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第1章 何もできない公爵令嬢
6話 手始めに公爵家嫡男を狙います
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昨日は朝から準備して、ご友人宅であるクラヴィウス家のお茶会に出席していきました。
参加してくださった令嬢には、私の特殊な事情をお伝えすることができました。
話していないことといえば、半年以内に婚約者を作らなければ、王太子妃になってしまうことくらいですわね。
これは変に広まってしまいますと、むしろ貴族男子たちが王子の狙っている女性に対して寄ってくるとは思えません。
そして他の令嬢たちからは様々な有益な情報を教えていただきましたわ。
主にどなたが独身で婚約者がいらっしゃらないとか、以前私のことを好意的に仰っていた殿方とか。
その他には、領地の特産品等の話や、最近流行の演劇の話。中には婚約者の自慢話もありましたわ。羨ましい。
「エレナ、今日はイサアーク様のところに行きますわよ」
ベッドから起き上がった私の手元に、軽い朝食を用意しているエレナに声をかけますと、エレナはいつも通りの荒い口調で答えましたわ。
「知っているって。とにかく可愛くしてやればいいだろ? 私に任せな。ルクレシアのことを最高に綺麗にできるのは私だけだよ」
「頼もしいわ」
エレナに微笑むと、エレナは珍しく顔を紅潮させてしまいましたわ。本当に頼りになるメイドです。
髪を整えて貰い、ドレスを着せられ、午前中の余暇は詩を読むことにしました。
詩を読んでいますと、海を詠った詩がいくつか出てきたところで、我が領地の海を思い浮かべました。
綺麗で澄んだ海は、それだけで幻想的で素敵です。
勿論、良いことだらけではないのですけど。
「そうね、プロポーズされるなら綺麗な海に、夕日が沈む瞬間がいいわ」
「それをそこら中の独身共に言いふらしていいか?」
「お止めなさい!」
そんな聞いたからやりましたなんてプロポーズされても嬉しくありません。
でも、素敵な方がわざわざ私の為にと思ってやってくれたのでしたら、無下にもできませんわね。
せっかく人が素敵な時間を過ごしていたのに。
くだらない発言で邪魔しないで欲しいですわ。
そして昼が過ぎ、ベッケンシュタイン家の屋敷から出発する時刻になりました。
馬車には私が乗り込むと、エレナは見送りに参加して他のメイドの先頭に立って「いってらっしゃいませ、お嬢様」と、頭を下げていましたわ。
御者のヤーコフさんが馬を走らせ、私はロムニエイ家の屋敷に向かいました。
ロムニエイ公爵家までは馬車で三十分程度ですわ。
「お嬢様、ロムニエイ公爵家の所有する屋敷に到着致しました」
「お勤めご苦労様です。ヤーコフさん」
しばらくしてエントランスまで通されると、ロムニエイ公爵家の使用人がずらりと並ばれていました。
その中央にはイサアーク様がいらっしゃいました。
「いらっしゃいベッケンシュタイン嬢、社交の場以外で話すのは幼少期ぶりかな?」
「そうですね、懐かしいですわ」
「立ち話もなんですからこちらへ」
イサアーク様に連れられてテラスへ連れられると、二人きりのお茶会が始まりましたわ。
「ベッケンシュタイン嬢、君の方から俺のところに来るなんてどういう心境の変化なのかな?」
「いえ、実はこの間ロムニエイ公爵家から私と貴方の縁談の話を頂いたではないですか?」
私が本題を話すと、イサアーク様は縁談という言葉にピクリと反応しました。
「私には婚約者も特定の恋人もいらっしゃいません。それでせっかくですからお父様からお許しが貰えそうな位の方々とお会いしてみてから考えようかと思いまして」
少し嘘を交えておりますが、仕方ありません。
お父様はおそらくお断りする予定でしたもの。そしてこの間の夜会の件もありますわ。
「ベッケンシュタイン嬢は殿下と婚約してしまうかと思いましたが、そういう訳ではないのですね」
「あれは私のエスコート相手をお父様がお探しになっている時に、ちょうどグレイ様に話を聞かれまして」
「と言うことは」
「グレイ様の親切心ですわ。あの方にも婚約者はいらっしゃいませんでしたし、問題ありませんでしたから」
「そうだったのですね。俺はてっきり君を諦めないといけないかと思いましたよ」
「え? イサアーク様?」
その時、イサアーク様は真剣な表情で私を見つめておりましたわ。
これはグレイ様がお戯れの際に私を見ている時に似ているような気がしましたが、きっと違うのでしょう。
ですが、なぜか背筋が凍るようなものも感じましたわ。
「君がここに来たということは、俺とのことは一考してくれるということだね。今後はもっと君にアプローチしてしまってもいいのかな?」
イサアーク様が仰っていることは、そのまま受け取ってしまっていいのでしょうか。
しかしこれは私の方が優位に立っている気分でとても気持ちがいいですわね。
もう少し焦らしてみるのもいいですわ。
「そうですわね。他の縁談のお話も頂いている以上、それぞれの方と話してみてから私のことを真に思っていただける方にしようと思います」
さあ、イサアーク様はどうでますか?
私は優越感に浸りながら、イサアーク様の方をちらりと見ました。
ああ、言葉を選び間違えましたのね。
そうでなければ、あんな冷たい表情になるはずありませんもの。
イサアーク様は立ち上がると、私の腕をがっちりと掴みましたわ。
「痛いです!」
ですが、イサアーク様はそのまま私を無理やり引っ張ると椅子から無理やり立ち上がらせましたわ。
急にどうしましたの?
強引なのは悪い訳ではありませんが、何かとてつもなく怖いですわよ。
「イサアーク様? 痛いですわ。聞いていますの?」
ああ、これはまずいですわ。間違いありませんわ。この人も狂っていましたのね。
叫ばないとまずいと思った私は、大きく息を吸い込みましたの。
ですが、思いっきりおなかを殴られました。
令嬢が出すには似合わない声を出してしまいました。涙で周囲が見えませんわ。
呼吸を整えたくてもなかなか上手く行きません。
「君のお父様が邪魔をしなければ、殿下が無駄に出しゃばらなければ、君は俺のモノになっていたっていうのに! 君に何度縁談の話を持ち掛けたと思っているんだ? そのすべてを適当に流された!! だが、君から二人きりの茶会をしたいと聞いて安心したよ。君を捕まえるチャンスだと思った。君の返事さえここで決めてくれれば、こんなに痛めつける必要なんてなかった。危ない賭けだと思ったけど、もう君を逃すなんて無駄な時間の浪費はやめた。俺が怖いかな? でもごめんね。正直、君の感情なんてどうでもいい。怖いよね? 訳が分からないよね? 幼い頃は俺も君のことなんてどうでもいいと思っていたよ。仲のいい幼馴染。せいぜい政略結婚第一候補それくらいの認識だったさ。でも君は年々美しくなった。それだけなら君にここまで執着しなかった。君が成人になって初めての誕生会の夜会を覚えているかい? 君はエリオット様とダンスをしていたら、突然転んでしまったよね。その時に君のスカートが捲れてあがって、その白く細い足を見た時からね。俺は君のことしか考えられなくなった。ああ、勿論君のその綺麗な足が下品な訳じゃないよ。それに心奪われた俺が下品なのだよ。君の足は何よりも上品さ。俺はあの時すぐそばにいてね。紳士としてまじまじと見るような真似をしないようにすぐに目を逸らした。でも君の足を記憶するのは一瞬で十分だった。欲望が抑えられなくてね。それでも君が中々手に入らないじゃないか。本来女性が足を見せるなんてはしたないことは、易々と許してくれないだろう? はじめは娼婦で我慢してきたのだけどね。娼婦ごときじゃダメかと思ってね、次に手を出したのは未婚の若い貴族令嬢たちだった。足さえ綺麗なら問題なかったから、色白でなるべく君に近い体格の女性ばかりを従わせたよ。でも満たされなかった。さあベッケンシュタイン嬢、いやもう君はベッケンシュタイン家の令嬢ではないね。ルクレシア、下着まで見せる必要はないからスカートをめくらせてもらうよ」
……ああ、これかなりまずい状況ですわ。
最初に殴られてから、未だにああとかおぇとかしか声が出ません。
それにここにはヤーコフさん以外に私の味方はいらっしゃいません。
彼は馬車のところで待機しているのでしょうか。
どなたかお助けください。切実に。
参加してくださった令嬢には、私の特殊な事情をお伝えすることができました。
話していないことといえば、半年以内に婚約者を作らなければ、王太子妃になってしまうことくらいですわね。
これは変に広まってしまいますと、むしろ貴族男子たちが王子の狙っている女性に対して寄ってくるとは思えません。
そして他の令嬢たちからは様々な有益な情報を教えていただきましたわ。
主にどなたが独身で婚約者がいらっしゃらないとか、以前私のことを好意的に仰っていた殿方とか。
その他には、領地の特産品等の話や、最近流行の演劇の話。中には婚約者の自慢話もありましたわ。羨ましい。
「エレナ、今日はイサアーク様のところに行きますわよ」
ベッドから起き上がった私の手元に、軽い朝食を用意しているエレナに声をかけますと、エレナはいつも通りの荒い口調で答えましたわ。
「知っているって。とにかく可愛くしてやればいいだろ? 私に任せな。ルクレシアのことを最高に綺麗にできるのは私だけだよ」
「頼もしいわ」
エレナに微笑むと、エレナは珍しく顔を紅潮させてしまいましたわ。本当に頼りになるメイドです。
髪を整えて貰い、ドレスを着せられ、午前中の余暇は詩を読むことにしました。
詩を読んでいますと、海を詠った詩がいくつか出てきたところで、我が領地の海を思い浮かべました。
綺麗で澄んだ海は、それだけで幻想的で素敵です。
勿論、良いことだらけではないのですけど。
「そうね、プロポーズされるなら綺麗な海に、夕日が沈む瞬間がいいわ」
「それをそこら中の独身共に言いふらしていいか?」
「お止めなさい!」
そんな聞いたからやりましたなんてプロポーズされても嬉しくありません。
でも、素敵な方がわざわざ私の為にと思ってやってくれたのでしたら、無下にもできませんわね。
せっかく人が素敵な時間を過ごしていたのに。
くだらない発言で邪魔しないで欲しいですわ。
そして昼が過ぎ、ベッケンシュタイン家の屋敷から出発する時刻になりました。
馬車には私が乗り込むと、エレナは見送りに参加して他のメイドの先頭に立って「いってらっしゃいませ、お嬢様」と、頭を下げていましたわ。
御者のヤーコフさんが馬を走らせ、私はロムニエイ家の屋敷に向かいました。
ロムニエイ公爵家までは馬車で三十分程度ですわ。
「お嬢様、ロムニエイ公爵家の所有する屋敷に到着致しました」
「お勤めご苦労様です。ヤーコフさん」
しばらくしてエントランスまで通されると、ロムニエイ公爵家の使用人がずらりと並ばれていました。
その中央にはイサアーク様がいらっしゃいました。
「いらっしゃいベッケンシュタイン嬢、社交の場以外で話すのは幼少期ぶりかな?」
「そうですね、懐かしいですわ」
「立ち話もなんですからこちらへ」
イサアーク様に連れられてテラスへ連れられると、二人きりのお茶会が始まりましたわ。
「ベッケンシュタイン嬢、君の方から俺のところに来るなんてどういう心境の変化なのかな?」
「いえ、実はこの間ロムニエイ公爵家から私と貴方の縁談の話を頂いたではないですか?」
私が本題を話すと、イサアーク様は縁談という言葉にピクリと反応しました。
「私には婚約者も特定の恋人もいらっしゃいません。それでせっかくですからお父様からお許しが貰えそうな位の方々とお会いしてみてから考えようかと思いまして」
少し嘘を交えておりますが、仕方ありません。
お父様はおそらくお断りする予定でしたもの。そしてこの間の夜会の件もありますわ。
「ベッケンシュタイン嬢は殿下と婚約してしまうかと思いましたが、そういう訳ではないのですね」
「あれは私のエスコート相手をお父様がお探しになっている時に、ちょうどグレイ様に話を聞かれまして」
「と言うことは」
「グレイ様の親切心ですわ。あの方にも婚約者はいらっしゃいませんでしたし、問題ありませんでしたから」
「そうだったのですね。俺はてっきり君を諦めないといけないかと思いましたよ」
「え? イサアーク様?」
その時、イサアーク様は真剣な表情で私を見つめておりましたわ。
これはグレイ様がお戯れの際に私を見ている時に似ているような気がしましたが、きっと違うのでしょう。
ですが、なぜか背筋が凍るようなものも感じましたわ。
「君がここに来たということは、俺とのことは一考してくれるということだね。今後はもっと君にアプローチしてしまってもいいのかな?」
イサアーク様が仰っていることは、そのまま受け取ってしまっていいのでしょうか。
しかしこれは私の方が優位に立っている気分でとても気持ちがいいですわね。
もう少し焦らしてみるのもいいですわ。
「そうですわね。他の縁談のお話も頂いている以上、それぞれの方と話してみてから私のことを真に思っていただける方にしようと思います」
さあ、イサアーク様はどうでますか?
私は優越感に浸りながら、イサアーク様の方をちらりと見ました。
ああ、言葉を選び間違えましたのね。
そうでなければ、あんな冷たい表情になるはずありませんもの。
イサアーク様は立ち上がると、私の腕をがっちりと掴みましたわ。
「痛いです!」
ですが、イサアーク様はそのまま私を無理やり引っ張ると椅子から無理やり立ち上がらせましたわ。
急にどうしましたの?
強引なのは悪い訳ではありませんが、何かとてつもなく怖いですわよ。
「イサアーク様? 痛いですわ。聞いていますの?」
ああ、これはまずいですわ。間違いありませんわ。この人も狂っていましたのね。
叫ばないとまずいと思った私は、大きく息を吸い込みましたの。
ですが、思いっきりおなかを殴られました。
令嬢が出すには似合わない声を出してしまいました。涙で周囲が見えませんわ。
呼吸を整えたくてもなかなか上手く行きません。
「君のお父様が邪魔をしなければ、殿下が無駄に出しゃばらなければ、君は俺のモノになっていたっていうのに! 君に何度縁談の話を持ち掛けたと思っているんだ? そのすべてを適当に流された!! だが、君から二人きりの茶会をしたいと聞いて安心したよ。君を捕まえるチャンスだと思った。君の返事さえここで決めてくれれば、こんなに痛めつける必要なんてなかった。危ない賭けだと思ったけど、もう君を逃すなんて無駄な時間の浪費はやめた。俺が怖いかな? でもごめんね。正直、君の感情なんてどうでもいい。怖いよね? 訳が分からないよね? 幼い頃は俺も君のことなんてどうでもいいと思っていたよ。仲のいい幼馴染。せいぜい政略結婚第一候補それくらいの認識だったさ。でも君は年々美しくなった。それだけなら君にここまで執着しなかった。君が成人になって初めての誕生会の夜会を覚えているかい? 君はエリオット様とダンスをしていたら、突然転んでしまったよね。その時に君のスカートが捲れてあがって、その白く細い足を見た時からね。俺は君のことしか考えられなくなった。ああ、勿論君のその綺麗な足が下品な訳じゃないよ。それに心奪われた俺が下品なのだよ。君の足は何よりも上品さ。俺はあの時すぐそばにいてね。紳士としてまじまじと見るような真似をしないようにすぐに目を逸らした。でも君の足を記憶するのは一瞬で十分だった。欲望が抑えられなくてね。それでも君が中々手に入らないじゃないか。本来女性が足を見せるなんてはしたないことは、易々と許してくれないだろう? はじめは娼婦で我慢してきたのだけどね。娼婦ごときじゃダメかと思ってね、次に手を出したのは未婚の若い貴族令嬢たちだった。足さえ綺麗なら問題なかったから、色白でなるべく君に近い体格の女性ばかりを従わせたよ。でも満たされなかった。さあベッケンシュタイン嬢、いやもう君はベッケンシュタイン家の令嬢ではないね。ルクレシア、下着まで見せる必要はないからスカートをめくらせてもらうよ」
……ああ、これかなりまずい状況ですわ。
最初に殴られてから、未だにああとかおぇとかしか声が出ません。
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