちだろう」
「それじゃ、どうすればいいんだ?」駿は焦燥感を隠せなかった。
「まずはカオスの本拠地を突き止める必要がある」と賢者は続けた。「彼の力が最も強く発揮される場所を知ることで、我々も戦略を立てることができる」
翔太は考え込んだ。「カオスの本拠地か…。どこにあるんだろう?」
賢者は静かに目を閉じ、世界の古代の地図を広げた。「カオスの本拠地は、かつて世界の均衡が崩れた場所にあるはずだ。この世界で最も混沌が渦巻いた場所、それがカオスの力の源だ」
賢者の指が地図の一箇所を指し示した。「ここだ。『虚無の渓谷』、古代の大戦争で全てが破壊され、自然も時も止まった場所だ。ここにカオスが根を下ろしているだろう」
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翔太たちは賢者の言葉を胸に刻み、虚無の渓谷へと旅立つことを決意する。しかし、その場所へ向かう途中、道中の村々は既にカオスの影響を受け始めていた。天候は荒れ狂い、自然は枯れ、住民たちは次々と闇に飲み込まれていた。
「これがカオスの力なのか…」瑠衣は悲しそうに呟いた。
翔太は、その光景に胸を痛めつつも、決意を新たにした。「俺たちが止めるしかない」
---
やがて、彼らは虚無の渓谷の入り口にたどり着いた。その場所はかつての栄華を感じさせるものは何一つなく、ただ荒廃と静寂が広がっていた。空は暗く、霧が立ち込め、何もかもが消え去ったかのような不気味さがあった。
「ここが、カオスの本拠地か…」駿は背筋が凍るような感覚を覚えた。
その時、不気味な声が響いた。「よくぞここまで来たな」
霧の中から現れたのは、カオスの高位の従者である「闇の大祭司」だった。彼は黒いローブに身を包み、全てを見透かすような冷たい眼差しで翔太たちを見つめていた。
「この先に進むことは許されない。お前たちはここで終わるのだ」
大祭司は両手を広げ、闇の波動が周囲に広がり始めた。その力は、エクリプスを遥かに上回るものだった。
「まずい、こいつの力は桁違いだ!」駿が剣を構えた。
翔太も剣を抜き、光と闇の力を注ぎ込んだ。「ここで倒れたら、全てが終わる。行くぞ!」
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戦いは激しさを増し、大祭司は強力な魔法で翔太たちを圧倒していく。翔太は何度も攻撃を繰り出すが、大祭司の防御は固く、なかなか決定打を与えることができなかった。
「カオスの力を甘く見るな」と大祭司は冷笑し、闇の魔法で翔太を地面に叩きつけた。
「くっ…!」
倒れた翔太を見て、駿と瑠衣も必死に反撃するが、大祭司の力は圧倒的だった。彼の周囲には無数の闇の魔物が現れ、翔太たちは次第に追い詰められていく。
「このままじゃ…負ける…」
その時、翔太の中で再び光と闇の力が共鳴し始めた。倒れる寸前、彼はかつてないほどの強い感覚を覚えた。
「俺には、まだやれる力がある…!」
翔太は立ち上がり、再び剣を握りしめた。そして、光と闇の力を極限まで高め、一か八かの賭けに出ることを決意した。
「これが…俺の全力だ!」
翔太の剣が強烈な閃光を放ち、その光は大祭司の闇を一瞬にして打ち破った。大祭司は驚愕の表情を浮かべたが、次の瞬間、彼の体は光の中に消え去った。
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「やったのか…?」
駿と瑠衣が駆け寄り、翔太は膝をつきながらも微笑んだ。「ああ、でもこれで終わりじゃない。カオスはまだここにいる」
虚無の渓谷の奥には、さらに強大な敵が待ち構えていることを翔太たちは感じていた。大祭司の打倒は、ほんの始まりに過ぎなかった。
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